完結したマンガの感想・レビュー16042件<<530531532533534>>イケメン弁護士×清純派OLの事件簿リーガル×ラブ 安タケコ名無し不倫を疑われたOLが、イケメン弁護士に助けられて無実の罪をきせてきた相手にざまぁする話。 ストーリーは明快で分かりやすく、ラストの逆転劇は爽快感がある。 しかしヒロインが異常に身持ちの固いお嬢様(カマトト系)で、ちょっと今どきではないところは読者の好みが別れそう。出版社を舞台にした、華やかなオフィスラブ私が恋などしなくても 一井かずみ名無し恋を知らないまま少女漫画の編集になってしまったヒロインが、同僚のイケメンモテ編集に告白されて、半ば打算で付き合うことになるという第一話。 キャラの見せ方、ストーリーなど、すべて安定感があり文句なく読みやすい。 主人公の打算的な告白OKも、けっして恋愛脳ではないという前置きがあったためすんなり受け入れられる。 漫画家先生への分析ノートなど業界ネタも面白かった。司書ヒロインの甘々ルームシェア痴情の接吻 如月ひいろ名無し流行のルームシェアもの。 「あくまで同棲ではなく友人同士の同居です!」という建前すらなく、イケメンヒーローにしょっぱなからキスを奪われるという甘甘モード。 とにかく最初から溺愛されすぎているため、恋愛的な盛り上がりにはあまり期待できないが、ヒロインの仕事(図書館司書)には興味があるのでぜひ掘り下げてほしい。王道の学園年の差ラブ(誘い受け風)黒子に恋は、いりません。 わたなべ志穂名無しストーリー的には、年上と年下、二人のイケメンに翻弄されそうなところを黒子として鉄の意志で拒絶する、といういかにも少女漫画らしい展開。 ひもの女ならぬ『黒子女』という単語はキャッチー。 しかし、実際読んでみると黒子キャラがあまり立っていないというか、「黒子でいい」と言いつつ自らスポットライトへ当たりに行ってる感が……w 巻措く能わざるおれは鉄兵 ちばてつや(とりあえず)名無し※ネタバレを含むクチコミです。「おっ いっちょまえに男色家だな」黒のもんもん組 猫十字社(とりあえず)名無し猫十字社という奇才がかつていたことを、もっと思い出さないといけない。 佳品『小さなお茶会』のほうが少し有名だとは思うのですが、やっぱり『黒もん』ですよ、『黒もん』! 例えば、今や大きな潮流となっている「BL」的なるものの前段としてのJUNEについてとか、その源流『風と木の詩』まで遡るタイプの言説は、それなりにあると思うのですが、少女漫画的「少年愛」を、「男色!」として破壊的なギャグで表現したのは、この猫十字社『黒のもんもん組』をもって嚆矢とする…とかいうテキストは、ほとんど見ないですよねえ。 でも、そういう意味で、山上たつひこ『喜劇新思想体系』や新田たつお『怪人アッカーマン』に並ぶインパクトですし、少女漫画ギャグ史的には、少年漫画史の巨大なる高峰『マカロニほうれん荘』に匹敵する重要性を持つ作品だと思うんです。 (連載時期的にも作風的にも、『マカほう』の影響は強いだろうなあ) とにかく、これだけ好き勝手やってる少女誌のギャグなんて、今はほとんど存在しない。 本当に、当時の『LaLa』は、ものすごいラインナップでした。 とはいえ、もう40年以上前の漫画になっちゃうのか…。 『黒もん』完全版というのが出ているのをマンバで知りましたが、やっぱり今の読者には『県立御陀仏高校』や『華本さんちのご兄弟』から入ったほうが、読みやすかったりはするのかもしれませんね。これは良い漫画ウォーキング・キャット 北岡朋くま猫好きにはたまらない! 身の毛もよだつ先進性リュウの道 【石ノ森章太郎デジタル大全】 石ノ森章太郎(とりあえず)名無し※ネタバレを含むクチコミです。老若男女必読! いま最も応援したいおじさんはたらくすすむ 安堂ミキオたか※ネタバレを含むクチコミです。