H&C Comicsの感想・レビュー67件<<123>>スパダリ x ピュアDK青とジェント 秋平しろstarstarstarstarstarるるすごく良かったー! 敵認定で綾間さんに会いに行ったけど、綾間さんは尊敬できる大人だった。 逆恨みで腐っていた直己くんを正当にポジティブな方向に導いていく様子がとても素敵だった。 佐久間さんの公私混同が過ぎるとは思っていたけどそういう事か。 でもそこを恨まない直己くんの心根が好きだな。 狂ってるのは自分、それとも囀る鳥は羽ばたかない ヨネダコウstarstarstarstarstar_borderママ子グロくなくて綺麗でエロい。 任侠物はガッチガチの絵だったり線強めのやつはちょっと苦手だけ、これは読みやすい。 裏社会、BLとガッツリした内容。 心理描写も細かく、重いかも思ったらユーモアたっぷり軽妙で切なくて苦しい。 当たり前と思っていたことが普通ではない、自分とは違う、おかしい事に気づけないほど世界が歪んでいる。 どこを切り取っても、最高です。好きと不安それでも、やさしい恋をする ヨネダコウstarstarstarstarstarNano「どうしても触れたくない」のスピンオフ。小野田さんの話。最初視点は童顔のわりに爛れた生活してる出口さんなんだけども、小野田さん視点もあって彼がどういう想いを抱いているのかがよく分かります。小野田さんすごく優しくて前作読んでて泣いたくらいなのでスピンオフめちゃくちゃ嬉しい。 ただ優しすぎるゆえに出口さんがね…しんどい…けどそこがいい…。好きになっちゃったらとまんないどころか些細な言葉や行動でもっと好きになっちゃったりとかね、すごく共感できます。ヨネダコウ先生のこういう心理描写が丁寧で好きです。前作同様ひたすらに幸せを祈りたくなってしまう…。今作も泣けます…。久しぶりに読んだけどどうしても触れたくない ヨネダコウstarstarstarstarstarNano何年も前に読んだとは思うんですが今読んでも嶋ちゃんが可愛すぎる…そしてしんどい…ああぁ…。二人とも色々抱えてて、嶋ちゃんはなかなか一歩を踏み出せずにいるんだけど外川さんは踏み込もうとしてて。 お互い優しさゆえの不器用なところがあって、二人なりに歩み寄ろうとして、でも離れて…みたいなもだもだがしんどいけど良いです。読んでる最中はひたすらに「幸せになってくれ…」と拝み倒しました…。言葉選びや台詞が本当に秀逸で泣けます…。甘いひとときオールドファッションカップケーキ 佐岸左岸starstarstarstarstar_borderNano寝て起きて仕事。それだけの毎日。 それだけの毎日を好き好んでいる自分が少し憂鬱な、もうすぐで四十路の野末。 そんな野末が気になっている部下の外川。 「女の子同士っていいよな」そんな何気ない野末の一言から、彼らは女子人気の高いパンケーキの店へ一緒に行くことに。 そこで野末は外川に、あらゆる物事が面倒なのではなく、怖いから何も踏み出せないのだと自分の事を言い当てられてしまう。 もだもだな社会人BL。 これ年取ったら野末さんに共感するのかな~ていうのが一話読んだ感想。 何も変わり映えしない日常に、自分と一緒に居てくれる誰かがいたら、それはとても素敵なのかもなあ。 こういう可愛い恋愛したいな~~~~~!!!! 少年時代を振り返るおっさんBLに、百合ひとつ添えて。日曜日に生まれた子供 紺野キタあうしぃ@カワイイマンガよくBL作品を見て思うのが、「ボーイズ」ラブと言いつつ出て来るのはおっさんが多いなぁ、という事。その事をBL愛好家がどう思うのかは聞いてみたい所なのですが、ことこの短編集では、出て来る三つの関係性に必ず「少年時代」が描かれていて、おっさんを描きつつ「ボーイズ」を名乗る事に説得力があります。 