女性マンガの感想・レビュー3249件<<12345>>素敵で前向きで偉大なお母様 #1巻応援うちの母は今日も大安 ありま兎来栄寿私がありまさんを認識したのは、Twitterで公開されていたこの本のChapter1 第1話にある 「アメリカで事故ってハッピーバースデーを歌ったうちの母」 でした。 アメリカのスーパーの駐車場でバックしていたら、ショートカットしようとしたおじさんと衝突してしまい烈火の如く怒鳴り散らされたものの、「It′s my birthday」というフレーズを聴き取った筆者の母君が店員さんたちと一緒にバースデーソングを歌うと途端に機嫌が良くなり謝ってくれたというほっこりエピソードです。 本書は、そんな素敵な母君様の心温まるエピソードや人生を生きる上で大切にしたいことが詰まった1冊です。 夫の仕事の都合で行った慣れないアメリカで、言葉が解らないときにどうやって英語を覚えていったのか。 介護でしんどくなってしまったときにどう対処したのか。 子どもが元気がなくて学校を休んだときにはどうしたか。 さまざまな、身近にあるシチュエーションで輝く母君の言動に読んでいて心が解れ前向きになっていきます。 バイクの免許を取ったりフルマラソンを走ったり、いくつになっても新しいことに挑戦し続ける気概や、実家での本格的な擬似縁日開催を全力で楽しむ様子を見ていると「人生の達人」と呼ぶのが相応しい気がします。 私もどちらかというと全力で物事を楽しむ方で、そこに一緒になって楽しんでくれる人が集まってくれることが多くて感謝しきりなのですが、母君様には似た気質を感じて共感します。 他方で、 「好きなものをちゃんと持っておく」 「自分の人生を生きなきゃ」 「そもそも人に謝罪と感謝を求めてはなりません」 といった言葉は、心に留め置いて大事にしておきたいものです。 ありまさんが母君様の言葉や存在によってどれだけ助けられ感謝しているかも伝わってくる内容でした。 心を前向きに持っていきたい方にお薦めです。これを読んで、人生を大安にしていきましょう。推し活の光と闇の相転移 #1巻応援わたしって害悪ですか?~お花畑声優厨の場合~ 岩城そよご 科丈ひとな(セブンデイズウォー)兎来栄寿推しを推す。 それは、人の営みの中でもとりわけ尊いものです。しかし、何事も過ぎたるは及ばざるがごとし。その行為や付随する感情も、行き過ぎてしまうとむしろマイナスに働いてしまうことが往々にしてあります。 本作は、新米声優・土岐野カエデ(23)を推す会社員・美花(26)の推し活の物語です。 初めてアニメで主役を得たことで、露出が増えファンも増えていくフェーズにあるカエデ。しかし、そうなると必然的にアンチの声も目立ってきます。 本作ではSNSや配信コメント、現場などにおけるアンチの描写がかなりしっかりと描かれており、非常にリアルです。美花は大好きなカエデの活動に支障が出ないよう推し活の延長線上として、そうしたアンチに対する″駆除″活動を行っていきます。ファンは原義を辿ればfunではなくfanatic。光と闇は紙一重です。 ただ正直、美花の行為自体はやり過ぎであるとしても、そこで生じるモヤモヤとした気持ちには誰かや何かを強く推した経験がある人なら大なり小なり共感できるのではないでしょうか。 また、美花のそうした行為が生じている原因のひとつに会社のブラックさがあるのは現代社会の暗部だなと感じます。他の人より仕事が早いと待遇は変わらないのに労働量が多くなるので、生産性を下げることが最適解となる矛盾。昼休みまるまる使っても愚痴を言い足りない部長。そこで溜めたストレスが、推し活での快楽をより大きいものにして依存性を高めてしまう。 そんな美花の愚痴を嫌な顔ひとつせずに聞いてくれて、推し活の応援もしてくれて、抽選にも付き合ってくれる友人のゆずちゃんのような存在は大事にすべきです。主人公が幸せになるのは難しいかもしれませんが、ゆずちゃんには幸せになって欲しい……。 推す熱量の軽さの割に美味しいポジションを確保していてモヤっとするまりんちゃんや、同担で戦友感のある蘭之介さんなど、味のあるサブキャラクターも豊富で今後も楽しみです。 推しは推しても害悪にはなるな、という反面教師的な役割を担ってくれる作品です。