それぞれの想いが交差する"偽りの結婚" #1巻応援傍観者の恋 あき 吉田了 ナツsogor25ハーシェル家の三男・ノアの想い人はアリシアという女性。 彼女は外出が許されないほどに生まれつき心臓が悪く、そして **ノアの実の姉**でもある女性でした。 そんなノアにずっと片想いをしていた、隣の家に住む幼なじみのレイチェル。 しかし彼女はノアを想い続ける中で、彼のその”秘密の恋心”に気づいてしまいます。 そんな中で持ち上がった、レイチェルの縁談。 さらに、結婚後の引っ越し先の町にアリシアも療養のために移るという話まで聞こえてきました。 このままでは望まぬ結婚を捺せられてしまうと思ったレイチェルは、 アリシアと離れ離れになってしまうことを恐れたノアにある提案をします。 それが**”偽装結婚”**。 自身の思いを隠した上でノアに偽装結婚を提案したレイチェル、 レイチェルと結婚することで結果的にアリシアのそばにいられるため 罪悪感を抱えながらも偽装結婚を受け入れるノア、 そして心臓の病のために残された時間の少ないアリシア。 そんな3人の間で愛情や友情、そしてすれ違いが絡み合う複雑で切ない関係を描いてゆく作品です。 1巻まで読了”VTuberとファン”だからこそ生まれる複雑な関係性 #1巻応援ササダはオカネで推しを抱く【単行本版】 なしのありこsogor2525歳の女性・笹田夏子の推しはVTuberの天野アマオ。 「お金を見ると性的に興奮する」というアマオの配信に高額の投げ銭をすることが彼女の生きがいになっていました。 そんな彼女の行きつけの飲食店でよく顔を合わせる永塚天という男性。 彼こそが、アマオの“中の人”であり、しかも彼は夏子に好意を抱いていました。 それも2人がお店で出会うずっと前から。 実は夏子との因縁と彼女への好意をずっと抱いたまま過ごしている天と 天=アマオだと気付かぬままアマオを推し続ける夏子。 “VTuberとそのファン”という関係性が生まれてしまったからこそ天の思いは夏子に届くことなくすれ違う、 そんな複雑な関係性の中で繰り広げられるラブコメです! 1巻まで読了顔にアザのある少女が自身の秘密に迫るSFアクション #1巻応援まだら模様のヨイ 朝田ねむいsogor25普通の女の子だったヨイは、ある時から顔に黒いアザが広がってゆき、それと同時に体調や成績も悪化していったことで、学校でも家庭でも居場所を失ってしまいます。 それからずっと引きこもっていた彼女は、両親のある会話を偶然聞いてしまったことをきっかけに、家を飛び出し、居場所のない者が集まる“サンサンロード”という商店街に流れ着きます。 親切だけど何か秘密を抱えていそうなサンサンロードの人々、ヨイ自身も知らない彼女の体に秘められた特殊な能力、そして聞こえてくる「遺伝子改良」というワード… 序盤から様々な謎がストーリーの中に散りばめられ、どこに物語が転がってゆくのか全く読めないままに突き進んでゆくSFアクションです。 1巻まで読了限界を迎えた女性が始める「人生の総決算」 #1巻応援この世は戦う価値がある こだまはつみsogor25ブラック企業とモラハラ彼氏の狭間でギリギリの生活を送る25歳の女性・伊東紀理。 彼氏の浮気現場に遭遇し、精神の限界に達した彼女は自ら命を絶とうとするのですが、 そんな彼女が偶然手に取った1枚の封筒が彼女を思いとどまらせます。 その封筒に入っていたのは臓器提供への意志登録カード。 死を選ぼうとしたときも紀理が自室で「ここを事故物件とする!」(おそらく「ここをキャンプ地とする!」のパロディ)と叫ぶなど、所々にコメディタッチな描写があるのですが、会社と彼氏によって紀理が追い詰められてゆく序盤から、会社や彼氏と訣別し自由に生きることを決意した彼女の吹っ切れ具合、そしてその後の彼女に降りかかる数々のドラマと、目まぐるしく変わってゆく展開は読者を全く飽きさせません。 