コミックDAYSの感想・レビュー525件<<1314151617>>最後まで愚直に向き合った良作まじめな会社員 冬野梅子名無し主人公のどうにもならなさを、真面目に描き切った良作・・・ だと思った。 Twitterで感想を検索してみたら 「令和のさくらももこ」的なことを言ってる人がいたけど、 さくらももことの大きな違いは 「夢」があるか否か。 さくらももこは、エッセイで 「現実のおじいちゃんは嫌な奴だったので 漫画では理想の優しいおじいちゃんを描いた」 「小3の時の担任は冷たい人だったので、 理想の優しい先生にした」 と確か描いていて、 『エッセイ風だけど、夢と理想を描いている』 と言う利点があった。 漫画はできれば夢を見せてくれた方が、読者としては嬉しいもの。 そう言う意味で、「まじめな会社員」は、そのタイトル通り 真面目に真面目な主人公を最後まで描き切っていて、 作品としては好印象だけど、 読者を楽しませるプロの作品としては、ちょっと及ばずって感じ。 良作だけど、だれもに勧めたい名作にはなりきれないのは、 『現実』を割とそのまんま描いちゃったところ。 名作漫画は、必ず夢と理想があるものだから。ストレンジワールド私の黄泉黄泉最短ルート にことがめ野愛なんでこれ今まで読んでなかったんだ!すごいすごすぎる! 寝坊しちゃった遅刻遅刻〜!と女子高生まどかが超最短ルートで登校するだけ。 それだけなのにすんごい奇妙な世界に連れていかれる。次から次へとおかしなことがやってきてジェットコースターみたいな疾走感。 でもまどかは学校に行きたいだけ。日常を生きてるだけ。 なんだこれ!?って思ってる間にもうひと展開やってくる。笑えないシーンの直後なのに見事すぎて笑ってしまった。 読み終えたら絶対もう一度読んでしまう。そしたらなるほど〜と唸ってもう一度読んでしまう。 何回読み直してもすごい!可愛すぎるスチームパンクなファンタジーBeyond the Clouds-空から落ちた少女- Nickeぺそ少女漫画っぽいかわいらしい絵で、メルヘンでファンタジーでスチームパンクっぽさもあってすごい! 小説に描かれたドラゴンや冒険に夢を見ていた男の子が、空から落ちてきた翼が片方なくなってしまった女の子に翼を作ってあげるなんて王道で素敵✨ 調べてみたらフランスの出版社のために日本人の方が描かれたそうでフランス語版と英語版はもう単行本が出てるみたいです。 https://twitter.com/MangaMogura/status/1147773769496350721?s=20&t=CpH3V6mjlsJFCRuAlAMRBQ https://twitter.com/Kim_Ki_oon/status/1011268274154295297?s=20&t=2fN04m1TVNC3DWOSw2PUmA 青野春秋のあたらしい群像劇 #1巻応援みんなのうた 青野春秋starstarstarstarstar_borderかしこコミックDAYSで1話目を読んだ時にめちゃくちゃ暗い話なのかな〜と思ったけど、単行本でまとめて読むとそんなに暗い話でもなかった。トランクの中に爆弾を積んでる個人タクシーの運転手を始め、出てくるのは問題アリな人ばかりだけど笑えるシーンもあるから救いがある。話が進むに連れて登場人物の6人がそれぞれに繋がりを持ち始めて、1巻の終わりで「この6人が一堂に集う時に…」という予告があったのが興奮した。同じく群像劇で言うと「100万円の女たち」も面白かったので期待大! 出来る男達のホワイトな過ごし方帰らないおじさん 西村マリコさいろく残業で持ってたあの時代、ハッスル精神で乗り越える時代はもう終わった。 そんな世代のおじさん達、家庭も仕事もあるが…早く帰るのには慣れていないのだ…! でも色々な葛藤があるに違いないのだ。