完結したマンガの感想・レビュー16032件<<625626627628629>>裏表がなさすぎる星野くんに翻弄されながら鋭いツッコミを返す根岸さんのラブコメ。ラブロマ 新装版 とよ田みのるリョーコ裏表がなさすぎる星野くんに翻弄されながら鋭いツッコミを返す根岸さんのラブコメ お昼休みに教室でご飯を食べている根岸さんのところに突然やってきて、クラスメートに目もくれず告白してしまうくらい裏表がないというかスーパーマイペースな星野くん。 結構あっさりと付き合うんだけど、星野くんのマイペースさと根岸さんのガサツ?さが時々すれ違いのようなものを発生させては、ちょっとづつお互いを理解して「これが付き合うってことなんだね」って確認し合うような清らかな交際をする二人を見守る漫画。 男女ともに楽しめるラブコメ漫画かな。大友克洋処女短編集ショート・ピース 大友克洋地獄の田中処女短編集だが最初の作品ばかりを集めたというわけではない。 巻末に収録されている大友克洋作品集によると76年〜78年の作品が多い。デビューは74年で童夢が始まるのが80年、AKIRAが82年だからそれよりちょっと前って感じ。 『宇宙パトロール・シゲマ』『大麻峡』なんかは冴えない大学生?が集まっておバカなことをするっていうコメディタッチ。『School-boy on good time』とか『任侠シネマ』は高校生の切なさを少し感じる青春系。『NOTHIN WILL BE AS IT WAS』はサイコホラー感のある感じとかなり幅が広いし、どれもそれぞれいい味わいがあって面白い。 個人的に一番好きだった『夢の蒼穹』は前線で今にも敵兵に殺されそうになっている兵士とサラリーマンを夢で行き来する話だった。 現在も双葉社から発売されているようなので手に入りやすい嗚呼!! 花の応援団について語ろう嗚呼!! 花の応援団 どおくまんプロ どおくまん 太地大介starstarstarstarstarマンガトリツカレ男どおくまんの名作と言われていたので気になっていたけど読み始めると無茶苦茶面白い。 まあ無茶苦茶下品で、読む人をかなり選ぶとは思うけど、この漫画がいろんなところに与えた影響とかは凄そうだ。 基本下品な話が多いけど、たまにあるいい話が凄い良い。 直進山の回と青田にキズをつけた男!?の回のラストが特に好き 鉄鳴きの麒麟児の続編 歌舞伎町最強を目指す鉄鳴きの麒麟児 歌舞伎町制圧編 塚脇永久 渋川難波名無し鉄鳴きの麒麟児の続編で、前の話は奥さんを医者に奪われそうになったが、今回は奥さんが難病で倒れてしまいその治療費を捻出するために歌舞伎町最強の雀士を目指す話。(金持ちたちの代打ちとして任命されるために) 歌舞伎町の主要雀荘4つを制圧していくのが主なストーリーで、6巻の段階では2つ落とした。 前回同様滲み出る雀鬼としての狂気が面白い。麻雀知らないと展開を追いづらいというのが麻雀マンガの難しいところだけど、人間ドラマも結構描かれているから比較的敷居は低い麻雀マンガだと思う。 『AKIRA』『童夢』の元になったらしい『Fire-Ball』も収録されてるSF短編集彼女の想いで… 大友克洋地獄の田中『Fire-Ball』は『AKIRA』『童夢』の元になったらしい(Ballなのかballなのかこの短編集内でもブレてるんだよね) 自由にSF描きたくて『Fire-Ball』をやったんだけど、ページ数とかの制限がありなかなか上手いこといかず、AKIRAは自由にやろうと思った。『Fire-Ball』を描いている時に童夢の構想を思いついた。この二つがあとがきで描かれていたので、広い意味では元になったと言えるかと。読んでみるとAKIRA・童夢と繋がっているように十分思える内容。 個人的には表題作の「彼女の想いで…」「武器よさらば」が好きだな。「武器よさらば」の表現の仕方がすごいので読んでもらいたい。 どれもいいSF作品なので、大友克洋好きなら買って損はないと思う。古本屋で800円くらいで買えた(定価は1500円)から見つけたら買おう。