女性マンガの感想・レビュー3218件<<124125126127128>>58歳差。二人をつなぐ絆はBLマンガメタモルフォーゼの縁側 鶴谷香央理にわか※ネタバレを含むクチコミです。ハラハラするあなたのことはそれほど いくえみ綾大トロ※ネタバレを含むクチコミです。生きている人間がいるペンとチョコレート ねむようこにわかめっちゃ面白かった。 ねむようこ作品はキャラにすごい惹き込まれることが多いんだけど、この作品もまさにそれ。なんというかただのキャラクターじゃなくて、本当にこういう世界が存在していて、生きているんじゃないかって信じられる。 主人公のフタバの真面目なのにどこかちゃっかりしてて、でもそんな自分に嫌悪感を覚えたり、冷蔵庫にバレンタインの余りのチョコを見つけて無邪気に喜んじゃったり、漫画に対する情熱を持ちながらも怠惰でいたい気持ちもあったり、最初はこき下ろしてた秋元さんの手の中骨が気になっちゃったり。様々な感情を持ちながら、ブレながら生きているのがいい。「こういうキャラです」って一言でいえない。そういうところに強い魅力を感じる。 最後はすごい駆け足というか、時間が飛んじゃったのだけが残念だった。あふれる猫愛!あと何回ペットロスになればいいですか? 松苗あけみstarstarstar_borderstar_borderstar_borderかしこ一条ゆかり先生のエッセイ漫画に松苗あけみ先生がよく登場されていて大の猫ちゃん好きとは知っていたのですが、こんなにたくさん飼われているとは知らなかった…。愛猫の死についてがメインテーマにはなりますが、悲しい事ばかり扱われている訳ではありません。猫それぞれの性格もユニークだし、お世話をしている中でのハプニングも読んでいて楽しいです。何より松苗先生の美麗な猫絵を見放題で眼福です。あと旦那様の登場も懐かしくて嬉しかった!笑 こんな不思議な漫画は初めてだ夜の魚 藤原薫かしこ人の心が視える馨と彼を守るいとこの橙子の物語。 橙子の付き添いで何者かに殺された男の葬式に行った馨が、参列者である男の恋人が発する犯人への強い怨みを感じ取る。始まりはサスペンスですが物語の基点は思いもかけない世界へと飛躍していきます。 想像をどんどん超えていくのが楽しかったです。藤原薫さんの過去作も読もうと決めたほど面白かった。ウチとは違う、『人んちの介護』を知る一歩親の介護、はじまりました。 堀田あきお 堀田かよたか下巻まで読み終えたとき、上巻の序盤を読み直してみて、作者の母・トシ子さんがどれほど痩せたかに驚きました。 「骨折を機に徐々に細っていき、ヒゲが伸びる」という描写に、自分の祖母もそうだったな…と深く共感しました。 また読み進めるごとに、「これ以上痩せられないだろ」という想像を超えてやせ細っていくトシ子さんの姿を、可愛らしいデフォルメを残したまま各段階を描写しきったところが素晴らしいと思います。 作中で印象的だったのが、車椅子に乗った女学生の姿で若い施設のスタッフさんを探すトシ子さんと、怒りっぽくなったトシ子さんのことを「好きだ」という夫・あきおさんの言葉。 …思わず目にこみ上げてきました。 作中でも述べられていますが、母の介護だけでも大変なのに、「遠距、怒りやすく偏屈な父、ケアマネさんは新人」というのが作者の家の『介護』なのです。 マンガを通して人の家の事情を知ったことで、すこしは介護というものをより多面的に把握できるようになった気がします。 Kindle Unlimitedで上下巻読めるので是非。素敵なカップルのお話とある結婚 熊鹿るり名無しドイツ系アメリカ人のアンナと日本人の早紀が同性婚をするお話。 百合マンガではないです。かといって同性であることにも執着し過ぎず、本当にタイトル通り「とある結婚」がピッタリでした。 ただアメリカでも同性愛に対する差別意識があって、早希が仕事を辞めさせられる場面はショックだった。 