正反対な2人が「本物」になる高校演劇物語 #1巻応援君のためのカーテンコール 恵茂田喜々 さとうしほsogor25小説を書くのが好きだけど自分に自信を持つことが出来ずにいた高校2年生の阿久津桜は、 転校生の柊つばめに小説を書いていたノートを取り違えられ、彼女に小説を読まれてしまいます。 小説を誰かに見せるどころか人と話すことも苦手で自分から動くことが出来ずにいた桜。 そんな彼女に対してつばめは、彼女の物語を世界に伝えたいと、演劇部を立ち上げることを提案します。 これまで自分では誰かに伝えることができなかった桜の言葉を「演劇」という方法で形にしてくれたつばめ。 彼女との出会いで少しずつ変わってゆく桜は、つばめに対して何か自分が返せるものはないかと考えるうちに、 彼女もまた桜とは異なる形で心に澱を積もらせてきたことを知ります。 この作品はそんな2人が高校演劇を通して「本物」へと近づいてゆく、 その姿を熱量高く、そして瑞々しさ溢れる絵で描き出す作品です。 1巻まで読了彼女の運命を狂わせるのは人間の”顔”を奪う”人狼” #1巻応援狼とリボルバー 鈴木ゆうsogor25舞台は人間の “顔”を奪いその人間に成り代わる“人狼”が存在する世界。 村を守る警察官であるオトギを襲った怪物、それは、人間の“顔”を奪いその人間に成り代わってしまう“人狼”。 そんな彼女の絶体絶命の危機を救ったのは、現れたもう1体の人狼でした ルークと名乗るその人狼は何故かオトギの“過去”を知っており、 オトギの力になる、と村人に成り代わっていた別の人狼をあぶり出すのですが、 これによりオトギの運命は大きく狂ってしまうことになります。 オトギの心に暗い影を落とす彼女の“過去”やその“過去”とルークとの関係、 ルークがオトギのことを助けた理由、そして 村に潜んでいた人狼を見つけ出したオトギに襲いかかる悲劇、 様々な要素が次々に現れてはオトギの運命をかき乱してゆくダークファンタジーです。 1巻まで読了不均衡な関係の2人がまさかの形で突き進む歌舞伎の道 #1巻応援ドーンダンス 庄野晶sogor25歌舞伎俳優の養子である伊藤照親は歌舞伎自体にはまるで興味がなく、 役者として舞台に上がるも気持ちの入った演技が全くできていませんでした。 そんな彼が唯一心を惹かれるもの、それが親友である幼なじみの遠井邦の演技。 歌舞伎役者としての才能を持っていた邦ですが女性であるが故に彼女が歌舞伎の舞台に立つことは許されません。 そこで照親はあることを思いつきます。それが、邦の演じた歌舞伎を完全コピーして舞台に立つこと。 完全コピーによって“邦を舞台に上げている”という感覚で歌舞伎を演じ、次第に評価を受け始める照親と 自分自身が舞台に立てない恨めしさを抱えつつも照親に演技をコピーさせる邦。 果たして照親の演じる歌舞伎は誰のものなのか…? それぞれの複雑な思いが交差したりすれ違ったりしながら進む物語は、独特の緊迫感と熱量が溶け合った唯一無二の作品へと昇華しています。 1巻まで読了迷い込んでしまった「きさらぎ駅」、しかし何故かそこには母親の影 #1巻応援きさらぎ異聞 筒井いつき x0o0x_sogor25主人公の少女・柊渚は、学校では謂れのない虐めを受け、家庭は崩壊しており、 唯一の居場所だったバンドも解散し、今は惰性でSNSに曲を投稿することを微かな心の拠り所としていました。 そんな彼女がある日電車に乗っていると辿り着いたのは、渋谷のように見えて現実とは明らかに異なる場所。 ふと見た駅の看板には「如月駅」の文字。 異変に気づいたある人物とSNS上でやり取りしながらその場を彷徨う渚。 しかし、有名な「きさらぎ駅」とはなにかが違う…。 渚のことを襲おうとする謎の黒い怪異、同じく迷い込んだらしい渚をいじめていた同級生、 そして何故か存在が仄めかされる2ヶ月前に失踪した母親… x0o0x_氏の楽曲群と世界観を共にし、同日発売される小説ともリンクする物語を、 『この愛を終わらせてくれないか』『夜嵐にわらう』などでまるでサウペンスのような歪んだ愛の形を描いてきた筒井いつき氏がコミカライズする、 現代に新たに顕現した都市伝説奇譚です。 