自分がゲイであることを受け入れてもらえなかったことで家出してから、実家との縁を断っていた主人公・昭が、父の死をきっかけに田舎に帰ります。そこで出会った謎の青年・舟は、生前の父親とやけに親しかったようで…同性愛なんか認めない父親が、どうして?(しかもこんなイケメンと!?ずるい!)

まるで死んだ父親を含めた歪な三角関係が出来上がってしまっているようにも見えます。しかし地元を離れていた約十年のあいだ、父親がどう生きてなにを思っていたかは昭は知りません。何もかも上手く行かない人生にくすぶっていた昭も、舟に出会ったことでその空白の十年と向き合い、変わっていく様子が描かれます。最初は素性の知れない舟に対してピリピリしっぱなしだった昭も、舟と同居するようになってどんどん丸くなります。そして逆に、昭と出会ったことで舟も本当の自分に気づき始めます。

ボーイズラブであることには間違いないですが、若い頃、田舎に残してきた"しこり"といつかは向き合わなければならないことを思い出させるような、そういう話でもあると思います。あと個人的に、ふたりが両思いになるまでに長い時間を使うのは好きな方です。2回くらい昭が下心出したときに舟からすごい拒絶のされ方してますからね。そう考えると昭のメンタルは強靭だな…
脇役もみんないい味出してます。

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起承転転

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誰かの妻にもならず、誰かの母にもならず、 娘のまま50才になった。 50代、中年から初老へ。身体の不調、気力・体力・記憶力の減退、若者とのジェネレーションギャップ、親の介護問題、同世代の訃報……など “老い”のあれこれを突き付けられ、“加齢”に向き合う日々。 そんな50代に足を踏み入れた主人公・葉子の身に起こる「人生の新展開」。 仕事を辞めること。東京を離れること。何かをあきらめること。 ――何者にもなれなかった私が、新しい自分と出会う物語。

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崖の向こうで花が咲いてる

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芥川・大江賞作家・長嶋有の小説を、6人の旬な女性作家が一堂に会し漫画化します。「あした死ぬには、」の雁須磨子が「三の隣は五号室」を「凪のお暇」のコナリミサトが「もう生まれたくない」を「トクサツガガガ」の丹羽庭が「今も未来も変わらない」を「メタモルフォーゼの縁側」の鶴谷香央理が「問いのない答え」を「ご成長ありがとうございます」の三本阪奈が「舟」を「往生際の意味を知れ!」の米代恭が「三十歳」を描きます。発売にさきがけて、収録作品を11月よりwebアクションにて順次配信します。

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