妖怪マンガの感想・レビュー158件<<12345>>見どころは言葉の掛け合いにあり化物語 大暮維人 西尾維新名無し原作が20冊以上、アニメも10年続いている作品ですから、どんな物語のシリーズなのか知るにはいいと思います。 アニメの世界では抽象的だったり、あやふやになっていた部分が具体的で、戦場ヶ原の母親の顔や宗教団体の男の顔がはっきり書かれていたのはちょっと衝撃でした。 あとアニメでは象徴的に書かれていた戦場ヶ原が階段から落ちるシーンもコミックでは普通の階段で、現実感はあったので、初めてこのシリーズに触れる入門編としてよいのではないかと感じました。 化け物、それは身近にいる。気づいていないだけで。 自分に降りかかった災いを「重み」と表現し、それを自らの意思で捨ててしまうことの意味を、そしてその痛みを返してほしいと泣いて訴える少女が物語の始まりの象徴として素晴らしいと思う。 すごく興味深く読める妖怪などへの新しいアプローチオカルトちゃんは語れない ペトス 橋本カヱ 本多創starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)『亜人ちゃんは語りたい』のスピンオフ作品ってだけじゃなく単体として面白い漫画になっている。 ヨーコには他の人には見えないものが見え、感じることができる。 一般的にそれは霊感と言われるようなものだが、この亜人がいる世界では違うように考えることができる。 むしろ、幽霊や妖怪、怪奇現象などはすべて亜人で説明できるのではないか、と。 その発想をきっかけに、ヨーコの周囲で起きる不可解な出来事、存在を分析しその姿をあらわにしていく。 このアプローチは素直にとても面白い。 オカルトめいたものを亜人なんじゃないかという仮設をもとに科学的っぽい切り口で検証、実験し、そして姿を現す亜人の存在によって、あれも亜人なんじゃないかこれもといった具合に可能性がより開けてくるのだ。 僕たちはその世紀の発見を目の当たりにすることができるのだ、一人の女子大生ヨーコの傍らで。 亜人と普通の人間を繋ぐ存在として描かれるヨーコの先入観の無さというか偏見やバイアスがかかっていない感じがとてもいい。 これは現象や妖怪が尽きない限りずっと読んでられるなーと思う。西岸良平氏を語るには必読の代表作鎌倉ものがたり 西岸良平名無し西岸良平氏の漫画と言えば映画にもなった「三丁目の夕日」が先ず思い浮かぶでしょうが、どっこい、こちらも映画化された「鎌倉物語」を忘れちゃいませんか?と皆さんに問いたくなる傑作です。西岸氏の独特な世界観を長編で堪能できる本作品が私の一押しです。映画でキュートで可愛く、少し天然な若妻亜紀子を演じた高畑充希さんをベストマッチなキャスティングと思えたのは私だけではないでしょう。読んで損は無い作品です。メニアックな作品妖狐×僕SS 藤原ここあ名無し若くして漫画家になり、若くして亡くなられた藤原ここあ先生の名作。今読んでも斬新なおもしろさがあり、読者を引き込む物語展開に、コミカルなキャラクター設定、シリアスな話まで、さまざまなトーンの世界を鮮やかに描いています。作者のマニアックさが滲み出ているような、ツンしゅん(ツンツンしてた子が落ち込むこと)、ツンヘコ、メニアックなどの独特のワードも好きでした。厳選!読んでほしいこのマンガ名探偵マーニー著者:木々津克久完結全11巻作品情報はこちら懐かしの名作がエロ漫画にwww霊媒師いずな 真倉翔 岡野剛名無し昔に、ジャンプで連載されていた地獄先生ぬ~べ~にでてくる女子高生霊媒師のいずなが主人公の物語です。ぬ~べ~を読んでいた世代であれば、懐かしのキャラや、最終回のその後が描かれているので楽しめます。