1巻まで読了これは決して“恋”ではない、だけど… #1巻応援偶像エスケープ 吉良いとsogor25厳格な父親の元で育った神無愛之助はその父親に反発して高校卒業後に家を飛び出し1人暮らしをしていました。 愛之助が父親に反発した理由、それは彼がゲイだったから。 父親に正しい生き方と認めて貰えなかった彼はとあるアイドルを見て漠然と、 「彼女みたいにかわいくて綺麗な女の子に生まれていたら…」と羨望を抱いていました。 しかし、そんな彼がバイト先のラブホテルで出会い頭に助けを求められたのが 他でもないそのアイドル・朝日奈花恋だったのです。 この作品はそんな出会いから始まる、それぞれの過去と複雑な思いが絡まり合いながら進む、 愛之助と花恋、2人の逃避行の物語です。 上下巻読了誇りを踏みにじられら画家が放つ”贋作づくり”という反撃の嚆矢 #1巻応援贋 まがいもの 黒川裕美sogor25『夕凪に舞え、僕のリボン』の黒川裕美さんの新作は、昭和初期を舞台にしたアート×クライム! 主人公は実力はありながら人気のない幽霊画ばかり描いている画家の内海馨。 恩人である女性の”子供”である撫子・杏子という少女2人と3人で暮らしていた馨ですが、家賃を3ヶ月も滞納するほどに金銭に困っていました。 いよいよ家を追い出されそうになった時、画塾の同門でもあった骨董商に自身の絵を売りに行くのですが、 そこで彼はその骨董商に絵を酷評されてしまいます。 金銭的にも追い詰められ、絵描きとしての矜持も傷つけられた馨。 そんな馨が選んだ最後の手段、それが「既に亡くなっている師匠の画風を完全にコピーして“贋作”を描き、骨董商に売りつけること」でした。 同門の骨董商に同じ手は2度も通用しないと贋作を描くのは1度きりと心に決め、贋作づくりに全身全霊を傾ける馨、そして彼に協力する撫子と杏子。 これはそんな3人の一世一代の大博打を描く作品です。 1巻まで読了異形の”仔”を宿してしまったかつての英雄を描くダークファンタジー #1巻応援銀の受胎 吉山航平sogor2515年前、人類の前に突然現れた異形の存在。 それ以来続く人類と異形との戦いの中で痣倉千弦(あざくらちづる)は獅子奮迅の活躍を見せていました。 しかしある日、彼の所属する小隊は野営地の中で異形たちの奇襲を受けます。 重症を負いながらも果敢に戦っていた千弦ですが、次の瞬間彼は何故か、 致命傷だったはずの傷が治った状態で意識を取り戻します。 そこで彼は察することになります。 いつの間にか自身の腹の中に異形の“仔”が宿っていることを…。 人類のために腹の“仔”と共に死ぬのか、軍の研究施設で研究対象として生き続けるか、 それとも愛する者との逃避行に希望を見出だすか、 この作品はそんな究極の選択を迫られるかつての英雄の姿を描くダークファンタジーです。 #1巻応援彼女はいかにして観客を魅了するアイドルとなったのか #1巻応援BITTER ヒロsogor25スタイリッシュでクールな曲調と洗練されたダンスで注目を集める4人組アイドルグループ「BITTER」。 そのセンターとして観客を魅了するのは、“グループ唯一の女性”であるスバル。 しかし彼女は、デビュー半年前までは、女性アイドルには向いていないとオーディションに落ち続ける日々を送っていました。 幼い頃からアイドルという存在に憧れ、しかし挫折を繰り返していたスバルが“BITTER”という自身が最高に輝ける場所に出会い、やがて大きく羽ばたいてゆく。 そんな姿が、美麗で圧倒的な魅力を放つ絵柄で紡がれる作品です。 1巻まで読了もし奴隷のように扱われるロボットたちに"意識"があったとしたら… #1巻応援少女Null 中西鼎 あきまsogor25舞台は意識を持たない人型のロボット“義人”が実用化された世界。 ロボットと言っても有機物でできており、パッと見は人間とほとんど変わりません。 (といっても、この世界に生きる人にとっては“義人っぽい”見た目というのがあるらしいですが) 高校2年生の鈴木リアハはある日の夜、輸送中の事故により脱走したマリーという義人を拾います。 本来、脱走した義人を匿うのは重罪なのですが、なぜかリアハはマリーのことを警察に通報しませんでした。 その選択の影にあったのは、リアハの父親の存在。 7年前、リアハの父親は義人に関する秘密を暴こうとして警察組織に抹殺されていました。 その秘密とは、「実は義人には人間と同じく意識が存在し、政府の改造により意識を操られ奴隷のように扱われている」ということ。 そんな過去の事件が心に深く刻まれていたリアハ。 そこに現れた、ある出来事により意識を取り戻した義人マリー。 「義人が普通に生きられる世界を作る」という共通の目的を見つけた2人は果たしてこの先に何をしようとするのか、それがこの作品の1話1ページ目に集約されています。 是非、1枚絵としての魅力も強烈なこの1ページ目だけでも見てほしい作品です! 1巻まで読了身分の違う2人のロマンスは一夜にして全てが逆転する #1巻応援緋色の枷のラーレ みどり子sogor25王宮で奴隷として働く少女・ラーレにはある秘密がありました。 それは次期国王である王子ルスランと2人きりで会う関係であること。 身分差がありながらも互いに想い合っていた2人ですが、 そんな2人の日常はラーレの兄を名乗る男の襲撃で大きく変わります。 国王を討ち取り玉座に就いたその男はルスランをラーレの奴隷にすると宣言し、 事あるごとにルスランの殺害をほのめかしてラーレの心を縛り付けます。 身分差のある両片想いから立場が完全に逆転し、次々に新たな事実が明かされる展開に驚かされながらも、そのままではいられなくなった2人の関係に明るい未来が待っていることを期待せずにはいられない、そんな作品です。 1巻まで読了孤独な少年と龍神が”愛”を知るまでの物語 #1巻応援ひとりぼっちがたまらなかったら idonakasogor25紫太郎は中学の入学式の直後、見知らぬ神社の前で目を覚まします。 そこで彼が遭遇したのは巨大な龍神。 龍神はなぜか紫太郎のことを“お嫁さん”と呼び、そのまま結婚の儀式をしようとするのですが、 結婚の意味も知らず、名前を持たなかったその龍神に「ヤマブキ」という名前を付け、紫太郎は少しの間ともに過ごすことになります。 龍神が神社に棲み着くきっかけとなった100年前の出来事、 龍神と紫太郎、それぞれの心の中に根を張っていた孤独な感情 そして紫太郎から失われていた神社で目覚めるまでの記憶と右目 それら全ての要素が一本の線で繋がった時、 紫太郎と龍神は“愛”という言葉の意味を知る― そんなストーリーが300ページ超の大ボリュームで紡がれた1冊です。家族を2度失ったドラァグクイーンが出会った"新たな家族" #1巻応援ペパロニ・ヴァンパイア 須田翔子sogor25ドラァグクイーンとして活動をしているローリには、 女の子用の服を着た姿を母親に拒絶され、 そのまま縁を切ってしまったという過去がありました。 そんな過去もあって、働いているクラブの仲間を家族のように思っていたローリでしたが、 ふとしたきっかけでクラブをクビになってしまいます。 2度も“家族”を失ったローリが失意のうちに立ち寄ったのは、 亡くなったと聞いた母親が住んでいた家。 そこでローリはペパロニと名乗る少年と出会います。 町に色濃く残るマイノリティへの差別の意識も包み隠さず描きながら、 自身の心にまっすぐ生きようとするローリが紡ぐ“新たな家族”との物語です。 1巻まで読了 « First ‹ Prev 1 2 3 4 5 6 … Next › Last » もっとみる