そう、冒頭で仲間入りする話もあってわかりやすい。 だがしかし、決して自堕落なわけでもなく、ただ放課後を過ごしているだけ。そこがいい。。このまま連載してほしい!へんだな恋かな はちヨシミstarstarstarstarstarかしこ面白かった〜!なんとなく高橋留美子先生のギャグ感に近いものを感じました。「ちゅどーん」が似合いそうな作家さんですね。ちなみに保川君が男らんまで折金君がリョーガっぽいなって思いました。 攻めてるところは攻めてるのに、ほんわかしたその人ならではの印象が残るのは、作家性がちゃんとあるからなんだろうな。このまま8pのショート漫画で続きを連載して欲しい。後退と未来と認知症と女二人ふたりの告白 西瓜士starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)認知症の母の介護のため、東京での仕事を辞め地元に帰ってきた31歳、手取り23万、飲食接客業社員、千春。 23歳、フリーター・映画監督志望、穂乃香。 仕事して介護してたまに会う「付き合おう」を言っていない関係の二人は上手くいっていたけど、千春の記憶が不確かになっていき…。 https://comic-days.com/episode/3270375685307274432 遺伝するアルツハイマー、後退していく記憶と年上の女、そしてこれから輝かしい未来が待っている映画監督志望の若い女の組み合わせの良さ。 場面を切り取る構図が良くて、最後まで楽しく読めた。 おじさんの新しいアフター5の過ごし方帰らないおじさん 西村マリコ名無しなんだこのおじさんだらけのギャグ漫画?は…と思ったら今を生きるおじさんの心に刺さりまくる切実な漫画だった。これはすごい来る予感がする。自分は出てくるおじさんたちとはちょっと立場が違うのになんかわからんが刺さりまくった。 はたから見れば即通報案件なおじさんたちの遊びも、頼むからそっとしといてあげてくれ…と願ってしまう。父の善良さが鍵 #マンバ読書会 #泣けるお父さん殺し屋やめたい! 外木寸あうしぃ@カワイイマンガ難民の殺し屋女性が、一般女性との愛を貫けるかを試される物語。さまざまな思惑が錯綜するスリリングな物語ですが、その思惑の中には、殺し屋の恋人の「父親」のものがあります。 そしてこの父親の「善良さ」が、物語を複雑にしてゆきます。 父親は神父さん。彼はどんな内容の告解も……たとえ殺人の告白でも、誰にも漏らさない。そんな善良さを見込まれ、彼は告解の常連から殺害予告をリークされたり、教会上層部に利用されてしまう。 一方父親としては寡黙だが心配性。ついデートを尾行しちゃったり。それでも真摯に思いを告げるため、娘にも信頼されている様子。 彼はついに恋人と対面する事になる。二人は娘の人柄の良さで意気投合する。しかしこの邂逅は、一寸先の読めない大きな争いをもたらす。その火種が、ちっぽけな父(父親・神父)の「善意」である、という皮肉と複雑さ。それは間違いなく「面白い」!さらっと最後まで読んでしまう鍵がない 伊藤拓登名無し不思議な読後感でした。 鍵がない、その単純なしかもよくあることからのストーリー。 多分100人いたら90人くらいは体験したことがある、鍵無くした現象! 話の起伏がそんなにないんですが、ちゃんと起承転結の転のようなものはあって。 些細なことだけどすごい共感します。些細なことで身近なことだからこんなに共感する、というか「わかる」のでしょう。 気づいたら最後まで読んでました。 とっても整ってるサウナしか俺を救わん 電気街野愛大学デビューに失敗して授業のアシスタントしてる院生のお姉さんに懐く男子が主人公という時点で、全力で感情移入するし解像度がグッと高まる。 そこからサウナサークルに参加して、サウナにハマる流れもめちゃくちゃ読みやすい。 