そして何より、臓器提供意志登録カードがなぜ彼女の運命を変えることになったのか、そこに隠された彼女の意志は、共感を超えて彼女に感情移入してしまう、そんな力を秘めています。 彼女が始めた「人生の総決算」はまだまだ始まったばかり、これからも目が離せない作品です! 1巻まで読了異世界からやってきた魔法使いの平凡そうで平凡じゃない日常 #1巻応援聖女はとっくに召喚されている。日本に。 守雨 しなえまなsogor25治癒の魔法使いとして働いていたアレクサンドラ・オリエールは、 60年に1度現れると言われる召喚魔法により突然違う世界に飛ばされてしまいます。 召喚後の過酷な未来を想像し絶望するアレクサンドラですが、 彼女が飛ばされたのは、元いた国と比べて恐ろしく安全で文化レベルも高い日本という国でした。 唯一神を信仰し、魔法による恩恵を受けている、そんな国から離れたどり着いたのは、 八百万の神が存在し、だけど魔法は存在しない現代の日本。 そんな日本に“召喚”されたアレクサンドラが「夏川レイ」と名を変え、魔法の力を隠して日本で生きる中で触れる、穏やかな日常と少しの不思議を描く作品です。 1巻まで読了7人の"悪嬢"たちに与えられた"死の予言" #1巻応援王国は悪嬢の棺 緋鍵龍彦sogor25悪政を敷く女王カサンドラが乗る鉄道に現れた彼女の命を狙う異民の女・ヴァルタナ。 幸か不幸か暗殺は未遂に終わり、ヴァルタナは捕らえられ処刑されるのですが、 彼女の背景にこんな“予言”が存在したことが判明します。 ―遠くない未来、同じ場所に居合わせる7人の女性 その全員が皆、殺されるであろう― 奇しくも女王の暗殺未遂の場に居合わせた女性の数、それが、 カサンドラとヴァルタナを含めてちょうど7人でした。 予言の存在を知ったその日から確実に“変化”してゆく彼女たちの日常。 その“変化”のそばに必ず現れるもう1人の女性の影。 そして警戒していた矢先に起こってしまう“2つ目の殺人”… 果たして予言の通り“そして誰もいなくなった”となってしまうのか、 それとも彼女たちは死の連鎖を止めることができるのか、 予想もつかない展開の連続で駆け抜けてゆくファンタジーサスペンスです! 1巻まで読了好意を信じられないアラサー女性のままならない恋模様 #1巻応援やぶさかではございません Maritasogor25中学2年の時に告白されて付き合った相手から1週間でフラれたことで、相手からの好意を信じられなくなってしまった主人公の不思議 麻衣。 恋愛への憧れは持ちつつも心に空いた穴を埋められないままアラサーになってしまった彼女は、 ひょんなことから店員も客も店内で声を発しないというコンセプトの「サイレントカフェ」で働くことになります。 そこで麻衣が出会った4歳年下のスタッフ・上下 亮は、次第に麻衣に対して好意を抱き始めるのですが、 麻衣の繊細さを察知して慎重にアプローチをしようとした結果、 「いつも恋愛が上手く行かないから」という謎の言い訳と共にちょっと変わった提案をしてしまいます。 他のカフェの店員たちもキャラが濃くてかつ魅力的で、群像劇的な雰囲気も醸し出していますが、 その中で、クールな見た目ながら麻衣との接し方に手こずる亮と、 亮の好意をあっさりとは受け止めてくれない麻衣という2人のままならない恋模様が描かれる作品です。 1~2巻同時発売で一気に期待値を上げてくれるので、1話で気になった人は2冊まとめて買うのをオススメしたい、そんな作品です! 2巻まで読了官能的で切ない"けものたち"の秘密の関係 #1巻応援夜明けを乞うけものたち 堤翔sogor25舞台は身体の一部が変化した“変異種”が生まれるようになった世界。 “ヒト科変異種五級”である絶背藍(ぜつぜあい)は両手に口があり、奇異の目で見られてきた経験から人間嫌いになっていました。 そんな中でも唯一、職場の先輩である神崎葉鳥に対してだけは心を許していて、いつしか恋心を自覚する用になっていたのですが、 ある日彼はその葉鳥のことをとある場所で見かけます。 それは“変異種のみ”が義務付けられた定期検査の会場。 しかも葉鳥は人類に対する危険度によって分類された等級の一番上、一級以上の変異種が並ぶ列の中にいたのです。 『フラレガール』の堤翔さんの新作はそんな導入から始まるティーンズラブ作品。 それも、実は“変異種”であった葉鳥の身体に隠されたある秘密が、藍の変異のとある特徴と奇跡的な噛み合わせを見せたことで、 官能的な美しさとともに切なさを秘めた2人の物語へと展開してゆきます。 1巻まで読了”推しの死”に傷ついた主婦が20年前にタイムリープ…! #1巻応援推しが死ぬし助けるし 都陽子sogor25その活動を追いかけることを心の支えにしていたアイドルが薬物による中毒死をした、という報道を見てしまった主人公の専業主婦の女性。 立ち直れないほどのショックを受けた彼女はそのアイドルの残像を追ううちに、なぜか20年前にタイムリープ。 奇しくもそれはそのアイドルが子役としてデビューする直前でした。 そのことに気付いた主人公は“推しの死”を回避するためにある行動に出ます。 いわゆるタイムリープものですが、今のところアイドルの死に事件性は見られず、その死を回避するための描写はサスペンスというよりはアイドルが抱えていた心の闇に主人公がどうにかアプローチしようとする、ヒューマンドラマのような側面の強い作品です。 ここからどう“過去が変わる”のかはまだ分かりませんが、20年という長いスパンで“推しの死”を回避しようと奔走する主人公の姿、そしてタイムリープによって生まれた主人公とそのアイドルとの関係性に注目してゆきたい作品です! 1巻まで読了彼女の人生を変えたのはある“下着”との出会い #1巻応援ランジェリー・ブルース ツルリンゴスターsogor25派遣社員として働く34歳の女性・深津ケイは、仕事も恋愛もちゃんと自分で選んで生きてきたはずなのに 、どこか自分の存在が自分から遠いような感覚を覚えていました。 そんな中で彼女は友人からあるお店を紹介されます。 「予約をしている」と言われたそのお店は自分では入らないような下着店。 そこで店員さんに選んでもらったブラジャーは、サイズや着心地が合う以上の衝撃を彼女にもたらします。 言うなればそれは「私が私をつかまえた感覚」。 この作品はともすれば性的なアイコンとして捉えられてしまいがちな下着というものを 誰のためでもない“自分のために選ぶ”という経験をきっかけにして ケイが新たな人生のステップを歩み始める様子を描く作品です。 下着から自身をエンカレッジする感覚はもしかしたら女性特有のものかもしれませんが、どんなアイデンティティを持っていても読めば何か心に引っ掛かりが生まれるような物語づくりがされているので、表紙に気負うことなくいろんな方に手にとってもらいたい作品です! 淡く儚い余韻を残す短編集 #1巻応援酔いとゆくすえ ~酒村ゆっけ、小説コミカライズ短編集~ 夜の羊雲 酒村ゆっけ、sogor25――その人魚には海で命を落としてしまう人間の魂を歌で救済するという役目がありました。 ある日、その役目を果たそうとした人魚は本来死ぬはずだった男を助けてしまい、 その後、恐ろしい魔女と取引をして、自身を人間に変えてもらいます。 しかし、その人魚が“心を奪われていた”相手は助けた男ではなく、 彼が船から落とした1本のお酒でした――(『酒に溺れた人魚姫、海の仲間を食い散らかす』) 他にも、ガサツでだらしない女性に飼われている“ネコ”や百貨店に売られている“口紅”、さらには繁華街にあるファーストフード店の“牛丼”など、様々な視点から描かれる短編たち。 