完結したマンガの感想・レビュー16267件<<4647484950>>「あかねさす柘榴の都」感想あかねさす柘榴の都 福浪優子ニーナスペインが舞台と知り、興味津々で読んでみた。…おかげで今、めちゃくちゃ旅行に行きたくってしょうがない(笑) 母を亡くしたばかりの14才の少年ナツキ。見知らぬ叔母と暮らす為に、ひとりスペインへとやって来た。無愛想なアルバとの暮らしに、最初は戸惑うことも多かったナツキだが、少しずつ互いを知り絆を深めていく様子が丁寧に描かれていて良かった。また、個性豊かな周囲の人達が、そんなふたりを温かく見守ってくれているのも微笑ましい。 それにしても、作中の食べ物がどれも美味しそうで、深夜に読んでお腹がすいてしまった。 …先日トゥロンを見つけて思わず購入した。激ウマだった(笑)此ノ木先生の良作の1つSE 此ノ木よしるstarstarstarstarstar_border宮っしぃシステムエンジニアの主人公の就職先の社長が女子高生で天才SEで、そこからラブコメ始まってと要素もりもりだが、開発するものがオナ◯ールというところで、「うん、此ノ木よしる先生ですね」って感じの良作 マジメにSEしつつも開発しようとするのが未来のオナホってところが、先生らしくて、やっぱマジメにアホエロ要素あるのが良い所ですよね 短い巻数ながらキレイにまとまっているので、「変女」などを楽しめた人はこれもオススメです悲しい記憶からの解放エスの解放 倉多江美starstarstarstarstarかしこ特にすごいと感じたのはセリフです。登場人物達の会話がとても自然なので文字数が多くても読みやすく、同級生の自殺に触発されて悲しい記憶が呼び覚まされた主人公の複雑な心理についても分かりやすく研ぎ澄まされた言葉で語られているのが素晴らしいです。精神が不安定になった主人公を救ってくれた男の子の一言はものすごく心に残りました。初めて倉多江美を読みましたがハマりそうです。パティシエとパパパパセクスキャラメリゼ 楔ケリstarstarstarstar_borderstar_borderるる※ネタバレを含むクチコミです。 叔父夫婦の親友と大学生MILK TEA 熊猫starstarstarstarstar_borderるるなんか好きー! 表紙から育児BLに見えるけど、この子は叔父夫婦の 子供のヒロくん。 パパよりパパの親友の成幸に懐いてるのウケる😂 保が成幸に惹かれているのは読んでて見えたけど 本人は無自覚。 「翔(叔父)の代わりだった」という成幸の言葉に傷ついて自分の気持ちに気づく場面はこちらも読んでて心が痛くて涙出た😿 成幸ズルいわー。でも好きでも親友達の甥だし まだ恋愛未経験で未来もあると思ったら言えない って気持ちも理解できる。 でも親友の代わりなんて言っちゃうのはズルい。 こんな良い子を傷つけないで😭 保が同級生とデートするなんて聞いてようやく2人の間が進展した。 大学卒業したら同棲しちゃえばいいのに🤭 そんな2人ももっと読みたかったな。切ないジュブナイル・ファンタジーあの頃、私たちは魔法使いでした。 星乃花束starstarstarstarstar乗合自転車田舎町の少女、うさは魔法少女リリィと出会う。二人はすぐに意気投合したがその付き合いも1年だけという。 その証拠に、大人たちは魔法少女と遊んでいた思い出を断片的にしか覚えていない様子。 うさやその同級生たちもリリィと別れたらそうなってしまうのだろうか。ハッピーエンドが全く予想できないシチュエーション。 幸せな結末を願いながら完結まで見届けたい。適当な先生の適当な愛情が本気になったヤクザ教師とハメられ王子 シギ乃starstarstarstarstar_borderるる元ヤクザの長男、蛇淵先生はとにかく適当。 担任挨拶初日にクラスにインフルぶち撒けるとか 信じられないことばかり😅 そんな先生が一目惚れしたのがコミュ障がかった 矢部くん(のヘソw)。 適当に両思いになって関係を続けるけど 友人ハジメくんやサイコパス加古谷先生に バレたりしていく中で矢部くんは気持ちの すれ違い、真剣さのようなもの?の認識の 違いに気づいて辛くなっていく。 突き放してようやく先生も自分が初めて本気で好きなことに気づくというダメダメさ。 でもそこから怒涛の溺愛バカップル😂 蛇淵先生と出会って自分も先生を目指す、 先生らしいことしてこなかった自覚もある先生 からしたらこんなに嬉しいことは無いよね。 最後までハピエンで良かった。 ただ加古谷先生のスタンスは嫌い。 