完結したマンガの感想・レビュー16061件<<439440441442443>>絶対にブレない主人公湯神くんには友達がいない 佐倉準六文銭もう3回くらい繰り返し読んでいるけど、本当に好きな作品。 なぜかの理由は言葉にするのは難しいのだけど、 ストーリーの起承転結がしっかりしてて、キャラも良い感じにたっているということだと思う。 ほんのりギャグ風味でラブコメ風味なのも自分の好みにあっている。 主人公は、 「友達なんていらない」と言っているちょっと変わった主人公で、 終始そのスタンス貫き通して高校3年間が終わる。 その間に、クラス内とか、部活とかでいざこざあるのだけど、絶対にその姿勢はブレない。 高校生くらいだと、もっとコミュニティとか、なんかつながりとか、きずな?とか大事にするだろ!と思うが湯神くんはしない。 自分の価値観に則って、大衆に全く迎合しないのだ。 趣味、落語とか城めぐりだし。(おっさんかよ) 高校生にして達観しすぎてて、なんとも清々しくて逆に許せてしまう。 最後のほうは、あぁこれが湯神くんだな、なんて妙に納得してしまう始末。 ヒロインのちひろちゃんとの距離感もよい。 お互い気になりながらもつかず離れずな関係で、ベタベタしない。 (ちひろちゃんも、また良いのです。時々、素っ頓狂な顔するのがたまらない。) そんな感じで、ちょっと変わった価値観をもったブレない生き方をする主人公の話。 他では味わえない一風変わった青春群像劇です。どこに向かうのか?おとなになっても 志村貴子名無し綾乃は、どうしたいのだろう? 旦那のことは、きっと好きではないだろう。 でも、家族なんだよね。 面倒なのは、こんな状況で、同居しなきゃならないこと。 私だったら、同居は、何が何でも断るけどなぁ~。 きっと、姑から今後も孫の顔が見たいとか色々言われそうで、面倒くさくなるだろうし・・・。 全おじさん好き必携の神マンガミスターズ~私の町のおじさんたち~ 飛田漱兎来栄寿「カワイイは最強なんです。カッコイイの場合、カッコ悪いところを見ると幻滅するかもしれない。でもカワイイの場合は何をしてもカワイイ!カワイイの前では服従。全面降伏なんです!」 『逃げるは恥だが役に立つ』のみくりはそう言いました。 然るに、この『ミスターズ 〜私の町のおじさんたち〜』はあまりにもカワイイおじさんたちに満ち満ち過ぎています。一人だけでも全面降伏というのに、これはもう未来永劫絶対服従レベル。 いわゆるイケオジも登場しますが、そうではない、外見は冴えるとは言い難くてもその持ち前の気質や年齢からくる経験に裏打ちされた魅力が溢れるおじさんも複数登場して楽しませてくれます。 そして、単体でもカワイイおじさんとカワイイおじさん同士がたくさんたくさん絡むわけです。カワイさの多重奏極まれり。ここはまごうことなきおじさん好きにとってのパラダイス。 おじさんが好き、だけどまだ『ミスターズ』を読んだことがない。そんな幸せな方は、何をおいてもすぐ読むことをお薦めします。キレイゴトだけじゃない恋愛・夫婦恋傷(コイキズ) 天堂きりん兎来栄寿『きみが心に棲みついたS』天堂きりんさんの最新作です。 優しい夫は自慢である一方で、誰にでも優しすぎるところに日頃から言い知れないもやもやを抱えていたある日、そのもやもやが一気に爆発する事件が起きる妻の話から始まります。 基本的に1話完結ですが、それぞれの話が上手くリンクしており、前話である人物が取った言動の理由が連鎖的に後から明かされていくという構成に面白さがあります。 その上で、現実にありそうな痛みを催す関係性や感情が巧みに描かれていき、人によって嫌悪感や苦々しさ、狂おしさ、あるいは深い共感などさまざまな感情を喚起させられることでしょう。 ピュアで綺麗な恋より、ドロドロでリアルな愛憎を読みたいという方にお薦めです。 