人情味のある話がまとまっている、大友克洋の短編集さよならにっぽん 大友克洋地獄の田中大友克洋といえば『AKIRA』『童夢』の超能力とか近未来SFっていう印象が強かったけど、「さよならにっぽん」はそういうSF要素はない。 収録されているのは『East of The Sun, West of The Moon』『さよならにっぽん』『聖者が街にやって来る』『A荘殺人事件』の4作品で、『A荘殺人事件』だけがミステリー調で他は人情味溢れるいい話。だから、大友克洋=AKIRAって期待するとちょっと外れるかも。少なくともでかいクジラがNYを押しつぶす話ではない。 ただ、『East of The Sun, West of The Moon』『さよならにっぽん』『聖者が街にやって来る』の3つは大友克洋の初期に、社会の闇の部分とか退廃的な人間とかを多く描いていた頃よりももっとライトに読みやすくなって、じんわりと心に残るとてもいい短編だと思う。 『さよならにっぽん』が1〜5まである連作。『East of The Sun, West of The Moon』と『聖者が街にやって来る』は内容的なつながりはないけど登場人物がかぶる。『聖者が街にやって来る』が一番好きだな。 『A荘殺人事件』はカツ丼が出て来るから『GOOD WEATHER』って短編の『カツ丼』と繋がっているのかもしれない。 値段もそんなに高くないからおすすめ。新婚の2人と猫5匹との生活猫とふたりの鎌倉手帖 吉川景都渚ブルー新婚の亮さんと美穂子さん(ふたりともさん付けで呼び合う)とハツ、ミノ、ぎあら、ユッケ、サンチュ、の猫5匹の生活。猫が暴れまわったりする猫漫画的な面も面白いけど、新婚カップルが衝突とかを避けてうまく暮らしていく術を身につけていく面も面白い。 たまに猫が喋る回(だいたい夢)は、ファンタジーっぽくて可愛い。猫飼いたくなるのと結婚したくなる漫画。 これにて終幕!!それでも町は廻っている 石黒正数となたすうう、楽しみにしていたマンガがまたひとつ終わってしまったー。 最終巻はよ。二瓶作品で一番好きだなBIOMEGA 弐瓶勉名無しシドニアの騎士ほど分かりやすくないけど、BLAME!よりもわかりやすいっていう二瓶成分がちょうどいいのがバイオメガだと思う。 ホイッスル!の続編ホイッスル!W 樋口大輔名無し『ホイッスル!』から14年後が舞台の続編。今は裏サンデーで連載している。 主人公は天城の息子、今のところ風祭も名前だけ出てきている。 どのくらいのスパンで描くのかわからないけど天城煌牙が小学6年生だから小学生サッカーか中学前半くらいまでの話になるのかな。 さすが天城の息子ってことで才能はあるようだけど、サッカーはあえて遠ざかっていたようなので初心者。1巻の終わりでは泥臭い修行が始まりそうだったからこれからが楽しみだ 武器武道大会で全国制覇を目指す部活漫画MASTERグレープ 土塚理弘 高橋アキラ名無し剣術や槍術、杖術など武器を使う武道の大会で全国制覇を目指す部活漫画。主人公は幼い頃から杖術(杖を使った武術)を学んでいて、結構強い。 まだ1巻だけど、これからは武器を使うありとあらゆる武道が出てきて、戦っていくことになると思う。 結局最強の武器とか武術はなに?っていうのは一度は考えたことのある疑問だと思うけど、この漫画ではその答えが出る…気がしている。 映画好きにはたまらないだろうし、映画をあんまり見ない人は読むとオススメの映画が見つかる漫画怒りのロードショー マクレーン名無し映画好きの高校生が放課後とかに映画についてひたすら語るっていうだけの漫画 広く映画見てるけどシュワちゃんが特に好きとか、すぐに○○映画の最高傑作とか言ってしまうプリキュア好きとか、すぐマウント取ろうとする映画マニアとかキャラが幅広くて映画の会話だけなんだけど面白い。 最近の映画(2016年時点)から古い名作まで結構幅広く作品名が上がってくるから、面白い映画を見つけたい人も読むといい映画が見つかるかもって思った。