ただ、エロはより過激に、お色気シーンは大幅増量されていますので、前作の青春感が好きな人にとっては、本作のギャグエロは受け入れがたいかもしれませんが、話の面白さは変わってないです。エンジェル伝説と同じ作者とは思えないCLAYMORE 八木教広名無しエンジェル伝説と同じ作者とは思えない、重厚なファンタジー?バトル物です。色素の薄い美少女が大量に出てきますが、きちんと主要メンバーひとりひとりの生い立ち、背景が描かれています。 次の展開がどうなるのか、ハラハラしっぱなしで一気に読めます。 まさかそうくるとは!死なないで!と、何度も思いましたw 読後感の良い作品です。とにかく画力が高いつぐもも 浜田よしかづ名無しとにかく画力が高いのでとても読みやすいし、アクションシーンはすごく迫力があります。また、お色気シーンが多めですが、この作品のお色気シーンは成年コミック並のエロさですがギャグ寄りなのでシリアスなシーンといいメリハリになっていると思います。また、帯を様々な形に変形させて戦うという主人公の戦闘スタイルは斬新で面白いと思いました。グレートですよこいつはァ化物語 大暮維人 西尾維新僕原作、アニメ共に超人気作品のコミカライズ。自分はアニメから入った派です。1巻無料を機会に漫画も読んでみましたが話の展開はアニメとそこまで変わらず。が、青年誌向けのサービスなのか、アニメより若干(いい意味で)エロス成分多めと感じました。絵は信じられないくらい繊細で美麗、どのキャラも気合い入りまくりで描き込まれています。これほどのグレートな仕事に異をとなえるファンはいないはず。人間と妖怪との恋路は神様はじめました 鈴木ジュリエッタ名無し往年の白泉社お得意の和製ファンタジー。妖怪やら物の怪やらいろいろ出てきて賑やかで楽しい。中でも主人公・奈々生は可愛く狐の妖怪・巴衛はものすごくカッコイイ!がんばる女子高生と妖怪との道ならぬ恋物語、ではあるけれど出てくるキャラがみんな陽気で健気で恋路を応援したくなる。『うしおととら』は面白いから絶対読んでおけと先輩に言われたうしおととら 藤田和日郎名無し以前から先輩に『うしおととら』は面白いから絶対読んでおけといわれていたのだが最近の無料公開キャンペーンのおかげではじめて読むきっかけができた。1話目からヤバくて槍強いし妖怪怖いしホラー?かと思ったら主人公は明るいし根性あるし、女の子かわいいしおもしれーわこれ。美しい王子さま砂漠のハレム 夢木みつる名無しカルム王子がとにかく美しすぎます。あのイケメンから甘い言葉をかけられるなんてミーシェが羨ましい〜!破天荒ながら芯の強いミーシェが同性としてめっちゃ応援できます。カルム王子のペースに乗せられてドキドキしている姿が可愛すぎてもっとやれ〜!と思ってしまいます(笑)異能系バトル好きにお勧め!おとぎ奉り《新装版》 井上淳哉名無し少年少女(一部大人もいますが)が、超能力的なもので妖怪とドンパチするお話です。ドンパチの合間にギャグありラブコメありでバトル一辺倒でもないところもGOOD。出てくるヒロインはみんな可愛いし、主要登場キャラが全てカッコよく描かれているので、こういう絵の雰囲気や世界観が好きな人であればおすすめです。サスペンスっぽさが魅力の妖怪アクションMAO 高橋留美子名無し※ネタバレを含むクチコミです。うしおととらと うし…うしおととら 藤田和日郎猫あるくうしおととらと うしおととらそして出てくる仲間達、妖怪達みんなすごく魅力的で単発エピソードも泣いちゃうくらいに良いです。 中盤戦に差し掛かるあたりで展開が重くなって中だるみかな?