吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)
1年以上前
夏といえばやはりなんといってもホラー。 いろいろとホラー連載が始まっている中でも、こちらは異色かもしれません。 田舎の怪奇青春ホラー。 https://web-ace.jp/youngaceup/contents/1000183/ とある田舎の集落でともに育った二人の男子、よしきと光。 ある日から光に違和感を感じたよしきが、意を決して聞いてみると…。 それまでうるさかったセミの声が急に聞こえなくなる演出好きです。 1話ではまだまだこれから、という感じですが二人の関係性の変化が楽しみな連載です! ここからは少し1話のネタバレを含みますね。 というのも、「異色」というのが言い方に気を付けたいところですが、ブロマンスというか、BLの雰囲気も漂っている点です。 いやめちゃくちゃ好きっす、この雰囲気。 言葉にはされていないとはいえ、よしきから光への目線が感じられるので、だからこそ、光が光じゃないと分かって胸を締め付けるような展開になっていくのかと思うと、たまらないんです。 だって、光の姿をして光の声で話す何かだなんて、死んでるよりマシだけど…、いや果たして、でもそれはマシなのか…? 考えただけで引き裂かれそうです。 関西に詳しいだけではないけど、語尾の「やに」は調べたら方言的に関西弁の中でも三重県かな?違ったらすいません。 なんとなく土地を想像しながら読むの好きなんです。 こういうこと書くのは無粋かもしれませんが、野田彩子『ダブル』、和山やま『カラオケ行こ!』が好きな人でホラーもいけるなら好きかな、と思いました!
サミアド
サミアド
1年以上前
原作はダイの大冒険 三条陸 先生の別名義! セリフ回しがダイっぽく、要所要所で三条節が炸裂します! ウルトラマンが聖闘士星矢のように 聖衣(クロス)=装鉄鋼(メタルブレスト)を着て闘います! ストーリーはドラゴンボール! 天下一武道会=銀河最強武闘会 でバトル! ウルトラマンが 界王星=キング星・メフィラス星 で修行してパワーアップ! 友情で 伝説の超サイヤ人=超闘士 に覚醒! 幼いながら優れた素質を持つ 悟飯=タロウ を ピッコロ=メフィラス が特訓! 最強の超闘士タロウが フリーザ+セル=ヤプール を撃破!! 他のZ戦士=ウルトラ戦士 も活躍します! 既視感あるストーリーですが原作パワーで面白いです! ドラゴンボールっぽさが減る後半も、やっぱり面白いです! 作画も良いです。必殺技は迫力があり 似たキャラの描きわけもバッチリです! 好きな作品でしたがコミックボンボン打ち切り嵐で途中終了。単行本未収録話も発生。おのれ講談社。 それから10年以上… 完全版コミックス発売で未収録話を全て回収!続編の『新章』連載開始! 大団円のラストに到達!!! え、奇跡? これが不屈のウルトラ魂か・・・
原作はダイの大冒険 三条陸 先生の別名義!
セリフ回しがダイっぽく、要所要所で三条節が炸裂し...
(とりあえず)名無し
(とりあえず)名無し
1年以上前
『ガケップチ・カッフェー』は2巻まで出ていた…とずっと記憶していたのだが、どうも違うようだ。 1巻を愛読し、週刊モーニングでの連載再開以降も追っていたので、それで2巻を読んだ気になっていたのだろうか。 でもなあ、「2巻のカバーは、1巻よりずっと良いなあ」と思った記憶があるんだよなあ。2巻を買った夢でも見たのかなあ。 本作は、大前田りんという才能が生んだ、宝石ような佳品である。 難しいところがなにもないのに、とても微妙で壊れやすい男女の関係を繊細かつ絶妙に描き出して、いつまでも心の柔らかいところを刺激しつづける、絶品のラヴ・ストーリーだ。 日本でなぜかやたらと人気の高いドイツ映画『バグダッド・カフェ』の影響があるというのは、物語的にはあまり重要ではない。 だが、まさに映画の主題歌、ジェヴェッタ・スティールが歌う「コーリング・ユー」のような、メロウでウェルメイドなミディアム・ポップ・ソングを聴いている時に感じる「あのムズムズする気持ちよさ」を、読んでいる間ずっと感じられる、そんな漫画なのである。 (ちなみに、映画本編に比べて、この曲は本当に世界中で人気で、呆れるほど多くのミュージシャンがカバーしてます。興味がある人は、英語版のWikiの"Calling You"をチェックしてください) しかし、未完なのだ。 著者の精神的不調から連載が休止し、そのままに終わった…と、どこかで聞いた気がするが、本当のところは分からない。 未完に終わった漫画はそれこそ数え切れないくらい存在するし、この作品も既に四半世紀が経過してしまった。今さら、著者に続きを描いて欲しいとは、もう思わない。未完に終わったことは、誰よりも著者が無念だろうし。 とりあえず古本で良いので、1巻を読んでください。 すごく「ムズムズして気持ちいい」から。 「1巻だけでも充分だ、この作品を描いてくれてありがとう」と思うから。 でもね、やっぱり心の奥で、少し恨んでいるのです。 「こんなに俺を夢中にさせといて」…って。
