ぶんか社コミックスの感想・レビュー48件発症後に描かれた闘病記漫画家、パーキンソン病になる。 島津郷子かしこパーキンソン病に効果がある薬があり、それを飲んだら症状が劇的に改善したので本人は病気を自覚するんですが、どこの病院のお医者さんも作者がパーキンソン病だと認めないのが変だった。確かに判定するのが難しい病気らしいですが、正しい病名が付かないと具体的な治療も出来ないし、この期間は本人にとって辛かったと思う。作中では気持ちが弱っていた時期もあったけど、こういった闘病記を描き切るくらい回復されたようでよかった。ただこれを読んだだけでも症状には個人差があることが分かったので、他のパーキンソン病に関する本も読んでみたいと思う。ディープなインド旅行記ぢるぢる旅行記 ねこぢるstarstarstarstarstarかしこずっと読みたかった漫画の一つです。Kindle Unlimitedで公開されていたので速攻で読みました。こりゃすごい。想像以上にディープなインド旅行記でした。調べたらバングラッシーは今でも普通に飲めるみたいですね。中盤のトリップ出来るのも才能だと描かれていたシーンのが印象的でしたが、あの描写を見てるだけでなんかそんな気分になれるので、私にインドは行かなくてもいいや…と思いました。この漫画を読んだ人にはインドへ馬鹿がやって来たもオススメします!料理屋旬吉大江戸どんぶり繁盛記 剣名舞 石井さだよしまみこ※ネタバレを含むクチコミです。タイトルが秀逸30代はまだキレイ 内田春菊かしこ30代に突入した身としてスルー出来ないタイトルだったので読みました!タイトルの元ネタはどこかの国のヒット曲だそうです。期待しすぎてしまったのもあるけど、春菊さんの漫画を以前からよく読んでるので新鮮な内容ではなかったかな。今の30代女性の価値観ともちょっと違ってると思う。ただ全編カラーなので読みやすかった!その点ではオススメです。 きれいに収まらなかったけど、それで良いではないですか新・蒼太の包丁 本庄敬 末田雄一郎まみこ※ネタバレを含むクチコミです。昔話改変4コマ漫画集マチ姉さんの妄想アワー 安堂友子starstarstarstarstarゆゆゆマチ姉さんが弟に寝物語をしてあげたというかたちで繰り広げられる、昔話改変4コマ漫画集。 作者Twitterに時々掲載されているので、見たことがある人もいるかもしれない。 マチ姉さんは異次元の発想能力を持っており、設定や展開に疑問を抱いたら、ポンコツなカイゼンをして話す。 弟くんは元のストーリーを知らない場合もあり、元のストーリーを調べる様子が涙ぐましい。 空いた時間にゆるく、フフッと読むのがちょうどいい、そんな4コマ漫画。 安堂友子さんの漫画は独特なテンションがあって好きなので、あれやこれや読んでいるのだが、よくこんなに4コマ漫画を思いつくなと感心してしまう。 ちなみに、こんなノリ↓の4コマが、上下巻に詰まっている。人間横丁が好きなので私たちは繁殖している 内田春菊野愛人間横丁の内田紅多ちゃんが内田春菊さんの娘さんと知り、どういう家庭で育ったのか気になりすぎて読み始めました。 2人の芸風結びつかなすぎでしょ…と思っていましたが、ワタハン読んだら納得しました。 内田春菊さんの子育て、かっこいいなあ。 こうなってほしいああなってほしいを押しつけず、1人の人間として対等に接しているところが好きです。 愛もお金も自分の名前も惜しまずに使って、でも支配はせずやりたいようにやらせる姿勢が素晴らしい。 賛否両論あるんだろうけど、若い頃にワタハン読んでたら子ども産みたくなったかもしれないなあ。 数巻前まで好き好き言ってた元旦那たちをディスりまくるのはちょっと引いたけど、変わりゆく生の感情をそのまま描き連ねていけるのは強さだなと思います。 めちゃくちゃなところも含めてかっこいいし面白い! 紅多ちゃんのこともさらに好きになりました。 一時、Web広告がよく出ていた嫁姑漫画かんかん橋をわたって 草野誼starstarstarstarstar_borderゆゆゆ広告で見たあと、なかなかおもしろいじゃんと思って読んで、ランキング云々か始まったあたりまで読んだと思う。 最初はおもしろいと思った嫁姑バトルの連続にだんだんと疲れて読むのが止まっていたのだけど、他の方のレビューをみて、そんなスーパー展開になるんだとビックリ。