コマ枠がなくて四角い絵の端がじわっと滲んで曖昧な感じとか水彩の絶妙な色合いから、悪夢にうなされる眠れない夜の辛さが伝わってきます。 次回作をいつまでもお待ちしています…! #読切応援
明日仕事だから少しでも眠らないと…ああ眠れない。という経験がある人は多いと思います。慢性的な不眠はつらいものです。このお話ではとにかく眠れないある一夜、青年が過去の引っ掛かりから抜け出すようすが描かれます。 オールカラーで、そしてたぶんアナログ着彩で描かれる珠玉の16ページは四季賞大賞にふさわしい。
いいですね、イケてますね。かなり好きです。 ある女性の「イヌ」に徹していた男・ポチとたぁ君という幼児のこころの交流のお話。ほんとうなら絶対子どもに近づけてはいけない種類の大人たちなんですけど、まったく薄汚れた感じはしなくて、オチも最高でハートウォーミングな作品になってます。さすが四季賞受賞作家だなあ。 http://www.moae.jp/comic/pochitoboku
これは凄いそりゃ大賞になってもならなくてもなんにせよ世界に見つかりますでしょ、と。 優しくて美しい鬼の忘れられない記憶。 優しくて美しい鬼との忘れたいような記憶。 鬼の気持ちに寄り添えば、救いのある物語のような。 よかったね、とは言えないけれど。 それは愛だったと気づくのは、すべてが終わってからなのかもしれません。
子供の頃の、些細ではあるけど大人になっても決して消えない心残りってある。大抵の場合は、死ぬまでそのままか、自然消滅するかだろうけど、この話ではちゃんと決着がつくところがものすごく気持ちいいし、感動した。 言葉の通じない異国の人間に親身になることって結構難しい。どうしても子供に対する態度みたいになってしまいがちで、相手の人となりを知るに至るまではかなりの時間が必要。 出会ってからたった4ヶ月で、友達といえるのかも微妙な関係のまま別れることとなってしまったウィリアムとノゾム。大人になってから再会したとき、当時は見えなかった(見ないようにしていた)事実を知ることに…という話でした。再会によってあの一緒にゲームしたりした短い日々が宝物に変わったんだと思うと、泣けます。
こんなのが無料で読めていいのか?言うまでもなくダメだ。なんで?なんで無料で読めるの?許せない。 この作品に難点を付けるとしたら無料で読めてしまうことのみです。読見終えたあとの余韻と共に来る罪悪感に耐えながら何度も何度も読み直しています。 素晴らしい作品をどうもありがとうございます。 単行本になることを望みます。金を払わせてくれ。
絵もシナリオも素晴らしい、なんといったらいいのか……。 無料で読んでごめんなさいって感じ。 この世界観も素晴らしい。
漫画を読んで久方ぶりに泣きました。 なんて切ない・・・ これが大賞ではないとは、驚きです。
激戦の末、惜しくも四季賞大賞を逃した(らしい)本作。読めば、どれだけ高レベルの選考が行われたのかがわかる。大賞でもまったくおかしくない凄い力作だと思います。残酷で切なく、そしてとてつもなく美しい物語! http://www.moae.jp/comic/teyubinooni/1
流れなかった涙が花として身体に咲く。 大好きだった祖父が亡くなったのに、自分に泣くことを許せず大量に花が咲いてしまうが…。 花が咲く描写や、目やあふれ出してはじけた感情の表現がとてもよかったです。 陰陽道の派生として花を祓うお花屋さんというのも好きでした。 「自分が自分にその感情を持つことを許せない」といった普遍的なテーマで、許せるようになるまでをこういう設定で描くんだというのが楽しかったし、視覚的な新鮮さがあって惹きつけられました。
https://ubisoft.co.jp/acv/vinland-saga-collaboration-manga アフタヌーン買わなくてもここで読めた
※ネタバレを含むクチコミです。
絵柄を見た瞬間、待ってました!という感じで、ここ最近の四季賞受賞作のなかでもかなり好きなやつです。幸村誠先生のコメントにもあるように、いたいけな子どもが大人の道具にされるような設定は読んでいて胸が痛むのですが、単純に「これ描けるのすげ〜…!」と感動の鳥肌が立ちました。そもそも作者名が覚えやすいんですけど、絵柄とかも含めて、ずっと忘れられないくらい強い印象が残りました。なにより忘れられないのは、ファミリーのドン・ニコラですね…。 絶望的な運命に抗うこと無くただ受け入れるしかない子どもたちが描かれますが、どこかメルヘンチックな作風なので面白く読めました。
清家雪子の世界をずっと見ていたい1ファンです。 この作家の中にはずっと「死」がありますね。 そのせいでほの暗かったりするけど心地よかったりもするから不思議です。 読み切りと聞いて、待ってた!と思いました。 連載も待ってますが読み切りもまた味があっていい! 「こんな時代なので〜」ってよく芸能人とかラジオとか、受け手の私らを慮って簡単に言うじゃないですか。 でも「こんな時代」の「こんな」には腐る程色々なことが詰め込まれているので正直簡単に言うなと思っちゃうんですよね。 そんなかる〜い「こんな時代」よりもこの漫画一作の方が多くを語れます。 正論とか綺麗な世論よりも一人の人間が思っている感情の方が好感もてるしリアルです。 もっと清家雪子の作品が読みたい1ファンの独り言でした。
good!アフタヌーンの最新号に掲載された同著者の「父娘の島」を読んで、 https://manba.co.jp/topics/20410 非常によかったので、こちらの四季大賞受賞作も読んでみた。コミックDAYSにあがってて助かった。 藤島康介先生のコメントにもあるように、とにかく上手い。としか言えない自分が悔しい。笑 物語の核心にたどり着くまでも、飽きさせない技量があるし、読み終わってからもう一回はじめから読むと「ああー」という二度美味しい的な楽しみもあります。この先も続いていくキャラたちの人生を想像したくなるような終わり方もよかったです。
今年の四季賞の中で、個人的には一番好きな読切。 かずはじめ漫画のような空気感で、淡々と進むストーリー。 セリフは少なくても、荻野の孤独や悲しみが、ひしひしと伝わってきた。 これこそが荻野なんだと。
親が勝手に決めた結婚にNO!と言い続けた結果、まさかこんなにスケールの大きな話になるとは全く予想がつかなかった…参りました。 これはただのラブコメじゃない。NHK朝の連続テレビ小説だ。 主人公のそのかが“あまのじゃく”であるという点がポイント。 あと扉絵でめちゃめちゃ見切れてるそのかパパがいいキャラしてる…このパパなくしてこの漫画の面白さはなかった。むしろ主役と言ってもいい…?(にしては死ぬときのコマ小さかったな) この読切が四季賞の一次落選してるってどんだけレベル高いんだ… 連載決まってるっぽいので楽しみにしてます!
