2018年9月23日発売
フォーナが走る 2巻
生物資源局の一員として日々、変異体生物との戦いを続ける「フォーナ」こと布尾七樹(ふお ななき)。冥王高校の変異体コウモリ事件を通して知り合った小日向春日(おびなた はるひ)と川瀬、超能力猫「ミノー」の飼い主である五十川芙由子(いそかわ ふゆこ)と兄の良太は友人としてそんなフォーナをサポートしている。…今、東京はまさに戦場と化そうとしていた… フォーナの新たな敵、呂鬼宗司(ろき そうし)はかつて生物資源局の「N」こと能瀬調査部次長のライバルだった男。変異体を新たな進化の可能性と考えた彼は変異体の殲滅をとなえる能勢と対立し生物資源局を去ったが、その後変異体の研究を進め、ついに自らが作った変異体生物のデータを取るべくこれらを東京に放ったのだ。人々を襲う変異狼、ビルを倒壊させる変異シロアリ、そして変異ムカデの大量発生… 東京はパニックに巻き込まれる。このパニックの中で父親が怪我をし、東京を離れざるを得なくなった春日。春日は別れの前にフォーナへの思いを込めて呂鬼と戦うための新たなシステムを開発するのであった! 春日の想いと共に呂鬼に最後の戦いを挑むフォーナ。戦いの行方は!? そしてその戦いの先にフォーナが見た物は!? 「ウッド・ノート」で鳥たちの生態を生き生きと描いた小山田いくが動物の生態系の破壊に鋭い警鐘を鳴らすサスペンスストーリー最終巻! 小山田いく先生の当時の単行本コメント 『一日一度は、家のまわりや庭を眺めていると、毎年そこの生き物が、けっこう変わっていくのがよくわかります。数年来多かったジャコウアゲハが今年は減って、ウスバシロチョウが目立つとか、日本タンポポが少しふえたとか…。そこから何かを読み取る力は、僕にはありませんが、それでも毎日、ながめ続けたいと思います。』
ろこモーション 1巻
六根広子、通称「ろこ」。笹五位小学校6年1組、学校新聞「ささごい新聞」の記者だ。同じ6年1組「クリ坊」こと甘栗敏、白井珠音「ジュネ」、井田飛男「タカ」と一緒にささごい新聞6年生取材班を務めている。月日は流れ、ろこたちもついに最上級生の6年生…なのだがクリ坊のイタズラはいまだに直らず、連日クラスメイトたちをかき回している。そんなクリ坊にろこたちはついに、イタズラを止めなければ絶交するとの最後通告を突き付け、さすがのクリ坊も観念して、イタズラはなりを潜めたのであった。そんな卒業も近付いたある日、笹五位小学校では6年生向けのお楽しみ会を催すのだが、手違いで必要な機材が届かなくなってしまう。会を楽しみにする児童たちを前に困惑する先生一同。その時、ろこが止めるのも聞かずクリ坊が動き出した。それは、絶交をも覚悟した、けれどもとてもとても心優しいクリ坊の最後のイタズラだった…! その他、紙飛行機勝負で耕助がクリ坊の野望を砕く?!「編集長はだれ?」、本当に人の心をひく写真って?「決定的瞬間」、ささごい新聞六根班最後の大仕事!「最後の取材」など。学校新聞の記者4人組が編集委員としての活動を通じ、走り、泣き、笑い、様々な出来事と出会う『こどもの光(現・ちゃぐりん)』(家の光協会)に掲載された小山田いくの学園ストーリー! 小山田いく先生の当時の単行本コメント『ろこたちが笹五位小学校を卒業していきます。この物語の三年間、ろこはジュネやタカやクリ坊をいつも元気に引っぱってきました。英語の【ロコモーション】というのは、運動力…動きまわる力という意味です。だから、ろこはいつもみんなを引っぱって動きまわっているのです。たぶんこれからもずっとずっと…。』
迷い家ステーション 第5巻