(偏りはあるけど笑) あと、個人的に「映画は面白ければいい」っていうセリフが好きでした。純潔のマリアの前日譚や後日譚やアナザーサイドストーリー純潔のマリア exhibition 石川雅之名無し純潔のマリアを補完するようなストーリーが収録されている。 ビブの話(前日譚。読むと本編に対してああなるほどねってなる) マリアと使い魔達の日常の一コマ(仲良しだねって思う系) ジョセフの話(前日譚。ジョセフへの好感度が上がる) エゼキエルの話(後日譚) 純潔のマリア自体綺麗に話がまとまっていてとてもいい感じなんだけど、また読み返したくさせるような前日譚など。純潔のマリアを読んで面白いと思ったら、買って損がない。というか買って読まない方が損くらいの良さ。 送ってきた人生や年齢によって読まれ方が変わってきそうな人情コメディ漫画最強伝説 黒沢 福本伸行なまこデラックス送ってきたや年齢人生によって読まれ方が変わってきそうな人情コメディ漫画。だけど、最後はみんな感動するはず。 最初の方は夢もない家族もない金もない40過ぎの男の悲哀が凝縮していてちょっと読むのが辛い。「人望が欲しい」って言って赤松と比較されてるところとか見てられない。 けど、ある日急に人間模様が変化して、コメディ要素が増えてくる。40男の悲しさもちょっと笑えるような描かれ方をされるようになるし、黒沢が奮起しているところは純粋にかっこいいなって思う。ただ、笑いに変えながらも「人生を1日に例えたら、15時。あと二時間で終業」とか突然言い出すから乾いた笑いしか出てこないこともあって、もしかしたら歳を重ねるごとに真に迫ってくる漫画なのかなとも思う。 けど、最後は頑張って生きよう、できないことなんてないって勇気付けられて感動するから黒沢は大好きな漫画。アイディタロッド犬ぞりレースの漫画ヤオギ~アラスカ犬ぞり物語~ 太田正樹マンガトリツカレ男週刊少年マガジンで短期集中連載された犬ぞりレースの漫画 過酷な呼ばれるレースといわれるアラスカ州での犬ぞりレースが舞台で、犬との信頼関係とかがちゃんと書かれていて面白い。 俺はスティーブ派かな少年ラケット×世界卓球コラボ読み切り少年ラケット 掛丸翔名無し今週発売のチャンピオン2017年no.26に世界卓球とコラボした漫画が掲載されてた スピン0.99ってことで、少年ラケットの前日譚って位置付けのようだ センターカラーの扉絵が日本代表ユニフォーム姿で夢があるいいコラボ 前半と後半の感じが全く違うが両方ともいい高校友侠伝パフォーマンス岩次郎 ジョージ秋山starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男最初は主人公の岩次郎が女を見ては「やらせろ」って言って失敗する話だが、 後半はいい話路線になる。 毒薬仁よりかは救いはあるけどモテない男の叫びを書かせたら、ジョージ秋山以上にかける人はいるのか? 化け猫ハートフルストーリー萩尾望都・田中アコ短編集 ゲバラシリーズ 菱川さんと猫 萩尾望都 田中アコ渚ブルー主人公の白湯子が会社に行ったら菱川さんの席に成人男性大の猫が座ってたっていうところから始まっていくんですが、この猫が菱川さんに化けていた化け猫のゲバラです。 白湯子だけがゲバラの変身を見破れるらしく、他の人は普通に菱川さんとして見えているんだけど猫アレルギーの人がくしゃみが止まらなくなっていたりして、そこらへんは猫を隠せないみたい。 どの話も人間社会に隠れ住んでいる妖怪たちとの交流?が描かれていて、妖怪の純粋さとかに気づかされることがある、みたいな話。特に1話目のゲバラとの話がそういう感じだった。 3話構成で、1話目と3話目がほっこり、2話目がちょっと悲しいけど一番好き。戦う女の子が主人公の遠藤達哉デビュー作を含む短編集四方遊戯 遠藤達哉短編集 遠藤達哉名無し遠藤達哉先生の読み切り作品をまとめた形の短編集。読み終わって気づいたけど主人公がみんな女の子だった。 