モーニングの感想・レビュー812件<<2122232425>>閻魔大王が出勤中に懐かれたのは…地獄の番犬・ケルベロス!えんまさんちのケルベロス リベンセイ名無しコミックDAYSで連載していたのは知っていたけど、正直読んだことはなかった。 本誌に移籍したらしく、モーニングで読んではじめて4コマ漫画だというのを知りました。あと閻魔大王が自転車で通勤してるのも初めて知りました。 地獄で一番偉いはずの閻魔大王、ケルベロスを飼いたい人が他にいなかったので仕方なく飼うことに… 顔は怖いけど優しいおじさんです。ケルベロスも頭が3つあるだけで中身は普通のワンちゃんというかんじ笑 ゲコにケロッを指南するカエル似の酒妖怪ゲコガール 魚田南名無し私はそこそこに酒は飲める。 だがかつて先輩社員が新入社員に酒を強要して 急性アルコール中毒にして病院送りにして、 さらに私を下手人に仕立て上げて以来、 下戸な人に酒を勧めることは一切しない。 酒は美味しいし気分が良くなるし、 料理の味も引き立ててくれるし酒席を和やかにしてくれる。 とはいえ、酒に強い弱いは体質的な面が大きいし 下戸な人にあえて酒を勧めるよりは勧めないほうを選んできた。 なのでこの漫画は凄く面白いしタメになるのだけれども それをそのまま現実に実践する気は無い。 ましてや下戸の主人公に獲り憑いたのが ゲコっと鳴くカエル似の妖怪だとか 酒の妖怪なのに自身も一杯しか飲めないとか、 「ヒネリも深みもまるで無いじゃねーか」 「舐めてんじゃねーぞ」 という第一印象しか受けなかった。 だが下戸相手だからゲコッと鳴くカエルの妖怪かよ、 という軽すぎる印象も、後々に ケロッと鳴くシーンが登場して 「・・だからカエルか、上手いこと言うじゃねーか・・」 と妙に納得した(笑)。 このカエル似の酒妖怪の酒指南は 「いいから呑め」だけではない説得力がある。 現実にはそこまで上手く(そして美味く)は いかないかもしれないけれど うーん、そういうものなのかも、と思わせる面は感じた。 下戸な人にも酒ドリームを抱かせる美味さのある漫画 なのではないかと思った。 私は下戸ではないので、この漫画の通りに飲めば 下戸の人も酒を克服できるかどうかは判らない。 基本的には体質とか生物学的な問題だし。 というか下戸の人がこの漫画をどう思うか判らない。 だが、下戸の人でも他人に強要されずに飲むことが可能な時間とか 最悪、翌日に夕方まで寝込むことになっても大丈夫な時間とか あるならば、試してみたら、というか、 この漫画を読んでみたら、くらいにはオススメしたい。 読めば科学が好きになる決してマネしないでください。 蛇蔵あくあとても面白い科学マンガ。笑えるし勉強になるし、なにより科学が好きになる。とくに女子に免疫のない理系の男子大学生はバイブルにするべき?心のバイブルです子供はわかってあげない 田島列島あくあいやー、すっごい面白かった! 好みど真ん中☆ コミカルな青春ミステリーなのですが、ゆるい絵とシリアスな展開が絶妙なバランスで噛み合ってる。あとキャラがめちゃめちゃ可愛くて、ラストはきゅんとさせられて、たった二冊で濃厚な時間を過ごさせていただきました。心のバイブルになった。ごちそうさまでした。 一回は読んでほしいリアルいちえふ 福島第一原子力発電所労働記 竜田一人名無し隠されたものとか、なかなか知り得ないものは誰でも知りたい気持ちになるんだなという感じ。 いいとか悪いとかじゃなく、一回は読んでほしい作品対人コミュニケーションが苦手なふたりのエロティック読切水声に消えないよう モモヤマハト名無し久しぶりに再会した教師と元教え子の短くて少し切ない逢瀬のはなし。 上手に生きることが苦手な者同士、どうしようもない苦い思いを抱えたまま海辺の街へ辿りつく。 どんな終わり方をするのかとヒヤヒヤしてたが、先生の笑顔で終わってホッとした。のめり込むように読んでしまった傑作北京的夏 松本剛 ファンキー末吉名無し※ネタバレを含むクチコミです。 成田闘争の話ぼくの村の話 尾瀬あきらマウナケア頭ごなしにやっても、いい結果にはならないですね。普天間にしても八ツ場ダムにしても周りは振り回されるだけで、結局残ったのは自然の破壊とやりきれない気持ち。