杏樹は、最近同じ夢を見続けていた。自分が異世界の王女で、王子と結婚するところを敵に襲われるのだ。夢の中の自分は、青い髪で目の下に星形のホクロがあった。ある日、王子そっくりな男を見かけた杏樹は後をつけ、男の属する異界の者を取り締まる組織に入る。男は地球に王女を探しに来たのだという。侵入者はなぜか女性を狙い、杏樹は何度も恍惚としているところを男に救われる。やがて王女を探す最大の敵が現れ、さらに男のライバルまで登場し杏樹を襲う。杏樹と王女の関係、そして彼女の恋の相手は!?
「それなりには……、良いものに出来るとは思うが、嫌なら叫べ……」「叫んだら……どうなるの?」菊理はある日突然、龍の手により王の后となるべく異界へと連れられる。そこには仙が住まい、神が統治する大地があった。煌びやかな王宮で菊理は、運命の相手である王に初めて肌を許す事になる。王に抱かれる度にその広い心に愛を覚える菊理。しかし寵愛の最中に神が王后と認める天啓が下らなければ、菊理は命を落とす運命にあった。限られた日数の中、2人はまさに命がけで愛を交わし続けるが……。神仙の地の異世界浪漫、ここに誕生!!
高校を卒業したとき、突如名家の柳瀬家に許嫁として嫁ぐことになってしまった風間花奈。しかし、花奈には幼い頃からの思い人、悠斗がいる。柳瀬家からの援助をしてもらい短大で悠斗たち、仲間と青春の続きを始めることとなる。ある日、花奈は聞いてしまう。悠斗が花奈のことを好きということに。そこから花奈の気持ちに揺らぎが起こる。許嫁をやめて悠斗と共に居たいと……。でも、それを許そうとしない人の手によって悠斗が姿を消してしまう!?
「信じて……いいんだよね? 司……くん」。OLの晴海は、憧れのアイドルグループBEATのリーダー、石堂司に声をかけられる。自分に自信のない晴海だったが、ついに司は彼女の自宅に押しかける。初めて異性に抱きしめられキスされた晴海は、本気だという司の夢のような言葉に処女を与えてしまう。晴海もアイドルとの交際は秘密にしなければならないと理解している。それでも司は、晴海の勤め先に現れたり、社員旅行に同行したりして、彼女を抱き続ける。同僚の嫉妬、司のライバルの妨害……さまざまなトラブルに、晴海は愛を貫けるか!?
歪み
ネットで初恋の相手を捜す質問を見た美紗都は、質問主の透弥が探している相手が幼い頃の自分だと知る。再会したふたりはたちまち恋に落ちる。若くして遺産でひとり暮らす透弥は、美紗都を自宅に招く。果たして山中深い豪邸で美紗都は処女を捧げようとするが、その時透弥は目隠しを持ち出す。幼少からの愛に恵まれない生活は、彼を異常性癖者にしていたのだ。動けない美紗都を荒々しく犯した透弥は、彼女を愛しているからと地下室に閉じこめて陵辱し続ける。美紗都はその責めの中に、悦びを覚えるようになっていった。屈折した愛の行為の果て、ふたりを待つものは…!?
大手企業グループが竹守月姫(たけもりかぐや)の父の会社を救済する条件は、御曹司=百々園太郎(ももぞのたろう)との婚姻だった。太郎は博学でスタイルもいい青年だが、愛情の表現を知らないまま育っていた。婚前旅行で月姫を強引に異国の島に連れて行った太郎は、跡継ぎの男子を孕ませようとする。月姫は太郎の歪んだ行為を理解しようとするが、夜の浜辺に逃げ出してしまう。そこで月姫は金髪の美青年リムアと出会い、互いに惹かれあう。太郎の事を隠しリムアと愛を交わす月姫。しかしまたリムアも自らの身分を隠していた。月姫の愛の行方は!?
