エロティクスFの感想・レビュー64件<<123>>クマー!逃げる男 オノ・ナツメさいろく定期的にオノ・ナツメを摂取しないと死ぬ私は今回は少し古いのに手を出しました(読んでなかったので) 単巻できれいにまとまっているというのも好印象。オノ・ナツメは短いのが多いですが、1冊だとリストランテ・パラディーゾとDanzaぐらいしか持ってなかったのでした。 そしてこちらではクマが出てきます。釣られてたまるかという気持ちと共に釣られる喜びもまた楽しめるのがマンガのいいところですね。 最初の2話ぐらいでどういう話なのか理解しきれず、後半の展開で「おおっ」という気持ちになって清々しい気持ちで読了。 オノ・ナツメ最高です。わたしの初・雁須磨子はこれファミリーレストラン 雁須磨子nyae雁須磨子ってすごい名前だからふざけた漫画を描く人なんだろうと思いながら、表紙の可愛さだけで読んでみたら面白かったという1冊。携帯もパカパカだしそれなりに前の漫画だっていうのはあるんですが、"ファミリー"レストランといいながら実にいろんな人間が入り交じる雑然とした感じはいつ読んでも面白いです。ウエイトレスの子たちもちょっとやさぐれてたり不良っぽかったり、店長は冴えなかったり…。ところどころちょっとエッチなのも想像力を掻き立てられます。"ちょっとエッチ"の程度が上手いんです。 なんか見たことある顔だけど知り合いじゃないし、どこで会ったっけ?と思ったら行きつけの店の店員だったとか、あるあるだなと思って可笑しかったです。夏の思い出というタイトル夏の思い出 山本直樹nyae表題の短編、連続婦女暴行殺人犯の供述に翻弄される刑事の話。最低最悪の事件が、じわじわと夏の暑さに混ざり込んでなすり付けられていくような感覚です。 そういう話のタイトルに「夏の思い出」とつけるセンス。痺れます。エロいだけじゃなかったうみべの女の子 浅野いにお名無し※ネタバレを含むクチコミです。 なるほど赤裸々mon*mon シモダアサミさいろくマンバで教えてもらって読んだ作品。 エロティクスFの作品だけあって割とストレートなんだけど、女性視点で展開していくのが面白かった。 コンセプトを統一した短編集的なものかなと思っていたがちゃんと繋がってきたりして、自分がこういうの好きなんだなと実感。 最終的なまとめ方も非常に良かった、締め括りというか。 学生編もあって、当然そっちも繋がっていてあそこで出てきたあの子の話だ!ってなる。 こちらを読み終わったら学生編もどうぞ。森の中に逃げた男の秘密とは…?逃げる男 オノ・ナツメ名無し森の中にはとある事情から逃げ出した男が住んでいた…。物語の導入はおとぎ話のような世界観なのですが、進んでいくごとに映画のようにかっこいいシーンがたくさんありました。ウィスキーなどの小物遣いも上手いし、ラストがすごくいいので、始まりは好みじゃなくても最後まで読むのをオススメします。オノ・ナツメ先生の絵のタッチはイラストっぽいのに色気があるのが魅力的だと思っていたのですが、多田由美先生との対談で影響を受けたとおっしゃっていて納得したことがありました。ほっこりするけど下ネタです!笑僕とおませちゃん 柘植文名無しませちゃんとヒロ君(盛乳小学校の2年生)のやりとりが楽しい漫画です。内容はソフトな下ネタから大人をドキッとさせるものまであり、小中学生が気になって仕方ないような、誰でも親に聞いてしまうような事柄です。おませな可愛らしさがあり、いやらしくない所が良いですね。 近年稀に見る残念男子の成長と恋関根くんの恋 河内遙名無しクールで鈍感、天然で受け身、器用貧乏で容姿端麗で凄くモテる主人公関根くん。 世にも稀に見る残念男子が自分の趣味を見つけようと編み物教室(マジック教室?)