HARTA COMIXの感想・レビュー348件<<12345>>『ダンジョン飯』最終巻、丸ごと一冊哲学者だったダンジョン飯 九井諒子starstarstarstarstarmampuku自由にいきるとは何か 欲望とは何か 社会で暮らしていくとはどういうことか 善悪とは何か 食べるとはどういうことか 現実世界を遥かに凌ぐ多様な人種、生物種、民族、価値観が絡まり合いながら各々がそれぞれの“明日”と向き合っていく。 猫のように気ままに振る舞ってきた獣人のイヅツミはいざ自由な地上に放り出されたことで、本当の自由とは何かという問いに直面する。 そんな戸惑う彼女にマルシルは、嫌いな野菜も我慢して食べ、よく運動し、健康で長生きしてほしいと懇願する。すなわち、自由とは何かという深遠なる問いに対する一つの手がかりとして、「健康に生き続けること」こそが自由を叶える方法なのだと一つの“道”を提示したではなかろうか。 というか自由とか欲望とか語りだすと収集がつかなくなるので簡潔にまとめると、たとえファンタジー世界であろうと変な奴らばっかであろうと、飯を食うという普遍かつ不可避な事象の前ではその人なりの哲学や生き様が現れる。人は思考や欲求によって食事をし、食事によって作られた体、食事によって生きながらえた生がまた新たな思考や欲求を生むのだ。完結。最後まで素晴らしかったダンジョン飯 九井諒子starstarstarstarstarさいろく最後まで九井諒子だった。 ダンジョン飯のストーリーはこれまでの九井諒子作品と比べると考察が捗ってしまいそうな深さになってしまっており、正直どうやって風呂敷たたむんだろうとハラハラしていた。 そんなものは杞憂だった。 ダンジョン飯はダンジョン飯のまま、魅力的すぎる登場人物たちも相変わらずで大団円を迎えることができた。素晴らしい。とても好き。世界観が最高ダンジョン飯 九井諒子starstarstarstarstar山下真司ダンジョンの深部でドラゴンに喰われた妹を助けるためにライオスのパーティがダンジョンに再度潜るファンタジー。消化される前に急ぐぞ!て感じで始まるのにすっごいゆっくり行く。ダンジョンでモンスターを食べながら進む姿はほんとグルメ漫画。美味そう。完結してるのでイッキ見するもよし、アニメから入って原作を見るもよし。どちらにしろ絶対ハマるから。対岸のメル 幽冥探偵調査ファイル対岸のメル 幽冥探偵調査ファイル 福島聡starstarstarstar_borderstar_border寸々福島聡のジュブナイルものが一番好き。 と思ってたのに、ラストが残念な感じに。3億円もどっか行っちゃったし。 小人世界の日常系ハクメイとミコチ 樫木祐人starstarstarstarstarカイフィクションの世界のはずなのに とあるどこかの外国の日常文化を観てるよう 超細かい設定を練りに練って 風景を想像してイメージを描き出した 作者の尋常じゃない想像力と漫画愛が溢れ出た漫画 勢いあるくだらないギャグ漫画タイマンズ 設楽清人starstarstarstarstar_borderカイ世紀末リーダー伝たけし!と同じ匂いを感じるテンポ良いギャグ 絵もめちゃくちゃ動きあって迫力ある上手い絵 スカッと一冊で読みやすいダンジョン飯の感想 #推しを3行で推すダンジョン飯 九井諒子starstarstarstarstarマンガトリツカレ男※ネタバレを含むクチコミです。 終末を旅する少女が、人々の想いに触れ、出会い、別れウスズミの果て 岩宗治生starstarstarstarstarmampuku現代よりちょっと進んだサイバーパンクみのある近未来世界のポストアポカリプス。怪物と疫病によって崩壊し汚染された世界を“浄化”しながら人類の生き残りを探して旅をする少女。 説明口調を極力排して没入感を高めてくれているため、「破滅後50年経つのになぜ食料があるのか」「なぜ主人公の少女は感染しないのか」など、読んでいて「あれ?」と思わせる謎が結構あとになってから判明したりする。登場人物に愛着が増して没入度が高まっていくにつれ、情報量も少しずつ増えていく。SF特有の、情報の物量でいきなり殴られるあのハードルの高さがなく、とても読みやすい。どっちなんだい!!(嬉)夜明けの魔法使い ふじの菜々starstarstarstarstar_border天沢聖司※ネタバレを含むクチコミです。