完結したマンガの感想・レビュー16061件<<437438439440441>>読み終えた後、より深く知りたくなる。シアロア 田口囁一Pom シアロアとゆう、正体を明かさないバンドに惹かれた人たちの短編で描かれるお話。(3巻はシアロア中心) このマンガ、引き込まれるなと思ったのは、実際のストーリーに対する音源があること。 読みながら、音楽も一緒に聴くと、さらに入り込んで読めるし、感情移入もしやすくて面白かった。(youtubeで見ました) そしてシアロアの二人は、かっこよくて美しい。 何回か読んで色んな視点で見てみたい作品です。日本が国家としてあるべき姿に気付かせてくれる作品沈黙の艦隊 かわぐちかいじ名無し高校時代に友人から紹介され、壮大なストーリー展開や手に汗握る戦闘シーン、人間ドラマに夢中になってしまいました。 90年代当時は忌避されがちであった、核兵器の意味や国家とは何か?といったテーマが堂々と語られています。 戦後70年の間に日本人が失ってしまった国家の一員としての役割や誇りを思い起こさせると共に、混迷を極める現在、私たちが目指すべき場所を明確に指し示してくれる作品だと思います。絵が綺麗将国のアルタイル カトウコトノ名無しとにかく背景、キャラの絵がめちゃくちゃ描き込まれていて綺麗です。絵が好きだからという理由で買い続けてる部分もありますが、もちろん物語も壮大で素晴らしい。砂漠の国で若くして将軍になったマフムートと、相棒の鷹イスカンダルが、さまざまな陰謀や策略に立ち向かうというファンタスティックなストーリーなので、男女を問わず好まれる作品だと思います。新撰組好きな女性以外にもオススメ!風光る 渡辺多恵子名無し女性向け新撰組漫画。新撰組の歴史にあまり興味が無いという方でも、清純な少女漫画が好きな方であればオススメです。女性らしい柔らかく清純な世界観に癒されます。風光るというタイトル通り、春の爽やかな風を感じる作品です。 それと男性キャラのカッコよさ、表情の描写もとても魅力的なので良い男に会いたい!という方にも読んで欲しいです! 努力の女!!S・A(スペシャル・エー) 南マキ名無し※ネタバレを含むクチコミです。週刊少年マガジンの「顔」の実力を見よ!コータローまかりとおる! 蛭田達也名無し映画化もされ、パチンコ化もされたほど根強い人気をもつ作品ではあるが、真のエンディングは迎えないまま20年が過ぎてしまったのが「コータローまかりとおる!」の現状である。とはいえ、それは続編の話であり、本作品はきっちりと完結をしている。12年で60巻近くを出した筆の速さからくるテンポの良いギャグとアクションの連発は爽快感さえ感じることができるだろう。連載中にJAC(ジャパンアクションクラブ)全面バックアップのもと映画にもなっており、ジャスピオンの黒崎輝、ギャバンの大場健二、ビジンダーの志保美悦子、そして今をときめく大スターの真田広之がメインキャストを務めており、こちらも機会があれば視聴するのをオススメする。 週刊少年マガジンの看板作品だった頃の実力を堪能できるだろう。知っておかなければいけない親なるもの 断崖 曽根富美子名無し貧しい時代、東北の娘達は家族のために自分の意思と関係なく身を売られた。実際に起こっていた話です。 全ての日本人、特に女性は読んで欲しいと思います。 読んでいてとにかく痛く苦しい。 ごく普通にご飯を食べられて、自分の意思で人生を生きられることがどれほど恵まれていて幸せなのか。 無意識に贅沢に生きていたことを確認出来る、そしてそのことに感謝出来る。それだけでも価値のある作品です。 そして、それぞれ色々なことを考えるでしょう。正解は無く、それぞれが正解だと思います。 精神的に強いときに読んでください。弱っているときは厳禁です! 盲目の雀鬼 獄中の嶺上開花麻雀戦争 都佐野史樹野愛服役中に麻雀を覚えた男が無一文になりながらも雀ゴロとしてヒリヒリする勝負の世界を生き抜く姿を描きつつ、めちゃめちゃ唐突なセックスシーンが挟まりまくるこの作品 なんやかんやこういうの好きです。