本当にバトルだ。 全部をまだ読んでいないので途中時点にはなるが、印象に残っているシーンは、自分の茶碗だけ、べっとりとした米がこそげ付いているところ。 しゃもじについた柔らかい米を落とすのに、茶碗にベトッと汚らしくこそげてある。 ちょっとしたことだけど、日々続くことを考えると、なかなかのストレス。 そういうちょっと嫌なことの連続とか、「悪気はないんだよ」は本当に疲れるのよねと共感した。 さすが嫁姑漫画、嫌なツボは押さえてるなと思った。東京23区内に月1万5千円以下で住んでみたの感想 #推しを3行で推す東京23区内に月1万5千円以下で住んでみた 田口始starstarstarstar_borderstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 久しぶりに読んだがこんな内容だったっけと思いながら読んだ。読んだきっかけがたまたまこれを見つけて新作があったことを知ったので読み返した。 https://manba.co.jp/boards/155710 次は新作をよむぞ ・特に好きなところは? 居酒屋チェーン編。系列店舗で働くOさんの胡散臭さが良い ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 元は昔コミティアで話題になったものを書籍化したものらしいです。 江戸時代のグルメとダメ男図鑑お江戸まかない帖 酒川郁子野愛江戸時代の日常を描いたグルメ漫画。 主人公のお奈津は、料理修行に旅立った旦那の帰りを待ちながら、一膳飯屋で元気に働いています。 お転婆な性格と持ち前の行動力で、美味しい食材を手に入れ店のピンチを救っていく……っていう明るくて痛快でいい話。 と言いたいところなんですが、あまりにもクズな男が多すぎる!! お奈津の旦那もびっくりするくらいのクズだし、ギャンブル狂いで働かない男、妊婦を捨てた男なんてのも出てきます。 一応やり返したりはするんだけど、昨今の復讐スカッと漫画に慣れ親しんだ体には物足りないんだなあ……。お奈津は優しすぎますね。 あまり史実に忠実じゃない感はありますが、江戸時代の食文化をなんとなく知ることができるので楽しい作品でした! 環境漫画の金字塔SEED(分冊版) 本庄敬 ラデック・鯨井starstarstarstarstarひさぴよ2000年頃の作品。政府開発援助(ODA)により、発展途上国の農業開発に携わる主人公を軸に環境問題を題材としたヒューマンドラマ。しばしば日本企業や日本人が悪として描かれ、読めば読むほど不都合な事実を知ることが多い。純粋まっすぐな少年期に読んだ事もあってか、この作品が掲げる思想にとても感銘を受けていた。特に、作中に登場する「シードボール」というアイデアが持つ可能性は素晴らしかった。誰でも簡単にできる方法で、粘土に種子を入れて団子を作り、それを砂漠に蒔いて緑化するというものだった。いつか本当にこれに近いアイデアが、世界の砂漠化問題を解決するんじゃないかと信じている…。原作は『MASTERキートン』の勝鹿北星(ラデック・鯨井)なのは後で知ったことだが、原作としてはキートンの次に手掛けた作品となる。キートンと同様、世界を舞台にした作品の視野はやはりとてつもなく広かった。 実は読んだことがなかった超人気エッセイインド夫婦茶碗 流水りんこstarstarstarstarstarかしこ作者の流水りんこ先生が年に一度インドを放浪するのがハードな漫画家業の息抜きだったらしく、その時によく泊まっていた宿で働いてたのが後に旦那さんになるサッシーさん。10年程ずっと友達関係だったけど急にサッシーさんから国際電話で猛プロポーズをされて結婚し、りんこ先生の地元・練馬で暮らすことになったそう。 国際結婚ルポ漫画なんだけどサッシーさんの日本への順応力がすさまじく、後半は逆にインドに行くと体調を崩すくらい日本人らしくなっている(笑)。お子さん2人もずっと日本暮らしなので、もしかしたら出産漫画&育児漫画としての側面の方が強いかも?りんこ先生が仕事と両立させながら学校行事に奮闘する姿が輝いてました。 サッシーさんのお母さんが亡くなった時にりんこ先生とお子さん達はインドに駆けつけることが出来なかったのですが、家族全員で本当のお別れをしようと言ってガンジス川に遺灰を撒きに行くエピソードには泣けました。