日本人は過去から学ぶことができないのでしょうか。本作では成田空港開港に伴う顛末、いわゆる「成田闘争」が描かれていますけど、これなんかは私が生まれたころの話ですから、ほんの40〜50年ほど前の出来事。空港が建設されることが決まり、長い年月をかけて開墾してきた土地を奪われることになった農民たちの必死の闘争が、限りなく実話に近い形で描かれていて、現代に生きる私でも身につまされます。どこかで聞いたような「決めたから従え」という暴挙の果て…。土地とは何か。国との対立や利権がらみの大人の葛藤など、複雑な環境で育つ子供はどんな夢を見るのか。時代背景も違うしスケールや立場も違うけれど、投げかけられるテーマは今でこそ考えるに値する意味を持っていると思います。まだ読む勇気が出ない大丈夫。世界は、まだ美しい。 荒井瑞貴たか第8回THE GATE大賞受賞作で、4月にモーニングに掲載された読切を読みんで立ち直れないほどの衝撃を受けた作品。8月23日に単行本が発売され、当日に電子書籍で購入したのはいいものの、ページを捲る勇気が出ないまま1カ月が経ってしまった。 モアイの作品掲載ページのURLでTwitter検索してみれば、たくさんの人々が同じように衝撃を受け打ちのめされているのがわかって少し安心した。 素晴らしい作品だから「また読みたい」をしたけれど、「また読んでもみようかな…」と思えるようになるまでたぶん4、5年はかかると思う。 ↓読切を読んだその日に書いた感想 http://bit.ly/2kSI52Sビンボーを満喫している大東京ビンボー生活マニュアル 前川つかさマウナケア住宅ローンで苦しむ私にとって、何か参考になるのではと思ってましたが、いい意味で裏切られたのがこの作品です。時代背景は、昭和と平成の境目あたり。上京して8年目の主人公・耕助は、特に定職につくわけでもなく、ビンボーな生活を送っている。今風にいえば、典型的な負け組。古新聞を机代わりにし、パンの耳をかじり、自転車やフライパンなどは隣の学生から借りる。この部分だけを取り上げると、彼が日々をいかに生き抜くか、という話のようですが、これが受ける印象はまったく違うのですね。耕助は意外に快適に暮らしているのです。そう、ビンボーを満喫しているとでもいいましょうか。そこに悲壮感はまったく無し。我慢はするが必要なときにはお金を使うし、人徳はあるからしょっちゅうバイトの引きはあるし。そうなんですよね、ちょっと工夫するだけで、お金なんかそれほどなくても楽しく暮らせるものなのですよ。ひと昔前に「銭形金太郎」というビンボー生活を紹介する番組がありました。あの手の漫画かな?と思って読んだら大間違いです。 韻がわかりやすいから分かりやすいギャグ漫画になってるゲット・リッチ・オア・ダイ 水野竜樹名無しラップ漫画って韻(ライム)をどうわかりやすくするかが大事。そんな中、これはすごくわかりやすい韻を選んで、太字にすることでサラッとラップ要素を流して、ギャグに意識を向かせてる。 こういう短編ならそういうわかりやすいラップに終始するってのもありなんだろうなぁと思った。この感じ好きゲット・リッチ・オア・ダイ 水野竜樹名無しリアルな割に動きを一切感じさせない絵から繰りだされるギャグ、好き。「 オー!マイキー」とか「試験に出ない英単語」とか、こういう芸風なんて呼ぶのかしらないけど、それ系の漫画。 トニー先輩がラップでひたすら税金の心配をしてるだけの話で、サラッと読めてジワジワくる。猫…?猫を拾った話。 寺田亜太朗名無しTwitterで大反響、連載化! 猫?の謎の生態に戸惑いつつも愛情を持って世話する青年・イガイの日常。 https://twitter.com/t_atarou/status/1144153780654501889 もう少し続きを読みたかった大正野郎 山田芳裕マウナケア久しぶりに山田芳裕のデビュー作を読み返してみました。う~ん、絵はおどろおどろしいですけど、気持ちのいい作品という印象に変わりはありませんね。主人公は大正時代を愛する大学生・平徹。変人で一般人とかなりズレた行動を取りますが、憎めない男で基本、イイ奴。