フィクションを超える豪奢で壮絶な人生漫画版 選ばれる女におなりなさい デヴィ夫人の華麗で激動なる人生 花糸 デヴィ・スカルノ兎来栄寿「デヴィ夫人」という名前を聞いた時、どのようなイメージを抱くでしょうか。若い人であれば「バラエティでよく見るセレブ」や「過激な言動でたまに炎上している人」といったくらいの認識の方も多いのではないかと思います。 ただ、そういった方がこの本を読むとデヴィ夫人へのイメージはかなり変わるでしょう。 本作は、デヴィ夫人の自伝をマンガ化したもので、丁度今年の2月で御歳80歳を迎えられたデヴィ夫人の誕生日に発売されました。 マンガを担当する花糸さんの美しい絵に目が引かれますが、過剰な美化ではなく実際のデヴィ夫人も大統領や名のある王族・貴族の男性を虜にする美しさを誇っていました。 創作であってもこんな豪華な相手役を置いた華々しい恋愛劇はそうそう描かないだろうし、こんなに酷い苦しみを味わわせることはないだろうという悲劇も同時に描かれます。正に、事実は小説より奇なり。読んでいて面白くないはずもありません。 デヴィ夫人に対する感情は人それぞれだと思いますが、少なくとも戦後間もなく貧しい家庭で育ちながら15歳で流暢な英会話ができるまでに勉強し、17歳で大統領に見初められるほどの教養を得ていた努力、そして「人生はワクワクする方を選ぶべき」「幸せはいつもあなたの心が決める」という前向きなメッセージには敬服すべき点があると思います。二重人格が繰り広げるサスペンス親愛なる僕へ殺意をこめて 伊藤翔太 井龍一名無し主人公が二重人格で、一方の人格のときにもう一方の人格の自分が何をしているか分からない、そのときの記憶がわからないという見せ方が面白い。 自分で自分のことを信じることができない状況で、周りで殺人事件が発生するわけだけど、主人公は自分のもう1人の人格が起こしたんじゃないか?と疑心暗鬼になる。もう1人の自分という存在がストーリーを複雑にしながらも、少しずつ真実に近づいていくサスペンスを堪能せよ!いままで気付かなかったけど百年川柳 業田良家名無し読んだり読まなかったりしてたけど、業田良家先生だったんですね 犯罪被害者を丁寧な視座から描いている警視庁犯罪被害者支援室の女 六月柿光名無しビックコミックオリジナルに出張で掲載されていた。遺族のお父さんにシンクロしながら読める良い作品。 「あの女」と独白することで、何度も訪問している主人公の名前すら覚えられない状態だということを描写するのが上手い。妻の遺影にネックレスをかけるって発想もすごい。三巻まで出てるらしいし、読みたい....恋愛モノにおける最初の出逢いの美味しさその時の彼女が今の妻です 音井れこ丸兎来栄寿『おじさんとマシュマロ』、『若林くんが寝かせてくれない』の音井れこ丸さんの最新単行本。 すべての話がタイトル通り「その時の彼女が今の妻です」に収束していく、新感覚の恋愛マンガです。 やがて夫婦に至る男と女の、その最初の出会い。なんの変哲もない出逢いからドラマチックなものまで、ある意味では恋愛の特に美味しい部位を少しずつつまみ食いできるような贅沢さを感じさせてくれます。 そして、徐々に話の型に慣れてきて「ふんふん、今回もこの人とこの人がやがて夫婦になるんだなー」と油断して読んでいると時折変化球も交えてきて飽きさせません。 間がすっぱり省略されているからこそ、その間の物語を想像して楽しむ余地も生まれています。 それにしても……やっぱり「若林」なんですね笑これも『まんが道』です藤子スタジオ アシスタント日記 まいっちんぐマンガ道 えびはら武司名無しまいっちんぐマチコ先生の作者えびはら武司さんは高校卒業後に2年間藤子プロでアシスタントをしていた!その時の思い出を描いたエッセイマンガです。 