帝政ロシアに咲く血塗れの百合 #1巻応援蝶と帝国 箕田海道 shirone 南木義隆starstarstarstarstar兎来栄寿※ネタバレを含むクチコミです。儚い生涯に命を燃やす「"蝉"法師」たちの物語 #1巻応援蝉法師 訳アリ坊主三人衆、嫁探しの珍道中【電子特典付き】 墨佳遼sogor25その法師たちは7年にも及ぶ地中堂での修行の後、地上へと旅立ち、そして声の限り“念仏”を唱える。 同じ宗派の法師たちを蹴落としてでも声を響かせる、そんな彼らの目的は「尼と出会い命を残すこと」。 尼たちは新たな生命を産み落として間もなくその生涯を閉じる運命、そして法師たちも地上で残された命は2週間ほど。 ―そう、彼らの正体は**「蝉」**。 アブラゼミ・クマゼミなどの種類を“宗派”、その鳴き声を「念仏」と捉え、蝉たちを法師や尼として擬人化し、その儚い生涯をドラマチックに魅せる作品です! …余談ですが、この文章を書いていて思いましたが、「蝉」って漢字で書くと「禅」って字と似てますね。案外そういうところから着想を得ていたりして。。。 天才子役からエキストラへ元ヒロイン、モブになる 有生青春starstarstarstarstarNano天才子役とうたわれていた主人公めい子が、大人になった今エキストラの世界へ踏み出す話。めちゃわくわくするし、少女漫画的ドキドキきゅんきゅんもする~!良い~!! めい子の事情を考えると本当にしんどいけど(いやがらせとか実際されたらきつすぎる…)、千佳くんとの出会いがめい子を明るくのびのびとした新しい世界へ導いてくれそう。めい子に幸せになってほしい~…。続きが気になる!日常生活を描いた漫画なのに…違国日記 ヤマシタトモコstarstarstarstarstarパイナップル言葉で語り尽くせない程の、ギュッと心を鷲掴みにされる漫画。作家と女子高生の共同生活、ヤマシタトモコの新連載違国日記 ヤマシタトモコ渚ブルー※ネタバレを含むクチコミです。 もう少しフクザツな話なのかと思った不明確な悪意~引っ越し先はママ友地獄~ リアコミ 秋山はな サカドポコニャン※ネタバレを含むクチコミです。推しのために奔走するオタクの話【連載版】見捨てられた推しのために【タテヨミ】 Kim Seonyustarstarstarstarstarさんかく 推しがいる人で「なんで推しがこんな目に合わなきゃいけないの?」とか「推しにはもっと幸せになってほしい」と思ったことがある人は多いのではないでしょうか。 この作品はそんな不遇な扱いをされる推しの為に奔走するオタクの話です。 この作品の主人公であるヘスティアは有能ですが、推しのためなら結構ムチャをします。 そして自分の利益は考えず、推しの幸せには何が必要かそして何が邪魔か考え実行できる能力と胆力があります。 そんな主人公に当の推しであるカエルスは小説の世界の人なのでそんな推しだとかの概念すら知りませんのでもちろん怪しまれます。 しかしある理由で憔悴しているため主人公がそばにいることを許して共にいることとなります。 小説の内容を利用し推しの為に一途に奔走する主人公とそんな主人公の姿を見て徐々に絆されていく推し。 復讐要素もありつつ、二人の関係の変化にも目が離せない内容です! 言葉にできない救いがある違国日記 ヤマシタトモコ名無しこの作品に抱く感情はまだ言葉にしたくないし、できないと思う。他者は他者であると強く思いながらも「呪縛」なるものが私のなかにもあって、それさえも自分を形づくるものであることに嫌気が差す。 この作品には、ほんの少しの違和感を肯定してくれる言葉がある。繰り返し、時間をかけて読みたい。 第38箋の感想睡恋病~特効薬は恋の蜜!鬼上司の「提供」は濃厚です~ 成瀬ちはや名無しめっちゃ良いお話ですなつかしいミイラの飼い方 空木かけるstarstarstarstarstar_border野愛comicoでハマってた作品が無料になってたのでひさしぶりに読みました。 ミイラに小鬼にドラゴンに、ちっちゃい生き物たちが懸命に生きてて愛おしいんですよね。 飼い主の高校生たちもみんないい子です。今見るとかなりキャラクター然としたキャラクターだなあと思わなくもないですが……。