に通い、そこで気づかずながらも恋をする話 あまりに無関心で殻に籠りっぱなしの関根くん、そんなの関係ねぇとばかりに干渉してくる店長のお孫さん。 そこで少しずつ喜怒哀楽を見せる様になるが自分の感情にも無関心だった為になかなか自分の感情にも気付けずもどかしい。 いざ好きな人が出来てもアプローチの方法が分からずしどろもどろですが不器用ながら頑張る姿も愛らしい。 そんな残念男子関根くんの成長と恋模様を描いた話、母性本能をくすぐる様な可愛さとクールさを絶妙にマッチさせる表現力と絵のタッチがとても合っていて面白いです。理解できたのかどうか自信は無いライチ☆光クラブ 古屋兎丸名無しエログロとか耽美的世界とかには興味を感じなかった。 触れることを強要されるようなジャンルでもないし、 幸いにして触れる機会も無かったし、 なので喰わず嫌いかもしれないとも思いながら ほとんど関わらずに過ごして来た。 例えば、自分は松田優作が好きだったが、 アクション物や文学作品的なものは見たけれど、 「陽炎座」は「まあ・・無理に見ないでもいいか」 と思って、未だに見ていない。 鈴木清順作品だからとか、耽美的だとか聞くと 自分の好みではないだろう、 自分には理解できないだろう、と思って。 で「ライチ☆光クラブ」 何回か「あれは凄いよ」という評価を聞いた。 「グロイけれど凄いよ」「耽美的だけど凄いよ」 との評価だけれど。 なので「喰わず嫌いなだけだったら損だしな」 という動機が半分で買った。 買っては見たものの、数ページ読んだあたりで 「まあ・・無理に読まないでも」 と思って本を閉じるのを繰り返していた。 結局、購入から2年以上たって、いつまでも読まないのもと 一気に読んでみた。 読んでいる最中は、正直、買ったこと読んだことを 少し後悔した。 多分、死ぬまでにもう一度読むかというと、 読まない可能性が高い。 ただし、最終回前後のシーンだけは、 「これはオレの全く知らない世界だな」と、 こういった凄さ、こういった美もあるのか、と、 ああこれが耽美的ってやつなのかな、と、 感じるものはあった。 まあ「ライチ☆光クラブ」ほとグロくない作品であれば、 耽美的といわれる作品も、また見てみようかな、とも思った。いろんな愛の語り方があることを教えてくれるマンガリストランテ・パラディーゾ オノ・ナツメTKD@マンガの虫老紳士たちの色気に男の僕も やられてしまいました… 老眼鏡をかけた初老の老紳士だけが働く レストランで働くことになった 主人公ニコレッタの視点で進む今作 ノーマルな彼女が次第に老紳士に ハマっていく過程が描かれているので 最後の方には男の僕も思わず 「キャー!!」と黄色い歓声を心の中で 挙げてしまいました… メインのクラウディオも素敵な紳士ですが、 僕が好きなのはソムリエのジジです! 多くを語らず、ワインで愛を表現する 彼の美学に思わず酔いしれてしまいました しかし、よくよく考えるとジジに ワインで愛を語らせているのは 作者のオノ・ナツメなので、 「やっぱりオノ・ナツメスゲェな!」 となってしまいました。 男性が読んでも勉強になる モテ学が満載なので 素敵な紳士になりたい男性は必読です! 赤毛のアンみたいにします!からできた作品らしい。アホか!?????ブラッドハーレーの馬車 沙村広明名無しネタバレはしない。しないけど、ほんと地獄みたいな話。なのに…… 巻末で編集長に「赤毛のアンみたいな話にします!」と宣言して描き始めたとある。全然違うのに登場人物の名前だけは寄せるのやめろw 沙村広明めちゃくちゃアホなのでは?? けど悔しいことに話は面白い。やはり天才か……中村明日美子先生の傑作サスペンスウツボラ 中村明日美子かしこ※ネタバレを含むクチコミです。