完結したマンガの感想・レビュー16083件<<303304305306307>>土田世紀は熱心な宮本輝ファンだったそう春の夢 土田世紀 宮本輝かしこ文藝春秋が発行していた「コミックビンゴ」という雑誌で連載されていたらしいです。原作は宮本輝の同名小説。土田世紀は熱心な宮本ファンだったそう。 【あらすじ】普通の大学生だった主人公は父親が急死したことで、いきなり借金取りに追われる生活を送ることになる。まだ電気も通っていない夜逃げ先のアパートで帽子をかけようと柱に釘を打ったところ、偶然にもトカゲを刺してしまう。しかしトカゲは生きていた。こうして釘が刺さったままのトカゲを飼育しながら、借金取りに追われ八方塞がりになっている自分を重ねて生活していく…。 宮本輝の小説は「錦繍」を読んだことがあるんですが、どんな内容だったか忘れてしまいました。映画監督の是枝裕和のデビュー作も宮本輝原作の「幻の光」で、これも観たんですが忘れちゃいましたね(主演の江角マキコがよかったことだけは覚えてます)…。久々に宮本輝作品に触れて「そういえばこういう作風だったなぁ」と何となく思い出しました。普通のコミック雑誌だったら物足りない連載になっていたかもしれないけど、文藝春秋の雑誌だし、土田世紀との相性はとてもいいです。 「生き方は死に方なんやと…」と言いながら借金を残した父親がものすごい形相で死んでいくんですが、もっとすごい死顔の人も出てくるのでギョッとしてしまいました。ちょっと笑えるくらいすごかったです。前情報なく読んだ黒医者のデザート 外本健生マンガトリツカレ男最初はヤングマガジンや漫画ゴラクに掲載されていそうなマンガだなと思いながら読んだが途中に鑑識の女が出始めてから面白くなった。最初から全3巻と知っていたのでどんな感じで終わるかと思ったら第一部完だった。気になる展開だったので続きを是非読みたい末次由紀先生の帯コメントが全て海、のち晴れ 高見奈緒名無しツイッターでよく見かけるなと思って内容を特に確認せずに買って読んでみました。ものすごく簡単にいうと、親から適切に愛をもらえない境遇にいる少年と少女が出会い、相手の存在によって自分の存在意義を見出す、そんな話です。 あまりひとに薦めやすい話ではないけど、末次由紀先生の帯コメントに ー この物語が必要な人が必ずいる、その人に届けたい と思いながら一気に読みました。ー とあり、もうここに集約されてるなとこれ以上のことは何も言えねえって感じです。 この高見先生、マトグロッソで新連載がすでに始まってるみたいです。期待ですね。繊細でみずみずしい、からだとこころの話からだのきもち ナヲコ野愛ちゃんとエロいのに、それ以上に胸がぎゅっとなる。セックスは結局コミュニケーションのひとつでしかないのに、大きな意味を持つと思い込んでいる。からだを繋げても心までは見えない。相手の心どころか、自分の心でさえも見えないのに。 ナヲコ先生と言えば揺れ動く心のうちを、繊細に丁寧にたっぷり描くのが特徴だと思っている(分析できるほどたくさんの作品を読んではいないけど)。 からだのきもちは短編集なので、1作1作はとても短い。短い上にちゃんとエロいシーンが描かれている。 心のうちを丁寧に描く隙間はないんじゃ?なんてことはなかった。 相手の心を知りたい、見たことない顔を見てみたい、本当の自分を見てほしい、一緒にいてほしい。 体を繋げるにもいろんな気持ちがあって、そのどれもが繊細でみずみずしい。 やっぱりナヲコ先生作品にハズレなしだなあ…。 (なんかのきっかけで新作出ないかなあ…) ピアノがつなぐ悪魔と人間の不思議な関係泥舟に五芒星 夏糖サガリ名無し音楽という趣味に没頭しすぎて人間との契約を取らずにクビ宣告をされた悪魔・杭鳴(くいな)が嫌々ながら人間界に降りると、そこで出会った全く欲がない女性・祈里(いのり)と、彼女の家にあるピアノを借りるかわりに家を守るという仮契約を結びます。 仕事をしたくない悪魔と、欲がない人間という不思議な組み合わせ。どんな物語になるのか先が気になります。残酷だけど希望もある、とある中学生の恋 #1巻応援来陽と青梅 深山はなnyae※ネタバレを含むクチコミです。中学生が繰り広げるドラマチック・ラブ…!