湯けむりスナイパーPARTIII
クチコミなし
銃を捨て、秘境の温泉宿・椿屋で第2の人生を送らんと決意した元・殺し屋(スナイパー)がいた。大人気シリーズ、待望のサード・シーズン!!秋を迎えた椿屋は、番頭の捨吉が煙草を吸う暇もないほど宿泊客でごった返していた。その客のひとり坂田は、50年片想いした女性へのプロポーズを胸に投宿していた。はたして源さんは、坂田の姿に何を思うのか?「50年愛」をはじめ、山岸トモヨを特別な女性と認めた源さんが垣間見れる「修行中の身」、源さんをめぐるトモヨと君江の関係をさりげなく描いた「遅すぎた初雪」など珠玉の名編を10編収録。――すべては人生をやり直す勉強なのだ。
おいらん姐さん
遊女の世話や雑用をしながら、遊女という生き方を学んでいく“禿(かむろ)”と呼ばれる少女たち。彼女たちが自分の姐さん方を“オイラん姐さん”と呼んだことから、“花魁”という言葉が生まれたとか――。吉原・新嬉楼(しんきろう)の禿・なみじの“オイラん姐さん”は、地獄太夫と呼ばれる橋立花魁。琴の演奏を間違えるなみじをキセルで叩いたり、客にロウソク責めをしたりと、性格のキツさ、エゲツなさからその通り名がついていた。そんな姐さんから「花魁になってどうするんだい?」と聞かれたなみじは、「素敵な人に身請けされて……」と答えるが、「フン、青臭い夢だね。捨てちまいな、そんな夢」と言われてしまう。“自分の夢をつぶされた”と落ち込むなみじだが……。吉原に生きることを運命とされた禿・なみじが見た遊女たちの世界とは?お江戸吉原遊女ロマン!!