そのどれもがほんのりとした温かみを宿し、だけどひとしずくの切なさを秘めている、そんな淡く儚い余韻を残す物語を束ねた短編集です。童話の世界で起こる事件を赤ずきんがスパッと解決! #1巻応援赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。(コミック) 青柳碧人 たなかのかsogor25Netflixで映画化も決まっている大人気ミステリー小説のコミカライズ作品。 主人公である”赤ずきん”を探偵役に、”シンデレラ”や”ヘンゼルとグレーテル”などの童話を下敷きに殺人事件を展開してゆきます。 誰もがストーリーを知っているような童話が話の軸になっているので、ファンタジーのような特殊な設定が入ってきても全く違和感なく読み進める事ができます。そしてそれがマンガになることで、推理小説が苦手だという人にもとても読みやすい作品になっていると思います。 原作小説は続編もすでに刊行されていますが、Netflixの映画では原作の第1章にあたるシンデレラの話のみが映像化されるようなので、ちゃんと物語を追いかけたいという人にはぜひ薦めたい作品です。 1巻まで読了 « First ‹ Prev 1 2 3 4 5 6 7 … Next › Last » もっとみる
それぞれの想いが交差する"偽りの結婚" #1巻応援傍観者の恋 あき 吉田了 ナツsogor25ハーシェル家の三男・ノアの想い人はアリシアという女性。 彼女は外出が許されないほどに生まれつき心臓が悪く、そして **ノアの実の姉**でもある女性でした。 そんなノアにずっと片想いをしていた、隣の家に住む幼なじみのレイチェル。 しかし彼女はノアを想い続ける中で、彼のその”秘密の恋心”に気づいてしまいます。 そんな中で持ち上がった、レイチェルの縁談。 さらに、結婚後の引っ越し先の町にアリシアも療養のために移るという話まで聞こえてきました。 このままでは望まぬ結婚を捺せられてしまうと思ったレイチェルは、 アリシアと離れ離れになってしまうことを恐れたノアにある提案をします。 それが**”偽装結婚”**。 自身の思いを隠した上でノアに偽装結婚を提案したレイチェル、 レイチェルと結婚することで結果的にアリシアのそばにいられるため 罪悪感を抱えながらも偽装結婚を受け入れるノア、 そして心臓の病のために残された時間の少ないアリシア。 そんな3人の間で愛情や友情、そしてすれ違いが絡み合う複雑で切ない関係を描いてゆく作品です。 1巻まで読了”VTuberとファン”だからこそ生まれる複雑な関係性 #1巻応援ササダはオカネで推しを抱く【単行本版】 なしのありこsogor2525歳の女性・笹田夏子の推しはVTuberの天野アマオ。 「お金を見ると性的に興奮する」というアマオの配信に高額の投げ銭をすることが彼女の生きがいになっていました。 そんな彼女の行きつけの飲食店でよく顔を合わせる永塚天という男性。 彼こそが、アマオの“中の人”であり、しかも彼は夏子に好意を抱いていました。 それも2人がお店で出会うずっと前から。 実は夏子との因縁と彼女への好意をずっと抱いたまま過ごしている天と 天=アマオだと気付かぬままアマオを推し続ける夏子。 “VTuberとそのファン”という関係性が生まれてしまったからこそ天の思いは夏子に届くことなくすれ違う、 そんな複雑な関係性の中で繰り広げられるラブコメです! 1巻まで読了顔にアザのある少女が自身の秘密に迫るSFアクション #1巻応援まだら模様のヨイ 朝田ねむいsogor25普通の女の子だったヨイは、ある時から顔に黒いアザが広がってゆき、それと同時に体調や成績も悪化していったことで、学校でも家庭でも居場所を失ってしまいます。 