フォーナが走る 2
生物資源局に籍を置く「フォーナ」こと布尾七樹(ふおななき)は都内に静かに広がりつつある動物たちの変異体を追っている。変異コウモリを追った時に知り合った冥王高校の生徒、小此木春日(おこのぎはるひ)と川瀬、生物資源局分室長の田所、調査部次長の「N」こと能瀬に支えられながら種々の変異体と戦う毎日だ。変異コウモリの大量死に事件の匂いを感じ取ったTV番組制作会社「ナン・ロラン」の日月由清(たちもりゆきよ)はそんなフォーナを執拗に追う…。ある日、フォーナは春日と新宿御苑でつかの間の休日を楽しんでいた。だが、緑の中でくつろぐフォーナの耳にスズメバチのような羽音が! 同時に響く悲鳴に駆けつけたフォーナはそこで大型化した異様な寄生バチを見る。その頃、フォーナを追う由清たちの話を聞きつけ、「ナン・ロラン」の取材に大日TVの看板レポーター花里美沙が割り込んできた。由清たちを使いフォーナを追う美沙。だが、ある晩、新宿御苑でフォーナを追った美沙は襲ってきた寄生バチに刺されてしまう。寄生バチのイメージにとらわれパニックになった美沙の運命は…そして美沙の運命にTV制作の裏側を見た由清が取った行動は…。 「ウッド・ノート」で鳥たちの生態を生き生きと描いた小山田いくが動物の生態系の破壊に鋭い警鐘を鳴らすサスペンスストーリー第2巻! 小山田いく先生の当時の単行本コメント『ある説によると、地球の大きさに比べて、そこに住む生物として人間は、大きすぎるんだそうです。地球に最も適した大きさの生物は昆虫なのだといいますが、どう思いますか? 確かに昆虫は、百万種近く…最も地上で繁殖しているのです。第一、昆虫は転落して死ぬことがない! 高所恐怖症の僕には、うらやましい生物です。』
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ろこモーション【第1巻】
六根広子(むつねひろこ)、通称「ろこ」。笹五位小学校4年1組、「ささごい新聞」の記者だ。同じく4年1組、「クリ坊」こと甘栗敏(あまぐりびん)、4年3組白井珠音(しらいじゅね)、通称「ジュネ」、4年2組、井田飛男(いだたかお)通称「タカ」と一緒にささごい新聞4年生取材班を務めている。ろこのお父さんは新聞社のカメラマン。ある日、ろこはお父さんからお古のカメラ・オリンパスOM30を譲り受け、大喜びしていた。そんな時、笹五位小学校に一つの事件が持ち上がった。3年生が飼っていたアヒルの「ガッピー」が行方不明になったというのだ。「ささごい新聞」4年生取材班、初の大仕事だ。はたして、あひるの「ガッピー」を見つけることができるのか?? 学校新聞の記者4人組が編集委員としての活動を通じ、走り、泣き、笑い、様々な出来事と出会う『こどもの光(現・ちゃぐりん)』(家の光協会)に掲載された小山田いくの学園ストーリー! 小山田いく先生の当時の単行本コメント『僕は子どものころ、体育が苦手で、人を笑わせるのが好きで、髪の毛の長い女の子にあこがれていて、カメラがほしくてしかたありませんでした。そのころの夢を集めて、タカ、クリ坊、ジュネ、ろこを生み出しました。よかったらこの四人といっしょに走り、笑ってください。四人は思いきり走り回ります。なにせ僕の夢なんですから。』
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星のローカス【第5巻】
季節は廻り、聡たちにも卒業の季節がやって来た。父からデザインスクールへの進学の許しを得た聡、自らも専門学校へ進学し、聡の傍に住むことを決めた志保里、親戚のスナック「赴嶺夜(フレイヤ)」を継ぐことを決めた夕子、その中で、長尾の進路はまだ決まらずにいた。そんな時、一人の女性が長尾の元を訪れる。そしてそこから友幸の秘められた過去が少しずつ明らかになってゆくのだった…。聡たちが自らの道を歩き始める一方で先の見えない友幸。彼の軌跡(ローカス)はどこに向かって行くのか…。自分の道を模索する二木聡、聡を一途に想う志保里、ふざけながらも2人を暖かく見守る長尾と、友人たち。彼らの軌跡(ローカス)は交錯しながら物語を紡ぎ出してゆく…とある田舎町の高校生たちの青春群像を星の神話になぞらえて描く小山田いくの青春ファンタジーの最終巻! 珠玉の短編読み切り作品『ヘスペリス・ブルー』『ドリュアス エン』『雪のポックル』も収録。 小山田いく先生の当時の単行本コメント『「星のローカス」完結です。でも未だに気になることがひとつあります。「長尾のやつどこまで行く気だろ?」、「もう赴嶺夜(フレイヤ)に戻ったろうか?」等々、長尾のことばかり頭に浮かんでくるのです。全35話。たった35話でした。けれどまぎれもなく三年間でした。空ばかり見てすごした気持ちのいい三年間でした。』
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迷い家ステーション【第5巻】
迷い家駅…それは上越新幹線で東京から1時間ちょっとの在来駅「湯の屁」から走る第3セクター「虹湯鉄道」の終着駅。電化されておらず、湯の屁から1時間弱の道をディーゼル車が繋いでいる。そんな迷い家駅に勤める堺鉄行は今日も駅長を兼任する蕎麦屋の主人、安曇正直と共に乗客たちを見守っていた…。ある日、虹湯鉄道が国鉄だった頃の大先輩、久我に呼び出された鉄行は東京の出版社の記者、九城を紹介され、同時に驚くべき話を聞かされる。なんと戦争中、戦地に送られるはずだった蒸気機関車「C56」が迷い家駅近辺で姿を消したというのだ。C56が今も迷い家に眠っているかもしれない…!そこには、戦争の時代に鉄道を愛した男たちが下した苦渋の決断の物語があったのだった…。 田舎の第3セクター鉄道終着駅「迷い家駅」に務める人々と、鉄道を通して出合う様々な人々との交流を等身大で描いた小山田いくの感動鉄道ロマン最終巻! 小山田いく先生の当時の単行本コメント『“駅”は、ひとつひとつ違う顔や性格を持っているようです。寒い日に降り立っても、何か夜まで、列車の出入り口を見ていたくなるような駅…新しくてきれいなのに、あまり長くいたくない駅…。迷い家駅は、あなたにとって、どんな駅に感じられたでしょうか?』
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青色学級
私が通う学校は後ろにちょっとした森を背負った静かな学校。水色と白の綺麗な校舎を持つそんな学校が私は好き…でも今の私は今までのクラスメイトとはもう触れ合えない…。今の私のクラスは「青色学級」。それは学校で死んだのに体が見つかっていなかったり、供養してもらっていなかったりしている子たちを集めたクラス。…授業は楽しいけれどみんなどこか寂しげで…。 表題作の他、人に見えない禍々しい物から飼い主の家族を守ろうとする猫の物語「カロン」。かつて木の下で一緒に遊んだ女の子の正体は…「樹木子」。自分のイメージの中の「人魚」を多い求めた男の末路を描く「転生人魚」。図書館で話しかけてきた男、その男から渡された本は…「彼の本」。引っ越し先の町で家の鏡に映る恐怖の人影「私がいた街」を収録した小山田いく初のホラー作品集! 小山田先生の当時の単行本コメント『一度でいいから、ホラー誌に描いてみたいと思っていたら、いつの間にか、コミックスになるほど描いてしまいました。はじめてのホラー短編集は、ほとんどファンタジーに近くなってしまいましたが、僕の気に入りの一冊になりそうです。』
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