田舎最高14歳の里山レシピ 東吉野で、いただきます。 元町夏央名無しこれは田舎のご飯は実は高級メシなのでは!?と思ってしまう漫画ですね。 ご飯を食べる二人の顔も本当に美味しそうで良い… 奈良の田舎って本当こんな田舎なので農産物美味しいだろうな〜! 嫁姑漫画を少年漫画の文法で描く!かんかん橋をわたって 草野誼toyoneko「嫁姑漫画」なるジャンルがあります。嫁と姑の確執は永遠のテーマですからですね。コンビニなどでよく見かけます。 そして本作「かんかん橋をわたって」は、嫁姑漫画の極北に位置する漫画です。 初期は、まぁ、わりと普通の(?)嫁姑漫画です。嫁ぎ先の姑がイジワルで、いろいろな嫌がらせをしてきます。 主人公の嫁ぎ先である「川東」(かわっと)では、イジワルのことを「おこんじょう」と呼ぶのですが、主人公の姑はなんと「川東(かわっと)一のおこんじょう」と呼ばれている凄い姑! 主人公は、そんなおこんじょうに耐えて一生懸命頑張る!というお話でした。 まぁ3話で「嫁姑番付」という「嫁いびり番付」の話が出てきたりとか(主人公は4位)、やや特殊な設定が見え隠れしますが、このへんはまだ普通でした。 ところが4巻くらいからだんだん風向きが変わります。 主人公の姑は、ただの「おこんじょう」ではなく、恐るべき策士であることが明らかになっていきます。 主人公は、その様子を見て、「お義母さんにはすべて見えているんだわ」「なんて…なんてすごい人なんだろう!」とか言い出します。 そして、憧れの姑に負けないように、自らも恐るべき「おこんじょう」を発揮するようになっていきます。 具体的には、姑の着物ダンスから防虫剤を全部抜き取って着物を虫食いだらけにしたりするんですが…(なお、姑はそれを見て大変喜び、とびきりの笑顔で虫食いだらけの着物をきて歩き回ります。)。 さらに、主人公は、その他の嫁姑番付ランカーにも働きかけ、嫁姑の仲違いを解消したり、問題を解決するなどして、どんどん力をつけていきます。 それを見た姑が「なんて上手なおこんじょう」と評すシーンなどは、作中屈指の名シーンですね!(添付)。 そして物語はクライマックスに向けて動き出します。 地域支配者たる「ご新造さま」があらわれ、嫁姑番付ランカーが次々と登場します。 恐るべき「ご新造さま」に対し、主人公と姑は共闘し、最終決戦に挑むことになります。 もう何のこっちゃか全然わからないかもしれませんが、とにかく最終的にはそういうお話です。 このように、本来は、嫁姑漫画のはずなのですが、「嫁姑ランキング」とか「成長する主人公」とか「力を合わせての最終決戦」とか「ラスボス」とかの少年漫画的要素を盛り込みまくって完成されたのが本作です。 「嫁姑漫画を少年漫画の文法で描いた」ともいえます。 怪作ですが、個人的には大好きです! なおコミックは全10巻(ただし電子版のみ)。現在は全巻アンリミで読めます!プロフェッショナル仕事の流儀(元)ナンバーワンソープ嬢が教えるアソコの裏側 泡野紐太郎野愛ポップでコミカルに描かれていますが、内容はほぼ『プロフェッショナル仕事の流儀』です。 漫画家の旦那さんが原稿が終わらない!ネームが終わらない!と嘆く ↓ 元ナンバーワンソープ嬢の奥様が実体験を通してプロの流儀を説く という流れからわかるように、これはもはやビジネス本です。 ビジュアルやテクニックだけじゃなく会話や気配りも大事な世界なんだろうなとは思っていましたが、ナンバーワンは想像以上でした。 ここまでできれば何の世界でもトップ取れるだろうなあ。 どんな仕事をする上でも参考になる部分があると思います。ビジネス書や啓発本より読みやすいし笑えるしおすすめです。優しい田舎に帰りましょう14歳の里山レシピ 東吉野で、いただきます。 元町夏央野愛綺麗な空気を吸って、美味しいご飯を食べて、優しい人たちに囲まれて暮らせたら大抵のことは許せる気がします。 全部捨てて長閑なところでゆったり暮らしたい、癒やされたい……現実は厳しいのでせめて漫画で体験しましょう。 仕事も恋も捨てて東吉野にやってきた青年・祐。 お腹を空かせた彼が出会ったのは、料理上手な女子中学生・海青子。 