sogor25
sogor25
1年以上前
その世界では、人間は死なない。正確には、死んだ瞬間に体が元通りになり生き返る。人間は寿命以外で死ぬことはなく、故にその世界には病院も薬局もない。だから例えば風邪をひいたらその治療法はピストルで頭を打ち抜き文字通り『生き返る』という方法。 そんな世界で、"人間が死ぬようになる"謎の感染症「復活不全症(RDS)」が発生したーーーという物語。 というSF設定盛り盛りでかなり難解な設定の作品で、しかも上記のような設定なので戦闘になったら血しぶきマシマシという感じなので、かなり人を選ぶ作品ではあるし、文字だけで魅力を伝えるのは難しいんだけど、何よりあのハルタで「乙嫁語り」「ヒナまつり」「ハクメイとミコチ」に次ぐ長期連載(休載や不定期連載を除く)を続けているというのがこの作品の面白さを証明してくれるのではないだろうか。 1~6巻までは「不死の猟犬」というタイトルで、RDSの感染源となる人間「ベクター」を匿う「逃がし屋」という存在と、RDSの根絶のために逃がし屋を追う警察との対決構造を中心に物語が展開しするのでガンアクションがメイン。そしてその抗争の中で徐々に明らかになるRDSの謎。最終6巻でRDSの正体が明らかになった瞬間には思わず鳥肌が立った。 そして現在はナンバリングを1巻からに戻し「不死の稜線」というタイトルで連載中。こちらは前巻までで明かした謎をそのまま明示しつつ新基軸の物語を展開し、主に登場人物の人間関係、心情描写にスポットを当てている印象。構図としては例えるなら「不死の猟犬」が『PSYCHO-PASS』テレビ本編で「不死の稜線」が今やってる映画3部作という感じ。 なので、本屋で「不死の稜線」を見かけて気になってる人がいたらまずは「不死の猟犬」1~6巻までを読んでみてほしい。そこまでしてくれたら「不死の稜線」は間違いなく面白いから。 「不死の猟犬」全6巻、「不死の稜線」2巻まで読了
なおなお
1年以上前
加藤家の家宅捜査の続きからのスタート。心があのカセットテープに注目した時は思わず歓声を挙げたくなったけど、未録音。踏み込まれることを想定しているかもしれない。見つかれば事件前でも逮捕が可能だったけど、残念。 お婆ちゃんは整体師。 集合写真は憎しみの象徴。 今後の展開にどう影響するかは分からない。 今回も佐野文吾の推理や勘は冴えていた。今回もこの人が主役だった。普段の言葉どおりの正義の人! 青酸カリは「すでに…家にある」説もさすが。 とりあえず謎のタイムカプセルが何なのかは早く知りたい。意外と佐野家のイベントだったりする可能性もあるけど。仮にそこで発見となれば佐野文吾は容疑者ではなくなる。そして家の外なので、トイレを借りに家の中に入った木村さつきはミスリードということになる。 佐野家の一時避難もうまくいって欲しい。 少なくとも今回は「音臼事件」を前に全く違う対応になった。もちろん成功失敗にかかわらず結果にも影響する。 そして後半、偶然ではあったけれどこの局面で明音の事件がまさか再び日の目を見るとは思ってなかった。金丸刑事があの時写真から何に気が付いたのか、また「素人の犯行」と言っていた根拠も知りたい。長谷川翼の行動は「余計なこと」、想定外の何かが含まれていたので、必ず何かのミスはあると思う。「メッセージ」だと言っていた「S」のキーホルダーのことも解いて欲しい。 今改めて見て思ったのは二人が横たわっている写真については、何せ青酸カリを飲んでもだえ死んだのだから、こんなきれいにまとまりのある姿になるだろうかという疑問はあるし、足跡も意味のある歩いた跡というよりは後から付けた感じがする。もちろんそれだけでは犯人に結びつかないけれど。でもやはり改めて注目する意義は青酸が使われた事件だったということが大きい。 今はとにかく決戦と言える時までにどれだけ把握し、追い込むことができるのか、テンションと密度が上がってきたストーリー展開を楽しみにしたい。