それからずっと引きこもっていた彼女は、両親のある会話を偶然聞いてしまったことをきっかけに、家を飛び出し、居場所のない者が集まる“サンサンロード”という商店街に流れ着きます。 親切だけど何か秘密を抱えていそうなサンサンロードの人々、ヨイ自身も知らない彼女の体に秘められた特殊な能力、そして聞こえてくる「遺伝子改良」というワード… 序盤から様々な謎がストーリーの中に散りばめられ、どこに物語が転がってゆくのか全く読めないままに突き進んでゆくSFアクションです。 1巻まで読了限界を迎えた女性が始める「人生の総決算」 #1巻応援この世は戦う価値がある こだまはつみsogor25ブラック企業とモラハラ彼氏の狭間でギリギリの生活を送る25歳の女性・伊東紀理。 彼氏の浮気現場に遭遇し、精神の限界に達した彼女は自ら命を絶とうとするのですが、 そんな彼女が偶然手に取った1枚の封筒が彼女を思いとどまらせます。 その封筒に入っていたのは臓器提供への意志登録カード。 死を選ぼうとしたときも紀理が自室で「ここを事故物件とする!」(おそらく「ここをキャンプ地とする!」のパロディ)と叫ぶなど、所々にコメディタッチな描写があるのですが、会社と彼氏によって紀理が追い詰められてゆく序盤から、会社や彼氏と訣別し自由に生きることを決意した彼女の吹っ切れ具合、そしてその後の彼女に降りかかる数々のドラマと、目まぐるしく変わってゆく展開は読者を全く飽きさせません。 そして何より、臓器提供意志登録カードがなぜ彼女の運命を変えることになったのか、そこに隠された彼女の意志は、共感を超えて彼女に感情移入してしまう、そんな力を秘めています。 彼女が始めた「人生の総決算」はまだまだ始まったばかり、これからも目が離せない作品です! 1巻まで読了異世界からやってきた魔法使いの平凡そうで平凡じゃない日常 #1巻応援聖女はとっくに召喚されている。日本に。 守雨 しなえまなsogor25治癒の魔法使いとして働いていたアレクサンドラ・オリエールは、 60年に1度現れると言われる召喚魔法により突然違う世界に飛ばされてしまいます。 召喚後の過酷な未来を想像し絶望するアレクサンドラですが、 彼女が飛ばされたのは、元いた国と比べて恐ろしく安全で文化レベルも高い日本という国でした。 唯一神を信仰し、魔法による恩恵を受けている、そんな国から離れたどり着いたのは、 八百万の神が存在し、だけど魔法は存在しない現代の日本。 そんな日本に“召喚”されたアレクサンドラが「夏川レイ」と名を変え、魔法の力を隠して日本で生きる中で触れる、穏やかな日常と少しの不思議を描く作品です。 1巻まで読了7人の"悪嬢"たちに与えられた"死の予言" #1巻応援王国は悪嬢の棺 緋鍵龍彦sogor25悪政を敷く女王カサンドラが乗る鉄道に現れた彼女の命を狙う異民の女・ヴァルタナ。 幸か不幸か暗殺は未遂に終わり、ヴァルタナは捕らえられ処刑されるのですが、 彼女の背景にこんな“予言”が存在したことが判明します。 ―遠くない未来、同じ場所に居合わせる7人の女性 その全員が皆、殺されるであろう― 奇しくも女王の暗殺未遂の場に居合わせた女性の数、それが、 カサンドラとヴァルタナを含めてちょうど7人でした。 予言の存在を知ったその日から確実に“変化”してゆく彼女たちの日常。 その“変化”のそばに必ず現れるもう1人の女性の影。 そして警戒していた矢先に起こってしまう“2つ目の殺人”… 果たして予言の通り“そして誰もいなくなった”となってしまうのか、 それとも彼女たちは死の連鎖を止めることができるのか、 予想もつかない展開の連続で駆け抜けてゆくファンタジーサスペンスです! 