正反対な2人が「本物」になる高校演劇物語 #1巻応援君のためのカーテンコール 恵茂田喜々 さとうしほsogor25小説を書くのが好きだけど自分に自信を持つことが出来ずにいた高校2年生の阿久津桜は、 転校生の柊つばめに小説を書いていたノートを取り違えられ、彼女に小説を読まれてしまいます。 小説を誰かに見せるどころか人と話すことも苦手で自分から動くことが出来ずにいた桜。 そんな彼女に対してつばめは、彼女の物語を世界に伝えたいと、演劇部を立ち上げることを提案します。 これまで自分では誰かに伝えることができなかった桜の言葉を「演劇」という方法で形にしてくれたつばめ。 彼女との出会いで少しずつ変わってゆく桜は、つばめに対して何か自分が返せるものはないかと考えるうちに、 彼女もまた桜とは異なる形で心に澱を積もらせてきたことを知ります。 この作品はそんな2人が高校演劇を通して「本物」へと近づいてゆく、 その姿を熱量高く、そして瑞々しさ溢れる絵で描き出す作品です。 1巻まで読了彼女の運命を狂わせるのは人間の”顔”を奪う”人狼” #1巻応援狼とリボルバー 鈴木ゆうsogor25舞台は人間の “顔”を奪いその人間に成り代わる“人狼”が存在する世界。 村を守る警察官であるオトギを襲った怪物、それは、人間の“顔”を奪いその人間に成り代わってしまう“人狼”。 そんな彼女の絶体絶命の危機を救ったのは、現れたもう1体の人狼でした ルークと名乗るその人狼は何故かオトギの“過去”を知っており、 オトギの力になる、と村人に成り代わっていた別の人狼をあぶり出すのですが、 これによりオトギの運命は大きく狂ってしまうことになります。 オトギの心に暗い影を落とす彼女の“過去”やその“過去”とルークとの関係、 ルークがオトギのことを助けた理由、そして 村に潜んでいた人狼を見つけ出したオトギに襲いかかる悲劇、 様々な要素が次々に現れてはオトギの運命をかき乱してゆくダークファンタジーです。 1巻まで読了不均衡な関係の2人がまさかの形で突き進む歌舞伎の道 #1巻応援ドーンダンス 庄野晶sogor25歌舞伎俳優の養子である伊藤照親は歌舞伎自体にはまるで興味がなく、 役者として舞台に上がるも気持ちの入った演技が全くできていませんでした。 そんな彼が唯一心を惹かれるもの、それが親友である幼なじみの遠井邦の演技。 歌舞伎役者としての才能を持っていた邦ですが女性であるが故に彼女が歌舞伎の舞台に立つことは許されません。 そこで照親はあることを思いつきます。それが、邦の演じた歌舞伎を完全コピーして舞台に立つこと。 完全コピーによって“邦を舞台に上げている”という感覚で歌舞伎を演じ、次第に評価を受け始める照親と 自分自身が舞台に立てない恨めしさを抱えつつも照親に演技をコピーさせる邦。 果たして照親の演じる歌舞伎は誰のものなのか…? それぞれの複雑な思いが交差したりすれ違ったりしながら進む物語は、独特の緊迫感と熱量が溶け合った唯一無二の作品へと昇華しています。 1巻まで読了迷い込んでしまった「きさらぎ駅」、しかし何故かそこには母親の影 #1巻応援きさらぎ異聞 筒井いつき x0o0x_sogor25主人公の少女・柊渚は、学校では謂れのない虐めを受け、家庭は崩壊しており、 唯一の居場所だったバンドも解散し、今は惰性でSNSに曲を投稿することを微かな心の拠り所としていました。 そんな彼女がある日電車に乗っていると辿り着いたのは、渋谷のように見えて現実とは明らかに異なる場所。 ふと見た駅の看板には「如月駅」の文字。 異変に気づいたある人物とSNS上でやり取りしながらその場を彷徨う渚。 しかし、有名な「きさらぎ駅」とはなにかが違う…。 渚のことを襲おうとする謎の黒い怪異、同じく迷い込んだらしい渚をいじめていた同級生、 そして何故か存在が仄めかされる2ヶ月前に失踪した母親… x0o0x_氏の楽曲群と世界観を共にし、同日発売される小説ともリンクする物語を、 『この愛を終わらせてくれないか』『夜嵐にわらう』などでまるでサウペンスのような歪んだ愛の形を描いてきた筒井いつき氏がコミカライズする、 現代に新たに顕現した都市伝説奇譚です。 1巻まで読了これは決して“恋”ではない、だけど… #1巻応援偶像エスケープ 吉良いとsogor25厳格な父親の元で育った神無愛之助はその父親に反発して高校卒業後に家を飛び出し1人暮らしをしていました。 愛之助が父親に反発した理由、それは彼がゲイだったから。 