その他の感想・レビュー3417件<<5657585960>>よくこんなに多様化したと思う #推しを3行で推すまんぷくコミックエッセイ 伊藤ハムスター 小野員裕 石山勇人 広野小生hysysk自分が子供の頃はカレーといえば欧風カレーかそば屋の和風カレーしかなく、ラーメンも塩、醤油、豚骨くらいでつけ麺はなかった。餃子に到ってはわざわざそれ目当てで店に行くなんてこともなかったと思う。 グローバリゼーション、食文化の発達、そして東京という激しい競争の場がこのような状況を生んだのだとは思うが、次から次へと新しい美味しいものが出てくる。どの国のどの地域がベースになっているか、どこの店の系列なのかなど、体系化して説明しているのが面白い。面白いけど、明らかにキメラアントが出てくる俺だけレベルアップな件 DUBU(REDICE STUDIO) Chugong名無し面白いんだけど、導入文とか構図まで似てるから流石にとなった。俺だけレベルアップな件80話からです真の最終回を読んでアイアムアヒーロー 完全版 花沢健吾ヒイロ※ネタバレを含むクチコミです。女性セブンにトラミケカレンダーが載ってましたトラとミケ ねこまき(ミューズワーク)名無しhttps://twitter.com/joseiseven/status/1471784893399310340 サザエさんの後輩作品、フジ三太郎をご存知だろうか? #推しを3行で推すフジ三太郎とサトウサンペイ サトウサンペイなかやま①高度経済成長期から平成初期を歩み続けた四コママンガ ②サザエさんとは朝日新聞の朝刊・夕刊の先輩後輩 ③社会の教科書では知ることのできない当時が面白おかしく知識として得ることができる 小さい頃、私の家には2つのマンガがありました、「ボロボロのサザエさん」と「いい紙で作られたフジ三太郎」です。 サザエさんは母がフジ三太郎は父が好きで読んでいた本でした。 私は両親共にマンガが好きで自然とマンガが好きになったマンガネイティブではなくて、この二冊を本当にボロボロになるまで読んだおかげで、今もマンガ好きでいられています。 新聞四コマの良いところは、シンプルに”全年齢”を対象にしている笑いと当時の社会の"風刺"がたった四コマで表現されているところです。 正直、新聞四コマの単行本を買っている人はほとんどいないと思いますが、単体のマンガとしても十分に面白いです。 このフジ三太郎の生きた時代の延長に我々の生活があるので、「あー当時はこんな感じだったんだ・・・」などの感覚を両親・祖父母から聞く感覚に近いものがあります。 この作品でマンガの読み方と社会を学ばせてもらいました、ありがとう また、この口コミを書くきっかけとなったのがこの間、NHKの番組「あの人に会いたい」にて作者のサトウサンペイさんを特集していたのを目にして、電子書籍版の存在をしり電書版でまた集め始めました。 https://www.nhk.or.jp/archives/people/detail.html?id=D0009250644_00000 電書版を出版するにあたって、80歳近い作者のサトウサンペイ氏が自ら液晶タブレットに向かって線を引き、言葉や表現を現代でも通用するように変更を加えているとのことが衝撃でした。惜しくも昨年2021年にお亡くなりになってしまったとのことです。 このフジ三太郎は1965年から1991年までの約26年間連載された作品です。 サザエさんが1946年から1974年までなので、10年ほどサザエさんと朝刊・夕刊を支えていたことになります。 実はお互いの作品でクロスオーバーしている部分もあり、そこら辺は長谷川町子氏の「サザエさんうちあけ話」でも語られています。 新聞の四コママンガの代名詞である「サザエさん」で、それ以外の四コママンガの知名度が圧倒的に低いですが、このフジ三太郎も新聞四コマの完成形だと思っています。「全巻買って読んでみて!」とは言えない作品ですが、あなたの記憶の片隅にどうか・・・高校生イチ1-イチ- 山本英夫名無し「殺し屋1(イチ)」の序章的な作品。この連載があったからこそ「殺し屋1(イチ)」が生まれたんだなぁ…。高校時代のイチもいじめられっ子で一見気が弱そうなのと、あるトリガーが発動すると我を忘れて暴力を楽しんでしまうという基本設定は変わらない。