“愛”という言葉が嫌いな作者が孤独な龍と少年の“愛”を描く異類婚姻譚「ひとりぼっちがたまらなかったら」|作者・idonakaインタビュー - コミックナタリー 特集・インタビュー
natalie.mu
idonakaによる「ひとりぼっちがたまらなかったら」の単行本が発売された。同作は記憶を失った少年・紫太郎が、神社の龍神・ヤマブキに“お嫁さん”と勘違いされるところから始まる異類婚姻譚。種族や年齢、神と人などさまざまな違いを乗り越えた2人を描く物語は、2018年に「男子中学生をお嫁にしたい龍の漫画」としてSNSや同人誌で発表され話題となった。
紫太郎は中学の入学式の直後、見知らぬ神社の前で目を覚まします。 そこで彼が遭遇したのは巨大な龍神。 龍神はなぜか紫太郎のことを“お嫁さん”と呼び、そのまま結婚の儀式をしようとするのですが、 結婚の意味も知らず、名前を持たなかったその龍神に「ヤマブキ」という名前を付け、紫太郎は少しの間ともに過ごすことになります。 龍神が神社に棲み着くきっかけとなった100年前の出来事、 龍神と紫太郎、それぞれの心の中に根を張っていた孤独な感情 そして紫太郎から失われていた神社で目覚めるまでの記憶と右目 それら全ての要素が一本の線で繋がった時、 紫太郎と龍神は“愛”という言葉の意味を知る― そんなストーリーが300ページ超の大ボリュームで紡がれた1冊です。