紫太郎は中学の入学式の直後、見知らぬ神社の前で目を覚まします。
そこで彼が遭遇したのは巨大な龍神。

龍神はなぜか紫太郎のことを“お嫁さん”と呼び、そのまま結婚の儀式をしようとするのですが、
結婚の意味も知らず、名前を持たなかったその龍神に「ヤマブキ」という名前を付け、紫太郎は少しの間ともに過ごすことになります。

龍神が神社に棲み着くきっかけとなった100年前の出来事、
龍神と紫太郎、それぞれの心の中に根を張っていた孤独な感情
そして紫太郎から失われていた神社で目覚めるまでの記憶と右目

それら全ての要素が一本の線で繋がった時、
紫太郎と龍神は“愛”という言葉の意味を知る―

そんなストーリーが300ページ超の大ボリュームで紡がれた1冊です。

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