乙嫁語り
美貌の娘・アミル(20歳)が嫁いだ相手は、若干12歳の少年・カルルク。遊牧民と定住民、8歳の年の差を越えて、ふたりは結ばれるのか……?『エマ』で19世紀末の英国を活写した森薫の最新作はシルクロードの生活文化。馬の背に乗り弓を構え、悠久の大地に生きるキャラクターたちの物語!
舞台はアイスランド島、北緯64度のランズ・エンド。17歳の主人公・御山慧には3つの秘密があった。ひとつ、クルマと話ができる。ふたつ、美人な女の子が苦手。3つ、その職業は、探偵――。あるときは逃げ出した飼い犬を連れ戻し、またあるときはひと目ぼれの相手を探し出す。愛車ジムニーを駆りながら、胸のすくような探偵活劇が、いま始まる!若き魔法使いの成長を描いた『乱と灰色の世界』から2年。入江亜季の最新作は極北の大地が舞台の“エブリデイ・ワンダー”!!
青騎士
新しい判型、新しい造本、新しい連載の数々! 『乙嫁語り』の森薫、『北北西に曇と往け』の入江亜季を中心に、広く漫画業界から豊かな才能たちが結集する。創造と革新のコミック・ブック、新創刊!<青騎士 第1号 ラインナップ>柴田康平 [夜な夜な夜な]こかむも [クロシオカレント]ムネヘロ [ムシ・コミュニケーター]鰤尾みちる [篠崎くんのメンテ事情]戸塚こだま [レシートキョンシー]伊田チヨ子 [ディジーレコード0014]森薫 [シャーリー・メディスン]有海とよこ [波間の子どもたち]甘酒縞 [マイ・フレーム・イズ・ビューティフル]まとり [玻璃の娘]毛塚了一郎 [音盤紀行 追想レコード]入江亜季 [北北西に曇と往け]高橋拡那 [紅椿]御茶漬海苔 [おんニャの一生]ハラヤス [凍犬しらこ]智田直 [ホテル・ライラック]渡邉嘘海 [あべこべの国のアリス]長谷川未来 [瀬をはやみ]梶谷志乃 [舐犢の愛]大槻一翔 [リナリア]ほか
さまざまな種類の悪魔たちが通うヘムロックアカデミー。科学の才能に恵まれたインプの少年カズ・デッカーは、生物学の課題で人型悪魔の女の子・パンドラを造ることに成功した。これぞ科学の神秘、文句なしの傑作! 間違いなくクラスのみんなは驚嘆し、科学の素晴らしさに目覚めるはず!そんな自信を胸に登校したカズを、ある事件が襲う……!悪魔たちの愉快でにぎやか、時にバイオレンス。青春の日々の中、パンドラは何に触れ、何を学ぶ?アメリカ発、作画のRem(レム)と物語のBikkuri(ビックリ)、強力コンビによる大人気のウェブコミックが太平洋を越えて日本上陸!青騎士連載時と同じサイズのワイド版、本文内のカラーページを再現、そして英語版のおまけページもすべて収録した豪華版として発売いたします!読者を強く惹きつける魅力的なキャラクター造形、アメリカ人コンビによる日本式マンガの新鮮な読書感覚、そしてなによりもひとコマ、ひとコマ、絵を描く喜びにあふれたアナログ画材による充実の作画をお楽しみください!
音盤紀行
祖父の遺したレコードの秘密、禁制のポップ音楽を扱う地下レコード店、近未来のダイナーにおかれた古びたジュークボックス。レコードに込められた記憶と想いを辿る短篇集。
・物語の背景氷河期(スノーボールアース)を迎えた地球は、この世界的な災害から回復しつつある今。物語の舞台は日本最北端の地、北海道。・凍犬(とうけん)とは?主人公の太一が飼っている凍犬(とうけん)は雪でできた巨大な犬だ。名前は「しらこ」。少しならば人間の言葉を真似することができる。・物語について世界はこれから温暖化が進んでいく。春を待つ人々は喝采を挙げて春を待っていた。だが、暖かくなると凍犬(とうけん)は溶けてしまう。それはしらこにとっては死を意味する。「ペットよりも自分の幸せをつかみなさい」「凍犬(とうけん)は消えるのがさだめよ」「あきらめなさい、太一」希望を待つ、楽しげな周囲の人々に背中を向けて、太一はひとり、永遠に冬が続く土地「虹の根」へ旅に出た。
とんちで知られる一休宗純。その人生は波乱にみちたものであった。将軍、天皇、僧侶、侍、民衆…さまざまな身分の人間の思惑が混ざりあい、混乱を極める室町時代。高貴な身分でありながら出自を隠し、真剣に悟りを目指す一休宗純は迷いながら懸命に生きる。矛盾と不条理と苦しみに満ちた世間のなかで、どのように生き、そして死ぬのかを考えるきっかけとなる傑作。アングレーム国際漫画祭遺産賞を受賞し、世界からの評価が高まる坂口尚。その遺作となる本作は、日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した幻の作品。大判かつ高精細な印刷で、人生の指針を与えてくれる本作をお楽しみください。第1巻で描かれるのは、愛する母の引き離されて仏門に入ることとなった一休の幼少期から、青年となり師匠である謙翁宗為との出会いと別れ。
鋼鐵の薔薇
スイス連邦の独立を描いた『狼の口』に続く、久慈光久の戦闘群像活劇、第2作目の舞台は15世紀の英国! サマーセット家に仕える騎士・ブラッドは主君を逃がすため、ひとり、橋の真ん中に残って後続を迎え討つ…!
玻璃の娘
むかしむかしあるところに美しい友情を育む娘がふたり 貧しいながらも身を寄せ合って幸せに暮らしておりました。(青騎士第1号)
メガロザリア
これが本物の悪役令嬢、栄光の邪魔になる者は容赦なくぶち殺す。時間を巻き戻す力を持つ魔女を騙し操り、ライバル令嬢を殺せ! 底辺から王妃の座を目指す下克上ファンタジック・サスペンス。
物語ではなく、絵を読んでいる感じ。 それでも不思議と面白いのは、この作家さんの唯一無二の特性だと思います。 息を呑むような、美しい木彫り細工とか綿密な刺繍とか、本当にリアルでそれを描く画力の高さに惚れ惚れします。 牧歌的な雰囲気の中(時々、荒々しい面もありますが)、そこで過ごす生活や、人と人の繋がり、ゆっくりと進む感じのストーリーも、本作の魅力です。 まさに「人間」を描いている作品と言えるのではないでしょうか。