ゴルゴ13とは別のプロフェッショナルな仕事人劇画ホーキング さいとう・たかをstarstarstarstarstarマンガトリツカレ男自分自身の復讐のために18人を殺して、無関係な3人も殺すというまさしく「目的をためには手段を選ばない」男が死刑執行をされる直前から始まる。 ギロチンのかけられる寸前にEDSという組織に救われ主人公はEDSからの依頼であらゆる仕事を受けて解決する。 この主人公の好きなところは、どんなトラブルや予想外なことあってもジョークを言いながら意地でも依頼を遂行するところだな さいとう・たかをの劇画で一番好きかも 脳性麻痺のバイオリニスト水晶の響 斉藤倫名無し短編からの新連載。 脳性麻痺のバイオリニスト・式町水晶さんという実在の人物のヒストリーを描いた作品。 幼少期からバイオリンが得意で、同じような障害を持つ子どもたちと友情を育んだり、有名なバイオリニストに弟子入り志願の手紙を書き続けたりと、全てのエピソードがとにかくポジティブ。 ただキレイな部分だけを描いているような印象があるので、もう少し泥沼の(?)音楽業界に踏み込んでほしい。なるほど…うみべの女の子 浅野いにお名無し浅野いにおさんってファンが多いのは知ってたけどなんとなく読んだことなくて、「うみべの女の子」ってなんか可愛いほのぼのした漫画かなぁと思ったら大間違いだった…。鬱…。 青春の痛いとこばっかり見せられてる感じで途中からつらかった。 男の子こわいし。 でもファンがいるのもわかる。作者が描きたいもの描いてる感。めちゃくちゃ好きな感じだーー!買いです。やさしいヒカリ 中村ひなたむド田舎生まれとしては単純な田舎美化は嘘八百だと思ってしまうのですが、なんだかこの漫画田舎描写も嫌味ったらしくない。スッと息を吸って吐いてができる心地よい漫画だと思います。 都会、駅のホームで体調悪くなってやばいと感じる。これを体験した社会人が田舎にしばらく滞在すると驚くほど時間感覚が違うんですよね。そして住んでる人も全然違う。どっちがいいともどっちが悪いとも言えないんですがこの漫画読むと田舎、島暮らしってのも悪くないのかも、と思えてきます。 なんでこんな読んでて心地よく思えるんでしょうか。コマ割りのリズムなのか、黒白トーンの比率またはタッチなのかわからないのですけど。 リラックス漫画。 うん、リラックス漫画だと思います! 色んな価値観の人に読んでほしい作品三日月とネコ ウオズミアミ名無し年齢、性別、性格、いろいろな点で異なる3人の共同生活を描く今作。3人の関係性が素晴らしいし、恋愛という概念や周囲の人々との関わりを物語の中に溶け込ませた上で3人の関係性が描かれていて、この物語が現実世界と地続きにあるように感じられる。 私はこの物語をかなりの現実感をもって受け入れていて、3人の生活を羨ましくすら感じる。ただそれは私が(ちょっとだけぼかして説明すると)「しまなみ誰そ彼」でいう誰かさんみたいなタイプの人間で、この共同生活を素直に受け入れられているからなんじゃないかとも思う。だからこそ、色んな価値観の人にこの作品を読んでほしいし、色んな人の感想を聞いてみたい、そんな作品。 1巻まで読了全ての知識は等価であるがらくたストリート 山田穣starstarstarstarstarナベテツ自分がまだ小学生の頃、母ちゃんが兄貴に買っていた旺文社の「高校合格」という雑誌に、恐ろしくひねくれたエッセイが掲載されていました。自らカットも描いていたのですが、そのページを書いていた男性は後にサンデー増刊で読み切り漫画を描いたりしたりもしていて、その名前はよく覚えていました。 それから10年後くらいにSPA!のコミック紹介のページで、自分の知らない「がらくたストリート」という作品が取り上げられていました(ライターがどなたかは失念してしまいました)。 かつて山田Xというペンネームで、という一文を読んで思わず目を疑いました。その後この作品を読んで、全て納得しました。 