マンバ2023/07/10誰のために何のために死ぬのかを問う 立原あゆみ『銀翼(つばさ)』全1巻 『銀翼』 今回紹介する戦場マンガは太平洋戦争末期の特別攻撃隊を描いた『銀翼(つばさ)』だ。爆弾を装着した戦闘機が敵艦艇に体当たりする特別攻撃隊に関しては、第一番のちばてつや作『紫電改のタカ』のクライマックスにも描かれていたが、自ら爆弾となって死ぬ道を選んだ若者たちの心情をより克明に描いた作として本作を取り上げたいと思う。 作者は、極道マンガの第一人者・立原あゆみ。連載されたのは『... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=23811) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/07/07麒麟・川島が語る『おかえりアリス』|川島・山内のマンガ沼web麒麟・川島とかまいたち・山内が「面白いマンガ」に沼のようにハマって楽しむマンガバラエティ『川島・山内のマンガ沼』。今回は、前回放送の「川島・山内のおすすめマンガ」の模様をお送りします(放送を見逃した方はTVerもご覧ください)。 「男を降りる」新しい性を描いたマンガ 川島 今回のテーマは「川島・山内のおすすめマンガ」。久々ですね。まずは川島からいきます。私のおすすめマンガ、『おかえりアリス』... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=23992) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/07/0560年前の子どもたちから絶大な支持を受けたかわいらしさの権化が初単行本化—太田じろう『こりすのぽっこちゃん』 東京都の江東区には、『のらくろ』で有名な漫画家・田河水泡が子供時代を過ごしたという縁から、「田河水泡・のらくろ館」という美術館があります。ここで現在(2023年6月24日〜7月17日)開催されているのが、「太田じろうの世界展〜こりすのぽっこちゃんとかわいいなかまたち〜」という企画展です。 太田じろう(1923〜82)といっても、現代ではその名はあまり知られているわけではないでしょう。し... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=23934) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/07/05昭和45年。名だたる漫画家の貴重な製作現場紹介記事『COM』1970年9月号「特集 まんがプロ開放の図」以前雑誌『COM』について書かせて頂きましたが、今回は1970年9月号に掲載された貴重な記事を紹介します。 当時の児童まんが界の大手9社に依頼された自社PR。 トップは「フジオ・プロ」ですが、こちらは最後に紹介します。 2番手は「さいとう・プロ」 『COM』(虫プロ商事)1970年9月号 見開きです。 1階は駐車場になっている4階建てのビルの写真が載ってますが、調べたところ現在は無さそう... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=23763) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/07/04試合がメインじゃない”変化球野球マンガ”|テーマ別に読む[本当に面白いマンガ] 第3回 セ・パ交流戦が終わり、7月19、20日のオールスターゲームを一区切りとして、プロ野球はシーズン後半戦に突入していく。高校野球も夏の甲子園をめざす地方大会が続々と開幕する。野球ファンにとっては、たまらない季節の到来だ。 マンガの世界においても、野球はメジャーなテーマのひとつ。古くは『巨人の星』『ドカベン』『キャプテン』から『MAJOR』『ダイヤのA』『おおきく振りかぶって』『ラストイニング... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=23916) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/07/03となりのマンガ編集部 第9回:月刊コミックバンチ編集部 漫画家も編集者も長い目で見て長所を伸ばす マンガの編集部に赴き、編集者が今おすすめしたいマンガやマンガ制作・業界の裏側などを取材する連載企画「となりのマンガ編集部」。第9回は、『月刊コミックバンチ』編集部を訪ねました。青年誌でありながら、女性向け作品も含めあらゆるジャンルや尖ったテーマの作品が彩り豊かに並ぶ『月刊コミックバンチ』。web媒体である『くらげバンチ』では、ドラマ化・アニメ化もされた『極主夫道』やAIを用いて作られた『サ... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=23852) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/06/30マヌエレ・フィオール 著、栗原俊秀/ディエゴ・マルティーナ 訳『秒速5000km』マガジンハウス【夏目房之介のマンガ与太話 その19】『秒速5000km』マガジンハウス 2023年 日本の戦後漫画はほとんどが一色印刷で普及した。戦前には高価なハードカバーのカラー印刷の子供漫画もあったが、敗戦後の経済事情と、漫画雑誌のほとんどが白黒印刷だったこともあり、カラー印刷を使ったものはごく限られていた。 欧米では20世紀初頭に新聞日曜版のカラー印刷漫画が流行したが、本紙では白黒印刷が多かった。『タンタン』も戦前の連載時は白黒。... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=23793) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/06/28「博多通りもんのCMのおじいちゃん」によるドロドロの政界ピカレスク漫画——長谷川法世『荒涼たる野望』『荒涼たる野望』 「福岡の土産菓子」といえば、現代においていの一番に挙がるのは何と言っても「博多通りもん」であるかと思います。筆者の幼少期(筆者は両親ともに福岡県。ちなみに「林田」という名字はどこでもありそうに見えて長崎・熊本を中心とした九州にかなり極端に偏在しているので、「林田さん」という人と知り合ったら「九州の方ですか?」と聞くと高確率で当たります)は二〇加煎餅とか鶴乃子とかひよ子... