妖精のセックスって凄い!! ロンドンでの生活と大人の英国紳士との出会いを夢見る美也子は、妖精王の下僕パックに妃候補として選ばれる。妖精王に気に入られるため、パックは毎夜、美也子の純血を奪わずに体を調教する。果たしてめもじした妖精王は、まさに彼女の理想の男性だった。その場で処女を捧げた美也子。妖精王は、ロンドンの名所・秘所に呼び出しては、彼女を抱き続ける。しかし他にも、妃候補として世界から美女が集められていた。妖精王が選ぶのは誰か!? そして美也子の秘した恋とは……。二千年の魔都・倫敦を舞台にした愛と性の秘巻!!
こんな彼なら幽霊でもいい!? 交通事故で外出恐怖症になった桜子の部屋に居着いてしまったタツヤという若い男の霊。彼は桜子好みのイケメンだが、好色で彼女を困らせる。彼氏とのセックスにものたりなさを感じていた桜子の心を読んで、二人のセックスの最中に割りこんでこようとする。女友達の体に入りこみ、桜子を襲おうとする。果ては桜子の体の中に居座り自慰の悦びを教え込もうとする。タツヤの攻めにふりまわされる桜子だが、なぜか彼を嫌いになることができない。次第に彼に好意を持っていく桜子だが、タツヤにはある秘密があった……。
後宮の蜜姫
「お前に俺の相手が務まるのか? 他の者ならいざ知らず、俺はそういうのは不自由していないがな」「安い娼婦ばかりお相手してきたのでは? こちらの宮は王族もお相手するのよ」異世界の朝廷の蜜宮には、仕える男子に女を教える蜜姫たちがいた。そこに召し上げられた元遊女の慶。若き将軍・楊春雷は、蜜宮の手順を無視し、彼女を抱いてしまう。異性に慣れたはずの二人の身体の互いに引きあい、何度も何度も獣のように抱き合ってしまう。掟を破った二人の運命を描く幻想譚!!
「どうしてこうなってしまったの?」英真の指が、梓の膨れた蕾を蹂躙しようとしている。財閥令嬢として生まれ、何不自由なく百合川梓は大人になった。梓は共に暮らしていた義兄、拓斗に幼い恋心をそのままに婚姻を求め、処女を捧げた。しかしそこに幼い頃たった一度、パーティーで出会ったことのある西条英真が、百合川を脅かすほどの地位を得て現れた。「大きくなったら奪いに来てもいいか?」その一言だけを頼りに大人へと成長した英真は、歪んだ愛で梓に迫っていく。監禁され日夜凌辱され続けた梓が、その果てに知った事とは……!?
交差点ですれ違った男の人。この人を、撮りたい、と思った。新人カメラマンの私は、人の心の奥まで見通せそうな力強い瞳を持った男の子に思わずシャッターボタンを押した。そこに映し出された彼の、ほんの僅かな物憂げな顔。彼を撮った写真、彼が撮ってくれた写真、初仕事で撮った彼の幼なじみの写真、そしてそれをチェックするファッション誌の女性デスク。運命が動き出す。いつか、世界中の人に、彼の美しさを伝えられたら……。私がこんなに彼のことを愛しく思っていることも、写真なら、伝えられる、きっと。
リリィは、その身からリラの花の香りを放つ少女で、リラの乙女と呼ばれていた。彼女が十八歳になった時、ドラクル伯爵との縁談話が持ちあがる。黒髪の美形である伯爵の正体は、ヴァンパイアの王だった。リラの花が香るリリィの血は、ヴァンパイアにとって極上の美酒で最高の快楽が味わえるのだ。母親から疎まれてきたリリィは、たとえ食料でも自分を必要としてくれる事を喜び、伯爵を受け入れる。血を吸い処女を奪ううちに、伯爵の心は揺れ動くが……。至高の吸血鬼譚ここに誕生!!