1巻まで読了好意を信じられないアラサー女性のままならない恋模様 #1巻応援やぶさかではございません Maritasogor25中学2年の時に告白されて付き合った相手から1週間でフラれたことで、相手からの好意を信じられなくなってしまった主人公の不思議 麻衣。 恋愛への憧れは持ちつつも心に空いた穴を埋められないままアラサーになってしまった彼女は、 ひょんなことから店員も客も店内で声を発しないというコンセプトの「サイレントカフェ」で働くことになります。 そこで麻衣が出会った4歳年下のスタッフ・上下 亮は、次第に麻衣に対して好意を抱き始めるのですが、 麻衣の繊細さを察知して慎重にアプローチをしようとした結果、 「いつも恋愛が上手く行かないから」という謎の言い訳と共にちょっと変わった提案をしてしまいます。 他のカフェの店員たちもキャラが濃くてかつ魅力的で、群像劇的な雰囲気も醸し出していますが、 その中で、クールな見た目ながら麻衣との接し方に手こずる亮と、 亮の好意をあっさりとは受け止めてくれない麻衣という2人のままならない恋模様が描かれる作品です。 1~2巻同時発売で一気に期待値を上げてくれるので、1話で気になった人は2冊まとめて買うのをオススメしたい、そんな作品です! 2巻まで読了官能的で切ない"けものたち"の秘密の関係 #1巻応援夜明けを乞うけものたち 堤翔sogor25舞台は身体の一部が変化した“変異種”が生まれるようになった世界。 “ヒト科変異種五級”である絶背藍(ぜつぜあい)は両手に口があり、奇異の目で見られてきた経験から人間嫌いになっていました。 そんな中でも唯一、職場の先輩である神崎葉鳥に対してだけは心を許していて、いつしか恋心を自覚する用になっていたのですが、 ある日彼はその葉鳥のことをとある場所で見かけます。 それは“変異種のみ”が義務付けられた定期検査の会場。 しかも葉鳥は人類に対する危険度によって分類された等級の一番上、一級以上の変異種が並ぶ列の中にいたのです。 『フラレガール』の堤翔さんの新作はそんな導入から始まるティーンズラブ作品。 それも、実は“変異種”であった葉鳥の身体に隠されたある秘密が、藍の変異のとある特徴と奇跡的な噛み合わせを見せたことで、 官能的な美しさとともに切なさを秘めた2人の物語へと展開してゆきます。 1巻まで読了”推しの死”に傷ついた主婦が20年前にタイムリープ…! #1巻応援推しが死ぬし助けるし 都陽子sogor25その活動を追いかけることを心の支えにしていたアイドルが薬物による中毒死をした、という報道を見てしまった主人公の専業主婦の女性。 立ち直れないほどのショックを受けた彼女はそのアイドルの残像を追ううちに、なぜか20年前にタイムリープ。 奇しくもそれはそのアイドルが子役としてデビューする直前でした。 そのことに気付いた主人公は“推しの死”を回避するためにある行動に出ます。 いわゆるタイムリープものですが、今のところアイドルの死に事件性は見られず、その死を回避するための描写はサスペンスというよりはアイドルが抱えていた心の闇に主人公がどうにかアプローチしようとする、ヒューマンドラマのような側面の強い作品です。 ここからどう“過去が変わる”のかはまだ分かりませんが、20年という長いスパンで“推しの死”を回避しようと奔走する主人公の姿、そしてタイムリープによって生まれた主人公とそのアイドルとの関係性に注目してゆきたい作品です! 1巻まで読了彼女の人生を変えたのはある“下着”との出会い #1巻応援ランジェリー・ブルース ツルリンゴスターsogor25派遣社員として働く34歳の女性・深津ケイは、仕事も恋愛もちゃんと自分で選んで生きてきたはずなのに 、どこか自分の存在が自分から遠いような感覚を覚えていました。 そんな中で彼女は友人からあるお店を紹介されます。 「予約をしている」と言われたそのお店は自分では入らないような下着店。 