あいつは稀代のフェロモン野郎だよ関根くんの恋 河内遙かしこ河内遙とエロティクス・エフはとんでもない怪物を生み出しております。 完璧超人かと思ったら自分の気持ちに無自覚でうっかり泣いちゃうとか。おいおいおいおい何泣いてんだよ!喜、と思ってしまいますね。女の子はみんないじわるだと誰かが言っていましたが、関根はそういう欲望を満たしてしまう才能があるんだと思います。みんなでもだえましょう。 森山塔が山本直樹になる過程極めてかもしだ 山本直樹さいろく当時森山塔というペンネームで成人漫画を描いていた山本直樹御大が有害指定された作品第一弾(多分)。 あくまで学園ラブコメなのだが80年代の作品なのでノリが当時のものなのでそこが許容できるのであれば高身長ナイスバディなヒロインかなめ×ちびでスケベで根性なしなのに…な主人公かもしだ君のコンビは結構楽しめるのではないかと思う。 ただ、有害指定されるだけあって主人公の妄想シーンや学生である彼女たちに平気で手を出そうとしてくる大人たちはかなりヤバいものを感じる。でも当時結構そういうノリあったんだろうなーと思う。 当時のTVはとんねるずを筆頭にバラエティも今思えばかなりゲスい内容(当時悪いと思っていたかは置いといて)が多く、ドラマ&映画の「高校教師」は超話題だった。それを漫画で5年前にコメディでやってたのが山本直樹だと思えばそういう内容だよね、という感じ。 この頃から女性を斜め下の角度から描く(お色気シーンだけではなく)画角が多く、山本直樹の根底は全て揃っているのではないかと思う。 最近のREDとかと比べるとこの頃はだいぶ線が細く、ライトな印象で読めるとは思う。祝! 映画化。原作漫画「ファンシー」収録の一冊学校 山本直樹名無し「ファンシー」が実写映画化と聞いたので記念カキコ。ひとまず予告は面白そうでいい http://fancy-movie.com/おもしろいよ青い花 志村貴子大奥ふみちゃんとあーちゃんがかわいいです。志村貴子さんの絵は本当にきれいで、表紙の水彩塗りに引きつけられます。アナログだからこそ出せる空気…。主人公2人以外のキャラクターもとても魅力的です。 死ぬまで恋は必要だ、男も女もGENTE オノ・ナツメさいろくとはルチアーノの言葉。ルチアーノのとは表紙の一番←の青いキャラ。 オノ・ナツメ作品を読み返しながらクチコミ書いていこうと思ったけどGENTEはその中でも少し異色。 連載誌のカラーが出ていると言えばなるほどという感じではあるんだけど。 簡単に言うと老眼鏡の初老のカッコいいオッサンを好む妻のため、新しいリストランテのオーナーであるロレンツォはスタッフを老眼鏡のベテランだらけにしてしまう。 いわゆる"枯れ専"のための作品なのだけどこれがまた素晴らしい。勝手に彼らの背景をいっぱい想像しながら妄想しつつ読んでいくと最高の作品と思えてくる。 GENTEはそんな枯れ専や腐女子にもオススメ。はじめて読んだ小田扉作品だったそっと好かれる 小田扉starstarstarstarstarウマタロ最初に表紙を見た時は、買うのを躊躇するレベルだった。 「そっと好かれる」というタイトルがまずよく分からなかったし、 「ヤリーー」という謎のフレーズが余計に怪しくて、結局買ってしまった。 で、どんなもんかと読んでみたら大爆笑するほどじゃないんだけど、 独特の笑いに満ちあふれていて、最初から最後までずっとニヤケた顔が続いてしまうような短編集だった。シュールとも違う、脱力気味の笑いというか。 とぼけたセリフとカット、キャラクターの表情の変化等、どこをとっても味がある。パロディネタも良い。例えば、「サイボーグ大作戦」では、メンバーが「01」から「06」で、お互いの必殺技を打ち明けるシーンとかね。