かわかみじゅんこ先生らしいタイトル少女ケニヤ かわかみじゅんこかしこ先生がインタビューで、中学生当時みんなが「ナウシカ」で盛り上がってる中「少年ケニヤ」を観に行ったとおっしゃられていた。そのセンスが作風そのものだなぁと思った。マンガの内容は全然ジャングルとは関係なくて女子高生が恋愛に目覚める話なんだけど、恋の熱狂と野生を掛け合わせる要素の活かし方もかっこいい。連載再開鼻下長紳士回顧録 安野モヨコ名無し※ネタバレを含むクチコミです。情報量と絵のスタイルが魅力!カラスのいとし京都めし 魚田南たか化けカラスがバイトして京都の美味しいごはんを食べる話。 フリーハンドで描いた味のある線と、トーン使いが好き。 なので、ご飯の描写は美味しそうというより「オシャレ」という感じが、他のグルメ漫画と一線を画している。 1巻16話で20件、2巻14話で17件のお店が紹介されており、素敵なお店が次から次へと出てくる贅沢さがいい。 2巻ではカラスの過去と家族に触れられており、正直ご飯よりこっちが気になる。 よかったよかった;パーフェクトワールド 有賀リエむついに結婚で読者としても純粋におめでとうといいたい。 こういうカップルが実際にいるなら赤の他人でもおめでとうと言いたい。 車椅子でタキシードの新郎に新婦がしゃがんで誓のキスするってほんと素敵な絵ですね…電子書籍がストアから消えた腐女子カースト~底辺同士のマウント合戦 おくいぞめ かわいこなみ名無しの腐女子話題になってるけど、絶対胸糞悪くなるのわかってたからまとめもちゃんと読んでない。 ただ配信停止と聞いてebookとAmazonチェックしたら本当に検索に出なくなっているのがわかった。ここのリンクからebookに飛んでも「エラーが発生しました 指定された書籍がみつかりません」となる。 電子版でマンガで読み始めて2年くらいだけど、こうやって削除されるケースを目の当たりにしたのは初めて。不可思議な世界観を尻目にどんどん進んでいくストーリー殺人プルガトリウム 小手川ゆあsogor25死後の世界、殺し屋が裏切りの末に殺したかつての仲間を探して本当の仲間・家族になろうとする。あらすじだけでなんかヤバそうな物語だというのが見て取れるけど、世界設定もかなり謎を残してて全く先が読めない。 死後の世界だけども普通に人が日常生活を送っているという不思議な世界観。それどころか現れる死者に応じて勝手に世界が改変される様子。一応かつての仲間を見つけるというのがメインに置かれてるけど、この死後の世界全体にもっと大きな謎が隠されてるような気がしてならない。 1巻まで読了。 フィクションであることの救いpink 岡崎京子hysysk話としては結構心をえぐられる。ワニを飼っているという設定のおかげで寓話性が出て「そこまで深刻に捉えることもないな」と思えるのが救い。大島智子『セッちゃん』と通じるものを感じた。このタッグ…合う!アイネクライネナハトムジーク いくえみ綾 伊坂幸太郎む作画とかキャラはいくえみ男子…でも読んだら伊坂幸太郎!確かに繋ぎ方とか起承転結が伊坂幸太郎です! いくえみ綾の恋愛話、とても人間の繊細なとこ書かれてて好きです。 伊坂幸太郎の全部伏線回収して最後で繋げるあの気持ちよさたまりません。 両方が合わさるとこうなるのか…とちょっと感動。超絶イケメン、ブサ女子にハマる。僕のオリオン 川端志季名無しイケメン×ブサ女子という、ややビターな格差恋愛モノ。 イケメンだけど不器用で人間味のあるヒーローと、ブサで一途なストーカー系女子のやりとりはシュールかつコミカルで、化学反応が面白い。 運命を変えてくれた美女を探しにトゥー・エスプレッソ 高浜寛かしこスランプで描けなくなったフランス人漫画家が、作家としてデビューするきっかけをくれたゆきずりの日本人女性を探しに、数十年の時を経て彼女の暮らす街にやってくる。再び人生に迷った彼は別れ際に手渡されたメモをヒントに何もない田舎を探し回るが、かつて幸運をくれた彼女を見つけ出すことができるのだろうかー、というお話。 