2話感想神に誓って偽りです 松本水星名無し※ネタバレを含むクチコミです。 「開花アパートメント」感想開花アパートメント 飴石ニーナ個人的にめちゃくちゃツボな一冊だった! 絵柄も世界観もストーリーも全てがどストライクで、読みながらずっと好きを噛み締めていたわ(笑) 探偵コンビのバックボーンが非常に気になります!そのうち掘り下げてくれるかな?その他の住人たちも、みんな魅力的ですごくいい!誇りを踏みにじられら画家が放つ”贋作づくり”という反撃の嚆矢 #1巻応援贋 まがいもの 黒川裕美sogor25『夕凪に舞え、僕のリボン』の黒川裕美さんの新作は、昭和初期を舞台にしたアート×クライム! 主人公は実力はありながら人気のない幽霊画ばかり描いている画家の内海馨。 恩人である女性の”子供”である撫子・杏子という少女2人と3人で暮らしていた馨ですが、家賃を3ヶ月も滞納するほどに金銭に困っていました。 いよいよ家を追い出されそうになった時、画塾の同門でもあった骨董商に自身の絵を売りに行くのですが、 そこで彼はその骨董商に絵を酷評されてしまいます。 金銭的にも追い詰められ、絵描きとしての矜持も傷つけられた馨。 そんな馨が選んだ最後の手段、それが「既に亡くなっている師匠の画風を完全にコピーして“贋作”を描き、骨董商に売りつけること」でした。 同門の骨董商に同じ手は2度も通用しないと贋作を描くのは1度きりと心に決め、贋作づくりに全身全霊を傾ける馨、そして彼に協力する撫子と杏子。 これはそんな3人の一世一代の大博打を描く作品です。 1巻まで読了幼いころに遊んだ、人ならざるそれの正体は声が出た 小池リクト名無し※ネタバレを含むクチコミです。 モテ男子・熱海くんの悩ましい恋の話いやはや熱海くん 田沼朝名無しとにかく顔がよく、それ故に話したこともない女子からもモテて困っている男子高校生・熱海くんには気になる人がいる。それは一学年上の先輩・足立くん。中学卒業時に当時好きだった男子に告白するも「それ違うと思う」と言われて以来、恋愛感情とはなにか?を考え続ける日々。そして足立くんとの距離も少しずつ縮まる中で、足立くんへの思いが"恋"かもしれないと気づくのですが…という話です。という話なんですが、少なくともそれは第1話がそうだったというだけで、読んだ方はわかると思いますが2話以降、どうなるのか予想がつくようで、つかない。笑 悩みながらもどこかあっけらかんとしている熱海くんに、どんな恋が待ってるのか。目が離せません。エレベーターにはロマンが乗っている乱数エレベーター 田房遊友名無しもし本当にエレベーターにこんな仕掛けがあったらと考えるだけでワクワクします。窓がないエレベーターの中からは、動いているあいだ自分たちがどこを移動しているのか目で見えません。なので、その間に異空間を通過していてもおかしくないのかもしれません。人類の成れの果てなのか・・・?ウスズミの果て 岩宗治生干し芋2巻読了。 50年以上前に突如発生した、結晶病という病。 一度罹患すると必ず死んでしまう。 そして、その死体からも、瘴気が発せられ、人間は、防毒マスクを着けていないと生活ができない状態。 そのような状態の中、生存者を探して色々な場所に出向きそこでの出会い、分かれ、自分の存在意義を見出していくお話。 言葉が少ないのに、ビンビンに伝わってっくる。 人類の成れの果てのような気がして、恐ろしい。 今まで、主人公の女の子と小さなペットのみでの行動だったが、結晶病に罹患しない体を持つ兄妹に出会い、これから、更に大きな旅に出ることになる。 「あかねさす柘榴の都」感想あかねさす柘榴の都 福浪優子ニーナスペインが舞台と知り、興味津々で読んでみた。…おかげで今、めちゃくちゃ旅行に行きたくってしょうがない(笑) 母を亡くしたばかりの14才の少年ナツキ。見知らぬ叔母と暮らす為に、ひとりスペインへとやって来た。無愛想なアルバとの暮らしに、最初は戸惑うことも多かったナツキだが、少しずつ互いを知り絆を深めていく様子が丁寧に描かれていて良かった。また、個性豊かな周囲の人達が、そんなふたりを温かく見守ってくれているのも微笑ましい。 それにしても、作中の食べ物がどれも美味しそうで、深夜に読んでお腹がすいてしまった。 …先日トゥロンを見つけて思わず購入した。