名無し5ヶ月前時間とその他諸々の余裕さえあれば、作ってみたい手の込んだ料理というものはありますよねえ…。このマンガでは退職して無職になった主人公がここそとばかりに手間と時間がかかる料理(角煮やおでんなど)を作って楽しむというもの。一時的にならあるかもだけど、ずっとこの生活を続けることは出来ないからこその尊さがある。そしてシンプルに羨ましい。気ままご飯のススメシンプルうらやましい13わかる
兎来栄寿5ヶ月前先日、久松史奈さんが「さよなら人類」をカバーした音源を発表しました。原曲から比べると非常にアップテンポでパンキッシュなアレンジなっており、音としては2000年前後を感じる不思議で心地よい感覚でした。その「さよなら人類」を世に送り出し一世を風靡したアーティスト、たま。 石川浩司 知久寿明 柳原陽一郎 滝本晃司 「たま現象」とまで呼ばれた社会現象も巻き起こした、空前絶後の個性の塊のような伝説のバンド。2003年の解散後に中心人物である石川さんが書き下ろした同名のエッセイを元に、原田高夕己さんが追加取材を重ねてコミカライズしたのがこちらです。 webアクションで連載され最終話とエピローグが5月31日に公開予定ですが、それに先んじてそこまでを収録した2冊目の単行本である『らんちう編』が発売となり完結までを読了しました。 私は「さよなら人類」くらいしか知らない完全に後追いの世代ですが、この作品を読むことでたまという存在の面白さや偉大さを知ることができました。これを書いている最中に「さよなら人類」や「らんちう」を聴いていたら、同じく世代ではない家族も歌を覚えて口ずさんでいました。時代も国境も人種もすべて超える音楽のパワーの片鱗を感じました。 音楽でお客さんを楽しませようとするエンターテイナー精神はもちろんのこと、音楽以外の部分でも空き缶を30000本集めたり、レンタルボックスの先駆け的なお店を始めたり、とにかくやりたいことや楽しいことを追求している石川さんの姿勢は多くの人に感銘を与えるであろうものです。たまのファンはもちろんですが、そうでない人が読んでも楽しめるであろう部分が多々あります。 バンド全体としても、たとえ舞台が武道館であってもまったく気負うことなく、紅白に出ていたときでさえ合間の時間に抜けて劇を観に行くなど、肩の力を抜いて自然体であり続ける姿勢は、何かすごく大切なことを背中で語ってくれているように感じます。 藤子Aさんチックな絵柄で描く、原田高夕己さんの筆致もまたこの作品において絶妙です。基本は親しみやすい線で読みやすく、昔の大御所作家から現代のネットミーム的なネタまで幅広く入れ込んでありユーモラス。ただ、ここぞというシーンは最上の演出でキメてくれます。1巻最後のたまがスターダムに上る大きなきっかけである伝説の「イカ天」出演時のお話や、終盤のいくつかのライブシーンなどは特に最高です。 セカンドアルバムを作る時の「国内のスタジオの使用料がバカ高いから渡航費や宿泊費含めても海外の方が安上がりなのでイギリスとフランスでレコーディングする」というエピソードや、女性ファンがメンバーの泊まるホテルを特定して、ロビーで酒を飲みながら待ち構え、本人たちを描いた18禁BL同人誌を直接手渡したという今だったら大炎上不可避案件には時代を強く感じました。価値観の変容が読み取れるところは、史料的な意義も感じます。 何事も始まりがあれば、終わりもあるのがこの世の理。たまという船から下りる人が出てくるころのお話は切ないです。日本を飛び越えてワールドワイドにも活躍したたま。その「最期」は胸に来ました。 最後のエピローグの後に、石川さんの「玄関」という曲の歌詞が綴られており、そこにある仕掛けやあとがきも含めて何とも言えない良い読後感に包まれました。 ″世の中何がおこるかわからないから 色んな事楽しみにして ニコニコゲラゲラ 笑って生きていくといいと思うよ〜!″ これからどんな風に世界が変わっていこうとも、この石川さんの言葉に救われる人が多くいることを祈ります。 たまを好きな方は読んで懐かしみ、たまを知らない方はこれを機にこんなすごい人たちがいてこんな曲があったのだということを知るきっかけにしてみてはいかがでしょうか。「たま」という船に乗っていた伝説のバンド「たま」が教えてくれる大切なこと #完結応援6わかる
六文銭5ヶ月前タイトル バカ女26時 というふざけた感じから、「ラブラブエイリアン」みたいなノリかなと思って読んだら全然違った。 友人の旦那を殺して、二人で東南アジアに高跳びするという話で、ギャグよりは、ヒューマンドラマやサスペンス的な話。 良い意味で期待を裏切られた。 最初の会話劇で、少しずつ漂ってくる狂気が圧巻で、一気に読んでしまった。 また、殺した動機が、DVに苦しむ友人を救う感じかと思いきや、他にも裏がありそうな雰囲気で気になる感じ。 個人的に、本当に殺したかどうかまだ疑っているので、このあたりも今後の展開が楽しみな作品です。 バカ女26時タイトルに反してサスペンス風味3わかる