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=23751) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/06/27『鎌倉殿の13人』ロスは『夢の碑 風恋記』で埋めましょう『夢の碑 風恋記』 今さらですが、4月から『鎌倉殿の13人』を観てました。 NHKオンデマンドで配信されているのですが、ほんっっとに面白かったです! 「えっ? あ、そういう解釈!」みたいなのが随所にあったし、キャラがとにかく魅力的でした。こんな空気読まない唯我独尊源義経は初めて……。 和久井は鎌倉時代だと、源実朝が好きです。武士というよりは教養高い高貴な感じで、詠む歌も繊細でステキ。 「... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=23594) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/06/23齋藤なずなインタビュー(代表作『ぼっち死の館』『夕暮れへ』)【幼少期編】神様にお願いした夢「老人の生態漫画を描いている!」「生態というか…かなり死んでいく!」「これは新しい!いや、古い!いや、かえって新しい!」…などなど、とにもかくにも令和の時代の最先端、77歳漫画家、齋藤なずな先生なんであります。謎が多い。なぜ40歳デビューなのか。なぜ77歳で活筆なのか。なぜこんなに面白い漫画を作れるのか。取材班は、甘いケーキときれいなお花を手に、雨降る中をバスで突っ切って停留所を降り、東京の... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=23531) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/06/23まんだらけ臼井さんが川島・山内におすすめするマンガを読んでみたら…|川島・山内のマンガ沼web麒麟・川島とかまいたち・山内が「面白いマンガ」に沼のようにハマって楽しむマンガバラエティ『川島・山内のマンガ沼』。今回は、前回放送の「まんだらけ臼井さんからのおすすめマンガ 読書感想発表会」の模様をお送りします(放送を見逃した方はTVerもご覧ください)。 凡人を描く天才・文野紋 川島 今回のテーマは「まんだらけ臼井さんからのおすすめマンガ 読書感想発表会」! 前回、中野ブロードウェイのまん... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=23828) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/06/22マンガ100年のあゆみ(少女マンガ編 3)|二千年以降2023年は日本初の日刊連載マンガ「正チャンの冒険」の連載開始からちょうど100年。その間、マンガはさまざまな発展を繰り返し、現在では全世界で楽しまれている日本が誇る文化のひとつとなりました。そんなマンガの100年間のあゆみを、多彩な執筆陣によるリレー連載の形式でふりかえります。 今回は、ご自身も13歳の若さでデビューされたマンガ家であり、『プロが語る胸アツ「神」漫画 1970-2020』(... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=23565) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/06/21齋藤なずなインタビュー(代表作『ぼっち死の館』『夕暮れへ』)【猫編】その名はランボー「老人の生態漫画を描いている!」「生態というか…かなり死んでいく!」「これは新しい!いや、古い!いや、かえって新しい!」…などなど、とにもかくにも令和の時代を衝撃で揺さぶる77歳漫画家、齋藤なずな先生なんであります。謎が多い。なぜ40歳デビューなのか。なぜ77歳で活筆なのか。なぜこんなに面白い漫画を作れるのか。取材班は、甘いケーキときれいなお花を手に、雨降る中をバスで突っ切って停留所を降り、... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=23518) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/06/21喧嘩に強いが故の負の連鎖。己の正義を貫き通す不器用な高校生ドキュメントのコミカライズ。弘兼憲史『ガクラン放浪記』まずは漫画作品となった経緯を説明しましょう。 原作は稲田耕三という方の『高校放浪記』。 御自身の波乱万丈な高校時代を綴ったノンフィクションです。 それを読んだ吉岡道夫という方が感銘を受け、劇画の脚色を手掛けます。 この吉岡道夫という方を検索したところ、多くの麻雀劇画の原作者である情報が出ました。 ただ『ガクラン放浪記』の情報は見つからず、同一人物である確証は得られませんでした。 同じ方で間... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=23393) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/06/20第16回 今なお解決しないパレスチナの泥沼を描いた傑作―ジョー・サッコ『パレスチナ』今年2023年1月、ジョー・サッコ『パレスチナ特別増補版』(小野耕世訳、いそっぷ社)が刊行された。もともとは2007年に同じ小野耕世訳でいそっぷ社から出版されていた作品だが、ここ数年品切で古本でしか買えない状態が続いていた。前々回紹介したリチャード・マグワイア『HERE ヒア』(大久保譲訳、国書刊行会、2016年)もそうだが、この作品も、いつでも手軽に読めるようになっているべき世界マンガの傑... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=23457) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/06/19齋藤なずなインタビュー(代表作『ぼっち死の館』『夕暮れへ』)【顔編】色んな顔の人がいる「老人の生態漫画を描いている!」「生態というか…かなり死んでいく!」「これは新しい!いや、古い!いや、かえって新しい!」…などなど、ともかく令和の時代に話題騒然の77歳漫画家、齋藤なずな先生なんであります。謎が多い。なぜ40歳デビューなのか。なぜ77歳で活筆なのか。なぜこんなに面白い漫画を作れるのか。取材班は、甘いケーキときれいなお花を手に、雨降る中をバスで突っ切って停留所を降り、東京の奥深... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=23507) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/06/19「食は生きること」を描いた戦場マンガ 魚乃目三太『戦争めし』1〜8巻『戦争めし』 『戦争めし』は、食マンガ家・魚乃目三太が、戦時下の「食」にスポットを当てたマンガだ。1話完結のオムニバス形式で、戦場だけでなく、内地の空襲、満州からの引揚げ、シベリア抑留、戦後の食糧難など、描かれているテーマは幅広いが、あえて戦場マンガ十番のひとつとして紹介したいと思う。 1975年生まれの魚乃目が、戦争をテーマにしたマンガを描くことになるきっかけは、テレビニュースで見た... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=23617) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/06/16『こづかい万歳』吉本先生のお菓子買い出し&仕事場インタビュー(カルピス付き)|川島・山内のマンガ沼web麒麟・川島とかまいたち・山内が「面白いマンガ」に沼のようにハマって楽しむマンガバラエティ『川島・山内のマンガ沼』。今回は、前々回&前回放送された「出張!マンガ家ガチアンケート」の模様をお送りします(放送を見逃した方はTVerもご覧ください)。 お菓子の予算はガチで300円! 川島 今回のテーマは「出張!マンガ家ガチアンケート」。今まではスタジオに先生が来てくれたり、ディレクターが撮影した先生... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=23724) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/06/15マンガ100年のあゆみ(少女マンガ編 2)|八十~九十年代のジャンルの多様化~市場の拡大2023年は日本初の日刊連載マンガ「正チャンの冒険」の連載開始からちょうど100年。その間、マンガはさまざまな発展を繰り返し、現在では全世界で楽しまれている日本が誇る文化のひとつとなりました。そんなマンガの100年間のあゆみを、多彩な執筆陣によるリレー連載の形式でふりかえります。 今回は、ご自身も13歳の若さでデビューされたマンガ家であり、『プロが語る胸アツ「神」漫画 1970-2020』(... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=23555) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/06/14法月理栄さん第7回。『利平さんとこのおばあちゃん』インバネスと健さん再び。「バスが行く」「健さんの贈り物」法月理栄さんの記事第7回です。 ▼第1回 ▼第2回 ▼第3回 ▼第4回 ▼第5回 ▼第6回 おしげさんと仲良しの芸術家先生以外で、再び話の主役となる愛すべきキャラの再登場を紹介しましょう。 『ビッグコミック』昭和62年3月25日号「バスが行く」 『ビッグコミック』(小学館)昭和62年3月25日号 おしげさんの村や近隣の他の村を繋ぐ民間会社が運営する路線バスが廃止になり... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=23483) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/06/13バラエティ豊かな人材!希少な男子校生活を追体験『男子校の生態』『男子校の生態』 『男子校の生態』は実際に男子校生活を送ったコンテくん先生が実体験をもとに描いたエッセイ漫画です。全国で希少な存在となった男子校のユニークな生活を覗き見ることができます。 男子校は全国で100校に満たず、女子高よりも貴重な存在です。1日のほとんどの時間を女性がほとんどいない空間で過ごすというのは、通っていた人には当たり前でも経験したことがない人からするとどんな生活なのだろ... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=23498) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/06/12『イブニング』の面白い2世漫画は『K2』だけじゃない——寺沢大介『ミスター味っ子II』 『ミスター味っ子II』 本コラムを読んでいるような漫画好きならご存知の人も多いと思いますが、先日、『イブニング』休刊により『コミックDAYS』へと移籍する連載作が無料公開される出来事がありました。これにより、高レベルで安定した面白さを持つことが知られて大きくハネたのが、90年代『少年マガジン』で長期連載された『スーパードクターK』の「2世もの」な続編である、真船一雄『K2』であるこ... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=23472) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/06/09【特集】「父が活躍するマンガ」| 2023年5月の急上昇マンガ今回の月刊マンバの特集は、父の日にちなんで父親が活躍するマンガ! そのほか7つのコーナーで、注目の第1巻『かわいすぎる人よ!』、期待の新連載『みっしょん!!』、話題の読切『日本の月はまるく見える』など、マンガ情報をお届けします! 月刊マンバとは 秒でいいマンガが見つかるクチコミサービス「マンバ」の1カ月間のクチコミ投稿や、アクセス数の変化を振り返ることで、マンガ界の動きがなんとなくわかる連載... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=23604) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/06/08第15回 香港発。永劫に殺し合う恋人たち―リトルサンダー『わかめとなみとむげんのものだがり』ここしばらく韓国のマンガ(パク・ゴヌン著『ウジョとソナ―独立運動家夫婦の子育て日記』)、台湾のマンガ(游珮芸、周見信『台湾の少年』)、中国の作家がフランス・ベルギーで出版したマンガ(李昆武、フィリップ・オティエ『チャイニーズ・ライフ―激動の中国を生きたある中国人画家の物語』)と、東アジア関連のマンガをいくつか紹介してきたが、東アジアということで言うと、香港のマンガも忘れてはならないだろう。 ... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=23359) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信