兎来栄寿1年以上前1980年から1982年にかけて『SFマガジン』にて連載された本作は、萩尾望都SF作品の中でも特に好きであるという声がよく上がる作品です。漫画家でも、よしながふみさんや吟鳥子さんなどがこの作品の素晴らしさを折にふれて称賛しています。 萩尾望都さんは1969年にデビューし、1972年の『ポーの一族』や1974年の『トーマの心臓』で大人気を博し、多くの名作を通して少女マンガというジャンルの可能性を大きく拡張しました。そして、1975年には初のSF長編作である珠玉の名作『11人いる!』を発表。その後もSFジャンルでも『ブラッドベリSF傑作選』や『百億の昼と千億の夜』など原作付きのものや『スター・レッド』など続々と名作を描き続け、作家として円熟味が出てきたころに描かれたのがこの『銀の三角』です。 二億五千万年の周期で一巡するのを一宇宙年とする遠大な世界観の下、1000年以上を生きられる人が存在するようになった宇宙を舞台に繰り広げられる壮大な叙事詩です。読んでいる間は現実から浮遊し、最後のページを読み終えた後も暫し余韻に浸り魂が充足を得ます。 時空間を行き来するストーリーで、登場人物もクローンが登場することで話としてはかなり複雑で難解になっておりSF初心者には少々薦めにくいです。それでも表面をなぞるだけでも楽しむことはできて、しっかりと噛み砕いて味わおうとすればその分の深みを提供してくれる絶妙なバランスを保った作品です。 2000年前後からヴィジュアルノベルのジャンルで隆盛し、その10年後くらいにコンシューマーやアニメなどの世界でも遅れてブームとなったとある構成も、このころから巧みに用いていたことに読み直すと気付かされ改めて敬服します。 登場するガジェットも、今見ると現代にあるタブレットのようなものが使われているなど時代を先取ったものもありつつ、逆にそんな未来にあっても普遍的に残る音楽という文化で人の心が動く部分に感じ入るものがあります。 ラグトーリンの凛とした眼差しの美しさ。 ミューパントーの歌う見開きの神話的な荘厳さ。 表紙や扉絵のカラーイラストの美麗さも含めて、萩尾望都さんの紡ぐ絵の魅力が特に溢れている作品でもあります。 これだけの物語が、たった1冊の中で繰り広げられるという恐るべき密度に戦慄します。 流石に古びている部分もありますが、それでも今読んでもなお美しい言の葉と画力に、そしてその茫漠たる世界観に心酔します。紛れもなく、人類の至宝のひとつです。銀の三角萩尾SFの最高傑作9わかる
たか1年以上前雑誌で連載始まったときから大好きなので新規読者の新鮮な「ほんとそれ〜〜!」という感想の連続にニッチャリ笑ってしまいました(スキローを1ヶ月に全巻9周した女)。 本当にみんないい子たちばかりですよね🥺これから初めて読めるなんて幸せで羨ましいです、楽しんでください!スキップとローファー可愛くて面白いって最高じゃないか1わかる
Nano1年以上前タイトルだけ前から知ってて、今初めて読んでみてるんですがもうめっちゃ可愛くて面白い!!なにこれ最高…なんで今まで読んでなかったんだ!! 村重さんがめちゃくちゃ好きです。美人さんだし優しいし、さらっと呼び捨てにしちゃうところがたまらん。木之本さんも3話冒頭で好き…となった。もちろんみつみちゃんも素直で面白くて好き。魅力的な主人公。 本当に会話って大事だし、ちゃんと向き合って話してみないと分かんないよなぁ~と改めて人間関係においての重要なことを学べた気がします。てか久留米ちゃんも4話読んだらもう好きになっちゃったんだけど…!!このマンガ好きな子しかおらん…他の読者もそうなる?なるよね?みんな好きになっちゃうよね!?正直江頭さんもどんどん好きになってるんだけど…!?とりあえず1巻読了。締め方もすんごく好きで心が暖かくなった…。スキップとローファー可愛くて面白いって最高じゃないか7わかる
名無し1年以上前2018年5月よりツイ4で連載されていたおのでらさんの作品。おのでらさんファンで輝夜月も好きなので連載読んでました。 日本では「ストロングゼロの擬人化」「首絞めハム太郎」、海外からは「コカインちゃん」「聴くマリファナ」などの呼び名で知られるVtuber輝夜月。 https://youtu.be/TeKTVFgw1hM その魅力に取り憑かれてしまった人々の視点でそれぞれの生活の充実ぶりが描かれていて、推しがいる生活っていいよね…という気持ちになります。 内容だけでなく、表紙を開いてすぐの目次がYouTubeの動画一覧画面みたいなデザインだったのにも愛を感じました。 描き下ろしのおのでらさん作品お馴染み・勘違いおじさんによるバ美肉エピソードがめっちゃ良かったです。 https://sai-zen-sen.jp/comics/twi4/kaguyaluna/0001.html輝夜月ガチ勢の日常JKからオッサンまで2わかる
たか1年以上前「神おっさん」でバズりにバズった、創作活動にいそしむオタクたちの描いた『コミケ童話全集』の著者・おのでらさんの新作。輝夜月ガチ勢の日常も良かったですがやはりオリジナル作品を心待ちにしておりました。 主人公の除霊師・霊媒匠は、マジのガチで100%除霊する男でひとことでいえば最強。 そんな彼のもとに、ギンギンのビンビンに霊に取り憑かれている少女がやってくるのですが、なんとその除霊方法は霊を口説くというものだった…!という話。 あとがきによると、「最強=戦わずして勝つ→相手が惚れてしまえばいい」という発想から生まれたキャラだそう。 ワンパンマンのサイタマといい、呪術廻戦の五条悟といい、味方に最強キャラがいるってホント爽快ですよね。 低級すぎる霊だと目があっただけで除霊しちゃうから、依頼人が除霊を決めるまで目を手で覆っておいて、頼まれた瞬間に指を「パカーッ」と開けるシーン大好きです…! ギャグだけじゃなく、こういうキャラの見せ方のセンスがやっぱり最高だなと思います。 https://twitter.com/onoderasan001/status/1331942477335465988?s=20100%除霊する男おのでらさんが贈るタイトル通り最強除霊ギャグ漫画!3わかる
ニーナ1年以上前いままで漫画で何人も除霊師を見てきたけど、ある意味カレが最強なのでは?…にしても端から除霊シーン見たら、ただのヤバい奴にしか見えんわ(笑)100%除霊する男「100%除霊する男」感想5わかる
たか1年以上前第1巻の刊行前に「神おっさん」がバズってたのが懐かしい調べてみたらもう4年も前なんですね…時が経つの早すぎる(震え) https://twitter.com/onoderasan001/status/808743825464119296 コミケに向けて創作する人々の暮らしを童話(教訓話)を下敷きに描くこの作品は、タイトルや設定で流れが分かっていても予想外の角度から笑いが襲ってくるのがすごい! ジョジョが人間賛歌ならば、この作品はまさにオタク賛歌。 何度読んでも笑えるし、「創作する・鑑賞する楽しみがあるオタクの人生って最高だな」とメチャクチャハッピーな気持ちになれるのでオススメです!コミケ童話全集全てのオタクに捧げる珠玉のギャグ漫画1わかる