「ご褒美が欲しいな。永遠に一緒にいたい」インストラクター加恋の理想の男性は、ヒストリカル系の小説や漫画に出てくるような細マッチョの誠実な王子様。だが召喚された異世界で加恋が出会ったのは、悲しみに沈みぽっちゃり体形になってしまった王子フレデリックだった。彼の心を癒し健康を取り戻さなければ、元の世界には帰してもらえない……加恋とフレデリックのダイエット計画が幕を開ける!
『あまあま授かりえっち』をテーマに5人の作家が贈る、珠玉の読み切り短編集。上司と、後輩と、元彼と、教授と、ご主人様と…極まる愛をお楽しみ下さい!「秘密の恋心とイケナイ関係」(ひなの琴莉)/「六花に棘をひそめて」(桜旗とうか)/「嫉妬」(柴田花蓮)「エリート課長に秘めた恋」(まつやちかこ)「結婚願望の無いお局OL、後輩男子に篭絡される」(更紗)
「俺と結婚して、家族になって、俺の子供を産んでほしい」異世界の没落令嬢として転生したリジェルは、現実世界でナースだった記憶を活かし、倒れた隣国の王子ステフレッドを助ける。女嫌いの王子がなぜかリジェルの言うことはよく聞いている。感心した側近の計らいで王宮に勤めることになったリジェルだったが、その仕事の内容は、どんな女性をあてがっても反応しなかった王子の閨(ねや)教育係だった。
「あのときのことを思い出せるか、試してみましょうか?」プチ大食いがコンプレックスな亜由子は、転職を機に食を満喫するため香港に一人旅へ。……のはずが、機内で出会ったイケメン男性、坂田と旅行先で再会すると食事へ行くことに。旅の恥はかき捨てと、彼の目を気にせず美味しいご飯とお酒に舌鼓をうつが、酔っ払ってしまいホテルへ行き―― 目が覚めると彼の姿はなかった。どこまでいたしてしまったのか記憶がない亜由子は忘れようと決意するも、彼は転職先の副社長!? 気まずさに坂田を避けるが、食べている姿を愛しげな瞳で見つめられ、褒められたかと思えば、なぜか突然大食いをネタに脅されてお試し婚をすることに! 三週間の同棲生活がはじまると、お試しなはずなのに優しくベッドに組み敷かれて――!?
両親を失い、父の妹家族に引き取られた愛実。叔母の夫が経営する病院で看護師として働きながら、叔母らから奴隷のように使われる毎日を送っていた。そんなある日、愛実の働く特別病棟に入院してきたのは、城之内組の若頭・龍雅だった。担当看護師になった愛実は、あるとき手を【滑らせ】龍雅にお茶をこぼしてしまう。「何でもしますから、許してくださいっ!」その言葉に興味を持った龍雅は「三ヶ月間、恋人のふりをしろ」と告げてきて…愛実はヤクザな彼との同居生活を強いられることに――。戸惑いながらも精一杯恋人のふりをする愛実は、いつしか彼の不器用な優しさに気づいて……。
林檎酒を作る農園の娘であるティアーヌが、15歳年上の王子のレオポールに見初められてしまった。初めて会った日から体中の匂いをクンクンされて、不思議な気分だったが、ティアーヌも、あっという間に恋に落ちてしまう。レオポールから結婚を申し込まれるが、国王陛下から結婚の許しが出るまでは、愛人として王宮に住んでほしいと言われ、一緒に住むことに。レオポールは、優しくて素敵なのだけど……。スケスケ衣装が大好き&匂いフェチな変態王子だった。でも、好きな人の趣味は受け入れたい。王宮での生活を送っていたある日、結婚を国王陛下からは大反対されてしまう。さらには、庶民のティアーヌが正妻扱いを受けていると、使用人から嫌がらせをされてしまう。明るく前向きなティアーヌの運命はいかに!? 年の差溺愛ラブストーリー。
アイリーヌと、シャルネドールは、幼い頃からの幼馴染。シャルネドールは、アイリーヌを溺愛し結婚したいと望んでいた。シャルネドールはアイリーヌが天然娘なのを利用して、ふたりきりになると『友達の儀式』と言って、キスやおさわりをしていた。アイリーヌが社交界デビューの日、シャルネドールが最初に踊るも、他の男性にひっきりなしに誘われる。その中にいた候爵のロジータとアイリーヌが仲良しに。ふたりで外へ行くのを見たシャルネドールが追いかけると、キスをしていた。ふたりを引き離し「あれは、愛する人同士がするもので、正式には結婚をしてから…」と伝えると、アイリーヌが激怒する。「騙していたのね。ヒドイわ。シャルネドールとは、絶交よ!」そんなある日、アイリーヌの父が婚期を逃してしまうと言って、シャルネドールと結婚するように言われる。ふたりは夫婦になり、結婚生活を営んでいく。ところが、気を良くしないライバルが現れて……。
仲違いしていたシャッフラーズ王国とロマラーズ王国が仲直りするために、両国の王子と王女が結婚することになった。ロマラーズ王国の王女アンジェリーヌはしたくない結婚に落ち込んでしまう。ムールドラーズ王国の幼なじみであるルクリアール王子が元気づけようと仮面舞踏会に誘ってくれた。結婚前の最後の思い出づくりということで参加を決める。ところが、アンジェリーヌの父親である国王は危険だからと言って貞操帯を着用することを条件に参加できることに。アンジェリーヌは、身分を隠しているし、嫌なことを忘れるために思いっきり楽しもうと思って仮面舞踏会へ出かけた。そこでアンジェリーヌはある男性に一目惚れし恋に落ちてしまい秘密の夜を過ごした。結婚相手とは別の男性に恋をしたまま嫁ぐことになったアンジェリーヌの目の前に現れたのは……。
「純粋で無垢なんだな。……たっぷりと教えてあげるから安心しろ」そう言って櫻子を溺愛してくれるのは、吸い込まれそうなエメラルドグリーンの瞳を持つムサイロ王国第一王子サイドラット。外国人をおもてなしする高級料亭の娘である櫻子は、国交を結ぶためにやってきた11歳も年上の王子様に魅了されてしまい、そして彼もまた櫻子に一目惚れしてしまう。ゆえに、サイドラットが櫻子を国に連れて帰りたいと言い出した時も、見知らぬ国に嫁ぐ不安を押しやり、彼についていく事を決意する。サイドラットと共にムサイロ王国へ向かう豪華客船の中で、身も心も蕩けてしまうほどにたっぷりと愛されてしまう櫻子には、驚くほど豪華すぎる宮殿で美しいドレスを着せられて大事にされる日々が待っていた。 ところが、サイドラットには亡くなった奥さんがいた事を知ってしまい、かつて愛した人が居たことに複雑な気持ちになってしまう。この恋は、……本物?
「ヴァリエッタさん……もう、いい加減に心を開いてください」婚約者に裏切られたションディーンは、もう結婚をしたくないと思って過ごしていた。30歳になるまで何度も縁談を持ってこられたが断り、一生独身でいいと思っていたのだが…。国王からある日呼び出しをされ王宮に向かうと結婚をするように進められる。その相手というのが国王の娘、わけありの第三王女、ヴァリエッタだった。国王の命令となれば、言うことを聞かなければならない。ションディーンはヴァリエッタと結婚することを決める。ところが10歳の年の差がある上、わけありの王女のため、なかなか心を開いてくれない。それでもションディーンはやさしくヴァリエッタを包み込んでいく。ヴァリエッタの氷のように冷え切った心を、ションディーンがだんだんと溶かしていく。やさしさにあふれるラブストーリー。