子供の頃に出会っていたり、救われたりという記憶を持ち続けた人の強い囚われは、信頼から恋心へ、必然として変わっていく。男性同士の恋愛感情が分からない私にも、自然に共感出来る感情が、そこにはあります。 そしてその中に一編だけ、百合作品があります。強引に親密さを築く様子は、他の作品とかなり違いますが、無垢な人に「刷り込み」をする点は共通しています。あり得なかった関係性を何とか繋ぐ、強い想いに目眩がします。 百合姫作品がBLの中に入っているというだけでも、珍しい作品集なのでは?無垢な信頼が強い愛着に変わる物語を、繰り返し読める作品集です。BLに介入する非男/女性的なものSALVA ME 紺野キタあうしぃ@カワイイマンガ紺野キタ先生のBL短編集。少年から大人まで年齢は幅広いが、いずれも非男/女性的なモノを巡る物語になっている。 『SALVA ME』はボーイソプラノに惹かれた男子が、再会するその子に「惹かれたもの」を見いだせず、関係を上手く築けない話。その「惹かれたもの」は、儚い中性性。 また『告白』と『小泉くんと愉快な仲間たち』は一連の物語で、寄宿舎の仲間になるのに、〈少年美〉の魔性・近付き難さを捨てていく話。 『とてもじゃないけど見つからない』は女装少年が、離婚したゲイの父親に一時引き取られる話。その続編『めばえ』は、そんな女装少年を虐める少年の「めばえ」の話。女装はするけれど性自認は男とか、女装を拒否する心理の奥にある性愛の形など、複雑。 『天使も踏むを恐れるところ』は、古い親友と彼の幼妻との出会いの話。BLなのでまぁ、そういう事だが、訳あって成長出来ない妻の、立ち位置と愛の形に驚かされる。 男性同士の性愛もありながら、男/女になりきれない儚い存在がオトコノコを惑わす掌編達には、甘い夢を封じ込めた感覚がある。女子には壊せないBoys Love田園少年 紺野キタあうしぃ@カワイイマンガ紺野キタ先生の、これぞ語義通りのBL短編集。少年〜青年期の男子の、深い結びつきを描くがそれは、精神的な繋がりの話迄なので甘く優しげ。 大小あれど共通して描かれるのは、女子の介入。どこか「鋭い」女子が男子二人の間にいる事で、困難な物語が生まれ、男子同士はごく自然に結び付く。彼らの関係を祝福したくなるし、女子の幸福も祈りたくなる。 ●『田園少年』『夜桜少年』『初恋少年』…野球部の男子二人と、マネージャーで親戚/隣家の女子の勘違いしがちな関係性。 ●『Top Of The World』…親の再婚できょうだいになった、二人の男子と妹。兄と妹は同じ人を好きになってしまう。 ●『カエルの王子様』…カエルと渾名された少年と、カエルを吐く少年。 ●『よるを訪うもの』…ある時見知らぬ少年と、親密になる。しかし病弱な妹とクラスのリーダーは彼に忠告する、それ以上近寄るなと。死んだ父親が残したのは、家と"謎の男"胸にとげさすことばかり 雁須磨子nyae自分がゲイであることを受け入れてもらえなかったことで家出してから、実家との縁を断っていた主人公・昭が、父の死をきっかけに田舎に帰ります。そこで出会った謎の青年・舟は、生前の父親とやけに親しかったようで…同性愛なんか認めない父親が、どうして?(しかもこんなイケメンと!?ずるい!) まるで死んだ父親を含めた歪な三角関係が出来上がってしまっているようにも見えます。しかし地元を離れていた約十年のあいだ、父親がどう生きてなにを思っていたかは昭は知りません。何もかも上手く行かない人生にくすぶっていた昭も、舟に出会ったことでその空白の十年と向き合い、変わっていく様子が描かれます。最初は素性の知れない舟に対してピリピリしっぱなしだった昭も、舟と同居するようになってどんどん丸くなります。