なんて思っちゃうかもしれませんがそれもラストに向けての壮大な伏線になるのには驚きました。 ラストは今までうしおととらに関わった人々、妖怪全てが繋がって漫画史上最高の総力戦の激アツ展開に二人と一緒に旅をしてきた読者なら共に燃上がって号泣すること必至です! おすすめというより、絶読(絶対に漫画好きならば読んだ方がいい漫画)ですよ!!霊媒師いずなの良さ霊媒師いずな 真倉翔 岡野剛名無し地獄先生ぬ~べ~に登場するイタコ・いずなが主人公の漫画です。 ぬ〜べ〜を読んでいた人や、昭和っぽい怪奇オカルト物が好きな人なら楽しめると思います。 今作も妖怪絡みのトラブルとか、ぬ~べ~の時に登場していたキャラも多数出てきます。少年誌じゃなくなったのでエロは多し。 絵柄も昔の絵のままで安心して読めました。変わり映えしないと言われたらそれまでですが、以前と変わらない安定感のある絵というのも良いものです。小学生の多感な頃に読…犬夜叉 高橋留美子大トロ小学生の多感な頃に読み、この漫画に性癖を形成されてしまいました。 殺生丸様が好きです………大人も子供もゲゲゲの鬼太郎 水木しげる名無し私が子どもの頃からある漫画ですが、何度読み返しても夢中になってしまう不思議な魅力があります。子どもの頃は不気味さや怖さが多かったですが、今読むと人間関係の深さも感じられ読むたびに新しい感情がわいてきます。怖いだけでないというのがゲゲゲの鬼太郎の名作と言われるゆえんだと思っています。 また、いま8歳の子どもも私と一緒にこの漫画を読む事に夢中になっています。時代を超えて親子で楽しめるとても貴重な漫画です。どろろを読んだ感想どろろ 手塚治虫名無し どろろという漫画の存在は知っていたのですが最近まで読んだ事はありませんでした。実際のこれを読んだ感想ですが、かなり責めた内容の漫画でさすが手塚治虫の漫画という印象を受けました。 親が自分の国のために我が子を捧げて体のあらゆる部位を取られてしまった百鬼丸が自分の体を取り戻すために旅をするという内容でか体を取ろ戻す事で人間らしくなっていくというのがかなり斬新な感じがしてすごい設定だと思います。理想的な擬人化猫目小僧 楳図かずおやむちゃ人間からも妖怪からも嫌われる猫又の少年…という説明が悲しいけど、そんなこと全く気にしてなさそうな飄々感がまさに猫っぽくて良い。これを読んでから猫の擬人化イメージは「無責任な少年」で固まったな怪しいというリアルな世界もっけ 熊倉隆敏名無し彼方の世界の住人達、 モノノケ、妖怪、アヤカシ。 彼らは善悪や敵味方の区別も明確でないままに 突然に現れて人間に、人生に関わりあってくる。 例えそれがどんなに唐突で理不尽であろうとも。 関わらない防御術も、オールマイティな解決策もない。 そんな一見(というか普通の人には見えないが) 怪しく危険で魑魅魍魎が跳梁跋扈する百鬼夜行の世界。 なにが善悪で誰が敵味方か判らない世界。 触れるべき部分と触れてはいけない部分を 認識して守りつつ、というか守っていると 思いつつ生活するしかない世界。 「もっけ」はそういう世界という設定になっている。 だが、それはごく普通の世界だとも言える。 リアル現代社会だって実はそんなもんだ。 見えている人や見えていない人、 見えているようでいて見えていない人がいて、 見えているからといって解決できるわけでもない。 何をどうしてもしょうがなく憑かれてしまうこともある。 だから、自分が強くなるしかないのだ。 怪異な存在が見えてしまう姉。 憑かれる体質の妹。 祖父が祓いの術をもち、彼方の世界の存在も理解しているので 助けてはくれるが、けして無敵な存在ではない。 なので姉妹は互いを想い助け合う。 だが、結局は自分が強くなるしかないのだ。 