女性マンガの感想・レビュー3238件<<123124125126127>>二ノ宮先生の酒豪っぷりに爆笑平成よっぱらい研究所 完全版 二ノ宮知子名無しエッセイマンガです。二ノ宮知子先生のマンガには常識を超えた天才(奇人?)キャラクターが登場しますが、これを読むとさすが生みの親だなぁと感嘆します。酒で起こした失敗は酒で忘れる!明るい酔っ払いは最高!平成の名著だと思います。それぞれの秘密が複雑に絡み合う群像劇木曜日は君と泣きたい。 工藤マコトsogor25各キャラが秘密を抱えながら進む恋愛の群像劇なんだけど、それぞれのベクトルがパズルのピースのように絶妙に噛み合って不協和音を生み出してる。それなのにドロドロ感が全然ないので温かい気持ちで見守れる。 こういう作品だと「まずその秘密を詳らかにすれば幾らか問題解決するやん」と思う作品が多いんだけど、この作品の場合は各々が秘密を公開しても何にも好転しない形に設定が組み立てられている。その設定の噛み合わせ方が見事。 あらすじを読むと「青のフラッグ」のようにシリアスめの強い印象を受けるけど、意外と「ホリミヤ」みたいな超絶爽やかな恋愛群像劇になりそうな予感もあって、メインの展開も含めて先が読めないので続きが楽しみ。 1巻まで読了大人気イラストレーターが描く、魔女の上京物語おくたまのまじょ 丸紅茜名無し奥多摩で生まれ、奥多摩で育った世間知らずの魔女マホが、新宿に住む伝説の魔女アヤと一緒に人間を殺すため、いざ上京! が、普通に大学に通うって言っているし、 その前に、酔っ払いに絡まれたり、銭湯でのぼせてぶっ倒れたり…いろんな経験を通して、結局は成長物語と言う感じでしょうか? いい意味で期待は裏切って欲しいです! マホとアヤ、いいコンビみたいですが、魔女らしい姿はほとんど出てきてないですね。笑 しかし、丸紅茜さんは超絶人気神イラストレーターさんなので、 絵はとにかく良き… 動物と人間のあいだ JCのどたばたコメディ!ぶんぶくたぬきのティーパーティ 森長あやみたか森見登美彦の有頂天家族が好きな人はハマると思う 表紙からもわかるタヌキのリアルさが愛くるしい! 人間に化けられないお兄ちゃんと、詐欺で捕まったパパが家族から雑に扱われてるとこがすごい好き。 これは笑ってしまう!男子高校生とふれあう方法 地球のお魚ぽんちゃんstarstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)表紙からは、しっとり切ない優しく感情を揺さぶる繊細な青春漫画かなーと思って手に取ったら、おっとそれは大間違いだぜ!!単純にめっちゃ笑える漫画でしたー!!って感じのギャグ漫画でした! 男子高校生とふれあうことを至上の喜びとしているDKO(男子高校生おんな)が都市伝説のように至る所から神出鬼没に現れ、男子高校生にふれていく! あ、アホすぎるー! 最高です。 作者ご本人が男子高校生が好きすぎて面白くなっちゃってる人なので、こちらの漫画を気に入った方はぜひTwitterも覗いてみてください!テロを生き延びたマンガ家が示す「描く」ことの意味わたしが「軽さ」を取り戻すまで “シャルリ・エブド”を生き残って 大西愛子 カトリーヌ・ムリスANAGUMAここ10年くらいのあいだに、自伝やエッセイぽいバンドデシネのスタイルが、フランス語圏を中心に広く市民権を得ています。 ヨーロッパのマンガといえばメビウスやエンキ・ビラルのような、ゴツめのSFのイメージがいまだ根強い気もしますが、もっと生活に身近なテーマで軽く読める作品が近年増えているんですね。 そのなかでもダントツに「重い」実話マンガが本作。 新聞社シャルリ・エブドで風刺マンガ家として仕事をしていたカトリーヌは、打ち合わせに遅刻したことで偶然ISのテロリストの襲撃から逃れ「生き延びる」ことに。 その日から彼女の苦しみが始まります。 昨日まで一緒に机を囲んでいた仲間のマンガ家たちがみな殺されてしまったというのに、これまで通り世の中を笑い飛ばす作品を描くという、それこそ冗談のような状況で仕事をしなければならないのです。 さらに当事者のカトリーヌの心は置き去りのままに、「JE SUIS CHARLIE(わたしはシャルリ)」の鬨の声が各国であがり、いち風刺新聞であったシャルリがテロとの戦いの急先鋒に祭り上げられ世界デビューする始末。(これも悪い冗談!) そしてカトリーヌは記憶を失ってしまいます。 シャルリ・エブドがなぜ差別行為とも取れるようなドギツイ風刺を行うのか、どんな存在なのか、なぜISがターゲットにしたのかなど日本ではなかなか想像しづらい部分がありますし、いい/悪い、被害者/加害者といった単純な構造で説明できる問題ではないと思います。 僕が心を打たれたのは、彼女が再びペンを取って本作に描いたのが、犠牲となった同僚のマンガ家たちが、生きて、誠実に表現をしていた姿だったことです。 