神の左手悪魔の右手 #推しを3行で推す
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ これももう何回も読んでいて読んでいる時は最高に楽しくて読み終えた瞬間にやっぱり「楳図かずお」はすごいなと思ってしまうマンガだ。錆びたハサミの開始数ページでこれを楽しめるかどうかはわかると思うね。錆びたハサミ、消えた消しゴム、女王蜘蛛の舌、黒い絵本、影亡者のどれが一番好きかと聞かれたら「影亡者」かな ・特に好きなところは? 後先考えない子供の残虐性が出ているところ。「これは夢だから殺す」とかね。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! これを読むのがいいと思います。まさにこれ https://manba.co.jp/topics/17226
楳図かずおの漫画について書くことなど、まったく意味がない。
ただ読めば良いのだ。
まったく独自で、比べるものがない作品、しか描いていないのだから。
少女漫画時代の怪奇物でも、少年誌の『漂流教室』や『まことちゃん』でも、青年誌に活動の舞台を移した『わたしは真悟』や『14歳』でも、なんでもいいんです。
全部、この人にしか描けない、世界にひとつだけの特別な「なにか」ですから。
とはいえ、個人的にお薦め、というなら、『神の左手悪魔の右手』でしょうねえ。
この、言葉の正しい意味での真の「鬼才」が、キャリアを経て自らの資質と感覚を完全にコントロールし、脂の乗りきった技倆を自在に操って、「手頃」な異界を描いてくれています。(でも、ホントにすんげえ怖いよ。総毛立つよ)
『漂流教室』や『わたしは真悟』は、巻数多いしあまりにも圧倒的すぎる…というかたがもしいたら、ここから入って、とんでもない深みにハマり抜けられなくなってみるというのは、いかがでしょうか?