読んでて嫌〜な気持ちになったしんどい読切。というのも主人公・たけしと、小学生の時に仲が良かった女子・くじらの関係や抱えている悩みがあまりに中学生すぎて「もうやめて…!」となるから。 思春期の怒り苦しみでグチャグチャした感情なんて、もう二度と思い出したくない…。頑張って苦い表情をしながら読み通しました。岡田麿里作品のようなつらさがありました…。 ベリーショートで背が高くて、給食が全然食べられない静かな女の子だったくじらは、中学に入るころには明るい性格に。 一方、くじらにグイグイ話しかけ、ドッジに連れ出し顔面ヒットさせたり・されたりしてゲラゲラ笑ってたたけしは、教室で女子(くじら)に話しかけられるのを嫌がるほど内向的に。 特にたけしの変化は「うわ〜こういうやついた…」と、あまりのリアルさに当時の気持ちが蘇りウヘェとなりました。あいつ今何してんのかな。 そして後半、くじらが自分の抱えている気持ちを吐露するシーンでは「も〜!やだそういうの聞きたくない!!」がMAX。 人が思春期でのたうち回っている姿を見せつけられるのは、自分がかつて同じようにみっともなく悶え苦しんで喚いていた姿を目の前で見せられているようで耐えられない…。 **人をこんな風に苦しませるほど、的を射たキャラクター・お話作りが丁寧で…敵ながらアッパレ(?)というような気持ち。** https://i.imgur.com/GPPRlDL.png >「大人達ってさ、全然味方じゃないのね」 >「一回 子供やってるのになんで分かってくれないの?」 >(『くじらの背中』藤田直樹) #やめてくれ…そのセリフは俺に効く。 まさに同じようなことを当時心のなかで思っていた確信があります…。もうやめて!私のライフはゼロよ…。 選考委員を務められた萩尾望都先生の講評は、「思春期の少年と少女の気持ちを丁寧においかけて、ありふれた表現になりがちなそれをちゃんと自分の言葉で描いて、とても面白かったです。」とのこと。 繰り返しになりますが、自分は苦い気持ちになって全然楽しめませんでしたが、それは間違いなくお話作り上手さゆえです。私のこの悶え苦しみを、褒め言葉としてお受け取ってもらえればと思います。 【アフタヌーン2019年12号】 https://afternoon.kodansha.co.jp/afternoon/2019/12
孤独に死を待っていた男がいたいけな少女に出会い、もういちど生きようとする話です。 さすが四季賞大賞受賞作、納得の画力とストーリー。 絵柄は五十嵐大介氏を想起させ、死にぞこないの男に生命力が戻る様、少女の表情が豊かになる様が繊細に描写されてると思いました。 男と少女の未来に光は射すのか。
【掲載誌】 アフタヌーン2018年1月号(2017年11月25日発売)に掲載 【受賞歴】 『緑川さんと土田くん』四季賞2017年・秋のコンテスト 萩尾望都特別賞 【公式ページなど】 モアイ http://afternoon.moae.jp/magazine/afternoon Twitter https://twitter.com/mamedakou
【掲載誌】 アフタヌーン2017年12月号(2017年10月25日発売)に掲載 【代表作】 『鈴木と山田。』 『カタツムリ溶かす』 【受賞歴】 『◯の記憶』 2017年・夏 四季賞 幸村誠特別賞 受賞 【公式ページなど】 モアイ http://afternoon.moae.jp/magazine/afternoon Twitter https://twitter.com/hatoriayako pixiv https://www.pixiv.net/member.php?id=6470126
コマ枠がなくて四角い絵の端がじわっと滲んで曖昧な感じとか水彩の絶妙な色合いから、悪夢にうなされる眠れない夜の辛さが伝わってきます。 次回作をいつまでもお待ちしています…! #読切応援