にわか1年以上前普通の日常の延長線上に、こんな不思議な世界もあるんじゃないかと思わせる良作短編集。 中でも2.5次元胃袋が記憶によく残っている。閉店間際の中華料理店に一人のOLがやってきて、10人前くらいの料理をオーダーをして……という話。タイトルで察せるかもしれないが、かなり奇天烈でメタ的なオチとなるが、なんだか不思議と違和感がない。ああ、そういう話なんだなとするっと入ってくる。オススメ。なんてことないふつうの夜にふつうの延長線にある、ちょっと不思議な話6わかる
mampuku1年以上前 "26歳"という年齢制限により将棋のプロ"四段"への夢を断たれた、元奨励会員の主人公。どうしても将棋への想いを捨てきれずにいた彼はアマチュアという新たな世界に出会うことで、目指すべき頂点へと再び歩み始めるのだった。 「1話でプロへの道が断たれてしまったなんて、これからどう物語にするっていうんだ」みたいな感想も耳にしました。でも実際には、将棋以外の道、アマチュアで頂点を目指す話、ハチワンダイバーみたいな話、など無限に可能性があったわけです。藤井聡太さんはマンガの主人公みたいだとよく喩えられますが、その道のスーパーホープが並みいる敵をバッタバッタ薙ぎ倒しながら王道を往くよりも、道なき道をゆく「リボーンの棋士」の冒険感のほうが個人的にはワクワクできます。 将棋の世界に関しては連日の藤井さんの報道や3月のライオン、ハチワンダイバーくらいでしか知らないド素人ですが、Tシャツにジーンズ姿で大量にフラッシュを浴びるこのカラーイラストが如何に型破りで掟破りなものであるかは分かります。でもだからこそ物語への期待が膨らむというものです。 私はどうしても、小説や漫画に限らず映画、アニメ、音楽など、楽しみ方を狭めるような消費の仕方をしたくありません。 例えば、これは何度も色んな人に申し上げていることなんですが 「『君の名は。』では二人がお互いに惹かれあう描写が希薄だったから駄目だ」 一昨年よく耳にした評でしたが、必要ないから描かれなかっただけです。スペクタクル、映像美、カタルシス、極上だった点を挙げればキリがない。 「『けいおん!』には中身がないからクソだ」なんて言う萌え豚は居ませんし 「本職のアーティストの方が上手いからキャラクターソングは無価値だ」なんていう二次元アイドルファンは居ませんし 「絵が雑だし休載ばっかり」なんてハンタヲタは百も承知なわけです。 私は絵が雑なマンガが苦手なのでハンタは読みませんが、別に否定はしません。読まないだけです。 話が逸れましたが「リボーンの棋士」には、藤井フィーバーに湧く我々素人には想像もつかなかったような"道"と"頂"を見せてほしいです。リボーンの棋士華々しい「舞台」に上がれなかった男が絶望の淵から這い上がる5わかる
吉川きっちょむ(芸人)1年以上前手塚治虫『リボンの騎士』をパロったタイトルのこちら『リボーンの棋士』いいですね。 少し読んだらタイトルの意味もなんとなく分かります。 年齢制限により将棋のプロ棋士になれず、将棋に一切関わらない生活を選んだ主人公だったが、ひょんなことからまた将棋を指すことになり、プレッシャーで負けられなかったがゆえに奨励会時代に打っていたような堅実な手ではなく、将棋がただただ楽しかった頃の可能性を探るような自由な打ち方に立ち返る。 プレッシャーから解き放たれた彼の将棋は自由に、強く生まれ変わっていた。 リスタートしてリボーンしたわけですね、棋士として。 いまのところ楽しそうに打っててしかも強いっていう主人公らしさ、強さの片鱗が感じられてて楽しいです。 プロになるだけが将棋じゃありませんし、将棋とは人生においていろいろな形で付き合っていくやり方があるかとは思いますが、この主人公はどうしたいのか。 プロ編入制度という狭き門をくぐるのか。 どん底、逆境スタートって、なんだか燃えますよね。 読むたびにだんだん楽しみになってきてます。リボーンの棋士最近の新連載将棋漫画の注目作の一つ6わかる
かしこ1年以上前リイド社といえばゴリゴリの時代劇マンガのイメージがあったのですが、こちらは映画でいえば「雨あがる」とか「たそがれ清兵衛」のような作品になります(武士は出てきませんが…)。 表紙はほんわかしているけど、キャラクターは浮世絵のような美男美女ばかりだし、ストーリーはどれも秀逸。なんせコマ割りが完璧!本当にゾッとしたし、グッとくる。名手が描く「市井の人々の暮らし」は、このうえなく素晴らしい。ワカダンナ広く読まれてほしい江戸の人情モノ32わかる
名無し1年以上前コンビニコミックを読んでいる/蒐集している人いますか? 自分はコンビニコミックがそこそこ好きなのですが、長巻作品をちょこっと読みたいときや、普段は出会えないマンガが読めるので買ってます。 特に単行本未収録やインタビュー・コラムが載っているようモノに、お宝的な価値を感じて集めてるので、そういうコンビニコミックがあったら是非教えてください。 普通に「この作品が面白い」とか「この廉価版がお買い得!」等のおすすめ情報を書いてもらってもOKです。自由広場コンビニコミックについて情報求む1わかる
名無し1年以上前新谷先生の作品には結構な頻度で商社が登場する。 多分、先生は商社の企業戦争とか市場操作とかが ネタ的に好きなんじゃないだろうか? そこに新谷先生得意のモータースポーツ「ラリー競技」が 融合して、合わさって、とても面白い。 描かないわけがない題材だよな、と思う。 ガッデム走りきる、そして何処かに帰る2わかる
名無し1年以上前多分、バブルの時代だったのじゃないかと思うけれど、 ラリー競技は企業の熾烈な宣伝競争の場でもあった。 色々な企業や様々な人が、莫大な資金と膨大な想いを 注ぎ込んで競い合うラリーという競技。 その世界を人間ドラマとして描いた名作だと思います。 ラストスパートの盛り上がりとハートフルな結末が凄くいい。 そして登場する車が今となっては懐かしい。 ガッデム走りきる、そして何処かに帰る10わかる