自分も基本おたくですが、中途半端であるという自覚は嫌になるくらいありますし、求道というのはまあ終わらんもんだとも思います。 この作品に関して、面白いけど説明出来ない、という評価をよくみます(まあ自分もよくそう言ってますが)。ギャグに関して「デペイズマン」という概念をエッセイで取り上げていたのは故・中島らもさんなんですが、「構図のズレ」によって産まれる笑いというのは、対象の間にどれくらいの距離があるのか理解出来るだけの知識が問われると思います。そしてこの作品には作者の培ってきたオタクとしての知識がふんだんに込められていますが、それが理解出来るかは突き詰めてしまうと読者次第ということになってしまいます。 おたくとオタクは恐らく違っていて、前者がクリエイターになって後者に受けるかどうかというある種の実験だったのかもしれないと、ふとこの文章を書いていて思ったりもしました。少女漫画の読書革命を起こしたい人へ恋愛的瞬間〔文庫版〕 吉野朔実せのおです( ˘ω˘ )あらすじにもあるように、"恋愛心理学"という視点から様々な登場人物の恋愛を描いているので、 "恋愛"をテーマにした少女漫画の中でも一味、いや十味ほど違います!笑 タイトルにも書きましたが、なにか新しい少女漫画の衝撃が欲しい方、少女漫画がマンネリ化してきた方は、今作だけでなく吉野朔実先生の作品をとにかく読んで欲しいです。 ハードな世界観をポップなシナリオと美しい絵柄で紡ぐファンタジーKILLING ME / KILLING YOU 成田芋虫sogor25成田芋虫さんの作品は前作「It’s MY LIFE」から拝読してますが、まず表紙の絵の鮮やかさに目を引かれ、そして本編のマンガが表紙や扉絵のカラーイラストとの相違を全く感じさせない絵柄で描かれていることに驚かされます。 今作「KILLING ME / KILLING YOU」は1話から割とハードな設定が提示されますが、シナリオ自体はコメディ調になっており、重くなりすぎず読み進めやすいテイストに仕上がっています。それでいて盛り上がる所、物語を引き締める所では絵の力で読者を引き戻してくれます。 「IT'S MY LIFE」が好きだった方はもちろん、絵柄もテーマ性も全然違いますが、例えば「少女終末旅行」や「狼と香辛料」のような、相棒と旅をしながら様々な人、ものに出会う作品が好きな方には気に入って頂けるような気がします。 ちなみに、「IT'S MY LIFE」とは世界観を共有してる他、スターシステムとはちょっと違う形でキャラの共有をしており、興味がある方は前作にも手を出してみることをオススメします。 (一応違う出版社の作品なんですが、作品のリンクどころか1巻発売時にはそれぞれの公式でお互いの作品の試し読みが配信されるという大盤振る舞いっぷり。今後ももしかしたら同様のコラボがあるかもしれませんね) 1巻まで読了地獄みたいな復讐劇 やっぱすえのぶ先生は最高だぜ…!ライフ2 ギバーテイカー すえのぶけいこたか※ネタバレを含むクチコミです。親から子へ継がれる伝説闇のパープル・アイ 篠原千絵名無しその一族の秘密に刮目せよ!!と謳いたくなります。笑 ほのぼのでうまそう築地魚河岸三代目 はしもとみつお 鍋島雅治 大石賢一 九和かずとやむちゃ築地のグルメ漫画かと思いきや…勤めていた銀行を辞めて急に築地仲卸『魚辰』の三代目になる、というところがポイントです。何も知らない素人のくせに…(笑)だからこそ、いかにして二代目である義父や客、同僚に認められるか…持ち前の食いしん坊を武器に三代目を目指して切磋琢磨する話です。 基本的にほのぼのしてて、まったり読めますが、ものすごく魚が食べたくなります。元板前の英二さんがめちゃくちゃ渋くてかっこいい! 余談ですが主人公に天然なところがあるので、「bokete」のコラでサイコ扱いされてるのはツボにはまりましたね。