(とりあえず)名無し
(とりあえず)名無し
1年以上前
正直、2000年代に入って以降、こんなに面白いと思った漫画は他にない…と断言したくなるような、とんでもない傑作である。 物語を味わうということ、SFを味わうということ、漫画を味わうということ、そして山田芳裕という無類の才能を味わうということの、他に比べるものが思い浮かばない陶酔を、連載を追いながら毎回噛みしめるように感じていた。 テセラックという存在の息をのむような異質感は、地球外生命体の表現として、世界のSF映画史を見渡しても白眉と呼びうるほどの、惚れ惚れする素晴らしさだ。 この真のモンスターであるテセラックに、人類代表の我らが度胸が挑む…なんと心躍る展開か! …もちろん、既に読んでいるかたはご存知の通り、その「戦い」が描かれることはなかった。 今作は未完なのだ。 この連載をしていた週刊ヤングサンデーは、当時、本当に充実していた。 新井英樹『ザ・ワールド・イズ・マイン』、山本英夫『殺し屋1』、松永豊和『バクネヤング』のような、超問題作がズラリと並び読む者を煽っていた。 (もちろん、遊人や『海猿』のようなヒット、喜国雅彦・西原理恵子・古屋兎丸などの切れのあるギャグもラインナップされた、恐るべき誌面だったのだ) だが、編集部はある時から、それらパワー溢れる意欲作群に、軒並み「打ち切り」という判断を下していった。 新井英樹が、山本英夫が、そして山田芳裕が、その異能を存分に発揮していたはずの「代表作」の終焉によって、雑誌を去って行った。 『度胸星』の最終回を読んだ時の感情は、今も鮮烈に記憶している。 それは、人生の喜びを奪われてしまった絶望感、としか表現のしようがない。 噂では、新しい編集長が「スポーツ物と恋愛物以外はいらない」と言ったと聞いたが、本当のところは分からない。 やがて、気の抜けたグラビア誌もどきのようになったヤンサンは、アッと言う間に凋落し廃刊となった。 ここでは、講談社から出た「新装版」にクチコミを寄せる。この新装版でも、特に物語の続きが描かれているわけではないのだが。 かつて連載に熱狂していた者としての感謝と、その最終回に感じた絶望の思い出として。 しかし、たとえ未完であるとしても、『度胸星』は今もその面白さを一切減じてはいない。 まるでトマス・コールの名画「青年期」のように、日本SF史に「永遠にたどり着けない幻の城」として屹立しているのだ。 ぜひ、一人でも多くのかたに読んで興奮していただき、自分と同じような重い「悔しさ」を感じていただきたい。 ちなみに、SF作家としての鬼才・山田芳裕は、連載中の『望郷太郎』で鮮やかにシーンに復帰している。 これだけ先が楽しみな漫画は今、他にそうはない。 慶賀に堪えない。
名無し
1年以上前
ゆとり世代だとか言われる昨今の大学生活は 甘えられ、甘やかされる世代とも言われる。 そうでなくても、子供から大人への過度期においては 自分を甘やかそう世間に少し甘えよう、 楽をしよう楽しもうと思えば かなりそういうことも出来たであろう。 ましてや国立大学に入学したというのであれば ソレまでの努力に免じて多少はノンビリしたとしても それをとがめるのも野暮かもしれない。 30年ほど前、国立・北海道大学に入学しながらも 明るく楽しい学生生活ではなく ひたすら苦しく辛く死ぬほど痛い目にあう青春を 過ごした若者達がいた。 普通に勉強してバイトでもして趣味も楽しんで そんな学生生活も選べただろうに。 北海道大学柔道部に入部し、 年に一度の七帝戦での北大勝利に、 かつての最強・北大の再建に、全てを費やした男達。 毎日毎日、畳の上で締め落とされ関節を決められ。 しかも輝かしい個人成績の勝利ではなく 団体戦で引き分けることに全力で挑んだりした。 北大柔道部の勝利のために。 なかには留年してまで部に在籍して戦う者まで。 およそ世間の価値感や常識では考えられない青春。 楽、ラクとかタノシイとかを放棄した青春。 そこまでするほど価値が真実が七帝柔道にあるのだろうか? 喜怒哀楽から楽を捨て、そのかわりに 彼らは何を得ようとし得ることが出来たのか? 原作者・増田俊也先生の自伝的小説を 一丸先生が汗臭くも綺麗な絵で漫画化している。 ときにホッとしたり泣かずにはいられないシーンも交えて。 一般的な勝利や栄誉とは違った、 普通ではなく損得でもない異常で特殊な勝利を目指して。 仮に比類するものがあったとしても比べようがない 凄い青春譚だ。
ゆとり世代だとか言われる昨今の大学生活は
甘えられ、甘やかされる世代とも言われる。
そうで...