そして逆に、昭と出会ったことで舟も本当の自分に気づき始めます。 ボーイズラブであることには間違いないですが、若い頃、田舎に残してきた"しこり"といつかは向き合わなければならないことを思い出させるような、そういう話でもあると思います。あと個人的に、ふたりが両思いになるまでに長い時間を使うのは好きな方です。2回くらい昭が下心出したときに舟からすごい拒絶のされ方してますからね。そう考えると昭のメンタルは強靭だな… 脇役もみんないい味出してます。ヤクザのドMホモと傷跡フェチの内科医のこじれた恋愛囀る鳥は羽ばたかない ヨネダコウ名無し映画化していたので気になって読んでみました。 人間の矛盾で出来ている様が、深くえぐるようで愛おしいです。 読後感の良いBL玉響 ゆき林檎名無し一読して思ったことは、読後感が良い! ベースはすれ違った二人が結ばれる、ですがビー玉とか物書きとか小物要素も相まって読後感が爽やかでとても好印象でした。 老人になっても一緒、ある二人の一生みたいな描写も◎ラブストーリーとして名作では!?4月の東京は… ハル名無し結論から言うとBLで、再会モノで、ラブストーリーで、名作だと思います! ラブストーリーの要素として必ず隔たりとか障害がミソになってくると思います。BLの場合やっぱり男と男で世間体とかマイノリティとかそういうのが一番の障害でそれを解決して結ばれる流れだと思うんですけど、この本読んでるとその障害とかに正面から向き合ってる感じがしていいなと思えました。 つまりBLなんだけど骨太ラブストーリーとして読んでいただきたい! 特に中学時代の一夜からのすれ違いがうまくドラマチックにでも丁寧に書かれててすごいなと言う印象です。BL界の山田洋次晴れときどき、わかば荘 羽生山へび子華子世の中には色んなBL漫画がありますが、これほどまでに昭和歌謡が似合うBL漫画などあるだろうか?という程、昭和っぽい漫画です。 いや、別に昭和を描いてるわけじゃないんですよ。 恐らく舞台は平成です。 携帯電話持ってるし、みんな。 絵柄が古いという不粋なレビューをどこかでみましたが、それが原因じゃありません。 ワタシが思うに、漫画の中で繰り返し描かれる人情が、ワタシの中にある「懐かしい」という感情を引っ張り出すのだと思います。 ちょっと奥さんお醤油貸して(実際に言ったことないですけど)みたいな、SNSでは到底不可能な、ああいう人間同士の繋がりを感じられる、そういう漫画です。 大袈裟じゃなく。 お腹がよじれるほど笑えて、ポロッと来る。 「男はつらいよ」 なんだと思います。 羽生山へび子さんの漫画は、だいたい全部。 ええ、もう、そう言っても過言じゃありません。 懐かしい気持ちになりたい、そんな日はぜひ読んで下さい!ヤクザモノは読まんのです囀る鳥は羽ばたかない ヨネダコウ華子誰も知らない人などいない。 そんなBL漫画のレビューなど、今更要るのか?と、自分でもそう思うのですが、いいえ、書かせて下さい。 最近、読んだんです。 映画化かー、そんな面白いんだったら、読んでみよっかな。って。 そもそもヤクザモノは読まない。という自身の中の決まりによって、ヤクザモノにリミットをかけておったのですが、この作品をついこないだ読んで、読んだ翌日に、慌てて映画まで見に行きました。 もはや虜。 今更、虜です。 あら筋は、あらすじを読んで下さい。 矢代が変態と書かれておりますが、個人的にはあの漫画の登場人物で一番の変態は百目鬼じゃないかと思っております。 ゲイでもないのに、矢代が綺麗だと!? しかも、させ放題。 矢代よりヤバいのは百目鬼じゃないか。 などと思いながら読んでましたが、この漫画、素晴らしいのは、二人の心情も去る事ながら、その背景を彩る男達の物語なわけです。 