エロティクスFの感想・レビュー64件<<123>>こんなにときめくSM漫画を他に知らない生きろ!モリタ 松本藍名無しこの作品を読んでいちばん良かったのは、Mの人の思考ってこうなんだ!と知れたこと。全てのMがそうではないにしろ、また視野が広がった気がして嬉しい。 主人公モリタは気が弱くて自己主張が苦手ないわゆるヘタレ。 SMプレイの相手探しに勇気を振り絞って(その振り絞り方もドMならでは)出会い系サイトに登録、さっそく返事をくれた相手に会ってみると、なんと16歳の女子高生。 その子(彩ちゃん)は生粋のドSであるにもかかわらず、処女な上に恋もまともに知らないと来た。色んな面でアウトなんだけど、彩ちゃんの自分勝手で上から目線の言動にいちいちモリタが反応している様が面白い。 プレイの相手としてだけではなく、しっかり恋をしてしまうモリタだけど、当然ふたりの間にはさまざまな障害が立ちはだかります。 生きるか死ぬかみたいなギリギリ感はないけれど、思わず「がんばれモリター!」と叫びたくなるアブノーマルラブコメディです。なるほど…うみべの女の子 浅野いにお名無し浅野いにおさんってファンが多いのは知ってたけどなんとなく読んだことなくて、「うみべの女の子」ってなんか可愛いほのぼのした漫画かなぁと思ったら大間違いだった…。鬱…。 青春の痛いとこばっかり見せられてる感じで途中からつらかった。 男の子こわいし。 でもファンがいるのもわかる。作者が描きたいもの描いてる感。声をつけるなら坂本真綾がいいかわいい悪魔 志村貴子mampuku超好き。試し読みして一発で惚れてポチった。さすがだ……! 唐突にドアップを描いたり変なポーズを取ったり髪をなびかせたりする、高い画力を惜しみなく振りまくパワータイプのレディース向けコミックって大好きなんですよね。「かげきしょうじょ!」然り「きみが心に棲みついた」然り。BL系や萌え系、オタク系とは少し違って嫌味なくそれができちゃうところが良い。 恋愛以外にもいろんな短編が楽しめる1冊でした。満足度。映画や小説のような圧倒的なストーリー密度春風のスネグラチカ 沙村広明mampuku 1930年代ソヴィエト、スターリンの大粛清の時代が舞台です。実在の有名人がガシガシ出てくる上に戦争映画などで聞いたことのあるソ連用語でいっぱいです。物語は沙村節全開で面白いのですが、登場人物が多くて名前も長いし覚えるのが大変ですw(ちなみにグロは少ないです) シシェノークとビエールカの正体が明らかになっていく過程は、出来の良いミステリーのように緊張と興奮できるものがありました。あるいは映画ですね。一本の映画を観ているようでした。一巻完結とはいえ伏線の回収も見事でした。徹頭徹尾ミステリアスな人物ではありましたが、ビエールカはもしかしたら沙村作品で一番魅力的なヒロインかもしれません。 日常と恩寵バベルの図書館 つばな影絵が趣味間断なく続くかにみえる日常生活には実は無数の分節があって常に枝分かれの可能性を秘めている、そのことを知ってしまったがために、今ある現実をあり得たかもしれない(無数にある)もうひとつの現実以上に重くとることを止めてしまった女の子のお話です。このお話には日常生活が崩壊していく恐怖感と、日常生活に対する諦念とが同居しています(なぜって、そのときはたまたま選ばれなかったというだけの道が無数にあるというのに、いま歩いている道をどうして本当の道と言えるのでしょう)。でもそれだけではなく、このお話には恩寵のようなものがひっそりと、でも確かに息づいています。それは例えば、取るに足らないような微か音や感触であり、普段は目にもとめないような光と影であり、それらはとにかくどの道とも無関係にあるいはどの道とも関係をもって日常生活にひっそりと息づいているのです。人はそれを天使といったり神様といったりするのかもしれません。マジカルな曲線彼女のカーブ ウラモトユウコ影絵が趣味高野文子譲りのマジカルな線画でマンガ界に旋風を巻き起こす!! ウラモトユウコ氏がとっておきの題材に着手‼︎ 彼女が女性の身体の曲線を描けば、 否が応でもそのキャラクターはマジカルな線画に踊り出す!! 都会とちがった心苦しさうみべの女の子 浅野いにおニドクイーン太田出版からの浅野いにお、少し大人なえろさ。 心が無ければできないことがあり、心がなくてもできることがある。 14歳っていう若さの中での少年、少女の悩みに、息苦しさ描かれていて、とってもいい意味で憂鬱にさせられなした。 