脇には平の下宿先の娘でニコニコ顔の癒し系・由貴ちゃんや、平の隣の住人で典型的遊び人の佐山が控えており、彼らの生活する日常が、ほほえましく描かれています。人物にヘンな裏表はなし。そして一本気な男を肯定する目線がいいんですよね。賄いつきの下宿という設定も絶妙で、下宿のおじさんおばさんを交えた食卓シーンなどは、大正と昭和を融合させた、何とも言えない良い味を出していると思います。最終回も作品全体の雰囲気を凝縮した「平、よかったなあ」というお話。自然に平を応援してしまうと思いますよ。ちなみに3巻へ続くと最終頁にありますが、紙の単行本も出ておらずこの作品はここで完結。もう少し続きを読みたかったかなあ。だからも“シモ”なのか…もシモ、君と話せたら 振子やくも名無し吃音というハンデをテーマとしながらも、笑いながら読める。 人前で喋らない代わりに股間が喋ってくれる男の子と、そんな彼を大きな愛で受け止めるかわいい彼女の話でした。 股間がコッテコテの関西弁で喋るから、二人の間におっさんがいるのかな?という感じ こういう美麗な絵柄なのに遠慮なしのギャグを描く漫画、大好物です。爽やかで透明な空気感ハートカクテル わたせせいぞうマウナケアわたせせいぞう、鈴木英人、クリスチャン・ラッセン。80年代にアート系でずいぶんもてはやされたと記憶してます。私自身、レコパルで鈴木英人のカセットインデックスを集めたり、ラッセンTシャツを買ったり。そしてわたせせいぞうは、JT提供の深夜アニメです。5分番組で確かキャッチは”たばこ1本のストーリー”。ちょうどたばこを覚え始めた時期だったので、吸いながら見ていました。その後、単行本を買って、たばこを吸いながら読んで灰を落としてしまったり、なんてことをしてましたね。漫画には日本の田舎のお話もありますが、そのとき感じた印象はアニメの影響から、メンソールたばこのイメージ。スッーと爽やかで透明な空気感。そしてヨーロッパの絵本のような絵柄から受ける非日常感もあって、わずらわしい現実から開放されるような気分に浸ってました。ですので今でも気分転換したいときに読み返します。このときだけは、やめたたばこを吸いながら。 映画のグッズだと考えると良い犬ヶ島 望月ミネタロウ ウェス・アンダーソンhysysk映画版とは違う描写もあるし、望月先生らしさも感じられて楽しいのだけど、唐突に終わってしまうのが残念。これだったら最後のページで無理やり解決させなくても良かったんではと思う。『ハイテクノリコ』 左藤真通 モーニング2017年36・37号ハイテクノリコ 左藤真通名無し『アイアンバディ』の左藤真通の読み切り。モーニング35周年企画の【CARNAVAL】第20弾"なにもない"ところから…望郷太郎 山田芳裕影絵が趣味まず『望郷太郎』というタイトルからは望月峯太郎の名前を思い起こさせずにはいられない。いまでは望月ミネタロウとして活動している、あの望月峯太郎である。彼はやはり『ドラゴンヘッド』を境に名前をあらためたのだと思う。次の連載作の『万祝』は望月峯太郎名義ではあるが、内実は峯太郎→ミネタロウへの過渡期、もしくはミネタロウ名義の作品と位置づけられると思われる。というのは『ドラゴンヘッド』を境にして、動的で黒いコマ作りが、静的で白いコマ作りに変貌しているからである。これはマンガ家としての作家性を追求するための"閉じた"姿勢であると思う。逆にいえば、それ以前の望月峯太郎は"開いて"いた。開いて世間の荒波に揉まれる方向から、閉じて自らの作家性を研磨する方向へシフトしたともいえるかもしれない。 ところで『ドラゴンヘッド』をはじめ、あるいは岡崎京子の『リバーズ・エッジ』や『ヘルタースケルター』、新井英樹の『ザ・ワールド・イズ・マイン』など、90年代~2000年代初頭のある種のマンガには、いわゆる世紀末感というか、何かが崩壊してゆく感覚、良くも悪くもそういうような時代的なスペクタクルがあった。