短編集『男ロワイヤル』にも収録されている、野木さん&古野さんコンビが登場する作品も味わい深くて好き。アニメ映画化するので読み返そうどうにかなる日々 志村貴子名無しどどどどの話が映画になるんだろう… どちらにしろ読み返そう。 https://twitter.com/dounika_anime/status/1197077496295911431 テーマはトラウマだけどギャグ短編集王様ランチ 三宅乱丈名無し※ネタバレを含むクチコミです。ユーレイ窓がとにかく怖い三宅乱丈作品集 ユーレイ窓 三宅乱丈nyaeこれ読んだのは結構前なんですが、表題作の「ユーレイ窓」がとにかく怖かったという記憶があります。それ以外の話がどんなだったか思い出せないほど。読み返せば良いんですが、ユーレイ窓が怖すぎてなんか読めない。 短編集ですが全部がホラーというわけではないです。ただこれだけは伝えておきたい。 ユーレイ窓はとにかく怖い。薄幸の少女、初子の報われない青春。赤い文化住宅の初子 松田洋子nyae親がおらず貧乏で高校進学もできない環境に置かれながらも懸命に生きる初子。 幼い頃に父親が借金を残して蒸発、母親も他界。兄とふたり暮らし。兄も、妹想いではあるが貧しさに心が荒んでいる。 初子にとっての心の支えは兄ともうひとり、クラスメイトで交際相手の三島くん。かつては彼と同じ高校に進学するつもりだったが、アルバイト先からも十分な給与をもらえず、進学を諦めるしかなくなる。 初子の周りにはどうしようもなく薄情な大人ばかり。 まともに仕事をしない担任や、弱った初子を介抱するついでに宗教に勧誘するおばさん。最終的には、蒸発した父親が浮浪者になって戻ってくる。 最後の最後までとにかく報われない初子だけど、ほんの一握りの希望を捨てずに健気に生きる初子の姿には色んな感情が混ざり、泣ける。 ちなみに、この作品は実写映画化されており、当時原作のことは何も知らずに観に行っている。まあ面白かったという記憶はあるが、キャストの顔とか名前、内容もほぼすべて覚えておらず、原作を読んでも何も思い起こされなかった。 同じく掲載されている、工場の息子が主役の話はまた雰囲気がガラッと変わって読み応えがあった。広島弁ていいな。 スゴイうみべの女の子 浅野いにおstarstarstarstarstar_borderさいろく見ちゃいけないもの感もあってすごい懐かしい気持ちと、「山本直樹先生と肩を並べようとしているな!こやつめ!」みたいな上から目線で物申したくなる気持ちとか色々な気持ちと世間体が素直に好きと言わせてくれないけど好き。 あとエロい。応天の門、灰原薬好きな人、この短編集も是非。回游の森 灰原薬名無し人間の仄暗い部分とか後ろめたい部分とか誰にも言えない性癖を描いた漫画。 じっとりと重い感じが絵柄と合ってて個人的には好きです。 重い話を描かれてる時のシュッとした顔が好きで、作者のファンなんですが応天の門にも繋がるところあるかも。 蛇の話が印象的で何年か経ってるのに今でも覚えてました。 再読しましたがやっぱり好き。<<123>>
定期的にオノ・ナツメを摂取しないと死ぬ私は今回は少し古いのに手を出しました(読んでなかったので) 単巻できれいにまとまっているというのも好印象。オノ・ナツメは短いのが多いですが、1冊だとリストランテ・パラディーゾとDanzaぐらいしか持ってなかったのでした。 そしてこちらではクマが出てきます。釣られてたまるかという気持ちと共に釣られる喜びもまた楽しめるのがマンガのいいところですね。 最初の2話ぐらいでどういう話なのか理解しきれず、後半の展開で「おおっ」という気持ちになって清々しい気持ちで読了。 オノ・ナツメ最高です。