名無し
1年以上前
今更にどうのこうの言う必要もないほど、 名作というか面白い漫画というか、 漫画は面白い、と感じさせてくれる漫画だと思う。 世間でも面白い漫画だと評価はされていると思う。 けれど漫画はリアリティを追求したり、 ドリーミイを追求したり、 そのどちらかに徹っするほうが評価されやすい。 二兎を追うもの一兎を得ず、という固定観念は強いから。 この漫画はリアリティとドリーミイの二兎を 追ってしまったため、追って二兎を得たのだけれど、 世間の評価はそれに値するだけの評価は受けていない 感じがする。 ボクシング漫画としては基本線は抑えているのに 主人公達の能力がリング上でも外でもハイパーになりすぎて 見方によってはトンデモ漫画に見えてしまう。 ボクシング漫画やスポーツ漫画に王道があるなら、 王道に沿ってはいるのだけれど、王道を一歩一歩と歩かずに 王道の上空1000mを滑空してしまったというか。 その分、着陸点ではなまじのスポーツ漫画では到達できない 王道の遥か先まで行ってしまったという感じがする。 凄いし面白い漫画なんだけれど、 ちょっと色々な面で飛び越しちゃっている K点を越えすぎて参考記録扱いにされている ある意味で、面白いけれど正当な評価がされていない漫画だと思う。
なつき
1年以上前
導入から終わりまでの構成、作画、ストーリー、どれもが素晴らしい読切でした。途中辛いシーンがありますが、何より**最後まで読んだときの喪失感とやりきれなさが一番胸に残りました。** この作品は**佐藤まさあき先生ご自身の体験を描いたノンフィクション**だと読後に知り、あらためて戦争の残酷さを突きつけられました。今のサンデー読者にも届いてほしい傑作です。 【ビッグコミックオリジナル第18号】 https://bigcomicbros.net/magazines/25108/ 【あらすじ】 大阪で育った主人公・藤本は兄とともに愛知・祖父江町の祖母の元へ疎開する。小学校では地元の子供達に線を引かれ、意地悪なボスから『ソカイシャ』と呼ばれいじめを受ける。ある日、空襲で両親と片腕を失った少年・西田が名古屋から転校してきて、2人は都会育ちの疎開者同士友情を育んでいく。 やがて大阪は空襲に遭い、藤本の父は黒焦げになって死に、母は全身を油で焼かれ薬もなく与えられぬまま死んだ。 打ちひしがれる藤本に唯一、同じ立場で寄り添うことのできる西田は、丘の松の木を見て「俺たちも運命を呪わず真っ直ぐに生きよう」と鼓舞する。以来2人の仲はさらに深まっていった。 やがて中学を卒業した藤本は、漫画家になるという夢を叶えるため上阪する。週に一度は手紙のやり取りをしていた2人だが、「郵便局に就職した」という便りを最後に西田から連絡が途絶える…。 【扉絵の解説より】 >週刊少年サンデー1970年4・5号合併号に『新春感動大作シリーズ第5談』として掲載された、劇画家・佐藤まさあき氏による読み切り作品。 >1955年4月に上阪するまで、佐藤氏が過ごした愛知県稲沢市祖父江町を舞台に、彼の実体験を基に描かれたノンフィクション。作中に登場する松の木も実在するもので、執筆当時「思い出の松の木は、ちっとも昔と変わっていなかった」と語っている。本作は佐藤氏にとって念願のテーマであり、自身の心の傷に立ち向かった渾身の一作である。
導入から終わりまでの構成、作画、ストーリー、どれもが素晴らしい読切でした。途中辛いシーンがあり...