好きでしょ?好きなひと多いでしょ? 賭け麻雀してカモにされて全財産と妻を奪われて「あいつ!許せない」ってそもそもお前が悪いじゃん、って思うけどそんな細かいことはいいんです。 金は賭けるもんだし、女は奪われ取り戻すものだみたいな世界観。現実世界にはあり得ない話だけどそれでいいんだ!! あと扉絵が死ぬほどかっこいいです。 「盲目の雀鬼 獄中の嶺上開花」が1番かっこいい。絵もかっこいいし現時点で1番かっこいい日本語。 麻雀を全然知らずにこの作品を麻雀との出会いとするひとがもしいるならば言っておきたい。麻雀はとっても健全で楽しい楽しい頭脳スポーツです。Mリーグとか見てね。高宮さんとかゆーみんとか可愛いしかっこいいんだよ。あとお金賭けないし賭けちゃだめだからね。中野に行ったら会える気がする不思議な三人組 #1巻応援中野ブギウギ 研そうげんnyaeみれい、豊田、オメメのトリオが予想以上にいい。この3人のわちゃわちゃをずっと見ていたいという気持ちになります。 美大を2浪中のみれいも、基本は能天気で浮かれた女の子だけど、上手くいかない現実への不安と葛藤がちゃんと1巻後半に描かれていて、変な言い方だけどそれでこの漫画への信頼度のようなものが一気に上がった。 気になった方はTwitterにあがっている1話を読んでほしいのですが、2話以降、回を重ねるごとにどんどん面白くなっていきます。 https://twitter.com/nakano_bgwg/status/1145624117296545793 早くも2巻が待ち遠しい。 あ〜あ、ゆう君みたいな弟がほしいなーーー!!!ホラー漫画の傑作!おろち 楳図かずお名無しホラー漫画界の巨匠楳図かずお先生による70年代の作品。深い人間ドラマが描かれていて、人間の心の闇を扱っています。読んでいて古さを感じさせない面白さ。絵が独特で書き込み量が半端ないので一コマ一コマが暗く恐ろしい雰囲気が醸し出されていて凄いです。恐怖を演出する手法が至るところにちりばめられていてしっかりと怖いです。ストーリーもよく練られていて、人間ドラマとしても一流だと思いました。 うらやましい!!!男子高校生を養いたいお姉さんの話 英貴名無し多額の借金が原因で両親が突然蒸発してしまい一人取り残された男子高校生の実(みのる)君。 高校生にしてナゾの美人お姉さんに養われるようになるなんてうらやましい限りです。 ※ちなみにお姉さんは名前すら明かされないレベルで何も情報がありませんw 何の見返りも求めず、実君の為だけに生きていると言っても過言でないほど尽くして尽くしてつくしまくるお姉さんが女神。本屋さんとガイコツを応援したくなるガイコツ書店員 本田さん 本田名無し本屋の店員さんによる本屋さんの本音や裏話、 お客様や店員仲間、出版社や取次ぎの方々とのエピソード。 それらをなぜかガイコツ姿の主人公(作者)が 主に翻ろうされる側として描いています。 なぜか主人公はガイコツ姿。 他のキャラも殆どがヘルメットや剣道の面など 被り物を装着しているのでそうなのですが、 細かい表情は見えません。 それでも普通に素の表情で叫ばれたり汗をかいている絵よりも むしろ感情の機微が伝わってくる感じがします。 そして愚痴やつぶやきや自虐的なセリフが多いのですが、 ガイコツ姿なのにというかガイコツ姿のせいでというか(笑) 深刻な暗さを感じずにすみます。 リアリティを損なわず過度に感じることもなく、 愛嬌が加わって感じられるという感じ。 本屋さんの色々な仕事の流れも解説してくれますが、 コネタをちょいちょい入れて面白く紹介してくれます。 仕事の大変さがよく伝わってきます。 同時に、作者も他の店員さんたちも、 「仕事は大変だけれども、本と本好きが集まる本屋が 好きだからやっているんだろうなあ」 ということも伝わってきます。 頑張れ本屋さん、 これからは自分が本屋に行った時は変な問い合わせを しないように心がけます(笑)。 