雪女の紗雪に対して、その正体を知りながら求愛してくる青年・心(こころ)。だが紗雪は、男の精を奪うという世間の雪女のイメージに悩み、なかなか心を開けない。しかし紗雪に言い寄る妖怪・鎌鼬(かまいたち)が現れ、逃れた二人は紗雪の部屋でついに結ばれる。紗雪の肌が忘れられない彼は翌日にも彼女の働く喫茶店の休憩室で交わるほどで、二人は離れられない仲になっていく。妖怪でもかまわないからと子を望む彼、それに悩む紗雪。さらに運命は紗雪の命に関わる試練を彼に与える……妖怪の集う喫茶店を舞台にした「あやかし」シリーズ完結編!!
「今宵私の伽を務める娘の舞を眺めることに何の不都合がある?」肌の白い異民族の踊り子・シェリにそう言い放ったのは、魔獣の伝説が息づく小国・ファリーダ王国の王子サマドだった。傭兵軍団長である父が、恭順の証として彼女を差し出したのだ。なぐさみに抱かれるつもりのシェリは、逞しい褐色の肌に生まれた時からの白髪を持つ美しい王子に恋してしまう。そして王子もかつて彼女に一目惚れし、妾ではなく妻として迎えようとしている事を知る。王位を巡る陰謀の中、夜ごとに逢瀬を重ねずにはいられないほど、ふたりは愛し合うが……。波瀾万丈の異国幻想譚!!
結婚式直前に交通事故でユウジを失ったサナ。ところが一週間後の夜、落ち込んでいるサナのアパートに、生前の姿のままのユウジが現れる。幽霊の出現に驚くサナだが、彼は触る事もキスする事もできた。そしてサナは、愛おしさからユウジに迫られるままに体を重ねてしまう。そしてユウジは、土日以外の夜は訪れると告げて、毎夜来るたびに彼女を抱き続ける。しかしサナは、幽霊のはずのユウジがゴミ箱にある物を捨てていくのに気づいた。果たしてユウジのよみがえりには、サチも忘れていたある秘密があった。愛にあふれる幽霊談の結末は……!?
平凡な大学生・あかりはある日、爽やかで濃い顔の青年に道を尋ねられる。「お礼をさせて下さい」と迫る青年・コモ。一週間後、彼女は南の楽園・リブオリ島にいた。なんと彼は、リブオリ王国のプリンスだったのだ! 異国の風と潮騒の音、そして太陽のようなコモの情熱的な誘いに、あかりはつい身を委ねてしまう。海岸で、王宮で、コモは大喜びであかりをますます大胆に攻めていく。結婚という展開に戸惑うあかりに対し、まったく意に介さないコモ。二人は、王国に伝わる試練の洞窟で二人の愛を確かめる事になるが……。南国の開放的な王子とのロマンス談!
「ほう。お前の”代償”は肉の欲か」男装の女剣士・静流は、剣豪・柳生十兵衛の妖刀・三池典太を抜いた事により、力の代償を求められる。それまで男として生きてきた静流にとって、それは未知の感覚だった。悶える彼女に十兵衛は、助かるために自分に抱かれるかの選択を迫る。初めて男に抱かれた静流は苦しみから逃れられたが、代償の発作はたびたび起こり、そのたびに十兵衛に収められていく。身体で、口での交わりのうちに、いつしか二人はお互いに離れられない仲となるが……陰謀渦巻く江戸を舞台に、妖刀で結ばれた男女の時代浪漫!!
灼熱囚姫
砂漠の国の王宮酒宴殿、囚われの踊り子達の中で唯一、金髪白肌の美しい娘エレアナ。その肌のため他の踊り子から妬まれていた彼女は、幼少の頃の記憶がなく、いつかこの館を出て外の世界を見る事を夢見ていた。そこに客として現れた美形の若富豪は、お互いに一目惚れしたエレアナを奪おうと、振り付け師に変装して館に入りこむ。妖しげな扉の中、二人は愛し合いエレノアは初めて男の肌を知る。何度もの交わりで、悦びに恍惚となる彼女。しかし手つかずで育てていた館の主は嫉妬に狂い、出会うはずのない身分の二人に大いなる運命の波が襲いかかる……!!