四万十川
毎読新聞高知支局に配属された無類の釣り好き、諸積ワタルは四万十川で川漁師の源と知り合い、数年ぶりに現れた四万十川の主である幻の大魚アカメのドンと遭遇する。その魅力に憑りつかれたワタルはドンを追い続ける源に弟子入りを志願し源の孫、民とドンを探すことに。ある日ドンを追う釣り師たちの前にドンが現れ、その話は瞬く間に広がっていき次から次へと金目当ての釣り師たちが四万十川に集結する。アカメが絶滅種となることを危惧していた釣具店を営むタオカはワタルと民にドンを釣り上げて水族館に保護することを依頼。3人はドンを釣り保護すべく四万十川へ向かうが……。人情と自然保護を描いたヒューマンドラマの秀作!
お~い!竜馬
弱虫な竜馬は、近所でもいじめっ子の的で、姉の乙女に助けられる毎日。そんな竜馬も7つになり学問は楠山塾、剣道は日根野道場にはいるが、塾でも道場でも落ちこぼれ。とうとう塾を退塾となる。しかし母、幸は病の床でも竜馬を優しく見守ってくれる。そんな幸と花見に出かけた竜馬を見つけたいじめっ子達だが、幸の親切心に心を打たれた彼らは、幸のために捨てられた傘で日傘を作ってくれた。そこに通りかかった上士。土佐では禁止されている郷土の日傘を目撃された竜馬達は…。激動の幕末に一陣の風を送りこみ、炎のように生きた男・坂本竜馬。その英雄の若かりし時代を描く、幕末風雲大作!!
8月のソーダ水
◆谷川俊太郎さん、推薦! 「コマツさんは詩のチルドレンと遊んでいます、その国の住民はみんなとってもキュートです。」 すべてがとても新鮮で、どこかとても懐かしい――新鋭コマツシンヤが贈る、心ときめくフルカラーマンガ作品集! ◆海辺の街に住む少女・海辺リサの周りは、いつも不思議で素敵なできごとがいっぱい。浜辺に流れ着いたへんてこなバイオリン、うっかり空から落ちてきたゴーグルの少年、蜃気楼の彼方に浮かぶ幻の都市……。清涼なイメージがソーダ水のようにはじける表題作『8月のソーダ水』、そして「高知新聞」に連載されたナンセンスユーモアマンガ『うわのそらが丘より』を収録! *Webマガジン「ぽこぽこ」で連載された本作を単行本化! 豪華オールカラー&ハードカバー仕様!
フットボールネーション
サッカー雑誌の女性カメラマン・緒形は、ある時、アマチーム「東京クルセイド」の取材を命じられる。そのチームの選手応募要項は「脚のきれいな選手求む!」…ふざけたチームだと、しぶしぶ河川敷に出かけた緒形だったが、そのチームとは別に、ある才能に出会う!河川敷を根城に、草サッカーチームの助っ人をしている“ジョーカー”こと沖千尋だった。その才能に目をつけた「東京クルセイド」の監督も、千尋をチームの助っ人として依頼する。「パスミスになるけど…」―全力でやるように監督に言われた千尋は、大胆な発言をする。初めは宣言通りパスミスを繰り返していた千尋だが、チームメイトが彼の実力を認め、彼の意図通りに走り出したらパスが面白いようにつながるようになる。これだけの才能がなぜ、今まで埋もれていたのか?試合後、チームメイトの誰もがそう思いつつも、千尋をチームに迎え入れようとする。だが、当の千尋がそれを拒否!今をときめく高校現役Jリーガー、一ノ瀬迅とも浅からぬ因縁がありそうな千尋、彼の正体は一体…!?また、「東京クルセイド」監督が求める「脚のきれいな選手~」の真意とは!?
ようこそ!パラダイス劇場へ
高知県土佐市の女子高生・夏海は、バイトの帰り道に幼なじみの賢太と夜景の見える展望台へ行くことに。密かに夏海に恋心を抱く賢太は、告白のチャンスと気合を入れるも、そこに現れたのは野生のイノシシ!? 2人は必死に逃げるが追い込まれ、ついには崖から転落! 死を意識した次の瞬間、夏海が降り立ったのは“パラダイス劇場”と書かれた建物の前で…。そこで繰り広げられる、夏海と賢太の様々な思い出。そのすべてに通じる“男子って本当バカ”な言動と賢太の真意とは――。芸人、小説家、映画監督としてマルチに活躍する劇団ひとりが、自身の“男子”だった頃を投影して漫画原作に初挑戦! 日本テレビ系『シューイチ』で放送された漫画家発掘ドキュメントバラエティー『THE TOKIWA』から生まれた、本当バカ…でも憎めない男子&ちょっと鈍感女子の運命を揺るがす、究極の青春ラブコメがここに誕生!
土佐の鬼やん【合本版】
ケンカっ早いが仲間には慕われる大将気質の中学生・吉田茂、通称『おにやん』。自由気ままで曲がった事が大嫌いな漢気溢れる彼は、もと海軍予備校であった土佐南中学校に入学する。だがそこは、教師はおろか、校長でも手が出せない団長・岩倉を筆頭とする風紀部による権力が支配する恐怖の学園であった……。力づくで生徒を抑えつけ、暴力で学園を支配しようとする風紀部に立ち向かうおにやん。権力と戦い成長する彼の姿を通して、『男とはどうあるべきか?』『友情とは何か?』『優しさとは何か?』といった、人として大切な何かを問いかける、青柳裕介が描くバンカラ青春冒険活劇漫画!