けどまあサウナ入門漫画って多いよな〜と思ってたらまさかの展開になるから面白い。まさかの展開だけどずっとシンプルにサウナだから面白い。 サウナブームへの皮肉か?とも思うけど、読み終わるとちゃんとサウナ行きたくなります。機械学習で曲を作る世界の作曲家の話インスタントミュージック 伊藤拓登たか『鍵がない』がめっちゃ良かったので前作のこちらを読んでみました。「淡々とストーリーは進んでいくけれど、その裏には感情の強さが秘められている」という読み味は一緒で、やっぱこれが伊藤拓登先生の作風なのか!と興奮しました。 Twitterによると青年誌での連載を目指しているとのことで、このバズりを受けて早く実現してほしいです。忘れないようにしましょう鍵がない 伊藤拓登野愛淡々と描かれているのに焦りや諦めが手に取るようにわかる。誰の身にも起こり得る地獄。 だからこそ些細な優しさが身に沁みますね。人生捨てたもんじゃないな。 よかった鍵がない 伊藤拓登名無し伝わるものがありました。 絵がそんなに上手いわけではないのに一つの作品として完成度の高いものであったと感じます。 この題材でここまで惹き付けられたのに感動したのと、読了後のなんとも言えないほっこり感や余韻を残してくれたのが良かったです。 サラリーマンUC #読切応援鍵がない 伊藤拓登たか※ネタバレを含むクチコミです。清々しいオチサイ毛メトラー 小川ショウマ野愛ラストで声出して笑っちゃった。最低すぎて最高すぎた。 サイコメトラーである主人公が能力を駆使して憧れの前川さんの陰毛を手に入れたけれど、ある出来事をきっかけに失くしてしまい……というね。 主人公がまっすぐなドスケベで清々しいほど最低で鈍感で好き。ヤンキー女ちゃんなんだかんだ可愛くて好き。 これ第一話でラブコメはじまってくれ!なんて微塵も思わせない潔さが素晴らしい。 【読み切り】サイ毛メトラーの感想 #推しを3行で推すサイ毛メトラー 小川ショウママンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 二ページ目から最後までおかしい ・特に好きなところは? 平気でじいさんの形見だったという嘘をつくところ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! あんまり気分が乗らない月曜の朝に読むのみちょうどいい読切でした 漫画家マンガだからしょうがないんだとは思うけど‥カスミ荘の漫画家志望達 大野そら うらたにみずき名無し※ネタバレを含むクチコミです。SNS疲れでシモの句しか詠めなくなってしまった松尾芭蕉おくのぽそ道 鈴木ミニラ名無し※ネタバレを含むクチコミです。 すこしふしぎ、だけどピュアな恋物語 #1巻応援蓼食う君も好き好き 当麻sogor25小さいころに母親がいなくなってから父親と2人暮らしをしている16歳の芳川ヒロ。 彼女は大人っぽい同級生の女子・遊木かりんに恋をしていました。 この作品はそんなヒロが父親と2人で行くはずだったキャンプに、道中で偶然出会ったかりんが参加することになる場面から始まります 好きな相手と一日一緒に過ごせることになりドキドキしっぱなしのヒロでしたが、その日の夜、テントでかりんと一緒に寝ているときに彼女は、かりんと”若いころの父親”が肩を寄せ合っているような場面の夢を見ます。 かりんに対して恋をしているのと同じくらい父親のことも好きなヒロでしたが、その夢のせいで父親に対するかりんの目線がどうにも気になってしまいます。 そんな謎の夢に惑わされながらもかりんを想う気持ちを止められないヒロの、すこしふしぎ、だけどとてもピュアな恋物語です 1巻まで読了歪みの中で寄り添う二人 #1巻応援ワケあって社長令嬢に拾われました 灯あうしぃ@カワイイマンガ仕事も生活も上手くいかずに絶望したOLは、勤務先の社長令嬢である16歳の少女に飼われる形で一緒に暮らし始める……という甘さを連想させるあらすじに反して、1話から不穏。 