千葉がカッコイイに尽きる!私の町の千葉くんは。 おかもととかさ名無し主人公は、学校の先生の割に軽い気もするけど、女を強調してないから親しみが持てます。 そして千葉兄弟がかっこいい…! モテる男たちを、変に大げさな言動にせず、ナチュラルに描いてるのがよいです。かっこいい男って確かにこういう感じだよね、と思わされます。 千葉弟は、教師を翻弄する小悪魔的なキャラクターなのかと思ったら、どうやら過去にそうじゃない理由があるらしく、話の先が知りたくなります。千葉兄も、圧倒的な学校カースト上位のモテ男ならではのオーラがあって、しかも独身となれば展開が楽しみです。 頭が良い子どもたちだな〜約束のネバーランド 白井カイウ 出水ぽすかくまぞう「ネバーランド」と聞くとついマイケル・ジャクソンを思い浮かべてしまう世代です。まわりの評判が良いので読んでみましたが、しょっぱなから続きが気になる展開が目白押しで非常に面白い。話の広げ方は、海外ドラマに似てる感じしますね。とにかく、主役の子ども達がみんな能力が高く頭が良いものだから、なんだか子どもに手を引いてもらいながら、物語の深みにハマってく感覚になりました。名作のだめカンタービレ 二ノ宮知子名無しのだめも、千秋先輩も仲間や先生も、みんなキャラが立ちすぎるほど立ってるけど、それが不協和音にならずに楽しめるのは、ほんと作者の力量だと思います。振り切ったギャグめいたシーンが面白いのはもちろん、彼らの悩みや夢に感情移入して、じーんときます。漫画だと当然、音は聴こえないのに、逆に聴こえないからこそ、想像の余地があって、どんなに素晴らしい演奏なんだろうと思える良さがあります。 アニメ化もドラマ化もされて大人気でしたが、やっぱりなによりも原作の漫画の魅力があればこそ!だと思いますね。コミュ症なキラーT細胞はたらく細胞フレンド 清水茜 和泉みお 黒野カンナ名無し『はたらく細胞』も気が付くと色々と増殖して、なんと少女マンガ枠にまで! 本編でも大活躍していたキラーT細胞がメインということで、少女マンガなことと『フレンド』の文字に訝りつつ読みはじめました。 白血球に負けず劣らず格好良いイメージだったキラーT細胞のイメージが大分変りました。コミュ症ゆえの外面とのギャップが面白いです。 環境は人を変えるおれはキャプテン コージィ城倉名無し主人公は、成績優秀、将来はスポーツジャーナリストになりたいという、地味で気弱な野球部の中学生です。ちょっと病的なほど、のめり込んだことには一直線なところがあります。 そんな彼が、ある日、野球部顧問の気まぐれに近い判断で、野球部の部長になります。当然、まわりは困惑、落胆、主人公本人もそうなるのですが、じわじわと変わっていきます。 おもしろいのは、主人公の持つ野球理論と、やると決めたら一日に大量の素振りも辞さない病的な部分、そして目覚めた独善的な性格が、強烈なリーダーシップを生み、ぐいぐい部員を引っぱるところです。 重要なのは、単に自分勝手なのではなく、部員のやる気も強く意識したものなので、結果にもつながります。ある意味では、話題のベンチャー企業の社長、ともいえるようなスタイルです。ですから、野球漫画に興味がない人にも訴えかけるおもしろさかもしれません。光子となぎ子のやりとりが良い。清少納言と申します PEACH-PITPom 平安時代の女性はお洒落だったのか。とゆうか、お洒落に敏感だったのか。 平安時代が舞台なのに、なぎ子(清少納言らしい)は普通に現代っ子に見えます。笑 平安✖︎現代が、読みやすくしてくれて、この物語の良さを引き立ててると思いました。 ですが、登場人物の中で私は今、光子に注目してます。 物語の最初に自分のことを行き遅れです。って言ってしまう自虐キャラ的なところ、ブラコンなところ、マロ眉、丸顔。ぽちゃり具合など、可愛い。 なぎ子が際立つのも光子ありきなのかもって思いました。とにもかくにも、ふふっと笑えて面白かったです。 #1巻応援 "愛する地獄"と"愛される地獄" #1巻応援この愛を終わらせてくれないか 筒井いつきsogor25高校2年生の八河柚には"神様"がいる。現役高校生の速水瞬、現役高校生女優である彼女は柚の唯一無二の存在である。実は2人はクラスメイトなのだが、柚がスクールカーストの最下層にいる一方、瞬は仕事の合間の限られた登校日にもカースト上位の世木幸子らとともに過ごしている。だから柚にとって瞬は"近くて遠い神様"。そんな柚が、瞬と最も仲良く接している幸子と最悪の邂逅を果たすところから物語が始まる。 柚は幸子に対し日頃から抱いていた怨嗟の念をぶつけるが、そんな柚に対し幸子"誰かに愛される地獄"を教えてやろうかと凄む。その後、幸子との邂逅を契機として柚は瞬との距離を近くするのだが、瞬を神様と半ば崇めるように想い、またそれに対応して自らを卑下するため、自身の瞬に対する感情に苦悩することになる。 柚の"愛する地獄"と幸子の"愛される地獄"、そして作中ではまだ明確にされていない瞬の感情。3人の想いが複雑に混じり合って起こる化学反応、その先にあるのは幸子の言うように"地獄"なのだろうか。 最初この作品を読んだ時、公式でも"ラブストーリー"と銘打たれているにも拘らず、描かれているものが恋愛感情とは微妙に違うんじゃないかという感覚を覚えた。これに似た感覚は「アタシのセンパイ【電子版特典付】」を読んだ時にも感じたが、もしかしたらこの物語も同じようなベクトルに収束していくのではないかと思うと黒い期待が膨らんでしまう、そんな作品。 1巻まで読了 "好き"なのに"気持ち悪い"感情、経験ありませんか? #1巻応援カエルになった王子様 我楽谷sogor25みなさんは「蛙化現象」という言葉をご存じでしょうか。自分から好きになった相手のはずなのに、相手からの好意を感じると逆に嫌悪感を抱くようになってしまう現象のことで、心理学会で発表された論文を元に生まれた用語です。現実では交際相手に対する"嫌悪感"のことを表していますが、嫌悪感だけでなく、相手のことが"蛙に見えるように"なってしまった女の子・三橋ハルのことを描いたのがこの作品です。 現実の「蛙化現象」もそうですが、この現象が起こる原因として"自己肯定感の低さ"というのが挙げられています。コレ自体は少女マンガ的には割とありがちな主人公像かもしれませんが、今作では「恋人と接している時間が苦痛になる」ところにまで行ってしまっています。悩みの原因に違いがありますが、"自己肯定感の低さ"を全力でコミカルに描いているのが『顔がこの世に向いてない。』であれば、"自己肯定感の低さ"を「蛙化現象」として表現し、それに立ち向かおうとする姿を描いているのがこの作品ではないでしょうか。同じくパルシィで連載されている「隣の芝生が青すぎる」などにも近いテーマを持っているように思います。 もしかしたらハルに共感できない方には全然よく分からない作品なのかもしれません。でも、嫌悪感を抱くまでいかなくても、恋愛の過程のどこかで自分のことを低く見てしまった経験のある方、自分と誰かを比べて劣等感を抱いたことのある方には激烈にぶっ刺さる、そんな作品なんじゃないかと思います。 1巻まで読了史上最高に"フリーダム"な清少納言! #1巻応援清少納言と申します PEACH-PITsogor25平安時代。それは戦国時代・幕末と並ぶ日本歴史上の三大フリー素材の一つ。「とりかえ・ばや」のように平安時代独特の雰囲気を最大限に保った状態でオリジナルのストーリーを繰り広げているものもあれば、「姫のためなら死ねる」のように最低限の史実だけ乗せてあとは縦横無尽に自由に描かれている作品もあり。ではこの作品はどちらなのかというと、圧倒的に後者である。 橘則光の嫁として登場したのは、ふわふわのファーのついた唐衣と葦で作った"目の前を覆う御簾"という体のサングラスを掛けた清少納言(作中では清原諾子(なぎ子)として登場)。そして彼女に対峙した則光の姉・光子は正装した則光に対して「いとエモし!」