完結したマンガの感想・レビュー16083件<<301302303304305>>粗削りだけど愛を感じる漫画チ。―地球の運動について― 魚豊mampuku科学革命に挑む異端者たちの話。カタルシスを予感させるし、とても好きなテーマです。それだけに、マンガ大賞にノミネートされた時点の2巻という序盤では、同じく今年のマンガ大賞に名を連ねるフリーレンや推しの子、怪獣8号などとくれべるとストーリーテリングでの物足りなさを感じてしまいます。3巻になって役者が揃ってきたのと読みやすくなってきたので続きへの期待値が上がってきました。うめざわしゅんのデビュー単行本ユートピアズ うめざわしゅん名無しデビュー単行本はこちらですが、これ以前の作品は「パンティストッキングのような空の下」に収録されています。まだまだ荒削りなところが「パンティストッキング〜」にはありましたが、「ユートピアズ」は安定感が増してますね。うめざわしゅん流SF(少し不思議)な短編集といったところでしょうか。この後には「一匹と九十九匹と」を描かれていて、どうしても傑作の間に挟まれて影が薄くなっていますが、うめざわしゅん好きだったら読んで損はないと思います。人間くさい虫たちの極限サバイバルサバイビー つの丸nyae読むと色んな作品が頭に浮かびます。みなしごハッチとかガンバの冒険とか。 2巻まではなんとなくで読んでましたが3巻から急に面白くなりますね。 キャラはみんな二足歩行で怪我すると血?が出るところとか虫っぽくないんですけどスズメバチだけはリアルに描いてておそろしい。ああやってスズメバチが他の虫を襲ったりコロニーを破壊したりって実際あるんだろうか? キャラが多いので名前を覚えるところまではいかなかったですけど(主人公すら危うい)久々に人間が出てこない漫画読みました。面白かったです。終わったと思っていたけど、終わっていなかった。地図にない場所 安藤ゆきstarstarstarstarstar干し芋主人公の悠人は、勉強のできる兄とイケメンの弟に挟まれ、普通の自分にもがいている。 少し頑張って兄と同じ中学校に入学したものの勉強についていけずに、 ❝終わった❞と常に心が叫んでいる。 お隣には、一人暮らしの50代の女性が暮らしていたが、急に亡くなり、その娘、琥珀が、フランスから帰国し、ひとりで生活することとなる。 琥珀は、世界的バレエダンサーだったが、ケガをして引退し、さらに 母親を亡くしたという、世間的には、30歳の身寄りのない独身女性が職を失ってかわいそうな環境にいる。 ❝終わった❞と思っている中学一年生が、自分と同じ❝終わった❞と思われる琥珀に興味を持ち、同類の様子見たさにお隣に回覧板を持って行ってみると・・・。 年の離れた不思議な関係が今後どんな展開になっていくのか? 中学一年生をいう繊細な年齢の悠人の目線で描かれる。 人から褒められるって、自分に自信が持てたり、ここにいていいんだって安心できる薬だなって思う。 異世界に飛ばされてイケメンと暮らすことになった件行き倒れもできないこんな異世界じゃ 赤井てら 松井トミー 夏野夜子異世界スキー異世界もの読んでて思うのが飛ばされてもみんな別に帰る方法を探そうとしたりしないんですよね。特に本作は主人公のスミレの適応力が半端なく高く、転移半年後にはギルドの仕事を仕切るまでになっているのがじわじわきました。 自身と同じく森で死にかけていた謎のイケメン、フィカルに懐かれながらのんびり異世界ライフを送ることになります。 ちょっと遠出していたフィカルが実は魔王を倒していたことがわかり騒動になるまでが1巻。何者だこいつ。このまま定住ライフが続くのかどこかに旅立つのかわかりませんが、願わくば幸せに暮らして欲しいですね。生きる元気が湧いてくる生きる 増強版 生々流転 根本敬hysysk思い詰めて悩んだり、逆境を跳ね返そうと力んでやっぱりうまくいかなくて落ち込んでしまうよりは、坦々とその状況を受け入れてただ「生きる」のがいいのかも知れない。