「全国漫画家大会議 in まんが王国・土佐」公式ガイドブック
2015年2月に産声を上げた「全国漫画家大会議 in まんが王国・土佐」。著名な漫画家とファンとの交流、あるいは漫画家自身が作品創作の裏側をトークショー形式で明かすイベントです。本書では2018年3月3日~4日にかけて開催された「第4回全国漫画家大会議 in まんが王国・土佐」の模様をまとめました。高知の食にまつわるイベントや同時開催された『ビッグコミック創刊50周年展 in まんが王国』の様子も併せてお楽しみください。収録内容:漫画家によるトークセッション 風雲児たちが語る! 幕末の魅力(みなもと太郎×おかべたかし) 時代を駆けるヒットメーカー~細野不二彦の世界~ 高橋陽一スペシャルトークショー~『キャプテン翼』の世界~ さだやす圭が語る! 熱い漢達のスポーツまんが 新谷かおるコラボ海洋堂~『エリア88』のディープな世界~ 星野泰視の漫画談~アウトローの流儀~ コラム1「まんがで読む!幕末維新展」 コラム2「ビッグコミック創刊50周年展 in まんが王国・土佐」 コラム3 高知の食材をまんがで語れ! うえやまとち×倉田よしみ
まんが甲子園レポート
全国44都道府県から319校の応募があった、第25回全国高等学校漫画選手権大会(まんが甲子園)に関するレポートブック。本大会では、四半世紀記念として、例年より1校増の31校が本選へと進出し、韓国と台湾から予選作品の募集を行い、それぞれ1校が本選大会へオープン参加しました。前回大会に続き、ニコニコ生放送でのネット配信、高知市内の中心商店街である「ひろめ市場」での敗者復活戦と大会を盛り上げてくれました。本レポートブックでは、本選大会に出場した31校の紹介から予選応募作品、本選大会第一次競技作品、敗者復活戦で制作された作品、決勝戦での作品など熱気あふれる大会の模様を取り上げています。
超武闘軍団・豪友会会長 四代目山口組若頭 中山勝正
高知に度胸と腕っ節にかけては誰にも負けぬ侠がいた。その名は中山勝正。地元を仕切る中井組組長、中井啓一にその男っぷりを買われ、中山は中井の盃を受ける。日本の高度成長の波に乗り、中山はシノギで頭角を現す。そしてそのシノギを黙って中井親分に渡す中山には、親子の盃の重さが何かを知っていた。親分・中井の市議選、侠道会・菅谷組の高知進出阻止を経て、中山の名は山口組三代目・田岡一雄の耳に達して面会を許され、やがて自らの組織「豪友会」を立ち上げ、若くして山口組直参に名を連ねる。中山は、当時山口組を悩ませていた菅谷組の菅谷政雄ことボンノの引退にも奔走、対話と力で事態を収拾し、侠を上げる。そして田岡一雄三代目、山本健一若頭が相次いで逝去、四代目継承を巡る「山一抗争」では一貫して竹中正久を盛り立てて奮戦。竹中四代目の誕生と、自らの若頭就任を勝ち取るが…… 熾烈な生き様を貫いた侠の一代記!
男達の航海
▼第1話/分校魂火▼第2話/潮風とこいのぼり▼第3話/鯨五十集船▼第4話/軍配▼第5話/針心▼第6話/こんぴらふねふね●主な登場人物/「分校魂火」=野村有弘(高知県宇佐分校に通う高校生。将来は父親の跡を継いで漁師になる)「潮風とこいのぼり」=圭(漁師町出身で現在は大阪に就職している青年。今度結婚することになった)、じっちゃん・ばっちゃん(圭の実家の隣りに住む老夫婦。圭を本当の息子のようにかわいがっている)●あらすじ/高知県の宇佐分校に通う網元の息子は肩身が狭い。分校に通う奴は、本校の試験に通らなかったバカの集まりと思われているからだ。しかし、そんな彼にも夢があった。それは“東大”に入ること。東大に入って、宇佐の町にも立派な高校があると世間にアピールしたいのだ。一方、漁師の息子の有弘は、とくにこれといった志もなく高校生活を送っている。しかし、野球部監督の「漁師町の分校だってやればできるという“気”で闘っている」という言葉に引かれ、その日から甲子園を目指して猛練習を始める。だが水産高校には、高校球児にはハンディともいえる、3か月にも及ぶ海洋実習があった(第1話)。▼還暦を間近に迎えた今でも現役の海女さんを続けているばっちゃんと夫のじっちゃんは、隣りの家の圭を本当の子供のようにかわいがっていた。しかし圭は、大阪に就職して以来5年も帰ってこない。今日もばっちゃんは、圭が乗っていた自転車を眺めてはため息をつくばかり。その日の仕事を終えたじっちゃんとばっちゃんは、いつものように自転車のふたり乗りで家に帰る途中、圭の姿を見つける!しかも今度結婚するという。大喜びのじっちゃんとは違って、ばっちゃんはちょっとばかり複雑な心境だった(第2話)。