ここから更に「殺し屋1(イチ)誕生編」に続きます。イチが殺し屋になったきっかけ殺し屋1(イチ)誕生編 山本英夫名無し「殺し屋1(イチ)」本格連載前のパイロット版。高校時代編「1-イチ-」で転校生を殴り殺したラスト後、少年院を出所したハタチ頃のエピソードが2つ収録されています。ただWikipediaによると「殺し屋1本編とはパラレルワールドの関係であるとされる」らしいです。でも読んでみて損はないと思う。 熱量だけは伝わった #推しを3行で推す鉄人ガンマ 山本康人野愛貞淑でお下劣で愛に溢れた幸せな夫婦のお話、でいいのだろうか。カテゴライズするのも馬鹿馬鹿しくなるくらいの熱量で気づけば真剣に読んでしまう。でも真剣に読むのも馬鹿馬鹿しくなるほど馬鹿馬鹿しいです。 照男の妻・オシリーナとの出会いのシーンがいちばん好き。なんで照男に聡明で美しい妻がいるんだろうと思ったけど、妻もちゃんとイカれてて好き。イカれてるけど常識も思いやりも持ち合わせてる素敵な女性です。 自己評価が低くて気弱でどスケベで、妻と子を愛する普通の男です。そんな男がとんでもない奇行をするからいいんです。共感するだの勇気が出るだの言う気はないけど、ぶっ飛んでて下品でパワフルなので体温は上がります!俺は好きだなJUDGE MEN ジャッジメン 東條仁マンガトリツカレ男外国育ちの弁護士が主人公だが大きな秘密が隠されていたという感じの内容で、文化の学ぶためにズレたギャグとかは好きな感じだったがまさか本編らしきところが始めるところで終わった。今回あんまりなかったがこの人の描くアクションシーンは好きだな男の自分が読んでみたら畏怖の気持ちを抱いた38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた 松本千秋名無しマンバのクチコミを読んで気になってたので読んでみた作品。マッチングアプリとか、美男美女の恋愛模様とか、自分の人生では1ミリも縁のない世界だったのでおっかなびっくりしながら読みました。 想像もつかない世界だったんだけど、出てくるひとたちの「ナマ感」はすごくて、本当にこういう人間が俺と同じ世界に生きているのか…と結果として半ば畏怖に近い気持ちを抱いてしまった。 実は同性の方が女性よりも「若いイケメン」に対する解像度が低いというか、より縁遠い存在なのかもと思ったり…。人間関係の考え方とか死生観とか、本当、色々圧倒されちゃった。 完結編が出てるみたいなのでそっちも読んでみようと思う。 焼け!! オダノブを焼くんだ!! #1巻応援アナゲ超特急 磨伸映一郎 泉仁優一 友野詳サミアド代表作『氷室の天地』にもアナログゲームを登場させた磨伸映一郎先生のアナゲ漫画が単行本化! 「放課後さいころ倶楽部」からストーリーをごっそり削って ゲームとギャグを増強した感じの作品です。 主人公達がカードゲームやボードゲーム、サイコロぶん投げゲームで キャッキャ ウフフと楽しく遊びます! 具体的には スペイン産お遍路ゲーム「四国」で同調圧力に屈し "ゆかいなゲーム"「狂気山脈」で狂気の歯車がガチッと噛み合い 本能寺カードでノッブを焼きます 次々に登場するトンデモゲーム!ツッコミの嵐!! いつもの磨伸漫画やん… じゃあ面白いやん… グループSNEの「GMウォーロック」で連載されていますが、雑誌が年4回しか出ません。 1巻は14話収録なので・・・2巻は4年後? 現時点で単行本電子化の予定は無いそうです(多分いつかすると思います) 雑誌の関係で左読みです。ページもセリフも左→右です。ご注意ください。 ゲーム未経験でも興味があれば楽しく読める(多分)、一緒に遊んだ気になれる超特急! 「次はどんなゲームだろう?」と毎回ワクワクする漫画です!!優しくてほろ苦い深夜ラジオのお話深夜0時にこんばんは 冬川智子野愛深夜にこっそり聴くラジオっていいですよね。 今はSNS全盛期なので薄れていますが、自分しか知らない秘密基地感がある気がします。 イラストレーターのカホ、中学生のアキラ、主婦の由美。 ミネラルラジオという番組のリスナー3人が、それぞれの生活を送るだけのお話。 人生も恋愛も家庭も夢も、自分の思い通りになることなんてほとんどなくて。