大きなべっこうの置物がもらえる可能性もある。新任教師3人VSワルのカリスマ高校生ワル 真樹日佐夫 影丸譲也名無しなんとなく1巻読んだら想像以上に面白かった。1970年代の東京が舞台で、ストーリーに直接関係ない街並みとか家屋とかゴーゴー喫茶とかもかなり見応えがある。 ある高校に3年進級時にワルばっかりを集めたクラス作る計画があり、その担任候補として体育会系マッチョな男性教師、弱そうな文系男性教師、美人女教師の新任3人が集められ現在2年のワルたちの指導にあたり担任の座を争う……という話。 氷室の高校生離れした悪のカリスマぶりがすごくておもしろい。 教師に「メロメロ」にされたあと誰の手も借りず這いずってその場を去り、代わりに自分の得意分野の剣道でボコボコにして腕を折り、女教師に薬は盛るけどヤクザには売らず、ヤクザの目をナイフで切って失明させるとかまだ1巻なのにキャラが濃すぎる。 美人教師の美貌を表現するのに浅丘ルリ子が引き合いに出されていたのにビビった。あと「あっとおどろくためごろう」も。マジで当時は使われてたんだなこのギャグ。 絵が女性的で癒される!クイーン舶来雑貨店のおやつ 山内尚名無し可愛くて何も考えたくない時におススメ♪事実はマンガよりも奇なり。ぼくたちの離婚 稲田豊史 雨群兎来栄寿「病んだ魂と、欠けた魂が、修羅場を作り出す」というキャッチコピーが秀逸。 こちらは、離婚を経験した人へ経緯や顛末を取材してリアルな体験談を連ねたWEBメディアの企画『ぼくたちの離婚』の書籍版をコミカライズした作品です。 言うなれば『その時の彼女が今の妻です』の逆バージョン、「その時の妻が今の他人です」。出逢いや馴れ初めからスタートしながら、そこから別れに至るまでのそれぞれのリアルな実体験と感情が克明に描かれています。 とてもよく理解できて同情してしまう人もいれば、まったく理解が及ばず宇宙人のように思える人まで様々に登場しますが、率直に言って面白いです。下手な創作より余程個性的で立った「キャラクター」とその感情の変遷に圧倒されます。 自身も離婚を経験している原作者曰く、 「苦痛に満ちた結婚生活。身も凍る修羅場。苦渋の決断。激しい後悔と開き直り。妻に対する未練や呪詛の言葉。そこに、当時の心境と現在の心情が入り交じる。引き込まれること、この上ない。「これは読み物になる」と確信した」 とのことで、それは間違いないでしょう。 Case#03の、『キル・ビル 』の暗殺集団のボスであるビルが元恋人のザ・ブライドを殺した本当の気持ちがよく解るという件に非常に感情移入しました。サブカルに精通したカッコいい美人というのも最高でした。今の自分も結婚を経てビルに殺される側になりつつあるなと感じます。 本筋ではないですが、Case#05の犬のエピソードもグッときますね。 絵が綺麗だなぁと思ったら、『麻衣の虫ぐらし』などの雨がっぱ少女群さんの別名義でした。綺麗な上で、人間の暗部が露呈するシーンのえげつない表情の迫力が凄いです。 「人間」を見たい方、修羅場を見たい方、離婚の危機に備えて反面教師にしたい方、ご一読してみては。何も知らずに読んでしまったが世界の孫 SABE名無し孫顔の中学生・甘栗甘水が出会った者すべてを孫パワーで狂わせていくギャグ漫画…だったのですが、どんどん話が逸れていきイカしか出てこないわ格闘マンガになっていくわで一体どういうことなのか?と読み終わっても困惑していました。SABE先生のお名前を検索してようやくピンときました。私は元奥様のファンなのでお名前だけ知っていたのですがコアな作風だと聞いていたので、逆に月刊アフタヌーンというメジャーな雑誌でも描いていたことに驚きでした。 楽しそーー!!台湾もぐもぐ二人旅 にしうら染ぺそ海外に気軽に行けなくなり台湾への恋しさがいっそう増しています…🥺この本のおかげで旅行気分が味わえてすごく楽しかったです! 