「今宵私の伽を務める娘の舞を眺めることに何の不都合がある?」肌の白い異民族の踊り子・シェリにそう言い放ったのは、魔獣の伝説が息づく小国・ファリーダ王国の王子サマドだった。傭兵軍団長である父が、恭順の証として彼女を差し出したのだ。なぐさみに抱かれるつもりのシェリは、逞しい褐色の肌に生まれた時からの白髪を持つ美しい王子に恋してしまう。そして王子もかつて彼女に一目惚れし、妾ではなく妻として迎えようとしている事を知る。王位を巡る陰謀の中、夜ごとに逢瀬を重ねずにはいられないほど、ふたりは愛し合うが……。波瀾万丈の異国幻想譚!!
鎧武者と姫君の伝説がある宿に訪れたモデルの紗理奈は、深夜鎧武者に襲われかける悪夢を体験し足を痛める。さらにその姿にそっくりな宿の美しい若主人に抱きしめられ、唇を奪われてしまう。崖崩れのため帰れなくなった彼女を自宅に招いた主人は、鎧武者に対抗するように紗理奈を抱きその体を奪う。処女だった彼女は痛みとともに、彼に抱かれる悦びを感じていた。翌日も続く激しいセックスに酔いしれる中、二人は同じ幻覚を見る。紗理奈は伝説の本当の意味が分かりかけてくる…。伝承ホラーと騎士ロマンスとをエロチックに融合させた異色作!