ちなみに今のところシリーズ全3巻となっており、①「藤子スタジオ アシスタント日記 まいっちんぐマンガ道」→②「藤子スタジオアシスタント日記 まいっちんぐマンガ道 名作秘話編」→③「藤子スタジオアシスタント日記 まいっちんぐマンガ道 ドラえもん達との思い出編」が刊行順のようです。でもどこから読んでも楽しめる内容でもあります。 えびはらさんは特にF先生作品のファンだったようで、アシスタントになってからはF先生が人見知りするタイプだったこともあり、ほぼマンツーマンで作業していたようですね。ドラえもん開始時は読者からの人気もなく不遇な時代だったそうですが、絶対に連載をやめないで!と言い続けたのはえびはらさんだったとか。ふたりの間柄が師弟というより親子みたいなのも読んでいてほのぼのします。 近くにいたから知っているF先生とA先生の創作秘話も描いてあるので、藤子ファンのみならず漫画を描いてる方が読んでも楽しいと思いますよ。 三国志ファンタジー天地を喰らう 本宮ひろ志名無し三国志をモチーフにした漫画です。史実を忠実に再現した歴史漫画とは言えず、本宮ひろ志らしい「漢(おとこ)とは」的なオリジナル要素が強い作品ですが、三国志の有名なエピソードは描かれていて、歴史の勉強にもなる作品だと思います。とはいえ、魔界や天界が出てくる、非常にオリジナリティーに富んだ娯楽作品です。三国志より前の時代、項羽と劉邦を描いた同作者の『赤龍王』も関連作品としておすすめです。でっかい夢が詰まっている…!彼はスーパースターで元カレで。 七海月天沢聖司※ネタバレを含むクチコミです。高浜寛と名作文学「ラマン」の相性の良さよ!愛人 ラマン 高浜寛 マルグリット・デュラスかしこ原作小説は未読だったのですが高浜寛先生のファンとしてとても楽しめた作品。高浜先生は思春期の頃から小説を読んでいて思い入れが深かったと書かれていましたが、自分が一番好きな短編集「イエローバックス」の雰囲気にちょっと似ているなと思いました。デビュー時から感傷とか老成とかを描かれるとピカイチでしたからね。フランスではかなり取材を受けられていたようなのでフランス語がわかればなぁ…と悔しい思いです。こんなに現地で話題になるのは原作小説ファンも満足する素晴らしい漫画化だからでしょうね。日本のメジャーなストーリー漫画を意識して描かれた「ニュクスの角灯」とほぼ同時期に「愛人 ラマン」のような漫画にも取り組まれる高浜先生はやっぱりすごい作家だなと改めて思いました。 美大夜学生たちによる"演劇のつくりかた"午後9時15分の演劇論 横山旬名無し変わり者だらけの無法地帯「夜間学部」の舞台コースに所属する、舞台制作未経験の自称・天才演出家、小謝くんを中心にこれから繰り広げられるであろう演劇譚。 頭の中では完璧な舞台が完成させられるけど、現実はそう甘くない。めちゃめちゃいろんな壁が立ちはだかるイメージしかないけど、個性もクセも強すぎる面々と共に始める全力の青春を期待している!無口すぎるゴリラーマン ハロルド作石名無し主人公の高校生、ゴリラーマン(池戸定治)は、とても無口で(というより一言も喋らない)喧嘩が強くて、顔はゴリラにそっくり。めちゃめちゃ個性的で謎すぎる存在ながら、どこかひょうきんでかわいらしい魅力的なキャラとなっている。 もうひとりの主人公、同級生の藤本修二は、喧嘩はめっぽう強いけどちょっとアホでひょうきん者というゴリラーマンとは対象的な性格で、この二人が巻き起こすドタバタ劇を描いた不良な漫画であるが、主人公の一人が一言も喋らないという斬新さもあって、他の不良漫画とはひと味違った面白さのある作品。ありなっちの美麗ワールド全開!紳士同盟+ 種村有菜名無しありなっちの美麗ワールド全開! りぼんっ子もそうで無い人も全ての少女漫画好きさんは必見! ありきたりなラブストーリーかと思いきや、少女漫画には珍しくボーイズラブ要素があったり、簡単には上手くいかない恋の様子にハラハラさせられます。 