次は「台北之家」行こうと思います! https://lade.jp/diary/tabelog/cafe/31688/ 漫画でも倍返しだ!!モーニングの新連載半沢直樹 池井戸潤 津覇圭一 フジモトシゲキ名無し自分は半沢直樹のドラマ流行ってたのに観てなかった人間です(※流行りすぎてると避けちゃうタイプ)です。ですが、あの熱狂的なブームからしばらく経ったので、あの話題作をみてみようじゃないのと読んでみた次第です。 太い線のスタイリッシュな絵が読みやすいなぁと思ったら、フジモトシゲキ先生って股旅グルメの人じゃあないですか…!!(納得) ストーリーの面白さも作画の素晴らしさも保証されているので、これは安心して読めますね。 ▼過去作掲載ページ http://www.moae.jp/comic/thegate_matatabigourmet ▼公式作品ページ https://morning.kodansha.co.jp/c/hanzawanaoki/「クリスマスにブスと過ごすのが嫌だった」は名言ホムンクルス 山本英夫かしこ※ネタバレを含むクチコミです。 亡くなった母の故郷、スペイン・グラナダで始まる新しい生活あかねさす柘榴の都 福浪優子名無し日本人の少年・夏樹がひとりで飛行機に乗り、スペイン・グラナダへ訪れるところから始まる物語。どうやら母親が亡くなってしまい、母の故郷で叔母・アルバの世話になり暮らすことになった様子です。いろいろ違うけど、無愛想な叔母と親を亡くした14歳の少年が世話になるという話なので違国日記を思い出しますね。 地球に実在する場所なのに日本と違いすぎて非現実感があります。 なんかわからないけどワクワクする事が起こりそうな予感がする。楽しみな新連載。チェーン店でちょい飲み!ひとりで飲めるもん! コナリミサト名無し影響力やばい!主人公がめっっちゃ美味そうに飲むんだもん。 お米と一緒に酒飲める人は共感度MAXですよ。 てんやでビールは最高でしょ…。今すぐ行きたい。ジャッカル的な生き方北斗の拳 原哲夫 武論尊名無しこのマンガに登場するあんまりメジャーではない小悪党のジャッカルの生き方は色々参考になる。拳法の伝承者ではない人間がどうしたら世紀末をうまくやっていけるかを体現していると思う これは名言だろ 人喰いの妖と少年が紡ぐ絆 #完結応援チキタ★GUGU TONOANAGUMA妖(あやし)の起こす問題を解決する「あやしい屋」の少年チキタ・グーグーは人喰いの妖ラー・ラム・デラルとともに暮らしています。人と相容れない存在であるはずのラーが稼業を手伝っているのは彼の目的がチキタと100年間をともに過ごし、美味しくなった彼を食べてしまうことだから。 これだけ書くと『うしおととら』みたいなコンビバトルものっぽいですが、妖と人の命のやり取りがシビアに描かれる『チキタ』の世界はかわいく見えて非常にハードでダークです。 「人喰い」が関わる残酷なシーンがあるほか、主要キャラを巡って精神的にクる展開が容赦なく続くので最初のうちはほわんとした絵柄とのギャップにやられてしまうかも…(もちろんそれも大きな魅力です!) スリリングなエピソードのなかで「100年」とラーの抱える秘密や不死の存在など、ぞわぞわするような謎も解き明かされていくのでどんどん読み進めてしまいました。 両親の仇であるラーと暮らすチキタを筆頭に、作中では度々殺し殺され喰い喰われ…という関係のキャラクターが登場します。誰かが誰かの仇である過酷な間柄ですが、同じ時間を過ごすことで互いの想いが変わっていく過程が丁寧に描かれます。 食うものと食われるもの、許さないことと許すこと、そして生きることと死ぬこと。『チキタ』のキャラクターたちはそれぞれ凄絶な過去を持ちながら、誰かとともに日々を生きることで重厚なテーマに自分なりの答えを出そうとします。 「そうまとめるのか〜!」という最終話がとても好きでした。 チキタとラーが迎える「100年」の旅の決着、読めばきっと心に残るものになると思います。