秘密の花園 藤井みほな名無し※ネタバレを含むクチコミです。 いきなり結婚!から始まりますマリーマリーマリー 勝田文名無し鍼灸師のリタちゃんは愛車のミニで往診した先でギタリストの森田さんに一目惚れされます。いきなり「森田リタにならない?」とプロポーズしてくる猛アプローチに最初はドン引きしていましたが、なんやかんやでトントンとあっという間に結婚してしまうのです!第一話からナイスカップルっぷりを発揮しています。ギタリストの森田さんのカッコよさは言うまでもないですが、リタちゃんもすごく可愛いんですよ〜。鍼灸師さんがミニを乗りこなすギャップがいい!脇役もたくさん出てくるんですがどの人も魅力的でした。特にリタちゃんの師匠の旦那さんが登場する回が好きだったなぁ。まんじゅうの中のあんこはフル オブ ロンリネスらしいです。漫画で読むと深いい話でした。日陰者たちの青春息をつめて走りぬけよう ほんまりうnyae今でいうところのスクールカースト最下層にいる少年たち4人の、彼らなりに輝くための努力を描いた物語だと思いました。 彼らは元々、同じ学校に通いながらも全く接点がなかったのにひょんなことから友と呼べる存在になります。その過程もたまらなく良いのですが、彼らがいかに存在の薄い生徒かというのの伝え方もまた良い。親からしたらそんな悲しいことないだろうと思いましたけどね。 彼らはまず不良生徒を見返すために体を鍛え出すのですがその流れで、暴力に怯えず人を殴れるようにならないと、という考えに至ります。それが最終的に悲劇的な事件につながるのですが、なんとなく彼らを責める気持ちにはなれないというか、本当はもっと爽やかな方向で発散する術を見つけられれば良かったけど(例えばスポーツとか芸術とか)彼らにはそんなに選択肢はなかったんだろうなと。 実際、壮絶ないじめを受けてるわけじゃないしなんとなく日陰でやり過ごしていればなんとなく卒業してなんとなく大人になって…が可能だったのに、そっちを選ばなかった彼らをちょっと尊敬します。オカヤさんの新たな代表作ですよ、これは!白木蓮はきれいに散らない オカヤイヅミ名無し「白木蓮はきれいに散らない」、読みました。面白いです。鶴谷香央理さんがTwitterで「おばさん最高です」と書いているのを見ましたが、「おばさん最強!」と思いました。親の介護や夫婦の不仲、家族からの疎外感などいろいろありますが、それでもしぶとく自分の居場所を探そうとする。オカヤさんは、他の作家なら聴き取れないモゴモゴした小さな声をちゃんと言葉にして、思いを描く天才だと思いました。そうした元々もっているオカヤさんの魅了が、この白木蓮で全面展開されて、花開いたのではないか、と。「ものするひと」は傑作だと思いましたが、あれを超えました、完全に。そもそも、このタイトル、すごくないですか? ぜひ皆さんの感想も聞いてみたいです。 コミュ力お化けの街歩き全っっっっっ然知らない街を歩いてみたものの 清野とおるたかドラマ化するということで読んでみました。清野作品は「おこだわり」しか読んだことがなかったのですが…凄まじい勢いでその辺の知らない人に話しかけて、道や街の良い所を聞きまくるのでビビりました。とんでもないコミュ強…! 普段使ってる路線で1回も降りたことがない地味〜〜な街だとか、単に駅の名前が面白い(おもちゃのまち駅)とか、最高にくだらない理由で行き先を選んで生活感に溢れまくってる街を歩くという最高に楽しい漫画。 地元の人しかいないスナックに入ったら、そのあと自分より若い新規客がきてあっという間に場に溶け込み「こいつ…できる!」ってなったやつ好きです。 個人的、北海道の人は雪のとき傘を差さないという話で自分の長年のモヤモヤがスッキリしたので本当によかったです。自分は東北の出身ですが、上京して初めて雪が降ったとき街で自分だけ傘差してなくてメチャクチャ混乱したんですよね。やっぱ差さないよな!? よかった…! 28日からムロツヨシ主演で始まるドラマ…この奇想天外な街ぶらエッセイ漫画を一体どうやって映像化するのか楽しみです! (↓老婆の独り言にカットインして流れるように情報聞き出す技術よ…!)