BLは普段からよく読みますが、百合が一緒に載ってるのは珍しいですね。ただ不思議と違和感は全くなく自然な流れで一冊読めました!
あうしぃさんのクチコミで紺野キタさんが気になり始めて、ちょうど本作がKindleUnlimitedにあったので読んでみました。他にももっと読んでみたいのですが、どれにしようか迷いますね…!
よくBL作品を見て思うのが、「ボーイズ」ラブと言いつつ出て来るのはおっさんが多いなぁ、という事。その事をBL愛好家がどう思うのかは聞いてみたい所なのですが、ことこの短編集では、出て来る三つの関係性に必ず「少年時代」が描かれていて、おっさんを描きつつ「ボーイズ」を名乗る事に説得力があります。
子供の頃に出会っていたり、救われたりという記憶を持ち続けた人の強い囚われは、信頼から恋心へ、必然として変わっていく。男性同士の恋愛感情が分からない私にも、自然に共感出来る感情が、そこにはあります。
そしてその中に一編だけ、百合作品があります。強引に親密さを築く様子は、他の作品とかなり違いますが、無垢な人に「刷り込み」をする点は共通しています。あり得なかった関係性を何とか繋ぐ、強い想いに目眩がします。
百合姫作品がBLの中に入っているというだけでも、珍しい作品集なのでは?無垢な信頼が強い愛着に変わる物語を、繰り返し読める作品集です。
BLは普段からよく読みますが、百合が一緒に載ってるのは珍しいですね。ただ不思議と違和感は全くなく自然な流れで一冊読めました!
あうしぃさんのクチコミで紺野キタさんが気になり始めて、ちょうど本作がKindleUnlimitedにあったので読んでみました。他にももっと読んでみたいのですが、どれにしようか迷いますね…!
BLも百合も描く作家さんはいらっしゃいますが、BL短編集にポツリと百合、というのはやっぱり珍しいですよね。Kindle Unlimitedにあったんですね、気に入っていただけて何よりです!
紺野キタ先生は何を読んでも間違いはないのですが、一番はやはり『つづきはまた明日』ですかね。万人におすすめできる感性のお化けみたいな傑作。
短編集なら『夜の童話』『知る辺の道』、BLなら『SALVA ME』、長編はいずれも良いですが、『ひみつの階段』と『Dark Seed―ダーク・シード―』は登場人物が多くてややこしいのでゆっくり取り組んでいただければと思います。逆に一番気軽なのは『猫の手はかりない!』ですかね。1巻完結の『カナシカナシカ』も設定盛り沢山の割にはわかりやすくて、密かに愛してます。
どれを選んでもハズレ無しだと思っているので、どうぞお楽しみに!
「感性のお化け」ってすごい…!細かく教えていただきありがとうございます!
ハズレなしと聞いたらこれから読むのが楽しみです〜!
ダーラム家の主ローランドの恋人は、父の跡を継いだ若き執事エリックだ。けれど、ふたりの間には厳然たる身分の差異が存在しており……。階上と階下、主と執事の恋を描いた表題作を始め、厳しい自然に暮らす森の住人、かつての教師と生徒の秘密、そして少女たちの密やかな時間を綴った紺野キタの珠玉の作品集!
ダーラム家の主ローランドの恋人は、父の跡を継いだ若き執事エリックだ。けれど、ふたりの間には厳然たる身分の差異が存在しており……。階上と階下、主と執事の恋を描いた表題作を始め、厳しい自然に暮らす森の住人、かつての教師と生徒の秘密、そして少女たちの密やかな時間を綴った紺野キタの珠玉の作品集!