父親に正しい生き方と認めて貰えなかった彼はとあるアイドルを見て漠然と、 「彼女みたいにかわいくて綺麗な女の子に生まれていたら…」と羨望を抱いていました。 しかし、そんな彼がバイト先のラブホテルで出会い頭に助けを求められたのが 他でもないそのアイドル・朝日奈花恋だったのです。 この作品はそんな出会いから始まる、それぞれの過去と複雑な思いが絡まり合いながら進む、 愛之助と花恋、2人の逃避行の物語です。 上下巻読了誇りを踏みにじられら画家が放つ”贋作づくり”という反撃の嚆矢 #1巻応援贋 まがいもの 黒川裕美sogor25『夕凪に舞え、僕のリボン』の黒川裕美さんの新作は、昭和初期を舞台にしたアート×クライム! 主人公は実力はありながら人気のない幽霊画ばかり描いている画家の内海馨。 恩人である女性の”子供”である撫子・杏子という少女2人と3人で暮らしていた馨ですが、家賃を3ヶ月も滞納するほどに金銭に困っていました。 いよいよ家を追い出されそうになった時、画塾の同門でもあった骨董商に自身の絵を売りに行くのですが、 そこで彼はその骨董商に絵を酷評されてしまいます。 金銭的にも追い詰められ、絵描きとしての矜持も傷つけられた馨。 そんな馨が選んだ最後の手段、それが「既に亡くなっている師匠の画風を完全にコピーして“贋作”を描き、骨董商に売りつけること」でした。 同門の骨董商に同じ手は2度も通用しないと贋作を描くのは1度きりと心に決め、贋作づくりに全身全霊を傾ける馨、そして彼に協力する撫子と杏子。 これはそんな3人の一世一代の大博打を描く作品です。 1巻まで読了異形の”仔”を宿してしまったかつての英雄を描くダークファンタジー #1巻応援銀の受胎 吉山航平sogor2515年前、人類の前に突然現れた異形の存在。 それ以来続く人類と異形との戦いの中で痣倉千弦(あざくらちづる)は獅子奮迅の活躍を見せていました。 しかしある日、彼の所属する小隊は野営地の中で異形たちの奇襲を受けます。 重症を負いながらも果敢に戦っていた千弦ですが、次の瞬間彼は何故か、 致命傷だったはずの傷が治った状態で意識を取り戻します。 そこで彼は察することになります。 いつの間にか自身の腹の中に異形の“仔”が宿っていることを…。 人類のために腹の“仔”と共に死ぬのか、軍の研究施設で研究対象として生き続けるか、 それとも愛する者との逃避行に希望を見出だすか、 この作品はそんな究極の選択を迫られるかつての英雄の姿を描くダークファンタジーです。 #1巻応援彼女はいかにして観客を魅了するアイドルとなったのか #1巻応援BITTER ヒロsogor25スタイリッシュでクールな曲調と洗練されたダンスで注目を集める4人組アイドルグループ「BITTER」。 そのセンターとして観客を魅了するのは、“グループ唯一の女性”であるスバル。 しかし彼女は、デビュー半年前までは、女性アイドルには向いていないとオーディションに落ち続ける日々を送っていました。 幼い頃からアイドルという存在に憧れ、しかし挫折を繰り返していたスバルが“BITTER”という自身が最高に輝ける場所に出会い、やがて大きく羽ばたいてゆく。 そんな姿が、美麗で圧倒的な魅力を放つ絵柄で紡がれる作品です。 1巻まで読了もし奴隷のように扱われるロボットたちに"意識"があったとしたら… #1巻応援少女Null 中西鼎 あきまsogor25舞台は意識を持たない人型のロボット“義人”が実用化された世界。 ロボットと言っても有機物でできており、パッと見は人間とほとんど変わりません。 (といっても、この世界に生きる人にとっては“義人っぽい”見た目というのがあるらしいですが) 高校2年生の鈴木リアハはある日の夜、輸送中の事故により脱走したマリーという義人を拾います。 本来、脱走した義人を匿うのは重罪なのですが、なぜかリアハはマリーのことを警察に通報しませんでした。 その選択の影にあったのは、リアハの父親の存在。 7年前、リアハの父親は義人に関する秘密を暴こうとして警察組織に抹殺されていました。 