でも、なんとなく幸せなふりして生きていく。 ラジオきっかけに少しだけ人生が動く3人ですが、いい方向に進むわけでもないのがとってもリアルです。 ラジオが終わっても恋が終わっても人生は続いていきます。 ほろ苦いけど人生悪いことばっかりじゃない、そう思える作品です。結局ナイトマンとは何?噂のナイトマン 古谷三敏マンガトリツカレ男古谷三敏の読んだことないマンガを読んでいてとりあえずほとんど前情報がない噂のナイトマンを読んでみた。 主人公のアゼ道の会社や家庭でのパチンコ、麻雀、スナック、酒に絡む話が一話完結で進む。おそらく1980年代のサラリーマンがモデルになってると思うが今読むと「サラリーマン金太郎」や「総務部総務課山口六平太」同じようにファンタジーなサラリーマンという感じがする。舞台になるような会社に勤めたことがないからそう思うだけもしれん。 ちなみナイトマンという表現ははネオン街に行く人みたいな言い方で使われるが本編ではあまり登場しない。 私的2021年ベストの職業エッセイ漫画最期の火を灯す者 火葬場で働く僕の日常 蓮古田二郎 下駄華緒名無しボタン一つで全自動処理してる仕事だろう程度の先入観だったので衝撃を受ける内容でした。 なかなかこういう形でしか知り得ない舞台裏を真剣に伝えていますが(誰でも行き着く終着点を改めて考えさせれます)、絵や作風には柔和さもあってイメージしやすく読みやすいのが助かりましたし、このジャンルに必要なところだと思います。 花沢健吾のルーツ特火点 花沢健吾starstarstarstarstarひさぴよ絶版になっていた花沢健吾の短編集。プロテカとかいう自身で作られた版元から電子版が発売されたのは喜ばしい限りだ。 改めて読み返すと、処女作からずっと下ネタばかり描いてるなこの人は…笑 個人的には女版ボーイズ・オン・ザ・ランのような 「ラウンドガール」という話が一番好きだった。 今読むと「チンパー」などはアイアムアヒーローの超常的な力や、ネット掲示板を使ったストーリー表現を思わせるし、「なで☆シコ」は、まるで「たかが黄昏」の前日譚のような設定である。 花沢健吾作品を読んできた人間であれば、各作品のルーツのようなものが見えてくる一冊だ。サバ女とは?ワタシってサバサバしてるから とらふぐ 江口心六文銭他の方も言及してますが、サバサバというか、ただの空気が読めない嫌な女性という感じでした。 個人的な話で恐縮なのですが、サバ女というカテゴリは、 性格は悪いが容姿に恵まれていて何言っても許される(というか、周囲のアフォな男が許してしまっている)感があって、それにみんな腹立っている構図だと思っていたので、そういうほうが良かったなという感想です。 美人だからって何言ってもいいわけじゃねーぞ、と。 網浜さんだと、ただの残念な人って感じだなと。 だから、後半になればなるほど立ち場が悪くなっていく網浜さんを逆に応援してしまってます。 そうか。 というか、最初からそういう話なのか? と1周回って納得してしまいました。 「オバサン文学」の傑作齋藤なずな作品集 齋藤なずなtoyoneko齋藤なずな先生は,ビッグコミック等で作品を発表している作家です。 代表作は「恋愛烈伝」など。 …などと書いてますが,私が齋藤先生を知ったのはごく最近で, マンバのこの書き込みで知りました。 https://manba.co.jp/topics/16647/comments/171559 ほうこれはどんな作家なのだろうと思って, とりあえず「齋藤なずな作品集」のうち一つである, 「迷路のない町」という短編集を読んだところ,大変な衝撃を受けました。 傑作!! 「迷路のない町」は,中年女性とか中年男性を主人公にして, ちょっとした日常の出来事を描く短編集です。 そこで主として描かれるのは,老いとか,加齢とか, コンプレックスとか,人間の心の弱さであり, それが鮮烈に切り取られて描写されます。 「中年ならではの心境」を,解像度高く描き出す作者の力量は, ちょっと只事ではありません。 特に,中年女性が主人公の作品群が凄い。 「彼岸花」「ごはさんで願いましては…」「花いちもんめ」「鴨居」あたりはどれも大傑作。 