ただ、どれもアクションとか主人公の男気的なところがかっこよくて少年漫画らしい話ばかり。 賞金稼ぎ養成学校を舞台にした「西部遊戯」が好きだったかな。親の七光りで偉そうにする悪役をクールに倒して正義執行っていう感じで。 それぞれのあとがきコメントで、締め切りギリギリですごく大変だったって描いてある作品ばかりでそこも面白くて好きだった。 「性」を題材にしたダッチワイフに魂が宿るドタバタラブコメ作品やけっぱちのマリア 手塚治虫名無し手塚治虫が性や性教育をテーマに描いた漫画。当時は有害指定図書にも指定されたようだけど、手塚タッチの女の子の裸があるくらいで、今の漫画の方がよっぽど過激。 性に関する知識とかがストーリーの随所で退屈にならないように出てくる。話の内容もダッチワイフに取り憑いた生き霊(ヤケッパチの子供)のマリアとヤケッパチのドタバタラブコメっていう感じで面白いし、最後はビニール製品としてしか生きられないマリアの悲しみと愛情に涙するいい話。優等生の女の子と死んでしまった愛犬のハートフルな話わずかいっちょまえ 星里もちるりょー1母子家庭で一人っ子で優等生の遊川和好(わずか)と和好の心の支えだった犬のマッハ号の話。 死んでしまったマッハ号が幽霊的な感じで天界に止まって和好のことを見守っていたり現世に戻ってきたりするから、孤独感に苛まれる和好をマッハ号が幽霊パワーで助けるって漫画かなと思っていたらそういう訳でもなかった。 マッハ号は直接和好に関わることはほぼなく、マッハ号に頼りっきりだった和好がマッハ号から自立してちょっと大人になる話でとてもよかった。武田一義自身の癌闘病記さよならタマちゃん 武田一義名無し今、『ペリリュー-楽園のゲルニカ-』を書いている武田一義が精巣がんを患った時の闘病漫画 持ち前の可愛いキャラクターのおかげでいくらか読みやすいけど、抗ガン剤で苦しんでいる姿はやっぱり結構来るものがある。 そして、同じ病室になった人たちがやっぱり癌患者なんだけど、半分コミカルに楽しかったことを描いていて、半分シリアスに現実を描いている。 闘病と当時はアシスタントとしてまだデビューができていないっていう立場の両方の苦しさを乗り越えていく姿はよかった。 田辺イエロウのデビュー作や投稿作が収録された短編集田辺イエロウ短編集 フェイク! 田辺イエロウ名無し田辺イエロウのデビュー作や投稿作が収録された短編集。それぞれの作品に田辺イエロウのコメントがついている。結界師のプロトタイプ版もある。(結界師・指南之書にも収録されてるとか) 収録されている中で一番古い「闇の中」が一番インパクトあった。「一読しただけでは意味がわからないところが多い」ってコメントがあってまさかそんなことないだろって思ってたら実際急な展開でいつからそうなってたの?ってなった。 どれも世界観とか設定はシンプルなんだけどキャラクターが魅力的で面白い。現代では確実にアウトな表現が多すぎるバイスパ69 どおくまんプロ みわみわstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男暴力、下ネタ、スカトロネタしかない無茶苦茶なギャグ漫画 本当にそればかりで、普通のコマの方が少ない。 花の応援団のみたいに良い話があるかと思えばないし、ある意味ギャグ漫画のある種の到達点かな いろんな漫画を読んできたけど、これは読めばわかるとしか言えない<<625626627628629>>
裏表がなさすぎる星野くんに翻弄されながら鋭いツッコミを返す根岸さんのラブコメ お昼休みに教室でご飯を食べている根岸さんのところに突然やってきて、クラスメートに目もくれず告白してしまうくらい裏表がないというかスーパーマイペースな星野くん。 結構あっさりと付き合うんだけど、星野くんのマイペースさと根岸さんのガサツ?さが時々すれ違いのようなものを発生させては、ちょっとづつお互いを理解して「これが付き合うってことなんだね」って確認し合うような清らかな交際をする二人を見守る漫画。 男女ともに楽しめるラブコメ漫画かな。