宮っしぃ5ヶ月前案の定、映画見て読み返したミーハーの1人です 映画のネタバレにもなるので、多くは語りませんが「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」を見る前or見てから読むのをオススメしたい コナン知らなくても楽しめますが、もちろんコナンを読んでいる状態で読めば尚楽しめます 怪盗キッド好きもそうじゃない人も、コナンとセットでオススメしたい、青山先生の名作の一つですよまじっく快斗映画見て読み返した6わかる
兎来栄寿5ヶ月前『くーねるまるた』の高尾じんぐさんの新作『おひゃくどまいり』と同時発売となった、2017〜2020年に『バーズ』や『comicブースト』で掲載された作品です。 マンガ編集者で日々激務をこなす主人公が、癒しを得る趣味として国内各地のゲストハウスを巡っていく作品です。 面白いのは、登場するゲストハウスはすべて実在するところとなっていて、その気になれば聖地巡礼も行ける仕様です。更に、単行本化にあたっては2024年5月現在の情報も記載されています。 3話に登場する泊まれる図書館のような「Book Tea Bed」は、麻布十番店は残念ながら閉店してしまったものの、渋谷・新宿御苑・伊豆大島にも展開されているなど。 それぞれの宿ごとに、そこにいる人々や施設の特色が強くあるので実際にいろいろなところを巡っている気分にもなれて楽しいです。 また、ゲストハウスといえば一期一会。初対面の外国人とも食事やお酒を介して楽しい交流をする一幕も。旅の魅力と共通する部分でもあり、良いなと思います。これが海外だと治安の面で警戒が必要になりますが、日本国内であれば女性ひとりであっても余程のところでなければ大丈夫だろうと思えます。逆に、もし海外の人がこの作品を読んだらこの治安の良さはファンタジーかと思われるかもしれません。 毎回出てくる、癖の強い漫画家たちのキャラクターも好きです。コロナ禍も挟まってしまい難しくなってしまった部分もあったのかもしれませんが、個人的にはもっともっと続いていろいろなゲストハウスや漫画家たちの苦悩を見てみたかったです。 ただ、普通の紙の単行本で出すには少しページ数が足らない作品を、こういった形で多少値段を下げて電子限定でも出してもらえるのは嬉しいです。 高尾じんぐさんのかわいい絵柄で、画的な情報量もちょうど良く読みやすいです。 いろんな場所や宿泊施設を巡るのが好きな方、編集者のお話が好きな方にお薦めします。ふらりゲストハウスゲストハウスを巡る編集者 #1巻応援3わかる
名無し塾4ヶ月前・「コミック乱」に載っているのか と思いました。今回はコメディー ですが、シリアスな時代劇向きの 画力であり そのギャップが良いと 感じます。 ・よっしーの ほっぺを膨らませたら こまわり君か?(笑) 「魁!クロマティ塾」や「北斗の拳 イチゴ味」と通じる物を感じます。 ・香水の原料には、オナラの成分を薄 めて作られるものが実際にあるそう です。こういうリアル感?も巧い。 マンガとリツカレー殿、面白いマンガ を紹介下さり ありがとうございます。 よっしーよっしーの感想 #推しを3行で推す3わかる
マンガトリツカレ男5ヶ月前・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ なんというかさいとう・たかをの鬼平犯科帳の初期から後期まで描き方が混在しかつ、小池一夫風味を感じるギャグマンガだった ・特に好きなところは? 奉行の顔が思い切りさいとう・たかをの中年キャラの顔だったこと ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! さいとう・たかをの鬼平犯科帳を熟読してるとより楽しめそうだとは思った よっしーよっしーの感想 #推しを3行で推す2わかる
ゆゆゆ5ヶ月前Xの「サンデー新人漫画家応援」アカウントで新連載の「古々路ひめるの全秘密」と合わせて紹介されていた、こちらの作品。 個性的なこちらの作品。 劇画チックな時代劇もの。 お奉行様の前に出される、疑惑の女。 なかなか事実を言わないだろう、この女をどう喋らせるのか。 というお話なのだけど。 結論を書けば、物悲しそうな表情をした役人の男が、奇想天外なことをして解決する。 この終始、物悲しそうな顔をしている男よっしー。 影がある、というんだろうか。そこが男前要素というべきなんだろうか。 「バイなら」とふざけた別れの言葉を発するその瞬間も、表情がかわらない。物悲しそう。 女のツッコミが、グッドタイミングですっとするくらい、変わらない。 読んでいて、そんなのは序の口だったと知る。 なんだその名前はという感想にまさる、驚きの混沌。 そして、一件落着。 もうひとつ重大なネタバレを書くならば。 漫☆画太郎氏の絵本風に描くならば。 「へでたし へでたし」。 まさかの不幸になる人はなし。 自分の屁がそんなことに使われていたら、物悲しそうな顔も消えなくなるかもしれない。よっしー個性的な時代劇物のギャグ漫画6わかる