拗らせているからって浮気し放題なのは 気持ち悪い。 あとハジメくん、良い子なのに可哀想だったな。 こればかりは仕方ない。 同性をパートナーとして受け入れられない人がいるのは当然だから眞広くんは悪くない。 どこかで眞広くんを超える最高の子から大切に思われて欲しい。 葬儀について、生と死について。おとむらいさん 大谷紀子starstarstarstarstarPom 売れない女優さんが、お葬式屋で働くお話。 いやー、4巻全てで涙しました。 生きるって、尊い。って、単純な言葉だけど思う。あ、葬儀を行うことにはそう言った意味合いもあるのかとか学びも多々ありました。 生まれたら、死に向かって歩いて行ってるのは分かってるけど中々ピンとこない死の話。読んだからと言って、はい、分かりました。って訳では勿論ないのだけれど、このお話が自分の胸に刻まれたのは確かです。 コミカルな場面もあるので、重くなりすぎず読みやすかったです。パパが料理上手なイケメンに流されたおいしく召しあがれ【コミックス版】 ろむstarstarstarstarstar_borderるる子育てBL好きなので楽しかった。 千春は流されて先生アレックスのこと好きになってしまった。 親子揃ってメンクイと見た😂 そして同僚典嗣に対するふうくんの態度ウケる。 いつまでも懐いてくれない😂 何も考えずにサラッと読める。あぁ…この作者は…JKハルは異世界で娼婦になった 山田J太 平鳥コウピサ朗※ネタバレを含むクチコミです。 異世界会計!女騎士、経理になる。 三ツ矢彰 Rootportstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ年末調整、源泉徴収、確定申告、青色白色… そんな言葉が増える年度末。 あなたも女騎士を真似して言おう。 「くっ殺せ!!」 オークに捕まり、くっころ(くっ殺せ)展開! 辱めにあって云々と思いきや、オークに経理のアルバイトとして雇われる。 複式簿記を教わり、簿記2級に合格。 魔国のほうが民度も進んでいる。 魔国からしたら、人間たちが襲ってきているだけだもんな。 くっ殺せ! ちなみに、勇者が税金と会計制度に悩まされる巻末おまけ漫画もおもしろかった。 僧侶がいるので薬草は嗜好品!経費になりません!お仕事BL (イチャイチャ少なめ)相対フライトサイン【ペーパー付】 むないたstarstarstarstar_borderstar_borderるる2人とも爽やかだしストイックで仕事が好きで一生懸命なのはよく分かった。 お互いに信頼しあってるし熱さは無いけど穏やかな愛情もあると思う。 でもBLとして読んだらちょっとLOVE少なめ。 仕事柄離れていることがほとんどだしね。 もう少し「愛情」が見たかった。民明書房 よ永遠に魁!!男塾 宮下あきら名無し学校である必要があるのか?と思うほど破天荒な荒くれ学生を集めた男塾。 当然学生は勉学などせずに、何故か次々と現れる謎の格闘集団と戦いを繰り広げる。 倒せば魅力的なキャラは仲間になり、次に更に強大な敵が現れるというバトル漫画の王道だった。 バトルにアクセントをつけたのは、新たな敵の格闘術の解説に引用される民明書房! 昔、1年上の不良に伝説を見ていた世代のオッサンなら誰でも知っているはず。 胡散臭い解説とアナグラム満載の当て字の流派名や起源をいかにも史実のように大真面目に記載しているのが最高だった。 ネットが無かった時代に盗用とか捏造とかを遥かに超えた偉大な架空書房よ永遠に! 青山広美の漫画は読みやすさと面白さが洗練されているバード-砂漠の勝負師- 青山広美starstarstarstarstarさいろく絵柄の好き嫌いはあるだろうけど、この『バード-砂漠の勝負師-』は序盤の引き込み方が映画的で面白い。 ヒロイン(般若組)が蛇と戦う理由、天才マジシャンの正体などなど最初の展開が尋常じゃなく早い。 この詰め込み方でどうなっていくんだ!?と思ったが、近代麻雀だから麻雀にさっさと行かなきゃいけなかったのかもしれない(笑) 麻雀の対局になってからは重たい空気の中1つ1つイカサマの戦いの正体が暴かれていく。これもまた面白かった。 すごい漫画だ。全2巻でサクッとスッキリ終わるのもちょうどよかったかもしれない。力道山がやって来た―はるき悦巳短編全集の感想 #推しを3行で推す力道山がやって来た―はるき悦巳短編全集 はるき悦巳starstarstarstarstarマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ この短編集は何回読んでもいいな。