なかなか心を開いてくれなくても、一途に思い続けるいじらしさ。。 ただただ美しいとしか言いようのない絵柄とストーリーにどっぷり浸かってみてください! 光の速さで2000年 魔法なら一瞬世界の終わりの魔法使い 完全版 西島大介野愛壮大でちょっと残酷な愛の物語。ボーイミーツガールの究極。 戦争も世界の終わりもすべてが愛ゆえに引き起こされていて、でもそれを救うのは愛しかない。魔法や科学が悲しみや憎しみの道具になることもあれば、愛によって世界を救うために活躍することもある。すべては愛だ。 ポップで可愛らしい絵で短くまとめられているけれど、描かれている愛の物語はとっても長い。 「光の速さで2000年 魔法なら一瞬」 とは言え、何千年も愛し続けるって凄い。愛だね。エモいの極み世界の終わりと夜明け前 浅野いにおさいろく短編集なんだけどファンが読むとブワワッとなるやつ。 もちろんこれから読み始めてもいいと思う。でも他の作品も読んだらもう一回読んでみてほしい。 何がどれにと説明できるほど憶えてないけど、浅野いにおの世界観にドップリ浸るカギになる。 2008年らしいので時系列的に並べるとこれより前の連載作品は 素晴らしい世界 ひかりのまち 虹ヶ原ホログラフ ソラニン ※「おやすみプンプン」と「おざなり君」連載中 なので↑これらを読んでからだとなおエモいんじゃないかな。「これでいいのだ」をモットーに生きる今の若者たちギャルと恐竜 森もり子 トミムラコタTKD@マンガの虫ヤンマガでたまたま目にし度肝を抜かれ慌てて単行本を探して読みました。 非常にゆるい雰囲気で話は進みますが、作者なりのしっかりとした哲学が筋として通っていてなかなか味わい深い漫画になっています。 作者のトミムラコトさんの過去のエッセイ漫画などを読むと苦しい家庭環境や自己の性の問題に対して悩んだ時期のことなどが明るく、笑い話として語られており、そこで培った精神性が今作の中でも貫かれているように感じました。 何か大きな問題を乗り越えた若者がたどり着いた哲学が「これでいいのだ」だったのではないかと思います。(作者のバックボーンも赤塚先生の幼少期の頃の話を思い起こさせます。) また、登場人物たちを類型化せずにきちんと描こうという明確な意思が感じられ、その点も非常に素晴らしいクオリティで仕上がっています。 赤木さん愛してるおひっこし 竹易てあし漫画全集 沙村広明starstarstarstarstarさいろく沙村広明の漫画に出てくる女性は魅力的である。 なんかブサイクな女性がいた記憶がない。沙村先生は女性を崇拝しているに違いない。モブですら美しい。ロリ、メガネOL、ヤンキーあがり、中国娘々、くノ一、暗殺者、マッドサイエンティストや宗教家であっても美しい。素晴らしい、素晴らしいぞ。 それは置いといて、なぜ今こんなに「波よ聞いてくれ」が話題なのにこの「おひっこし」にクチコミがないのか不思議である。 赤木先輩は沙村作品に定番のタバコの似合う女。泣きぼくろがまた良い。 顔に傷のあるオトコもモブとして定番の立ち位置のヤツ。 うん、全て「波よ聞いてくれ」に出てくる。 この一冊は如何に「波聞」に沙村成分が詰まっているかがわかる原点の一つでもある。 あれ、美大の話これだったかな(紙の本どっかに埋まってて読み返してないですごめんなさい)あれも好きだった。 ともかくババーンと解決もせずメリハリも強くなく、それでいてあとを引く感じの幕とじは、やはりこの人の作品だなぁと思うのです。かわぐちかいじ×「カイジ」の生みの親 福本伸行生存~LifE~ かわぐちかいじ 福本伸行さいろく娘は14年間行方不明、更にガンで妻を亡くし、自身も全く同じガンを宣告され生きる希望を見失ってしまった一人の男。 会社においては専務まで上り詰め、立派な家と家族を作ったものの、自分の人生に何の意味も感じられなくなってしまった彼は、悔やむことばかりだと自身の人生を自ら終わらせようとしたその時、一本の電話が入る。 