この辺は時代を感じます。 ミイラのミーくんは包帯に覆われて白い目が2つついてるだけなのに、表情豊かでもちもちしていてどんどん可愛く見えてくるから不思議。 後にアニメ化もされましたが、確かに動いてるところを見たくなるキャラクターです。 シリアスパートはしっかりありつつ、基本はかわいい生き物たちがほのぼの過ごしているので幸せな気持ちで読める作品です。色んなことを自分自身で選ぶんだ。ガラスの靴は割れてもはける 都陽子starstarstarstar_borderstar_borderPom あーでもないこーでもない話せる女子会トーク。 読んでるだけで楽しいし、もっと読みたかったなぁ〜 推しが結婚したことをキッカケに婚活を始める4人の女子達。 色んな人と出会い、経験をして最後に素敵な人に出会う。 話の内容はとても分かりやすかった。 自分にとってベストなタイミングがあるんだなぁと毎度毎度こう言った漫画を読む度に思う。 後藤さんは変わってるけど、本気で好きになった人は大事にしてくれそう。年齢重ねて味が出るタイプ。とか分析も楽しい。笑 タイトルのガラスの靴は割れてもはけるって、すごく勇気が出る言葉だ。 がんと、人生と向き合う #1巻応援おはよう、おやすみ、また明日。 御前モカstarstarstarstarstar兎来栄寿『CREWでございます!』シリーズの御前モカさんによる新作です。フィクションではありますが、一家全員ががん患者であることは本当で、ご自身の闘病経験を元にして描かれているそうです。 主人公の独身女性・秋山紅葉が、がんで五年生存率50%を宣告され闘病していくという内容になっています。 皆さんは、もしも同じように宣告されたとしたら、どうするでしょうか? なかなか母親に切り出すことができなかったり、友人に伝えたら心無い言葉をSNS経由で刺されたり、読んでいて胸が圧搾されるような気持ちになります。10話の122Pなど、思わず嗚咽が漏れました。 それでも、同じ病室の杏子さんのように素晴らしい人との出逢いも生きている限り存在します。 杏子さんの言葉であったり、改めてその境遇になってからいろいろな物事を見つめ直したりすることを通して、今まで抑圧されていたものや苦しみからの解放が得られる瞬間もあり、そこは祝福したくなります。 私もなかなか自分のために生きられず人に譲ってばかりな部分があるので、紅葉がたまには自分のために生きようとするシーンなども全力で応援したくなります。 がんは日本人の死因としては1位ですし、私も大概睡眠や命を削って生きてきたので30代でがんになる『断腸亭にちじょう』などを読んでいてもまったく他人事に感じられません。いつか遠くないときに、自分や周りの人に訪れるかもしれない。 そうなったときに知っておくべきことや心構えとして持っておくべきことはたくさんあり、備えとして読んでおいて損はない作品です。それ以上に人生における大切なものも、ここにはたくさんあります。 そして、私は『CREWでございます!』や『おはよう、おやすみ、また明日。』のような素晴らしいマンガを描いてくださった御前モカさんに感謝しています。どうかひとつでも多くの笑顔がありますように。どのケースにも救いがあるのがいい。満タサレズ、止メラレズ 駒井千紘ポコニャン※ネタバレを含むクチコミです。最高すぎるオフィス百合(最高すぎる)彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる Sal Jiangstarstarstarstarstarnyaeこういうの待ってた〜ありがとう〜 彩香ちゃんが弘子さんを落とすところを見届けるまで死ねない…私は1話で速攻落ちましたけどね。 と思ったら元ネタを発見してしまい、無事に死にました。 https://twitter.com/JiangSal/status/1276143943898390528 レベルの低いお気持ち表明作品青に、ふれる。 鈴木望名無し※ネタバレを含むクチコミです。ゆるふわ女子は"捕食系"…?SUGAR GIRL ヤマシタトモコstarstarstarstarstar_bordernyae※ネタバレを含むクチコミです。