タイトルもよく、私は、ラストシーンが大好きでした。 夏といえば山本直樹夏の思い出 山本直樹影絵が趣味タイトルに関係なく山本直樹のマンガを読むと夏のことを思い出します。 墓参りのこと、終戦記念日のこと、飛行機が落ちた日のこと、甲子園のサイレンの音……。そう、山本直樹のマンガを読むと、真夏の炎天の途方に暮れる感じを思い出すのです。 思えば、彼の代表作にいっきにのし上がった『レッド』にしても、学生運動や内ゲバのむさ苦しい感じが坦々と描かれている。あさま山荘に至るクライマックスは冬ですが、それすらもいまから振り返ると、なにかこう、夏の途方もない雰囲気を帯びているように思われるのです。 夏といえば山本直樹。夏に読みたくなるマンガNo.1。SFテイストのエロコメディマンガへんなねえさん 吉富昭仁名無し美少女の淫らな姿が満載のマンガではあるんだが、その淫らさを演出する手法がSF。そういう意味では攻殻機動隊(士郎正宗)のエロ回を彷彿とさせるものがなくはないと言えるかもしれない(あまり自信はない) 単発的に女の子のSF的エロを描く漫画かと思いきや最終的に微妙に繋がってきたりして侮れないところもある。 表題にもなっている「へんなねえさん」は一人っ子として15年生きてきたのに家に帰ってみたら姉がいる。しかも背中にチャックがある…という感じの話で、へんなねえさんの正体は早速明かされるのだが、クライマックスに当たる「へんなねえさん」の3話目ではなんかこんなにひどいエロギャグはあるのかってくらいピノチェピの演技に笑ってしまう(これ以上はネタバレになってしまうので割愛) 下ネタが苦手だと合わないだろうが、青年誌のエロネタが楽しめるのならきっと面白いと思う。『地球の放課後』を読んだ流れで読むとギャップに腰抜かすと思う。おじさま好きの方は是非リストランテ・パラディーゾ オノ・ナツメさかえ落ち着いた雰囲気のイラストにつられ表紙買い。 登場する男性はオーナーの恋人の女性のおかげで老眼鏡の紳士ばかりで、また絵柄のせいか全員不思議と色っぽい! 一冊の単行本の中に、これでもかというほど大人の男性の素敵さが詰まってます。 グロくて汚くて超ヘビーべっちんとまんだら 松本次郎片桐安十郎一応ジャンルとしてはSF 杉並区の河川敷に暮らす女子高生のべっちんとまんだらが 転送されてくるゾンビと化した杉並区の市民達と戦う漫画、 べっちんとまんだらの2人の掛け合いは噛み合ってないし ネタは下品を通り越して汚いし 人に勧めにくいけども 時々出てくる直球すぎるジブリネタとか面白かったです。童貞にはつらい漫画どうにかなる日々 志村貴子ドゲレツ斎こういう息を吐くようにセックスする漫画の方が堪えるんだよな…史実を元にしてる傑作インノサン少年十字軍 古屋兎丸starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男大枠は少年十字軍の話をベースにしている漫画なんだけど、なんというか最初は奇跡の少年を軸とした集団でうまくいっているのだが途中に入る欲望/人間関係の不和とかが妙にリアルで面白い。 上巻の希望に満ち溢れた感じがどんどんなくなっていく感じがきついね 原作も読んでいて映画も見た人で熱く語り合おう!!ライチ☆光クラブ 古屋兎丸片桐安十郎※ネタバレを含むクチコミです。かわいい。エロい。かわいい悪魔 志村貴子ひみ志村貴子が描く女子、読んでてドキドキする浅野いにお作品の中で一番すき。うみべの女の子 浅野いにお二階堂このぐったりとした、堕落した感じ、好きだ〜 <<123>>
この作品を読んでいちばん良かったのは、Mの人の思考ってこうなんだ!と知れたこと。全てのMがそうではないにしろ、また視野が広がった気がして嬉しい。 主人公モリタは気が弱くて自己主張が苦手ないわゆるヘタレ。 SMプレイの相手探しに勇気を振り絞って(その振り絞り方もドMならでは)出会い系サイトに登録、さっそく返事をくれた相手に会ってみると、なんと16歳の女子高生。 その子(彩ちゃん)は生粋のドSであるにもかかわらず、処女な上に恋もまともに知らないと来た。色んな面でアウトなんだけど、彩ちゃんの自分勝手で上から目線の言動にいちいちモリタが反応している様が面白い。 プレイの相手としてだけではなく、しっかり恋をしてしまうモリタだけど、当然ふたりの間にはさまざまな障害が立ちはだかります。 生きるか死ぬかみたいなギリギリ感はないけれど、思わず「がんばれモリター!」と叫びたくなるアブノーマルラブコメディです。