女装男子×中学男子寮という新感覚コメディ私立浜茄子中高等学校男子寮の戸惑い 円山晃sogor25中高一貫の男子校に1人紛れ込んだ女子・八坂。なぜそのような事態になっているかは(今のところ)不明。そしてそんなことはこの作品においてはどうでもよい。 男子校、寮生活、何も起きないはずがなく…と書くとBLっぽい導入になってしまうが、シンプルな中学男子のエロ妄想に八坂(+不幸にも八坂が女子だと知ってしまった同級生・白石)が巻き込まれていくという下ネタコメディ。 周囲の男子たちはもちろんなのだが、面白いのは振り回されるべきキャラなはずの八坂も適度にアホの子で適度にエロネタに食いついてくるという所。位置原光Zさんの作品に近い感じではあるものの、男子校の中に紅一点の女子という特殊性、男子の分かりやすい突き抜けたアホさ下加減に割とノッてくる八坂のキャラクター、会話劇の中に絵としてのネタも所々混ぜてくる感じ、もちろん普通にコメディとして読んでも面白いんだけど、もしかしたら一部の人の性癖にはガン刺さりしたりするんじゃないかなと思ってる。 1巻まで読了この可愛らしさと気安さがいい生理ちゃん 小山健名無し※ネタバレを含むクチコミです。 4コマギャグの、早すぎた金字塔変態性低気圧 なんきん(とりあえず)名無し吉田戦車『伝染るんです。』は、4コマというジャンルを超えて、ギャグ漫画の歴史における激震のサード・インパクトだった。 それは、劇画における大友克洋の存在に匹敵する衝撃だっただろう。 しかし、とりあえず4コマというジャンルに絞れば、吉田戦車に先行する才能として、今は忘れられがちなふたつのギャグ漫画家の名前を思わずにはいられない。 (「西の巨人」いしいひさいちは、ちょっと別格とさせてください) いがらしみきお(『ネ暗トピア』等)と、なんきんである。 彼らふたりがいなければ、吉田戦車に代表される「不条理4コマ・ムーブメント」は起こり得なかった、と個人的に思っているのです。 いがらしみきおは、『ぼのぼの』で大きな商業的成功を収め、『I (アイ)』のようなシリアス長編でも評価されていますが、もともとは「とんでもなく破壊的な4コマギャグ漫画家」だったのです。 そして、なんきん。 素晴らしく先鋭的、まさに「シュール」でキュートな4コマギャグを発表し、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』や『ポンキッキーズ』に絵柄を提供するなど、一部に熱狂的なファンを得た稀有な才能なのですが、なぜか漫画シーンからは早々に姿を消してしまいました。(WAHAHA本舗とか、ご本人はずっと活躍中ですが) 自分は『ネ暗トピア』と『変態性低気圧』が大好きだったので、吉田戦車が登場してきた時に、「ああ、ついに“この新たな流れ”の決定版が現れたぞ!」と、すごく嬉しかったし、納得感が強かったんですよね。 今は、ギャグ漫画不遇の時代だと言われます。 それについて細かく考察していくことは、このクチコミの趣旨と異なると思うので控えますが、「いがらしみきお」と「なんきん」が4コマギャグを描かなくなったということが、その手がかりになるのではないか、と思っていたりしています。 まあ、そんな面倒くさいことは置いておいたとしても、なんきんの漫画は、超ステキですから、現在の読者にもぜひ読んでいただきたい! 手に入れるのは大変だと思うけど!ラストシーンは永遠です。ドロファイター 村上もとか(とりあえず)名無し※ネタバレを含むクチコミです。<<530531532533534>>
不倫を疑われたOLが、イケメン弁護士に助けられて無実の罪をきせてきた相手にざまぁする話。 ストーリーは明快で分かりやすく、ラストの逆転劇は爽快感がある。 しかしヒロインが異常に身持ちの固いお嬢様(カマトト系)で、ちょっと今どきではないところは読者の好みが別れそう。