OL側の事情が明らかになるにつれて、物語はおかしな方向へ向かう。たった1巻で状況は大きく変わり、私は展開にビックリしながら、少女の血縁を巡る物語を追わざるを得なくなる。 警護の男性二人組はウザい程の圧力でOLにつっかかり笑いをもたらす。OLは不器用で嘘をつく事も出来ない誠実さ。何かを隠しつつ隠しきれない?OLを、捻くれているようで意外と真っ当な少女は試すように翻弄する。 この二人の距離感と共に百合的なのは、少女と叔母の関係……というか、叔母が一方的に募らせるある想い。ここには酷く歪んだ「姉妹百合」がある。 様々ないびつな思惑が、お互いを大切に想い始める少女とOLを翻弄する。事態は二人の本意とは少し違って進んでゆく。今後どうするのか……手錠無しで添い寝できる日が来るのを願って。かわいいオチでよかった #読切応援 #推しを3行で推すログインできない さのさくら名無しサルトルさん好きだったので新作読めて嬉しいです。 春田さんとのオンラインゲームを通じて、人に対する接し方を変えようとする古川くんの勇気が沁みます。 ふたりがこれからどうなっていくのか想像させるような終わり方が素敵でした。 赤井千歳の待望の新連載ヴァンパイア女史の秘密 赤井千歳名無し※ネタバレを含むクチコミです。これは、いいツンデレだぞ僕の奥さんはちょっと怖い 栗田あぐり六文銭私くらいなツンデレリスト(ツンデレに詳しい人。)になりますと、タイトルを読んで 「怖いといいながら、デレるんだろ」 とわかっちゃうんですよね。 表紙からして、もうアレですやん、と。 実際、読んでみて、あーはいはい・・・ベリーグッドです!となりました。 (読まなくても書誌に書いてあるとか言わないで欲しい。) 内容は、職場のデキる上司で有名だった白浜さんと結婚した主人公の話。 バリキャリだったのだが、結婚したらあっさり仕事を辞めて専業主婦になってしまう。 結婚後も仕事同様にパキパキと家事をこなしていると思いきや・・・実は家事ができないことをバレないようにめっちゃ努力していた。 専業主婦になったのも、そのため。 早起きして(毎朝2時起き)朝食準備したり、家事のhowto動画見ながらアイロンがけしたり。 なんという、愛の深さ。めっちゃ可愛い。 こういうバレないように努力する姿、グッときますよね。 お互い思いあっている感じが、優しい世界で癒やされます。 基本、何か波風あっても「ただのフリ」として脳内処理できるので、安心して読めます。 どうか、末永く爆発していて欲しい。 最後1つだけ。奥さんが九州出身で、実家の父との会話が博多弁になるのも、また良いですよ。 <<1314151617>>
主人公のどうにもならなさを、真面目に描き切った良作・・・ だと思った。 Twitterで感想を検索してみたら 「令和のさくらももこ」的なことを言ってる人がいたけど、 さくらももことの大きな違いは 「夢」があるか否か。 さくらももこは、エッセイで 「現実のおじいちゃんは嫌な奴だったので 漫画では理想の優しいおじいちゃんを描いた」 「小3の時の担任は冷たい人だったので、 理想の優しい先生にした」 と確か描いていて、 『エッセイ風だけど、夢と理想を描いている』 と言う利点があった。 漫画はできれば夢を見せてくれた方が、読者としては嬉しいもの。 そう言う意味で、「まじめな会社員」は、そのタイトル通り 真面目に真面目な主人公を最後まで描き切っていて、 作品としては好印象だけど、 読者を楽しませるプロの作品としては、ちょっと及ばずって感じ。 良作だけど、だれもに勧めたい名作にはなりきれないのは、 『現実』を割とそのまんま描いちゃったところ。 名作漫画は、必ず夢と理想があるものだから。