絵がフルカラーできれい!ダルちゃん はるな檸檬名無しフルカラーで1000円しないってだけでもすごい! ラストが意外な結末で、泣けます!ぐさぐさささる!ダルちゃん はるな檸檬名無し人に嫌われないためのふるまいを「擬態」と表現するのが、ぴったりで、ささりまくりました! マリンモって何〜!?紀元ギルシア 坂口尚名無し『紀元ギルシア』6話、『夏時空』、『エストレリータ』が収録された短編集。 表題作の『紀元ギルシア』の難解さがメチャクチャ良かったけどまさかの第一部で終わりだとは……結局マリンモって何なんだ!! 『夏時空』の灼熱に晒されながら青年と老人と若い女性が三つ巴を繰り広げる話も良かったし、『エストレリータ』の「アホと爆弾が抱き合っているようだった」っていう最後のセリフも良かった。 坂口尚の作品初めて読んだけど他のやつも読んだみたい。ついにメタラーが異世界に!異世界メタラーLv.999 かすが龍。六文銭メタラー(メタルを愛する人)がライブ中に感電して、異世界に行ってしまい、なぜかLv999 と ツッコミが渋滞どころか、事故起こしそうな内容ですが、ただの出オチではない面白さがあります。 また、作者がホントにメタル好きなんだなというのが伝わってきます。 私も、かじる程度しか知識ありませんが、ドラゴンといえばメタルのジャケットでよく出るとか、モンスターとの構図が例のアレとかで興奮する主人公に、そういう着眼点かとうなりました。 ジャンルとしては「異世界転生最強もの」にくくられるかもでですが、この手のジャンルに多い、最強主人公のヤレヤレ感(強すぎてヤレヤレみたいな斜に構えた態度)は皆無で、 物騒な顔して口下手だけど、実は心優しいというのも好感もてます。 まだ3話ですが、新しい異世界ジャンルの1つとして、今後も要チェックしたいです。自分の中のフツウとは。学校へ行けなかった僕と9人の友だち 棚園正一Pom 「学校へ行けない僕と9人の先生」の続編。 著者の不登校の実体験を元に描かれているのだけれど前作を読んで、「自分の中のフツウ」とは何だろう、むしろフツウとは。誰に認められたいのだろう。。など考えさせられた。 今作もフツウじゃないと。と言う言葉が沢山出て来ますが、色んな生き方、考え方があって当たり前でフツウじゃなくてもいい。 つい忘れがちなことを改めて教えてくれた考えさせてくれた作品でした。 過去が客観視できるくらい今を生きてる著者の芯の強さに励まされました。 あやのさんが分からな…おとなになっても 志村貴子ymzkrmあやのさんが分からないながらも、流さずに自分の気持ちに向き合って一歩踏み出そうともがいている姿が素直で、とても丁寧に見えた。 思ってても口にせずに、表に出すのは不適切だろうと空気を読んで仕舞い込んで、自分でも気付かぬうちに無かったことにしてたこととか、その曖昧な中間地点とか、そんな細かな感情の機微を、言葉にして掬い取ってくれる懐の深さが志村さんの漫画にはあるような気がします。 良い面も、悪い面も、どちらも同じ温度感で描かれてある気がして心地が良いというか。 他の本でも何度か思ったのですが、お話の始まりが分かりにくくて、何度か繰り返し読んで気づくことも多く、そのたびにこういうことかなって考えさせられるのが逆に味わい深くて好きです。ついに完結 年上女性による餌付けストーリー八雲さんは餌づけがしたい。 里見U六文銭※ネタバレを含むクチコミです。<<301302303304305>>
科学革命に挑む異端者たちの話。カタルシスを予感させるし、とても好きなテーマです。それだけに、マンガ大賞にノミネートされた時点の2巻という序盤では、同じく今年のマンガ大賞に名を連ねるフリーレンや推しの子、怪獣8号などとくれべるとストーリーテリングでの物足りなさを感じてしまいます。3巻になって役者が揃ってきたのと読みやすくなってきたので続きへの期待値が上がってきました。