亡き母のレシピ帳をもとに作る海青子の料理が祐の心を癒していきます。 東吉野の大自然が育む食材たちで作った料理を食べたら、辛いことなんて忘れられそうです。 何もかも捨てていきなり田舎に飛び込んで、こんなに優しくしたもらえるわけないじゃん。なんて野暮なことは言わずに、とにかく優しくてあたたかい世界に浸りましょう。 東吉野の新鮮食材とまではいかなくても、漫画読んだらあったかくて美味しいもの食べて寝ちゃえば結構幸せになれそうです。 料理できない人にとっては共感必至、抱腹絶倒マンガすみれ先生は料理したくない 大久保ヒロミ六文銭久しぶりに腹抱えて笑いました。 よくわかります。 レシピ本って、手抜きで簡単!とか、シンプルな工程!とかいいますけど色々端折ってますよね。 できる人間や面倒と感じない人間にあわせた感じ。 本作でも表現されてましたが、例えば、 「じゃがいもを一口大に切る」 を1行1工程で書かれてますが、ここに、実はみえない作業で ・洗う ・皮を剥く ・じゃがいもの芽を除く といったものが端折られてますよね。 (下手したら冷蔵庫から取り出すも) そうなんです。 料理しない人間にとっては、これですら面倒なんです。 ズボラ料理とかのレシピ本でてますけど、それですら面倒だと感じた違和感はこれでした。 この点は気づかされて目からウロコでした・・・。 レシピどおりやっても、高級食材をつかっても、失敗する。 少々や適量ってどれくらいなの? 料理しない(できない)人にとっては、共感できる部分が多々ある作品だと思います。 味噌汁がゲルになる感覚わかりますかね?2部屋、キッチン、Z完備2KZ 長田佳奈野愛2部屋、キッチン、座敷わらし付き物件。最高。ぜひ住みたい。 しっかり者の大学生ユータ×漫画やゲーム大好きな引きこもり座敷わらしトラさんのほのぼの日常系なお話。 基本的になーんもしないトラさんがとってもかわいい。 料理も掃除も完璧で、怠惰なトラさんのお世話をしまくるユータもとっっってもかわいい。 お隣さんのカオル&アユムちゃん親子も、だらしなさすぎるお友達のタナカもみんなかわいい。 ユータは自由すぎる周囲の人たちに振り回される不憫系主人公に見えなくもない。 しかし圧倒的な世話焼き能力で聖母のように包み込むので全くかわいそうじゃない。むしろ幸せそう!! トラさん付き物件もいいけどユータ付き物件に住みたい。1部屋貸してほしい!この父親、最悪で最高ファーザー 曽根富美子nyaeとんでもなく非常識で、自分勝手で、自由な父親と、そんなのと一緒にサバイバル生活をしながら育てられた息子の話で、こんなの親としては最悪だろうと思いながら読んでると、だんだんとそんな考えはつまらない事のように感じてくるから不思議です。 「親だって親である前にひとりの人間だ」と言いますがそれを最上級に漫画で表現してる感じです。この父親に育てられた晴美くんを見てると、親というものはこうあるべきという決めつけや思い込みの心がサラサラとほぐれていく感覚を覚えました。読後感は、最高!です。 遊び心が素敵な飯漫画たべつくスイッチ 後藤羽矢子野愛大至急フランスの昼下がりごっこをやりたくなりました。 こういう日常系飯漫画はレシピ再現したくなるのはもちろんなんですが、プラスアルファの楽しみ方や遊び方を教えてくれるので好きです。 某フライドチキンのあの部位だけたくさん食べたい!とか最強の冷やし中華を好きな人に振る舞いたい!とか、遊び心が素敵だなと思いました。 スイッチ入って料理作り出す彼氏や一緒に寒ブリ食べる旅についてきてくれる友達、ノリがよくて楽しく食事できる人間関係も素晴らしい…! 好き勝手食べたいものやりたいこと楽しむのもいいけど、同じ熱量で共感できるのもやっぱりいいものです。 結局、環境は言い訳にすぎないでFA?汚部屋そだちの東大生 ハミ山クリニカ六文銭タイトルがセンセーショナルだけど、読み方で随分変わるかも。 自分は東大、というところに目がいったので 「こんな環境下でも東大いけんだ」 と、主人公の謎のハングリー精神や、親の教育とはなんぞやと考えてしまった。 これがフィクションなら総ツッコミして終わりだが、 作者「ハミ山クリニカ」先生の自伝的な話なようで、より考えてしまった。 (余談だが作者は、現役で芸大に受かり1年で中退し、東大に進学という「おい、『ブルーピリオド』息しているか?」