むちゃくちゃ良いとしかいえん戦国忍法秘録五右衛門 石川賢starstarstarstarstarマンガトリツカレ男作者と名字が同じ『石川五右衛門』が主人公のマンガ。あらすじは天正伊賀の乱で石川五右衛門が信長の命を狙うところから始まる。絵と内容といい全てが石川賢は最高だなと思った内容だった。神州纐纈城の時もすごい絵だな思ったけど また一段と絵が凄くなっていた。 もう続きを読むのは無理だとはわかっているがそれでも続きが読みたい私の「思い出せないマンガ」はこれだった!まにあってます! 森永あいかしこマンバには「思い出せないマンガ」を探してる方がたくさんいますが、そういえば私にもそういう漫画あるな〜と最初に思い出したのがこの作品でした。たぶん小学生の時にネットで試し読みをしたんだと思うんですけど、「少女漫画」「誉ちゃん」「メイド服」の記憶があったので、検索したらすぐヒットしました。えっ!『山田太郎ものがたり』の森永あい先生の作品だったのか…!どおりで20年前に数ページしか読んでないのに強烈なインパクトが残っていた訳だ。そして森永あい先生が2019年に亡くなられたと知ってショックでした。 『まにあってます!』はイケメン三兄弟の家に借金のカタとして誉ちゃんがやって来て平和な暮らしをめちゃくちゃにしていくコメディーです。家の中では雇われの身としてメイド服を着て家事をするのですが、コロッケを揚げたら家を燃やすなど散々な出来です。でも三兄弟が通っている私立の名門校の編入試験に満点合格するし、去年まで男子校だったから女の子は一人だけっていう逆ハーレム状態で、むしろ誉ちゃん無双な漫画だったりします。イケメンを天然ドジっ子がブンブン振り回すTHE漫画なマンガで面白かったです。また読めて嬉しかったなー。 最初から最後までずっと良かったA子さんの恋人 近藤聡乃hysysk※ネタバレを含むクチコミです。池辺葵が描くSF私にできるすべてのこと 池辺葵名無し単行本が3/24に出ると知って今から楽しみ(*^^*)新聞とかでずっと連載してほしいコットリコトコ おくやまゆかnyaeとある4人家族の、なんてことなさが最高に面白い日常ショートストーリー。もうひとつのクチコミにも書きましたが単行本化を待ち望んでいました。 サザエさんみたいに、新聞のはじっことかでずっと連載していてほしいような漫画です。 #完結応援 実は漫画家マンガです赤白つるばみ・裏/火星は錆でできていて赤いのだ 楠本まきstarstarstarstarstarかしこ楠本まき先生って作家性が強くて難解な作品を描いてそう…というイメージがあったのですが、エッセイ漫画「A国生活」を読んでから印象が変わりました。思ってたより読みやすくて、でもセンスがあってユニークな作家さんなんだと。 この作品は「赤白つるばみ」のスピンオフらしいのですが、これだけ単体で読んでも内容を理解するのに問題ありませんでした。色々と話題になったジェンダーバイアスについてのセリフがある作品ですが、全編通して読んでみると漫画家マンガとして面白かったです! 美大生のノエル子さんは少女漫画誌ガーマレットで新人漫画家としてデビューしますが、編集者からは読者が共感してキュンキュンするような漫画を描いてくれと言われてしまい、自分の作家性との違いに悩みます。そんな時に大ファンの谷崎真珠先生のアシスタントをしに行くことになり、谷崎先生はどんなことを思いながらガーマレットで連載しているのかを聞くことになります。 ノエル子さんも谷崎先生も楠本まき先生ご自身がモデルになっているところが多分にある気がします。マーガレットでデビューされて今もココハナで活躍されている楠本先生のまんが道のような側面もある漫画です。ぜひ気軽に読んでみて下さい!読後感がほぼ手塚治虫Flower Verse らんしん名無し表紙に一目惚れして即買い。正直、感情移入も理解もできないまま絵と世界観の独特さと表現の魅力だけで読み切ってしまった。 Flower Verseというタイトルからオメガバースやdom/subのような新たなユニバースものを想像して読んだらそれは超序盤だけだった。 綺麗で不気味で詩的で壮大な物語。 手塚治虫のような宝石の国のような……自分の知ってる一番近いもので例えるとそんな感じ。 