「あやしい癒しの八雲さん」感想あやしい癒しの八雲さん 綾野六師ニーナいいよね!和装男子。しかも黒髪糸目で見目麗しく、ピアス穴何個もあって、遊んでそうなのに中身ピュアとか…そんなん好きに決まっとるわ! あ…個人的には途中から登場する、ダウナー系なのにいい子な男子も、なかなか捨てがたいんだが…(笑) 宗教漫画ですハートのしっぽ あやせ理子名無し※ネタバレを含むクチコミです。若いなあ、若人たち君に捧げる男前【単話版】 文之助ゆゆゆ男前な女の子に恋した男の子。 突然、年下のワンコ系男の子に告白された女の子。 どちらも心根までイケメン。 そしてすごく青春。枯れかけた心に眩しい。 サバサバしている女の子なのに、男の子がメロメロ過ぎて、その反応が糖度を上げる。 サバサバしている女の子だけど、ときどき本音をストレートに伝えて、糖度を上げ、それにやられた男の子が再び糖度を上げる。 相手は自分のことを…と考えつつも、お互いに相手のことを思いあっているので、結果的に甘いお二人。 養護教諭が、あまりの甘さにやられるのが、よくわかる。 タイトルは女の子が男の子に捧げる男前と思ったけど、逆もあるのかもしれない。古い価値観の人間はこの世から消してハッピーエンドジェンダー・コード ~男らしさ、女らしさの鎖につながれて~ 六花チヨ名無し※ネタバレを含むクチコミです。 ネーミングがやたらとひどい非正規戦隊ヤサグレンジャー ~正義は歩合制 怪人1体5000円~ 奥田薫starstarstarstarstar_borderゆゆゆひどいネーミング(通り名)をつけてくる人たちの名前もひどい。 そして、Webでなくアプリで漫画を配信する気遣いを教えてくれる。 やすらぎのハーブの人は遠回しの表現しかてきないなら、塀から出てきても、規制が多すぎて戦隊復帰は困難では。 ちなみにデフォルメ絵が通常運転。 そのせいか、作画コストの高さから、ちょいちょい出てくるのに、素顔は少ない敵ボス。 ボスの顔の秘密もいつかわかるんだろう。イケメン過ぎてもてて辛いだったら、どうしよう。思春期に、人と違うことについて悩む少年。ジェンダー・コード ~男らしさ、女らしさの鎖につながれて~ 六花チヨゆゆゆ※ネタバレを含むクチコミです。<<12345>>
私がありまさんを認識したのは、Twitterで公開されていたこの本のChapter1 第1話にある 「アメリカで事故ってハッピーバースデーを歌ったうちの母」 でした。 アメリカのスーパーの駐車場でバックしていたら、ショートカットしようとしたおじさんと衝突してしまい烈火の如く怒鳴り散らされたものの、「It′s my birthday」というフレーズを聴き取った筆者の母君が店員さんたちと一緒にバースデーソングを歌うと途端に機嫌が良くなり謝ってくれたというほっこりエピソードです。 本書は、そんな素敵な母君様の心温まるエピソードや人生を生きる上で大切にしたいことが詰まった1冊です。 夫の仕事の都合で行った慣れないアメリカで、言葉が解らないときにどうやって英語を覚えていったのか。 介護でしんどくなってしまったときにどう対処したのか。 子どもが元気がなくて学校を休んだときにはどうしたか。 さまざまな、身近にあるシチュエーションで輝く母君の言動に読んでいて心が解れ前向きになっていきます。 バイクの免許を取ったりフルマラソンを走ったり、いくつになっても新しいことに挑戦し続ける気概や、実家での本格的な擬似縁日開催を全力で楽しむ様子を見ていると「人生の達人」と呼ぶのが相応しい気がします。 私もどちらかというと全力で物事を楽しむ方で、そこに一緒になって楽しんでくれる人が集まってくれることが多くて感謝しきりなのですが、母君様には似た気質を感じて共感します。 他方で、 「好きなものをちゃんと持っておく」 「自分の人生を生きなきゃ」 「そもそも人に謝罪と感謝を求めてはなりません」 といった言葉は、心に留め置いて大事にしておきたいものです。 ありまさんが母君様の言葉や存在によってどれだけ助けられ感謝しているかも伝わってくる内容でした。 心を前向きに持っていきたい方にお薦めです。これを読んで、人生を大安にしていきましょう。