確か劇画村塾メンバーが描いていた THAT'Sコミックに掲載された「政・トラぶっとん音頭」やマンガ少年に掲載されたじゃりン子チエなどとは作風が違う「待つ戦士たち」が読める。表題作の力道山がやって来たは読むたびに面白く感じるし、個人的には俺が読んできた読切の中でも特に好きな「オッペラ甚太」だな ・特に好きなところは? 「オッペラ甚太」中学生ぐらいの時にビッグコミックで読んで無茶苦茶面白かった記憶しかない。あらすじとしては声があり得ないくらい大きい少年が出世して故郷に帰ってくるという派手さがほとんどないマンガですが無性に好きなんだよな。 マンガを好きになったきっかけの一作であることは間違いない ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! はるき悦巳の長編のじゃりン子チエは面白いですが、短編も面白いのでぜひ読んで欲しいところです。 となりの猫さん #1巻応援L.A.猫物語 the walking cat nohostarstarstarstarstar_border兎来栄寿アニメ化も話題となっている『となりの妖怪さん』のnohoさんが『ねこぱんち』誌上で2018年から不定期連載されていた猫マンガが遂に1冊の本になりました。 1950年代のロサンゼルスのダウンタウンを舞台に、1匹の大きな猫を通してさまざまな人間模様を描いていく作品です。 「ブラシくん」「パンケーキちゃん」「ニッパー」「ウィリアム」「ヒッチコック」など、街の人々からは思い思いの名前で呼ばれている猫。『耳をすませば』などでも「ムーン」と呼ばれている猫が他の人には「おたま」「ムタ」などと別の名前で呼ばれるシーンがありましたが、動物が色んな人からたくさんの名前で呼ばれるのはあるあるですね。「あだ名が多いのは人気者の証拠」という話は人間にもありますが、呼び名が多いのは愛されている証拠でもありましょう。 本書の中では「探偵事務所のヒッチコック」と認識されているお話の占める割合が多いので便宜上ヒッチコックと呼びますが、猫ならではの気まぐれさでケーブルカーの中でも警察署でも教会でもどこへでも自由気ままに闊歩するヒッチコックは行く先々でたくさんの人々に出逢い、可愛がられます。 『となりの妖怪さん』でも見せるnohoさんならではの何とも言えない穏やかで優しい空気感の良さは本作でもたっぷり味わえます。その上、何せ主役が「猫」ですのでヒーリング効果は抜群です。 後半は少しサスペンス混じりのお話もあり緩急はありますが、全体を通して暖かさが沁みる物語たちです。 基本的な画力が高い上に、猫に対する解像度も高くある程度のリアルさを持った上でとてもかわいいという絶妙なバランスです。 猫好きの方はぜひ読んでみてください。 表題作がメチャクチャヤバいダイエット 大島弓子starstarstarstarstar寸々表題作が凄すぎる。認知が歪み気味な女友達の世話をする(友達に対して母性が芽生えてしまう)女と、それに巻き込まれる彼氏。 角松天くんが一歩引いた倫理観を持っていることで「友達をお世話をする」ことに対する批判的な目線もあって良い。守娘守娘 シャオナオナオstarstarstarstarstar_border寸々原典の台湾怪奇伝説はもちろん知らないけど、「そこそこ裕福なお家の世間知らずお転婆女がオカルティックミステリーに巻き込まれていく」とまとめてしまえばかなり現代漫画ナイズっぽくもある。 「生きてる女にはできないことが悪霊になれば簡単にできる」というセリフが凄くて、これだけ見ればホラーバトル漫画の限定解除っぽい(?)。 画力すげえ〜けどカロリーが高い感じではなく、レイヤーの重なりは長い時代に渡って積み重なった怨念のようにも。 電子で買ってしまったけど紙で買い直そうかな。日の出食堂の青春の感想 #推しを3行で推す日の出食堂の青春 はるき悦巳starstarstarstarstarマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 最近たまたまはるき悦巳の話になり、「じゃりン子チエ」も良いけどそういや大傑作「日の出食堂の青春」もあったなと思い読み返した。なんというかボンクラ四人組のヒロインのミッちゃん、不良の迫丸の描き方がいいな。 ・特に好きなところは? 