どうせ部下だろう、今日は休むと伝えたのに。 死のうとしてるんだ、ほっといてくれ、と思っていたら留守電に切り替わる。 留守電に録音されたその声の主は警察で、14年前に行方不明となった娘が遺体で発見されたと言う。 確認に付き合うももちろん白骨化している娘に面影などない。 だが彼はその時に刑事から受けた説明から「時効」のリミットが約半年であること。そしてその後医者から余命半年であると告げられ、自身の残ったリミットを生存し続ける意味をそこに見出す。 あらすじまでしか語らないけど本作は読み返すとさすがのコンビだなと感じるところが随所に詰まっている。 ガンへの恐怖に怯える描写や娘に何もしてやれなかったと振り返る描写が冒頭にあるが、そこだけでも福本伸行の物語をかわぐちかいじが描いているんだといちいち頷きながら読んでしまうぐらいに。 二人の名匠が描くサスペンスドラマ、非常に面白いです。人情溢れたギャグコメディ社畜とギャルが入れ替わりまして 多喜れい名無し 全体のおおまかな流れとしては入れ替わりあるあるなネタでもある。1巻ではギャルが活躍、2巻では社畜が活躍と分けているように感じた。 ギャグコメディらしい、テンポよく進んでいくが所々で人間のどうしようもない感情や考えをセンスあるセリフ回しで重くなりすぎずに問いかける場面が印象的。 2巻で完結するのが惜しいなと思いました。 絵柄もハイスピードで(良い感じに)変わります。(2巻に関しては雑誌と比べてかなり加筆修正されてるので、比べるのも面白い) 「ダレカノセカイ」三都慎司がヤンジャンで新連載!アルマ 三都慎司mampuku三都節全開のSF!!! 週刊だというのに絵の迫力も背景の精緻さもアフタヌーン時代と何ら遜色なく、かえって心配になるレベルw 頑張れ三都先生!! 第一話 https://ynjn.jp/app/title?tid=954魚嫌い男子×お魚女子の深海ラブコメウタカタノミナト 北屋けけ名無しTHE・お魚天国な新連載。 主人公にとっては地獄か。。そんな魚嫌いの主人公・湊が深海にある世界「ラティメリア」になぜか王子様として連れ去られる。 地上に帰る方法はたったひとつ、マーメイド(深海魚と人間のハーフ)たちの中から1人選び、キスをしてマーメイドをプリモ・マーメイドにすること! 果たして湊は愛する相手を見つけて無事に地上に帰ることができるのでしょうか…?というか湊の家族はどうなる??笑<<439440441442443>>
もう3回くらい繰り返し読んでいるけど、本当に好きな作品。 なぜかの理由は言葉にするのは難しいのだけど、 ストーリーの起承転結がしっかりしてて、キャラも良い感じにたっているということだと思う。 ほんのりギャグ風味でラブコメ風味なのも自分の好みにあっている。 主人公は、 「友達なんていらない」と言っているちょっと変わった主人公で、 終始そのスタンス貫き通して高校3年間が終わる。 その間に、クラス内とか、部活とかでいざこざあるのだけど、絶対にその姿勢はブレない。 高校生くらいだと、もっとコミュニティとか、なんかつながりとか、きずな?とか大事にするだろ!と思うが湯神くんはしない。 自分の価値観に則って、大衆に全く迎合しないのだ。 趣味、落語とか城めぐりだし。(おっさんかよ) 高校生にして達観しすぎてて、なんとも清々しくて逆に許せてしまう。 最後のほうは、あぁこれが湯神くんだな、なんて妙に納得してしまう始末。 ヒロインのちひろちゃんとの距離感もよい。 お互い気になりながらもつかず離れずな関係で、ベタベタしない。 (ちひろちゃんも、また良いのです。時々、素っ頓狂な顔するのがたまらない。) そんな感じで、ちょっと変わった価値観をもったブレない生き方をする主人公の話。 他では味わえない一風変わった青春群像劇です。