迷い家駅…それは上越新幹線で東京から1時間ちょっとの在来駅「湯の屁」から走る第3セクター「虹湯鉄道」の終着駅。電化されておらず、湯の屁から1時間弱の道をディーゼル車が繋いでいる。そんな迷い家駅に勤める堺鉄行は今日も駅長を兼任する蕎麦屋の主人、安曇正直と共に乗客たちを見守っていた…。ある日、虹湯鉄道が国鉄だった頃の大先輩、久我に呼び出された鉄行は東京の出版社の記者、九城を紹介され、同時に驚くべき話を聞かされる。なんと戦争中、戦地に送られるはずだった蒸気機関車「C56」が迷い家駅近辺で姿を消したというのだ。C56が今も迷い家に眠っているかもしれない…!そこには、戦争の時代に鉄道を愛した男たちが下した苦渋の決断の物語があったのだった…。 田舎の第3セクター鉄道終着駅「迷い家駅」に務める人々と、鉄道を通して出合う様々な人々との交流を等身大で描いた小山田いくの感動鉄道ロマン最終巻! 小山田いく先生の当時の単行本コメント『“駅”は、ひとつひとつ違う顔や性格を持っているようです。寒い日に降り立っても、何か夜まで、列車の出入り口を見ていたくなるような駅…新しくてきれいなのに、あまり長くいたくない駅…。迷い家駅は、あなたにとって、どんな駅に感じられたでしょうか?』
星のローカス 第5巻
季節は廻り、聡たちにも卒業の季節がやって来た。父からデザインスクールへの進学の許しを得た聡、自らも専門学校へ進学し、聡の傍に住むことを決めた志保里、親戚のスナック「赴嶺夜(フレイヤ)」を継ぐことを決めた夕子、その中で、長尾の進路はまだ決まらずにいた。そんな時、一人の女性が長尾の元を訪れる。そしてそこから友幸の秘められた過去が少しずつ明らかになってゆくのだった…。聡たちが自らの道を歩き始める一方で先の見えない友幸。彼の軌跡(ローカス)はどこに向かって行くのか…。自分の道を模索する二木聡、聡を一途に想う志保里、ふざけながらも2人を暖かく見守る長尾と、友人たち。彼らの軌跡(ローカス)は交錯しながら物語を紡ぎ出してゆく…とある田舎町の高校生たちの青春群像を星の神話になぞらえて描く小山田いくの青春ファンタジーの最終巻! 珠玉の短編読み切り作品『ヘスペリス・ブルー』『ドリュアス エン』『雪のポックル』も収録。 小山田いく先生の当時の単行本コメント『「星のローカス」完結です。でも未だに気になることがひとつあります。「長尾のやつどこまで行く気だろ?」、「もう赴嶺夜(フレイヤ)に戻ったろうか?」等々、長尾のことばかり頭に浮かんでくるのです。全35話。たった35話でした。けれどまぎれもなく三年間でした。空ばかり見てすごした気持ちのいい三年間でした。』
青色学級 1巻
私が通う学校は後ろにちょっとした森を背負った静かな学校。水色と白の綺麗な校舎を持つそんな学校が私は好き…でも今の私は今までのクラスメイトとはもう触れ合えない…。今の私のクラスは「青色学級」。それは学校で死んだのに体が見つかっていなかったり、供養してもらっていなかったりしている子たちを集めたクラス。…授業は楽しいけれどみんなどこか寂しげで…。 表題作の他、人に見えない禍々しい物から飼い主の家族を守ろうとする猫の物語「カロン」。かつて木の下で一緒に遊んだ女の子の正体は…「樹木子」。自分のイメージの中の「人魚」を多い求めた男の末路を描く「転生人魚」。図書館で話しかけてきた男、その男から渡された本は…「彼の本」。引っ越し先の町で家の鏡に映る恐怖の人影「私がいた街」を収録した小山田いく初のホラー作品集! 小山田先生の当時の単行本コメント『一度でいいから、ホラー誌に描いてみたいと思っていたら、いつの間にか、コミックスになるほど描いてしまいました。はじめてのホラー短編集は、ほとんどファンタジーに近くなってしまいましたが、僕の気に入りの一冊になりそうです。』
2018年9月23日