「ごはさんで~」のうち,「電気店の店頭にあるテレビにうつった自分の姿をみて, 自己イメージと現実の違いに気づいてしまうシーン」(添付)なんて, 本当に絶妙な切り取り方です。 私は,この作品集は, 他に類をみない,「オバサン文学」の傑作だと思っています。 「迷路のない町」は,kindle unlimitedに収録されていますので, 読んだことがない方は,ぜひご一読を。 なお,齋藤先生の作品はほかにもいろいろkindle unlimitedに収録されています。 そのほかに,数年前に発行された「夕暮れへ」という作品集もあります。 ほとんどが再録ですが,「トラワレノヒト」「ぼっち死の館」は新作です。 前者は老人介護文学,後者は老人団地をテーマにした作品で, いずれも大傑作なので,この2作品のためだけに購入しても全然大丈夫です。 最新の作品集は「初期傑作短編集 ダリア」。 幻のデビュー作ほか,初期作品を収録した短編集とのことです(まだ読んでない)。 さらに,齋藤先生は,「ぼっち死の館」を今でも不定期連載中。 https://bigcomicbros.net/8276/ 70歳をこえてなおも現役で活躍中。応援してきたいです。この発想はなかった手っちゃん 古谷三敏マウナケアいや~、この発想はないです。主人公は手ですよ、手。解説にはおばけなんて書いてありますが、そんなオバQ的なかわいらしさはまるでなくて、ひたすら不気味。これで酒は飲むはおねしょはするはでシュールという次元も突き抜けてしまっています。元ネタはおそらく「アダムス・ファミリー」か、とは思いますが、後の漫画につながっているかというと…、まさか『寄生獣』!?なんてことはないですよね。日本漫画界において唯一無二の存在なのではないでしょうか。お話はいたってほのぼのしたホームコメディ。なぜか浜辺に埋まっていたところを、潮干狩りにきていたキヨシに掘り出されて、そのまま居候することになった手っちゃん。一見するとペットのようですが、いたずらはする、恋もする、歯も抜け変わるし、エリートサラリーマンにもなって、最後は子供まで…。書いていてもよくわからないんですが、やんちゃな少年の成長記という印象で心が温まります。それにしても手っちゃんに目がある、というくだりは絶句もの。あ、これなら『寄生獣』につながるか?サブカルクソ野郎とドMJKのピュアすぎる恋愛さよなら、またあした 松本藍野愛不器用でもどかしくて、思い通りにならないのにやめられない。SだMだと言いますが、恋する人たちは皆ドMかもしれません。 ドMな自分をもてあます女子高生・和輝。彼女が恋したのは熱烈ハルキストの書店員・上田。 和輝も上田も超恋愛初心者すぎて、もどかしさに思わず悶えてしまいます。 距離を縮めようと踏み込みすぎたり、理解できなくて拒否したり、不器用すぎる2人がなんともいじらしい……! 女子高生を家に連れ込んでSMに挑戦するという大アウトな行動も、恋愛初心者かつ不器用ゆえ。 頭抱えたくなるほど甘酸っぱくて危うくて全部がたまらないのです。 上田のサブカルクソ野郎っぷりがめちゃくちゃリアルで良きです。 故・速水翼先生の代表作霊媒師多比野福助 速水翼さいろくバンドブームというのもあり、当時を物語るような背景。 よくいえば流行、悪く言えば少女漫画あるあるな設定だったものの、そこに霊媒師(スピリッツマスター)という要素を足す事で大人気を博した作品。 速水翼先生は離婚されてしまったものの、頭文字Dのしげの秀一先生と夫婦仲であったというのも印象深い。 懐かしいなーという気持ちで今読むと突っ込みどころがいっぱいでホッコリする(内容は魔祓いが中心のダークさに加えミーハーな雰囲気があるので全然ホッコリ要素はないが)バーチャルアイドルを描いたマンガが90年代にあったとは…RiNGO こいおみなと名無しVtuberの先駆けみたいなバーチャルアイドルプロデュースを描いたマンガ。企画の発端がゲーム会社というのが時代をよく表している。ような気がする。モーキャプするシーンなんかも出てきて、それ自体は今とそんなに変わらないとか細かい発見があります。まだ1巻だけど、これは2021年の今読んで現実世界と比べてみるのが面白い作品だと思いました。現地在住のブロガーが書いているだけあって激ウマ! 