と言ったり、心を乱したときにアロマを焚いたり。。。そんな感じで、平安絵巻の形を取りながら現代のセンスをフルに織り交ぜて描かれている作品。さらに話が進んでいくとなぎ子のとんでもない秘密も露わになって、ハイテンションなドタバタが加速していく。自由奔放ななぎ子、彼女を"嫁"と認められない光子、そして優柔不断ながら実はなぎ子に負けず劣らず独特な感性を持っている則光、切れ味鋭いコメディをやりつつも結婚を巡って謎の攻防を繰り広げるこの作品から目が離せない。 1巻まで読了家族っていいよねパパと親父のウチご飯 豊田悠野愛性格もルックスも正反対のシングルファーザー2人がルームシェアする、というのでキャラクター萌え的なものを強く打ち出している漫画なのかなと思ったことを深く反省します。 千石と愛梨、晴海と清一郎という2組の親子がだんだん家族になっていく姿に思わず泣いてしまった。 料理が持つ力っていうのは美味しいかどうかだけではなく、誰かを想って作るとか一緒に作るとか、過程の部分が大事なんだよなあと改めて感じた。 家族で一緒にご飯を食べるって幸せなことだよなあ…。 茜ちゃんとお友達のエピソードが可愛くてキュンキュンした。というか茜ちゃんかわいい。 拝啓、久住小春ちゃんきらりん☆レボリューション 中原杏野愛きらりちゃんというかモー娘。の久住小春ちゃんが好きでアニメ見てたなあ、懐かしい!! 読むと当時が蘇るかもと思って1巻無料だったし読んでみたらハイテンションすぎてびっくりした。アイドル目指すきっかけがわりとよこしまだったり、コンサートに不法侵入したりとなかなかに破天荒コメディだった。 でもかわいい衣装でステージに立ったりCMに出ている姿を見ると、当時の小春ちゃんを思い出して懐古厨ハロヲタはキュンキュンするんだなあ…大好きだったなあ…誰もが認める名作「寄生獣」寄生獣 岩明均名無し人に寄生し、その体を乗っ取り、人間を捕食していく謎の生物…これだけ言うとホラーの趣がありますが、これはヒューマンドラマです。 テーマも環境問題がどうのと言う、今の時代ではありふれた陳腐な物に感じられるかも知れませんが、逆にそれが寄生獣(パラサイト)の「自然の摂理」的な物を感じさせます。 パラサイトには悪意があるわけではなく、単に「この種を食い殺せ」と言う本能に従っているだけなので、弱肉強食の摂理に従えば、彼らは普通に生きているだけと言うことになります。 つまり彼らも自然の一部なのです。 それが環境を破壊している人間へのカウンターとしての生物なのかが分からないため、パラサイト当人達も「我々は何故こうして生きているのか」と考察する者もおり、中々深いです。 結局、パラサイトの中で一番の能力を持ち、リーダー格である「後藤」は、環境破壊の権化である、ゴミ捨て場の毒を主人公に打ち込まれてトドメを刺されますが、これも皮肉が効いています。 主人公に寄生し損ね、共同生活を送ることになる「ミギー」にも妙な愛嬌があり、明言はしませんが、最後彼らがどうなるかは涙無しには見れないかもしれません。 名言や名シーンの多い漫画でもあるので、それだけでも読んで損はしないでしょう。 作者の岩明氏の絵も、人間と人間で無い何者かの違いがきちんとわかる辺り凄いです。 特別綺麗とか特別美しいとかそういうのではありませんが、生きた眼とそうでない眼の描写が抜群に上手い。 視線だけで「コイツはヤバイ」とか「コイツ人間じゃねぇ」と言うのを分からせるのは類い希なるセンスだと思います。<<437438439440441>>
シアロアとゆう、正体を明かさないバンドに惹かれた人たちの短編で描かれるお話。(3巻はシアロア中心) このマンガ、引き込まれるなと思ったのは、実際のストーリーに対する音源があること。 読みながら、音楽も一緒に聴くと、さらに入り込んで読めるし、感情移入もしやすくて面白かった。(youtubeで見ました) そしてシアロアの二人は、かっこよくて美しい。 何回か読んで色んな視点で見てみたい作品です。