「おおう、見てしまったなあ」愛する男は鬼と化した! 大学の植物観察のため丹波の山に入った光留は、崖から落ちたところを雪天という古風な若者に助けられその村で養生する。はかなげで優しい雪天と恋に落ちた光留は、初めて夜を共にする。しかしこの村は人間の入れない隠れ里で、雪天は京の都を追われた鬼の一族の末裔だった。ある夜その正体を現した雪天は、巨大な赤鬼となって光留を抱く。雪天とは正反対の荒々しいセックスに驚く光留だが、彼を愛する心は変わらず、どちらとも抱かれ続ける。しかしふたりには試練が待ち受けていた。切なく激しい愛憎鬼譚!
妖精のセックスって凄い!! ロンドンでの生活と大人の英国紳士との出会いを夢見る美也子は、妖精王の下僕パックに妃候補として選ばれる。妖精王に気に入られるため、パックは毎夜、美也子の純血を奪わずに体を調教する。果たしてめもじした妖精王は、まさに彼女の理想の男性だった。その場で処女を捧げた美也子。妖精王は、ロンドンの名所・秘所に呼び出しては、彼女を抱き続ける。しかし他にも、妃候補として世界から美女が集められていた。妖精王が選ぶのは誰か!? そして美也子の秘した恋とは……。二千年の魔都・倫敦を舞台にした愛と性の秘巻!!
不治の病のため田舎の元男爵家洋館で余生をおくることにした女子大生のわたしは、緑の香りとともに誰かの視線を感じ続ける。その香りが強くなった時、わたしは別の女性の中にいて、男爵に抱かれ体験した事のない愛撫を受けていた。何度も訪れる、この館でかつて交わされていた、唇で、手で行われる、さまざまな愛の営みの追体験だった。そしてわたしにそれを強いるのは、緑の瞳を持つ美しい若者だった…。