ただ好きだ嫌いだと言い合う、恋愛漫画でないところ。 ここが味噌。 さらっと舐める程度で終わりません。 二人の葛藤の裏には、男達の生き様が描かれているのです。 どうでも良いですが、ワタシは三角ファン。 まだ読んでないという、ワタシの様な人には絶対読んで頂きたいと、そのように思います。先輩の男らしさったらない。僕の先輩 羽生山へび子華子いきなりブッ込まれる 「僕ぁ愛のハゲタカだよ!」 というこの台詞。 もうここからして、面白い気配しか感じません。 実際、お腹がよじれる程、笑えます。 登場人物が全員、面白い。 特に個人的に気に入ってるキャラは主人公はじめのバイト先の先輩バイトの大学生「世田谷練馬(せたがやれんま)」です。 名前を聞くだけで笑えてくる。 とにかく笑いのセンスもタイミングも抜群です。 それなのに、はじめの先輩に対する一途な思いが切なく胸を締め付けて、ホロリと泣ける。 一粒で二度美味しいという、あのお菓子のよう。 どのお菓子かは忘れましたが。 先輩の漢らしさも必見です。 なんせ、制服のシャツのボタンを留めないんだもの。(全開) これを漢と言わず何というか。 可愛いおじさんBLの王道オールドファッションカップケーキ 佐岸左岸名無し可愛いおじさんBLの王道だ〜 ま、こんな可愛いおじさんが現実世界でいるわけない、と言われそうですが割といますよね? 甘党でどこか抜けてて年下部下にいじられるおじさんはBLの世界では最高に可愛い。世界一優しい三角関係の物語凪子の話 【電子限定おまけマンガ4P付】 後藤sogor25幼馴染の和也と浩平、そしてその2人に高校で出会った凪子。凪子は和也に恋をするが、3人で一緒に過ごすうちに浩平が同じように和也の事を想っていることに気付いてしまう。 この作品はBL作品ではありますが、多くの場面が凪子という女性視点で展開します。かなり異色の作品かもしれませんが、第三者でありながら当事者という特殊な視点から描かれることによって、和也と浩平それぞれの想い、それに気付く凪子の心境の変化、それがダイレクトに読者に伝わってきます。 そして、なぜBL作品なのにタイトルが「凪子の話」なのか。凪子視点の物語、というだけではない理由がそこにあります。それが明確に見えてくる中盤以降は、この"優しいのに切ない三角関係"の結末まで一気に進んでいきます。 BL作品ではありますが濡れ場は一切なく、また女性目線のため少女マンガに慣れている方ならかなり読みやすい作品になっていて、でもBLとしての魅力も充分に詰まった美しいストーリーの作品なので、これまでBLを読んだことのない方の"最初の1冊"にはベストな作品だと個人的には思っています。 全1巻読了。尊い…雪の下のクオリア 紀伊カンナむ簡単にいうと先輩後輩BL。 BL的な描写ほとんどないです。この二人はプラトニックな感じ ちょっとどこかかけてる人間同士が出会って互いに惹かれる様が丁寧に書かれてる印象です。 家族といろいろあって両親いない先輩と、好きな男性に振られた過去がある後輩 設定が形だけで終わらずちゃんと人間描いてあるな〜と。 尊い…絵も綺麗で爽やかで心掴まれます。 そして作者さんの描かれる猫、可愛い!可愛いし、読後感爽やかだし癒されるしおすすめしたい一冊です。嶋くんかわいいどうしても触れたくない ヨネダコウゆりおどおど系男子いい……<<123>>
すごく良かったー! 敵認定で綾間さんに会いに行ったけど、綾間さんは尊敬できる大人だった。 逆恨みで腐っていた直己くんを正当にポジティブな方向に導いていく様子がとても素敵だった。 佐久間さんの公私混同が過ぎるとは思っていたけどそういう事か。 でもそこを恨まない直己くんの心根が好きだな。