あの時代からもうすぐ20年が経ち、来年には、なんとも荒唐無稽なことに、大友克洋の霊感まったくその通りに東京オリンピックが開催されることとなったが、辺りを見渡せば、大友が描いた雑多でゴタゴタしたサイバーパンク感あふれる近未来はどこにもなく、奇妙なまでに画一的でのっぺりとした嘘明るい光景は、本来のミニマリズムが追求する引き算的な美学における完成度の高さとはまるで無縁の心身共の貧しさからくる単なる経費削減であるし、おもてなしの心を履き違えてボランティアでオリンピックを運営しようなどと寝言をいう。ようするに世界の崩壊などは起こらずに、ただずるずると地盤だけが沈下してゆき、見てくれだけはどうにかそれっぽく体裁をととのえながらも、ただ確実に豊かさは随所から消え去っている。いっそのこと世紀末に世界を崩壊させて仕切り直したほうが良かったのではと思うほど、当時からすでに黄昏といわれていたのが、いつまでも沈みきらない夏の夕日のようにいまだ延命を続けている。あの時代には崩壊させるに足る世界がまだあった。しかし、いまではそんな舞台さえ、なにもなくなってしまった。無駄を省いていたら、無駄を省いていたら、無駄を省いていたら、ほんとうになにもなくなってしまったのである。いまや望月ミネタロウのように独自の作家性を発揮する高踏派のマンガ家も安心とはいえないのではないだろうか、何しろ地盤の沈下がいちじるしい。マンガも所詮はいち産業なので、地盤がどこまでも沈下してゆけば、独自の作家性もいつしか個人の趣味と見分けがつかなくなろう。 いま、山田芳裕の『望郷太郎』は、この"なにもない"ところから新たな一歩を踏み出そうとしている稀有なマンガであると思う。キャリアを重ねて閉じてゆく作家が多いなかであえて開いてみせた山田芳裕の冒険者的な勇気に敬礼を捧げたい。マンガ表現の限界を探求する閉じた作家が重要ないっぽうで、また彼らは開いた作家によってもその地盤を支えられているのである。 この世のすべては数学で表せる(そして解ける?)はじめアルゴリズム 三原和人さいろくまだ2巻までしか読んでないけどこれはスゴイツヨイ感がある。 1巻読んだら(数学の漫画だと知らなかった)全然堅くなくてすんごいフワフワしてて読みやすい。 主人公が良いんだろうなー 何となくヒカ碁とか3月のライオンの空気を感じる。 きっと光る。好き。高校球児ってバトルスタディーズ なきぼくろさいろく甲子園で泣く、とよく聞くけどあんまりわからなかった。 コレ読んだらこういうことかーとようやくわかった。 彼らの背負ってるものが(大げさになってるにせよ)こんなに一生懸命な理由がとてもエゲツなく描いてあって、スポーツやってこなかった自分にも初めてプレッシャーやらなんやらの背景が伝わってきた。 なきぼくろ先生の絵柄は最初ヤバいと思ってたしノリというかネタというかも独特すぎてヤバいと思ってたけど、この人の成長はどんな風になるんだろーと期待出来る。そんなデビュー作(だよね?)。 好きだったキャラが卒業して出てこなくなっちゃぅたりするのも新しいキャラ(新入生)の登場でしっかり上書きされていく。 面白い。好き。楽しく読めるってすごい素直なカラダ 東野柚子つばめ医療ものは数あれど、東洋医学って珍しい。ちらっとめくったらすごく読みやすいし、読み進めるうちにどこか胡散臭いって思ってたのがなくなって、俄然興味が湧いてきました。もっと続きが読みたい漫画です。 滅んだ世界で大陸横断…!望郷太郎 山田芳裕たか※ネタバレを含むクチコミです。警察官って大変だわ笑。ハコヅメ~交番女子の逆襲~ 泰三子まさお警察官って基本的に嫌いだけど、自分の知らない所で訳の分からないクレーム言われたり、電話があったり、ルールがあったり想像の倍くらいに大変な仕事なんだなって。だから、これからは少しの優しさと労いを持って行こうって思いました。それにしても、こういう職業体験系の漫画って面白いよね。元警察官が書いてるから説得力がハンパない!<<2122232425>>
コミックDAYSで連載していたのは知っていたけど、正直読んだことはなかった。 本誌に移籍したらしく、モーニングで読んではじめて4コマ漫画だというのを知りました。あと閻魔大王が自転車で通勤してるのも初めて知りました。 地獄で一番偉いはずの閻魔大王、ケルベロスを飼いたい人が他にいなかったので仕方なく飼うことに… 顔は怖いけど優しいおじさんです。ケルベロスも頭が3つあるだけで中身は普通のワンちゃんというかんじ笑