食べ台湾 Aiwan 妻鹿もえぎhysysk現地在住のブロガーが書いているだけあって、さすがの情報量で看板のない店まで紹介している。ローカルな店の入り方や注文の仕方は知らないと戸惑うのでありがたい。あとこういう類の書籍には珍しく著者が男性で、男性が好きそうな食べ物や入りやすい店が中心なのも自分には良かった。 都内でも台湾料理が食べられる店は増えてきているが、やっぱり日本人向けに調整されてたり、土地代が高いせいか現地よりも高級な雰囲気になってしまう。台湾では自炊するより外食の方が安いと言われるほど外食文化が根付いているので、あの体験をそのまま持ってくるというのは難しいんだろうな。 とてつもない人間讃歌38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた 松本千秋野愛手当たり次第に若い男の子たちと遊んで、楽しかったり虚しかったり。 大事にされたい割り切れない気持ちも勿論あるし、寂しさを埋めたいだけのときもある。 マッチングアプリで無双する38歳バツイチ美女って浮世離れした存在かと思ってたけど、ちゃんと人間味があって面白い。 って感じでライトに楽しみながら読んでいたのに、突然現実に打ちのめされた。 同時に、彼女がこの作品を描きたかった理由がわかった気がした。 38歳バツイチ独身。自立していて美しくて、酸いも甘いも知り尽くした大人の女性。 だからと言って、強いわけじゃない。傷つきながらなんとか踏みとどまって今日を生きているのだ。 生きるってしんどい。でも死なないなら生きるしかない。 ポップなタイトルに油断して読んだけど、蓋を開けてみたら壮大な人間讃歌でした。読んでよかった。ジョークと思うことなかれ、真剣に恐ろしいショートショートえれほん うめざわしゅんstarstarstarstarstarさいろく奇才うめざわしゅん先生のとんでもないショートショート。 ただ「恐ろしい」というのは全てには当てはまらず、解釈次第である。 趣味趣向の偏向でオタク文化を切り分けたまま極端に育てたらどうなるか、といったような第一話。 ©、いわゆるコピーライト。それはその人名あるいは団体名が保持する著作権物である事を示すが、全てが著作権(IP)に守られていたらどんな未来かを揶揄しながらもさらに捻られまくった第二話。 そして一人の人間として認めるのはどこから?人権って何?というのをもしこうだったらどうなるか?というめちゃくちゃ考えさせられる第三話。 最後に、エピローグ。これも皮肉りまくってて面白い。 余談というかアレだが、自分自身これまで社会で生きてきて、「ただ声がデカいだけの人」というのが10年ほど前までは本当に大手を振っていたが、徐々にそういった社会が変わりつつあることを実感している。 未だに偏った人たちによる意見というのは目立つものだが、よーく考えてみるとそれらの意見は非常にマイノリティなもので、要するに普通じゃないですアピールであったりかまってちゃん的なアピールとなんら変わらないという解釈も出来てしまう。私がそう思っているとは言わないが、そういう事だろう。 うめざわしゅん先生の作品は割とそういった風刺が効いたものが多く、皮肉ってるだけではないものの、読者はある程度「自分でモノを調べる事が出来る」ぐらいの能力(教養?)を必要とする。 また、あえてやってるのにそのまま一本描ききっちゃうから途中から自然すぎて忘れてしまうが、多くは模写から始まる。北条司、藤子・F・不二雄のようにわかりやすいものから最近の漫画家のものまであって、それはそれでわかると(これはリスペクトだと思うが)とてもおもしろい。 本作はとにかく最高である、というのは言えよう。ショートショートは得てしてこういう不気味さが必要だ。<<5657585960>>
自分が子供の頃はカレーといえば欧風カレーかそば屋の和風カレーしかなく、ラーメンも塩、醤油、豚骨くらいでつけ麺はなかった。餃子に到ってはわざわざそれ目当てで店に行くなんてこともなかったと思う。 グローバリゼーション、食文化の発達、そして東京という激しい競争の場がこのような状況を生んだのだとは思うが、次から次へと新しい美味しいものが出てくる。どの国のどの地域がベースになっているか、どこの店の系列なのかなど、体系化して説明しているのが面白い。