そこで店員さんに選んでもらったブラジャーは、サイズや着心地が合う以上の衝撃を彼女にもたらします。 言うなればそれは「私が私をつかまえた感覚」。 この作品はともすれば性的なアイコンとして捉えられてしまいがちな下着というものを 誰のためでもない“自分のために選ぶ”という経験をきっかけにして ケイが新たな人生のステップを歩み始める様子を描く作品です。 下着から自身をエンカレッジする感覚はもしかしたら女性特有のものかもしれませんが、どんなアイデンティティを持っていても読めば何か心に引っ掛かりが生まれるような物語づくりがされているので、表紙に気負うことなくいろんな方に手にとってもらいたい作品です! 淡く儚い余韻を残す短編集 #1巻応援酔いとゆくすえ ~酒村ゆっけ、小説コミカライズ短編集~ 夜の羊雲 酒村ゆっけ、sogor25――その人魚には海で命を落としてしまう人間の魂を歌で救済するという役目がありました。 ある日、その役目を果たそうとした人魚は本来死ぬはずだった男を助けてしまい、 その後、恐ろしい魔女と取引をして、自身を人間に変えてもらいます。 しかし、その人魚が“心を奪われていた”相手は助けた男ではなく、 彼が船から落とした1本のお酒でした――(『酒に溺れた人魚姫、海の仲間を食い散らかす』) 他にも、ガサツでだらしない女性に飼われている“ネコ”や百貨店に売られている“口紅”、さらには繁華街にあるファーストフード店の“牛丼”など、様々な視点から描かれる短編たち。 そのどれもがほんのりとした温かみを宿し、だけどひとしずくの切なさを秘めている、そんな淡く儚い余韻を残す物語を束ねた短編集です。童話の世界で起こる事件を赤ずきんがスパッと解決! #1巻応援赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。(コミック) 青柳碧人 たなかのかsogor25Netflixで映画化も決まっている大人気ミステリー小説のコミカライズ作品。 主人公である”赤ずきん”を探偵役に、”シンデレラ”や”ヘンゼルとグレーテル”などの童話を下敷きに殺人事件を展開してゆきます。 誰もがストーリーを知っているような童話が話の軸になっているので、ファンタジーのような特殊な設定が入ってきても全く違和感なく読み進める事ができます。そしてそれがマンガになることで、推理小説が苦手だという人にもとても読みやすい作品になっていると思います。 原作小説は続編もすでに刊行されていますが、Netflixの映画では原作の第1章にあたるシンデレラの話のみが映像化されるようなので、ちゃんと物語を追いかけたいという人にはぜひ薦めたい作品です。 1巻まで読了
ハーシェル家の三男・ノアの想い人はアリシアという女性。 彼女は外出が許されないほどに生まれつき心臓が悪く、そして **ノアの実の姉**でもある女性でした。 そんなノアにずっと片想いをしていた、隣の家に住む幼なじみのレイチェル。 しかし彼女はノアを想い続ける中で、彼のその”秘密の恋心”に気づいてしまいます。 そんな中で持ち上がった、レイチェルの縁談。 さらに、結婚後の引っ越し先の町にアリシアも療養のために移るという話まで聞こえてきました。 このままでは望まぬ結婚を捺せられてしまうと思ったレイチェルは、 アリシアと離れ離れになってしまうことを恐れたノアにある提案をします。 それが**”偽装結婚”**。 自身の思いを隠した上でノアに偽装結婚を提案したレイチェル、 レイチェルと結婚することで結果的にアリシアのそばにいられるため 罪悪感を抱えながらも偽装結婚を受け入れるノア、 そして心臓の病のために残された時間の少ないアリシア。 そんな3人の間で愛情や友情、そしてすれ違いが絡み合う複雑で切ない関係を描いてゆく作品です。 1巻まで読了