3つあって ・ボンクラ四人組がパチンコをしている最中に台を奪おうとするおっさんがどこかで見たことある男であること ・映画「働き蜂」を見て迫丸に見た方がいいという一言 ・最終回近くの働かない息子に対して嫌味 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 「じゃりン子チエ」の初期の名作回を濃縮したような無茶苦茶良いマンガです。 「ワンルームエンジェル」感想ワンルームエンジェル はらだニーナかつて、こんなにむさ苦しくて小汚なくてピュアで美しい物語があっただろうか? 本当にジャケ買いして大正解!…心につき刺さる最高の一冊だった。 死んだ目をしたガラの悪い30代男と美少年の天使。いっけん何の接点も無さそうな2人が、成り行きで不思議な同居生活を始める。そして物語は思っても見ない方向へと展開していき…。 読み終えた後、何故だか背中を優しくソッと押された気分になった。空から天使が降ってきた!堕天使論 くろは名無し空から天使が降ってきて同居するギャグ漫画です。 この堕天使、生活力がゼロな所がイイ…。 お風呂とか一緒に入っても平気なくせに胸に手が当たった時恥じらうとか…そういうとこが可愛いです!資本主義社会に生きるみなさんへ、『カデギ』を読んで今すぐ物欲を減退させよう!!!!カデギ 物流倉庫でミックスコーヒーをがぶ飲みしながら働いた話 イ・ジョンチョル 印イェニ 首藤若菜starstarstarstarstar寸々この漫画が描かれているのは数年前の韓国だが、2023年現在の日本でも、物流周りの深刻さは当時より一層厳しくなっている。 物流倉庫で働いていた作者の実体験を元にした作品ではあるが、単なるコミックエッセイではなく、かといって問題を情に訴えかける社会派漫画でも無い。 辛い労働環境を感情的に描こうと思えばいくらでも出来るんだろうが、"カデギ"という現場に対して適度な温度感を持って描いているように感じる。これは作者の狙ったところっぽくて良い。 逆にそのテンション感は、PC・スマホ画面のクリックひとつでモノを買ってしまう「消費者としての私」にジワジワと訴えかけてくるものがある。 韓国(特にソウル)は競争が激しい社会であることが知られているが、日本(の東京)もまた同じで、現代社会で働く「労働者としての私」という面にも刺さる描写ばっかり。 ソウルで生き抜く主人公の同士的キャラクターの女性が出てくるんだけど、これがロマンスにならないのも好きなポイント。 韓国の若者はラブロマンスに飽きているという風潮もあるらしく、それを汲んだもの? 幼馴染喪失からの克服百合ネコと海の彼方 星期一回收日 陳巧蓉(巧喵)starstarstarstarstar寸々※ネタバレを含むクチコミです。出落ちギャグかと思いきや…魔法少女プリティ☆ベル KAKERUmampuku 魔法少女リリカルなのは以降~魔法少女まどか☆マギカ以前、魔法少女ネタ枠として今よりかなり珍しく先駆的作品だった気がします。出オチかと思いきや期待をいい意味で裏切る骨太なストーリーで、10年近く経つ今も続く長寿作品となりました。 今や溢れかえって出尽くしたようも思える「ネタ枠」(TS&女装の「魔法少女俺」やコワモテ表紙の「間違った子を魔法少女にしてしまった」)と比べても見劣りどころかひと際目立つ強烈な個性も人気の要因でしょう※画像参照 推しポイントとして、彼我の戦力さなどからくる絶望感や無力感の演出がスゴイです。同じ作者の「お気の毒ですが、冒険の書は魔王のモノになりました。」などはそれを煮詰めたようなダークな作品で、とても良質な絶望が味わえます。 本作中、魔族同士の戦争や政争に少女たちが巻き込まれていくなかで、作者の結構偏ったイデオロギー的な考えをキャラクターに代弁させている節が少なからずあり、そこが肌に合わないという人は多いかもしれません。それにさえ目をつぶれる読者にとっては面白い漫画だとは思います。<<4647484950>>
スペインが舞台と知り、興味津々で読んでみた。…おかげで今、めちゃくちゃ旅行に行きたくってしょうがない(笑) 母を亡くしたばかりの14才の少年ナツキ。見知らぬ叔母と暮らす為に、ひとりスペインへとやって来た。無愛想なアルバとの暮らしに、最初は戸惑うことも多かったナツキだが、少しずつ互いを知り絆を深めていく様子が丁寧に描かれていて良かった。また、個性豊かな周囲の人達が、そんなふたりを温かく見守ってくれているのも微笑ましい。 それにしても、作中の食べ物がどれも美味しそうで、深夜に読んでお腹がすいてしまった。 …先日トゥロンを見つけて思わず購入した。激ウマだった(笑)