みたいな、ギャグみたいな経歴の持ち主。) 東大生の家庭環境は、親の平均年収◯万円以上とか、どこどこ出身が多いとか、そういう数値的な一般論を出しがちだけど、 なんか東大落ちに 「自分が「そう」ではないから入れなかった」 という、言い訳を用意してくれているようで、いかがなもんかと思っていた。 昔、塾講師をしていたから、こういう情報が毒にも薬にもなるので。いや、大部分の人にとって毒にしかならない。 だけど、こんな異常値みたい人も当然いるわけで、どんな環境下でも「意志あるところに道がある」 ことを証明してくれて、こっちのほうがよっぽど共感できた。 部屋が汚く料理もしないけど、教育には熱心な母親だからネグレクト?と一概に言っていいのか疑問だが、そんな母親でもしっかり子供は育つ。 一方で、産まれて3歳から塾に通わせ、子供の時間管理を徹底的にして東大受からせた受験ママもいて、正直、自分的にはどっちも狂気だなと思う。 親と子供の関わり方、親の役割ってなんだろって考えさせられました。 4話ぐらいで父親との関係もわかってきて家庭環境の複雑さが増していきます。 なんにせよ、これから主人公が世間と接点をもって、いわゆる「普通」に変わっていくにか、「普通」との乖離に絶望するのか、どっちに転ぶのか楽しみです。 最新6話の終わりが不穏なだけに、頑張ってほしいっ!ひと口大はあなたのひと口大でいいのよすみれ先生は料理したくない 大久保ヒロミ野愛完璧な美貌を保つことやピアノの演奏に比べれば、そこそこ食える程度の料理を作ることは簡単だと思うんだけど…そうはいかないすみれ先生が面白かわいい! 美人で上品なピアノ教師、すみれ先生が料理や料理に悪戦苦闘するお話。 悪戦苦闘しながら上達していくわけではなく、負けっぱなしで絶望してるのがよい。 ひと口大に切る、という指示に「誰のひと口なの!?」と戸惑うすみれ先生。 スティーブンタイラーと北条政子のひとくちはだいぶ違うよ?というパンチラインが最高すぎ。 こんな面白かわいくて美人で上品なんだから料理くらいできなくてもいいよ!って言ってくれる人は死ぬほどいそうなものなのに、なかなか出会えないあたりもかわいいなあ…。 さっさと朝日先生と付き合っちゃえと思うものの、このいじらしさを楽しみたいのでこのままでいてほしいところでもある。 料理楽しいよ的漫画は多いし好きだけど、この等身大さも面白くて好き! なんでもないからこそ沁みる猫又酒場で、いただきます。 葛西映子野愛猫又のママに会いたいなんて贅沢は言わないから、カウンターでお酒と料理と会話を楽しめる日常が戻ってきてほしいなあと改めて思います。 猫又の美人ママ・雪乃さんと同じく猫又の店員・黒ちゃんが営むスナック「ふたまた」で常連さん達が楽しく美味しくお酒を呑むお話。 筍や秋刀魚や新玉ねぎなど季節の食材がたくさん登場するあたり、間違いなくいい店…。 ママの正体を見破ろうとするお客さんが現れたりするものの、基本的に平和なところもよい。ママの寝顔を見守ったりお土産みんなで食べたり…。 こういうなんでもない飯漫画が妙に沁みる世の中になりましたねえ…日常をはやく取り戻したいものです。 嫁姑漫画かんかん橋をわたって 草野誼名無し嫁姑戦争の究極みたいな話なんですが、たまにふっと心温まる話があって面白い。 出自が良い悪いとか、「〜の人」とかいう地域性の偏見もちょいちょい入ってきますね。 どこの地域もありますね、駅挟んでこっちは富裕層、反対はそうでもない人などそういう偏見。 そういう同じコミュニティの人が助けてくれたり、蹴落そうとしたりする、その渦中にいるリアルな一人の女性を描いてて共感できるとこ多いです。<<12>>
パーキンソン病に効果がある薬があり、それを飲んだら症状が劇的に改善したので本人は病気を自覚するんですが、どこの病院のお医者さんも作者がパーキンソン病だと認めないのが変だった。確かに判定するのが難しい病気らしいですが、正しい病名が付かないと具体的な治療も出来ないし、この期間は本人にとって辛かったと思う。作中では気持ちが弱っていた時期もあったけど、こういった闘病記を描き切るくらい回復されたようでよかった。ただこれを読んだだけでも症状には個人差があることが分かったので、他のパーキンソン病に関する本も読んでみたいと思う。