家族に保護されている幼年期をへて、 学校に通うようになり、親元を離れていく。 それはリアルな世界だ。 人は誰でもいずれ、何が善悪で誰が敵味方か判らない世界へと 飛び込んでいき、一人で生き抜かねばならない。 「もっけ」は怪異が共存する異世界を描きながら じつはリアルな社会を生きていく姉妹の成長譚を 描いていると想う。 むしろ世の中が理不尽で魑魅魍魎が跋扈する世界で あることを、怪かしが干渉してくる世界に置き換えることで より判りやすく面白くマンガとして描いているように感じる。 結構ホラーな展開やシーンもあるけれど、 けして陰鬱な救いようがない気分で終わることなく読めるのは 主人公姉妹の純粋で明るいキャラによるものだろうか。 面白くて深い漫画だと想った。 亜人(デミ)ちゃんの別視点オカルトちゃんは語れない ペトス 橋本カヱ 本多創さいろく珍しいけど亜人(デミヒューマン)化が普通にあり得るほのぼの日常女子校ストーリーである「亜人ちゃんは語りたい」のスピンオフ。 スピンオフと言う割にはだいぶ力が入ってる感じがある。ペトス先生、自分の本もしっかりして! 主人公は亜人ちゃん〜の主人公の先生の妹だったと思うんだけど、座敷わらしが住んでしまっている部屋で、"見えちゃう人"であることに気づいて色々なことに巻き込まれていく不思議なお話。 面白いとしか言えないので読むといい。読みやすいし何より絵柄もペトス先生と近い感じがして違和感ない。妖怪達の「自分探し」の物語となりの妖怪さん nohoあうしぃ@カワイイマンガ道を歩けば天狗と挨拶、友達の家では飼い猫が猫又に!クラスにも先生にも妖怪がいっぱい! ……この作品世界では、妖怪と人は価値観を共有し、一つの社会を構成する。新たな妖怪を受容する法整備もなされ、さらに人と妖怪が交わり、家族を成す事もある。 一方、しばし起こる、不可解で危険な災厄には、力のある者が対処し、その者を皆でサポートする。 日常から非常時まで、人も妖怪も隔てなく助け合い、笑い合う優しい世界線は「怪異物」作品の常識をあっさりと越えてくる。 妖怪達の産まれ方は様々。神に魂を吹き込まれたり、人の言霊が集まったり、彷徨う虚無が意識を持ったり……。 いつの間にか産まれた妖怪達は、存在理由に悩む。自分が何故生まれ、どう生きたいか、というところまで掘り下げて、大小様々な「自分探し」の物語が語られる。 人間だって、大体何となく、産まれてくる。自分探しに思い当たる人なら、妖怪達の悩み方に、思わず己を重ねてしまうだろう。 そして、迷いを経て辿り着く、妖怪達一人ひとりの晴れやかな決着を、周囲の人や妖怪と共に祝福する気持ちになれるのだ。 静岡県遠州地域の自然・風物と、妖怪の怖くない造形の、素朴なイラストレーションは、児童書の挿絵のような温かさ。ごく当たり前に互いに関わり、想いを寄せる妖怪達と人間達の優しい物語を、じんわりと味わいたい。絵が可愛い虚構推理 城平京 片瀬茶柴名無し漫画喫茶でたまたま絵に惹かれて読み出すと、マンガに比べて内容がややダークでとまららなくなる、森博嗣系の考え込ませる萌え小説っぽく、ときめきや恋愛が一切介入してこない。読んでいて謎が深まって、つい続きが気になってしまう。秀逸な和風ファンタジー夏目友人帳 緑川ゆきとある少女漫画スキー平凡な高校生の男の子が、常識はずれな妖怪に振り回されつつも、少しずつ成長していく姿に胸を打たれる。 妖怪たちはときに恐ろしく、ときに人間よりもピュアな心を持っていて、どうにも憎めないキャラばかり。 特にマスコット的ポジションのニャンコ先生はとても可愛くて、グッズがたくさんつくられるほど人気が出るのも納得。<<12345>>