シャルブやヴォランスキといったレジェンド作家たちが築き上げてきた、シャルリというマンガの牙城に自分も加わっていたという誇らしさが表明されているのです。 壮絶な境遇におかれた彼女にしか、この「描くこと」への誇りを「重さ」をもって、世の中に投げかけることは出来ないように思います。 手塚治虫先生は『マンガの描き方』のなかで差別を行うことの卑劣さと、創作することの尊さの両方を説いています。 カトリーヌはその混沌の渦中で命を拾い、創作の手綱と仲間を失いました。 彼女は今も立ち直れていないといいます。 それでも立ち上がるために「軽く」あろうと、描くことをやめず、「美なるもの」を求める彼女の精神は、この世界で間違いなく尊ばれるべきもののように思えるのです。リクエストをよろしく感想リクエストをよろしく 河内遙む波よ聞いてくれもいいけどこっちもいいじゃん!? なんかおもしろそうだったので1巻読んでみました。 結構ラジオ好きなのでこういう制作の裏側には興味あるのですが、ああいうラジオ収録ブースを前にした時の感動はわからないなぁ〜…と思います。 でもこの作品で主人公に感情移入してラジオブースの見開きページ見た時心踊りました。 楽しいんだろうなこの現場は! すごい昔に地元のラジオ曲に潜り込んだ時のことを一瞬思い出しました。 単純に喋りがうまい主人公がそのままパーソナリティになってもあんまし面白くない気するのですが、波よ聞いてくれも、リクエストをよろしくも、こういう意外な人物、しかしその辺にいそうな人物が喋りをやるってとこがいいですね。 ずっと喋る仕事、よくよく考えるとすごい仕事だなと思います。話題性にとんだ内容でないといけないし、考えてもいなかったような話題を振ってくるリスナーもいるだろうし。 色々想像膨らむ漫画かと思います! 東村アキコ先生の自伝マンガかくかくしかじか 東村アキコ猫あるく作者のめちゃくちゃな青春時代を包み隠さず描いているので、なかなか自分の黒歴史をここまで描ける人いないぞっ!と圧倒されました。そしてギャグも楽しいので、一気にラストまで読めます! 病気になった先生が言う「描け」は心にぶっ刺さりますし泣きますね。漫画の枠を超えて評価できる一冊生理ちゃん 小山健nyae映画化おめでとうございます! これを読めば生理のことがすべてわかるよ、という漫画ではないですが、 こんなに女性に寄り添った漫画をつくってくれたことに感謝しかないです。 実際にこの表紙の生理ちゃんが家に来たら嫌だし邪魔だけど、生理ってそういうものでした。 ノーベル賞差し上げます。離婚、拒食症の娘、ボケた母…だけどたかこの人生はこれから。たそがれたかこ 入江喜和nyae好きなもの、好きな人ができるといろんなことを頑張れる、という気持ちは理解できるけど、45歳の冴えないおばさんをここまで変えるほどのことって、ただ事ではない。 はたから見てるととにかくたかこの言動は痛々しいのだが、実際には誰もが一度は感じたことがある痛みばかりで、たかこの逆境に立ち向かう姿に「無理あるよー」と思いながらも目をそらすことなんてできない。 心を病んで拒食症になった娘に懸命に寄り添う姿も、若手のバンドのラジオを少女のようにときめいて聞いている姿も、どちらも一生懸命生きるたかこの姿だ。 入り込みすぎてなんかこっちまで足腰が痛くなりそうになる。笑 藤末さくら先生の新作オオカミの住処 藤末さくら名無し普通にリア充な主人公が、サイコパスな年下美少年のいとこに絡め取られていくサスペンス。この作品が普通の少女漫画で連載されていたなら、ヒーローの狂気に気づかないまま『同居した年下美少年に溺愛されて困ってます』的なラブコメになる気がする。素晴らしい原作小説に、有能絵師。これは間違いない君は月夜に光り輝く マツセダイチ loundraw 佐野徹夜mampuku原作は昨今流行のサナトリウムライト文芸。邦画も最近そんなんばっかりらしいですが、無理もありません大抵面白くなるし。この作品は作家の実力は当然のこと、タイトルのセンスとデザインのセンスが抜きんでていたので売れたのも当然の結果でしょう。何を隠そう実際私、ジャケ買いして読んで泣きましたからね!w 厚めの文庫本をコミック上下巻にまとめるとなると若干駆け足気味にはなるかとは思いますが、コミカライズは以前マンバのクチコミで絶賛させていただいたあの「リゼロ」コミカライズ担当マツセダイチ先生が手掛けていますから、大船に乗った気持ちで下巻を待つことができそうです。上巻が出て今のところ、少なくとも絵に関しては文句のつけどころがないです。 https://manba.co.jp/topics/12985美味しい食べ物は、人を裏切らないあぐりとたね 五郎丸えみ名無し五郎丸えみ先生の新連載。