マンガトリツカレ男5ヶ月前・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 半自伝的ストーリーだけあって人間関係の嫌なところが妙にリアルだった。俺はそんなに少女漫画に詳しくないから登場人物の元ネタなどはところどころしかわからなかったが詳しい人がみたらより面白そうだな ・特に好きなところは? 70年目の告白~毒とペン~と同様に少女マンガ家の「まんが道」だがこちらの人間関係のやばさがいいね・・・ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 庄司陽子のマンガはあんまり読んだことないがこれを気に読んでみようかという気にはなった。昔から庄司陽子ファンが読んだらどんな感想になるかが知りたいところだ ゴールデン・エイジゴールデン・エイジの感想 #推しを3行で推す2わかる
兎来栄寿5ヶ月前今週末はコミティア148が開催ですね。 そのコミティアでかねてから一部のマンガ読みに注目を浴び賞賛されていた、室外機室のちょめさんの初の商業本が短編集となって発売されました。 表紙だけでも一目瞭然な、緻密な描き込みによって構築される独自の世界観。 目次を兼ねた描き下ろしの「序」から何と瀟洒なことでしょうか。 本編は 「継ぎ穂」 「21gの冒険」 「混信」 「地下図書探検譚」 の4つで構成され、最後に「〆」でまとめられます。 「継ぎ穂」は、それこそ同人即売会に参加したことがある人であれば強い共感を抱きながら、その展開にワクワクしてしまうであろうお話です。試し読みでこちらは全編が公開されているので、こちらを読んで本を買うか決めても良いでしょう。 ひと匙のファンタジーが注がれた、本や物語にまつわる物語を嫌いなはずがありません。 表紙にもなっている「21gの冒険」は、夢で空を飛ぶときのような感覚を思い出させてくれます。夢の中での飛行は、随意に飛び回れるというよりは上昇と滑空を繰り返しコントロールが難しいことが多いのですが、そのときのままならないGを感じるかのようです。 論理的な部分と非論理的な部分が入り混じっているのも夢の中のような感覚を増幅させます。 終盤の表情がとても良く、もたらされる読後感が何とも言えません。 「混信」は、作業BGMとして流していたラジオから現実に存在しない固有名詞や事件を述べる放送が定期的になされる、少し不思議なお話です。 もしかしたら、同じ宇宙のどこかから届いているのかもしれないし、並行世界のどこかから届いているのかもしれない。 ラジオという本来はインタラクティブなメディアが一方通行になっているという構造はメタ的で、現実の人間も意識して届けようとしていない人にも生きているだけでさまざまな影響を与え、また与えられていることに思いを馳せます。 最後に発される切実な言葉も含めて『CROSS†CHANNEL』を思わせるものもありました。つまり、好きです。 「地下図書館探検譚」も、扉絵だけでワクワクが止まらなくなる一篇です。 これもまた夢の世界に迷い込んだようなお話ですが、こちらはホラーやサスペンスの趣が強めに出ています。 入ってはいけない場所に入ってしまった禁忌を犯した感覚と、そもそもこの場所は一体何なのかという謎への好奇心が入り混じります。 本だらけの異空間には憧れを抱きますし、この物語の起点となる部分、好きです。 どうでもいいことですが、 「えぇいままよ!」 って実生活で使う機会はまずありませんが1回言ってみたいセリフです。 「序」を受けての「〆」で、まさに締めも完璧。1冊の短編集としてとても美しく完成されています。 こちらの短編集を読んで気に入った方は、webで読める「パティスリー・ヘクセン」もぜひ。 https://tonarinoyj.jp/episode/2550689798287081413室外機室 ちょめ短編集才気煥発の短編集 #1巻応援6わかる
マンガトリツカレ男5ヶ月前・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 15年ぐらいぶりに読んだがやっぱりおれにとってのアフタヌーンはこれが掲載されている雑誌という印象が強く残ってる。確かこの作者これ一作しか描いていないと思う。 ・特に好きなところは? おじさんの存在と「纏足」への偏愛がテーマであること。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 20年ぐらい前は古本屋に100円コーナーでよく見かけていたが最近全く見なくなったと思ったらプレミアがついていた。未収録もあるようだし完全版を出してほしいな 眉白町眉白町の感想 #推しを3行で推す2わかる
狐優曇華5ヶ月前女子高生がタイムスリップして若君に惚れちゃう漫画。 書くとこれだけなんだけど、まぁなにしろ作者様がめちゃくちゃ漫画巧いものだからずっと永遠読んじゃうし、キャラもすげー良いし、もう完璧に泣かされたり笑わされたりする。 若君は最高にイケメン、ゆいのすけも可愛いし、非の打ち所がない完璧な漫画を読ませていただきました。続編も期待しています。アシガールとんでもない漫画5わかる