知的な蜜華
“いつだって、誰だって、誰かに激しく求められたいと願っている”。天才システムエンジニア、紅林蒼真。広告代理店で働く春日絵里加は、営業先の会社の御曹司である彼に見初められた。デスクでいきなり絵里加にキスし服を脱がす。彼女も欲情し、二人は互いが気付いていなかった性に対する欲の深さに驚く。回数を重ねるたびにさらに求めてしまう相性のいい二人。互いを確かめ合いながら、肉欲が愛に変わるころ、2人を引き裂く問題が起きてしまう。知性と肉欲が同居し、病的に執着する関係。求め合い惹かれあう身体の果てにあるものは……?
姫守の煉獄
鎧武者と姫君の伝説がある宿に訪れたモデルの紗理奈は、深夜鎧武者に襲われかける悪夢を体験し足を痛める。さらにその姿にそっくりな宿の美しい若主人に抱きしめられ、唇を奪われてしまう。崖崩れのため帰れなくなった彼女を自宅に招いた主人は、鎧武者に対抗するように紗理奈を抱きその体を奪う。処女だった彼女は痛みとともに、彼に抱かれる悦びを感じていた。翌日も続く激しいセックスに酔いしれる中、二人は同じ幻覚を見る。紗理奈は伝説の本当の意味が分かりかけてくる…。伝承ホラーと騎士ロマンスとをエロチックに融合させた異色作!
「部屋は……、取ってある。行こうか」大手ジュエリー会社社長、久礼野シンが平凡なOL佐藤香織を強引に口説く。彼の美しさに惹かれて恋に落ちる香織。高級ホテルの豪華な部屋で高級ブランドの指輪を渡され、彼女は経験した事のない愛撫に蜜に溢れて溺れまくる。打ち合わせと称して呼び出される度に、豪華な食事やワイン、そして包みこむようなセックスが持っていた。シンに抱かれるたびに新しい悦びを知る香織だが、いつしかその情事は会社の知るところとなる。周囲からの嫉妬に全てを刈り取られていくシンと香織。二人の恋愛の行く末は!?
美形の祓い師・藤井に、除霊のためと抱かれたミケ。処女だったミケを大事に開花されてくれた藤井に恋心を抱いたミケは、ミケの霊力が助けになるという彼にさそわれ事務所に務める事になる。ミケと交わる事で悪霊との戦いで消耗した力が回復するため、客がすわる事務所のソファーで、お茶を淹れるキッチンで、さまざまな体位で抱かれ続けるミケ。藤井に迫る霊に取り憑かれ彼に初めての口淫をさせられたり、彼とヨリを戻そうとするモトカノの美人祓い師と体ではりあったりしながらも、ミケと藤井の絆は深まっていくが…恋と除霊の冒険談!
不治の病のため田舎の元男爵家洋館で余生をおくることにした女子大生のわたしは、緑の香りとともに誰かの視線を感じ続ける。その香りが強くなった時、わたしは別の女性の中にいて、男爵に抱かれ体験した事のない愛撫を受けていた。何度も訪れる、この館でかつて交わされていた、唇で、手で行われる、さまざまな愛の営みの追体験だった。そしてわたしにそれを強いるのは、緑の瞳を持つ美しい若者だった…。
大手洋菓子チェーンの美形社長にして一流パティシエ・加賀見リョウ。彼に一目惚れしたかのこは、見習いパティシエールとして働き始める。両親が上京の条件にしたのは、やり手の叔母に紹介された教師宅での下宿だった。出迎えに現れた秘書然とした女性に案内されたのは、高層ビルの上階の豪華な部屋。そしてそこに住まうのは、加賀見リョウその人だった。驚く彼女はその秘密を聞かされ、ここを住まいとして系列店へ見習いに通う事になる。やはり社内でもリョウに憧れる女性は多く、かのこは友人を作りながらも極秘の二重生活をおくるが…