人生設計に沿って仕事を頑張るアラサーヒロインが主人公のグルメ物。しかしのっけから不妊からの婚約破棄と非常に重い……。この先新たな出会いがあり、充実した人生を送るだろうことは分かっているものの、辛いものは辛い。 登場人物ひとりひとりのはじめてのひと 谷川史子大トロ設定が細かくて物語に入り込みやすいですね。 不倫しちゃってる子が住んでる家がいい感じでした。 一軒家に一人暮らしって憧れます。家庭的な年下男子とルームシェア♪嫁にしたい男 田島みみ名無し田島みみ先生の新連載。 完璧そうに見えて、実はズボラで汚部屋に住んでいるヒロインが、家事の得意な後輩男子と同居する話。 設定はキャッチーで、キャラも愛嬌があってかわいらしい。 しかしこの手のネタは王道でどこか既視感がある。 ここからどうやって捻っていくかが楽しみ。保育士×アイドルのハイテンションラブコメ!お迎え渋谷くん 単行本版 蜜野まこと名無し保育士として、周りの顔色を伺いながら頑張る主人公が、頑張りすぎて倒れてしまったとき、傍にいてくれたのがイケメンアイドルだった……。 というシンデレラストーリーの割りに、内容は地味というか堅実。 若い保育士さんが、仕事忙しすぎてアイドルの顔も知らないというあたりが泣ける。 年下イケメンとの『お試し』恋愛抱きしめて ついでにキスも 美森青名無し美森青先生の新連載。 30歳を目前に控えたキャリアウーマンヒロインが、8歳の年下イケメン君との恋と、現実(結婚)の間で揺れ動く話。 特に地味だったり干物系というわけでもなく、なんとなく仕事に打ち込んできてしまった陽キャな主人公像というのはちょっと新しい。 しかし年の差という問題のある2人が、すぐ両思いになるのはちょっと早すぎる気がしないでもない……。「学ぶ」こと「教える」ことと真剣に向き合う作品せんせいのお人形【フルカラー】 藤のようsogor25表紙のオーラから割とダークな感じのお話なのかと思ったけど、いや確かに雰囲気は暗めなんだけどその実はとても前向きな物語。「学ぶ」ことによる成長と「教える」ことの困難さの両方を感じられる作品。 1巻では徐々にディスコミュニケーションが解消されていく感じが微笑ましかったけど、1巻の最後で明確な仮想敵が現れて今後どうなるのか。 1感まで読了展開早い死ぬときはまばゆく 小鳥游ミズキ大トロ※ネタバレを含むクチコミです。 心がヒリつく、ブスと呼ばれる少女の物語死ぬときはまばゆく 小鳥游ミズキ兎来栄寿主人公が抱く「痛み」の感情が赤裸々で切実で、 1話を読んだ時点で強く心を掴まれた物語です。 先天的なものであるが故にどうしようもない「容姿」という要素に起因する様々な負の事件に遭ってしまう主人公。ある決断と行動。その更に先にある試練。周囲の人物たちの悪意にヒリヒリします。 自分の容姿がもう少し良かったならこんな悩みを持つこともなかったのだろうか……そんな風に思ったことがある人であれば、他人事とは思えない主人公に共感必至です。 主人公にはどうにか幸せになって欲しいと思いつつ、タイトルを想うと彼女の行く末が案じられてなりません。 読んでいて辛くなりますが、良い作品です。ハイスペックなヒロイン無双!シンデレラ・コンシェルジュ 七島佳那名無し男に尽くすタイプの主人公が、便利な家政婦扱いの末に振られて、高級マンションのコンシェルジュに転職する話。 そこの住人のイケメンが実は大家だったり、急遽パーティーのシェフに抜擢されて大活躍したりと、ありえない展開のオンパレードだけど、そのぶっとびっぷりがコミカルで面白い。 しかし最後のキスは少々やりすぎではないかと……。アスペルガー症候群の女性の自伝的バンド・デシネ見えない違い 私はアスペルガー 原正人 ジュリー・ダシェ マドモワゼル・カロリーヌ鳥人間※ネタバレを含むクチコミです。 ドラマよりもダメな私に恋してください 中原アヤソマリ深キョンもかわいいですが、やっぱりマンガの方がいいです。 主任は私の中では、ディーンフジオカさんではありません。 やっぱり自分の好きなように想像できて、ドラマより良かったです。たいやき夢の端々 須藤佑実名無したまたま第三話を読みましたが…絵の情感といい、セリフ回しのセンスの良さといい、昭和の空気を濃厚に感じさせる時代考証の見事さといい、こんな才能のある人がいるんだ…と思いました。 隔月のようですが…これ描くために相当な力量を注いでるのでしょうね。 戦争の影を感じさせるという点では、こうの史代さんの「夕凪の街 桜の国」以来です。ひさひざに心に刺さるマンガに出会いました。<<123124125126127>>
エッセイマンガです。二ノ宮知子先生のマンガには常識を超えた天才(奇人?)キャラクターが登場しますが、これを読むとさすが生みの親だなぁと感嘆します。酒で起こした失敗は酒で忘れる!明るい酔っ払いは最高!平成の名著だと思います。