その秘密とは、「実は義人には人間と同じく意識が存在し、政府の改造により意識を操られ奴隷のように扱われている」ということ。 そんな過去の事件が心に深く刻まれていたリアハ。 そこに現れた、ある出来事により意識を取り戻した義人マリー。 「義人が普通に生きられる世界を作る」という共通の目的を見つけた2人は果たしてこの先に何をしようとするのか、それがこの作品の1話1ページ目に集約されています。 是非、1枚絵としての魅力も強烈なこの1ページ目だけでも見てほしい作品です! 1巻まで読了身分の違う2人のロマンスは一夜にして全てが逆転する #1巻応援緋色の枷のラーレ みどり子sogor25王宮で奴隷として働く少女・ラーレにはある秘密がありました。 それは次期国王である王子ルスランと2人きりで会う関係であること。 身分差がありながらも互いに想い合っていた2人ですが、 そんな2人の日常はラーレの兄を名乗る男の襲撃で大きく変わります。 国王を討ち取り玉座に就いたその男はルスランをラーレの奴隷にすると宣言し、 事あるごとにルスランの殺害をほのめかしてラーレの心を縛り付けます。 身分差のある両片想いから立場が完全に逆転し、次々に新たな事実が明かされる展開に驚かされながらも、そのままではいられなくなった2人の関係に明るい未来が待っていることを期待せずにはいられない、そんな作品です。 1巻まで読了孤独な少年と龍神が”愛”を知るまでの物語 #1巻応援ひとりぼっちがたまらなかったら idonakasogor25紫太郎は中学の入学式の直後、見知らぬ神社の前で目を覚まします。 そこで彼が遭遇したのは巨大な龍神。 龍神はなぜか紫太郎のことを“お嫁さん”と呼び、そのまま結婚の儀式をしようとするのですが、 結婚の意味も知らず、名前を持たなかったその龍神に「ヤマブキ」という名前を付け、紫太郎は少しの間ともに過ごすことになります。 龍神が神社に棲み着くきっかけとなった100年前の出来事、 龍神と紫太郎、それぞれの心の中に根を張っていた孤独な感情 そして紫太郎から失われていた神社で目覚めるまでの記憶と右目 それら全ての要素が一本の線で繋がった時、 紫太郎と龍神は“愛”という言葉の意味を知る― そんなストーリーが300ページ超の大ボリュームで紡がれた1冊です。家族を2度失ったドラァグクイーンが出会った"新たな家族" #1巻応援ペパロニ・ヴァンパイア 須田翔子sogor25ドラァグクイーンとして活動をしているローリには、 女の子用の服を着た姿を母親に拒絶され、 そのまま縁を切ってしまったという過去がありました。 そんな過去もあって、働いているクラブの仲間を家族のように思っていたローリでしたが、 ふとしたきっかけでクラブをクビになってしまいます。 2度も“家族”を失ったローリが失意のうちに立ち寄ったのは、 亡くなったと聞いた母親が住んでいた家。 そこでローリはペパロニと名乗る少年と出会います。 町に色濃く残るマイノリティへの差別の意識も包み隠さず描きながら、 自身の心にまっすぐ生きようとするローリが紡ぐ“新たな家族”との物語です。 1巻まで読了
小説を書くのが好きだけど自分に自信を持つことが出来ずにいた高校2年生の阿久津桜は、 転校生の柊つばめに小説を書いていたノートを取り違えられ、彼女に小説を読まれてしまいます。 小説を誰かに見せるどころか人と話すことも苦手で自分から動くことが出来ずにいた桜。 そんな彼女に対してつばめは、彼女の物語を世界に伝えたいと、演劇部を立ち上げることを提案します。 これまで自分では誰かに伝えることができなかった桜の言葉を「演劇」という方法で形にしてくれたつばめ。 彼女との出会いで少しずつ変わってゆく桜は、つばめに対して何か自分が返せるものはないかと考えるうちに、 彼女もまた桜とは異なる形で心に澱を積もらせてきたことを知ります。 この作品はそんな2人が高校演劇を通して「本物」へと近づいてゆく、 その姿を熱量高く、そして瑞々しさ溢れる絵で描き出す作品です。 1巻まで読了