他の人の感想が気になる。隠れた名作Switch 米原秀幸名無し※ネタバレを含むクチコミです。 女子高生に伝説の絵師が憑依?!筆とあいつがいればいい。 中田アミノ名無し自分は完璧な人間だと思わせたい、ちょっと自意識が歪んだ女子高生が主人公。うっかりクラスメイトに絵が得意だと言ってしまい、美術の授業で恥をかかない為、ちっちゃいおっさん霊として現れた葛飾北斎を利用することに…!およそ主人公とは思えないマインドを持った彼女が伝説の絵師と出会って、何が変わっていくのか続きが楽しみ。カタルシスがすごい正しいリモートワークのススメ~職場の男がダメすぎて困っています~ みきさえ 川端みどり 横嶋やよい名無し※ネタバレを含むクチコミです。エッセイ風フィクション4コマ金髪女将綾小路ヘレン たかの宗美名無し昔、山形の銀山温泉に外国人女将がいたそうで、その方をモデルにしているのかな?と思いながら読みましたが、実は金髪社員白鳥ヒロシという作品に登場する綾小路ヘレンを主人公においたスピンオフ作品。 http://www.manga-1.com/?eid=5390 以前サトコとナダについて、「最後まで読んでフィクションだと知り寂しくなった」という感想をマンバで読みましたが、おんなじような気持ちになりました。ヘレンもダーリンも居ないんだ……。 かなり前の作品かと思ったら意外と2010年頃の作品のようで、ポニョとかデスノートという言葉が登場するのが印象的でした。 ぶんか社から出ている「主任がゆく!スペシャル」という、たかの宗美先生の作品名が雑誌名の雑誌で現在も「ヘレン」は連載されているそう。 https://www.bunkasha.co.jp/search/g2172.html いろいろ衝撃的でどこから突っ込めば良いのか……とにかくたかの先生がすごいってことだけはわかりました。 胸糞悪いですねおしおきエクスキュート 三色網戸。名無し※ネタバレを含むクチコミです。エビちゅかわいいよエビちゅおるちゅばんエビちゅ 伊藤理佐野愛けなげだけどちょっとおろかですごく下品なえびちゅがかわいい。 ご主人ちゃまによろこんでほしくてがんばるけど全部裏目に出ちゃうのが不憫でかわいい。かいしょうなちのことをボロクソ言いつつ2人と一緒に遊びたいのがかわいい。 子どもの頃に読んだ記憶がうっすらあったけど、大人になって読んでみたら9割下ネタで結構びっくりした。9割どころか12割かも。子どものわたしなんで読んだんだろう。 かわいいハムスターに騙されて子どもに買い与えないように気をつけていただきたい。英才教育という意味で早めに読ませるのもアリかもしれない。 あまりの下品さに検索してはいけないワードとして有名になっていたり、韓国ではハム太郎より人気者になっていたり逸話も含めておもしろい漫画だと思います!<<303304305306307>>
文藝春秋が発行していた「コミックビンゴ」という雑誌で連載されていたらしいです。原作は宮本輝の同名小説。土田世紀は熱心な宮本ファンだったそう。 【あらすじ】普通の大学生だった主人公は父親が急死したことで、いきなり借金取りに追われる生活を送ることになる。まだ電気も通っていない夜逃げ先のアパートで帽子をかけようと柱に釘を打ったところ、偶然にもトカゲを刺してしまう。しかしトカゲは生きていた。こうして釘が刺さったままのトカゲを飼育しながら、借金取りに追われ八方塞がりになっている自分を重ねて生活していく…。 宮本輝の小説は「錦繍」を読んだことがあるんですが、どんな内容だったか忘れてしまいました。映画監督の是枝裕和のデビュー作も宮本輝原作の「幻の光」で、これも観たんですが忘れちゃいましたね(主演の江角マキコがよかったことだけは覚えてます)…。久々に宮本輝作品に触れて「そういえばこういう作風だったなぁ」と何となく思い出しました。普通のコミック雑誌だったら物足りない連載になっていたかもしれないけど、文藝春秋の雑誌だし、土田世紀との相性はとてもいいです。 「生き方は死に方なんやと…」と言いながら借金を残した父親がものすごい形相で死んでいくんですが、もっとすごい死顔の人も出てくるのでギョッとしてしまいました。ちょっと笑えるくらいすごかったです。