激ウマだった(笑)26ページでわかる! やさしい喫茶勉強法26ページでわかる! やさしい喫茶勉強法 不死デスクstarstarstarstarstar寸々2023年、良かった読み切り。 独白の面白さと画面の面白さの両輪で読ませていくセンス人(びと)にしか描けない漫画だ〜〜〜26ページで喫茶勉強法が完全に分かってしまった…… 卓上メニューの長短を合わせ座りを良くしてパーソナルスペースを整えるやつ、めちゃくちゃ細かい描写だけど自分もやりがちなので笑ってしまった。「かわいすぎる人よ!」感想かわいすぎる人よ! 綿野マイコニーナ最高に可愛い【叔父と姪】のささやかな日常を描いた物語。お互いがお互いを思う気持ちに、ついついホッコリしてしまうわ。叔父さんの友達がまたいい味出してるなー! SF宮廷政治司書正 丸山薫starstarstarstarstar寸々Google人間というSF設定から宮廷政治ものへの振り幅。「知の扱い方」という物語でもある。 司書という立場は丸山薫先生が繰り返し題材に選んできたテーマでもあり、今後の展開が楽しみ。好きですわいやはや熱海くん 田沼朝starstarstarstarstarNanoいやはやこれはいいですねえ…好きですねえ…。 全体的に空気が緩くてひたすらに熱海くんが可愛い。足立先輩も可愛い。緩いどころか足立家の会話がシュールで面白いし、心の中で突っ込んでる熱海くんも面白い。そしてなにより優しい人しかいない。ほのぼのとして、でもどきどきもして。ずーっと彼らの日常を眺めていたくなるし、幸せになってほしいなあと思う。この作品ビンタ屋さん 矢村かすみ名無し読めないの? 今年来る前に読んでみました!いやはや熱海くん 田沼朝starstarstarstarstar_borderかしここのマンガがすごい!2024を予想するスレでオンナ編1位に選ばれていたので読んでみました。ここ数年は和山やま先生の影響で日常を舞台にした会話劇が面白い漫画が増えたという印象があって、最初はこれもそういう漫画なのかな〜と思ってましたが、どちらかというとメタモルフォーゼの縁側やスキップとローファーのような他者との関係性や内面の変化に焦点を当てている作品ですね。 主人公の熱海くんは女の子にモテモテなんだけど男の子が好きで、親しい友人やその家族にそのことを自然に打ち明けたり、みんなもすんなり受け入れてくれるのが今っぽいなと思いました。友達んちでの一家団欒の場面が毎回好きです。J⇔M ジェイエムの感想 #推しを3行で推すJ⇔M ジェイエム 大武政夫starstarstarstarstarかしこ・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 凄腕の殺し屋と美少女小学生が入れ替わっちゃう話です。こんなんやり尽くされた設定じゃん!!と思ったのに、やっぱり大武政夫が描くとむちゃくちゃ面白い。 ・特に好きなところは? 殺し屋でも教育ママに怒られるのは怖いんだなってところ。実はママのおかげで二人に連帯感が生まれているのかもしれない。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 早く2巻が読みたいです!!!!<<12345>>
自由にいきるとは何か 欲望とは何か 社会で暮らしていくとはどういうことか 善悪とは何か 食べるとはどういうことか 現実世界を遥かに凌ぐ多様な人種、生物種、民族、価値観が絡まり合いながら各々がそれぞれの“明日”と向き合っていく。 猫のように気ままに振る舞ってきた獣人のイヅツミはいざ自由な地上に放り出されたことで、本当の自由とは何かという問いに直面する。 そんな戸惑う彼女にマルシルは、嫌いな野菜も我慢して食べ、よく運動し、健康で長生きしてほしいと懇願する。すなわち、自由とは何かという深遠なる問いに対する一つの手がかりとして、「健康に生き続けること」こそが自由を叶える方法なのだと一つの“道”を提示したではなかろうか。 というか自由とか欲望とか語りだすと収集がつかなくなるので簡潔にまとめると、たとえファンタジー世界であろうと変な奴らばっかであろうと、飯を食うという普遍かつ不可避な事象の前ではその人なりの哲学や生き様が現れる。人は思考や欲求によって食事をし、食事によって作られた体、食事によって生きながらえた生がまた新たな思考や欲求を生むのだ。