煮詰まってる現状から抜け出したいなら、この漫画の主人公のように自分の人生の転機をなぞる旅をしてみると気も晴れるかもしれない。 人生の機微をどうしてこんなにユーモラスかつ情感豊かに描けるんだろうか!一本の映画と同じくらいの熱量がある。どちらが優れているという話ではありません。でも、高浜先生の作品は漫画の枠だけじゃ語れないと常々思ってるんです。作中の詩がいいダルちゃん はるな檸檬かしこ作中に主人公のダルちゃんが作ったとして詩が出てくる。著名な詩人の作品を引用するのではなくモノローグでもなく本当に詩。この詩がすご〜〜〜〜〜〜く良かった。ずっと世の中に生きづらさを抱えていたダルちゃんが詩と出会って自分で書き始めてようやく自分の幸せのあり方を見つけていくので、ここに少しでもうそがあると作品全体がだめになってしまうんだけど、本当に生身の人間から出てきた言葉だったから心揺さぶられてしまった。読んでいてダルちゃん幸せになってと応援したくなるんじゃなくて、ダルちゃんは自分の力で自分の為に幸せになるんだと思った。この詩は作者のはるな檸檬さんが作られたもので間違いないだろうけど、ギャグがメインの漫画家さんだと認識していたのでびっくりした。まったく知らない作家さんの新しい才能をみたような気分。そ、そっちのことかーこちらから入れましょうか?…アレを 松田環名無しセックスレスにもいろいろあって、この作品で扱うセックスレスは男性側の問題。 しかも本当はしたいけど、いろいろあって精神的に勃たないという状況。 ゆえに、セックス自体には肯定的という部分がみそで、申し訳なさもあってか嫁からの一足飛びの提案を許容してしまうという部分が面白い。 全然、ほんと全く拒否らない。少し引きながらも、わりとすんなり受け入れる。 そして嫁のアグレッシブさ。 正直、興味津々な内容だ。 そっちで出来てしまったからこそ、本来の形ではこれからどうなってしまうのか。 コミカルに描いてはいるが、あくまでこの形は本来の形でできない状況での代替品でしかなく、呼び水にするためのものとして始まっている。 しかし、世の中には様々な性的嗜好は溢れかえっているので、むしろこれこそが最高で元には戻れない人もいるだろう。 男性側がそこに情けなさを感じてしまい、より不能なドツボに嵌ってしまうこともあるかもしれない。 どう転んでいくのか、今後の展開が楽しみだ。 言葉は愛で呪い…ゆりあ先生の赤い糸 入江喜和む※ネタバレを含むクチコミです。お伽話鬼宿の庭 佐野未央子若水けい鬼宿の日にだけ花の園に入り込める。なんともエレガントで粋な幻の物語。 荷風の絵が具現化したり、姫がちっちゃくなったりとファンタジックで可愛い面もあれば、墨袋や雷神など、人間界と異なる条理の恐怖もある。 そんで触れるたびに姫の寿命が縮まるというのが、なんとも切ない。 ものすごく盛り上がる場面があるわけではないが、雰囲気が好みの漫画だった。 しかしこんなセンスがある作品なのに、「蟇左衛門」「龍右衛門」はネーミングセンスなさすぎて笑った。 犬に「犬次郎」とかつけてるようなもんだ。 こんなとこも可愛さがあって良い。やっぱり良かったメタモルフォーゼの縁側 鶴谷香央理櫻子前々から気になっていたものですが、このマンガがすごい2019オンナ編1位に選ばれ、面白さが保証されたので読みました() 想像してた通りの優しい話です。細い線で優しく描かれたマンガ。BLと言ってもどぎついヤツをぶっこんでくるわけじゃなかったので、どなたでも楽しむことができます。「おばあちゃん」ってなんでこんなに好印象なんでしょうね。 タイトル通りとは恐れ入った!彼氏可愛いよ彼氏きょうは私が抱きます。 高田ローズたかFEEL YOUNG11月号の巻頭がからっぽダンスRで、まずそれを読み、最後のページをめくって現れたのがこれで動揺が走った。タイトルが目に入った瞬間「マジかよ...!!」とテンションが上がり、興奮を抑え楽しみを取って置くことにして最後に読んだ。 かわいい扉絵。 線が細めでトーンや小物でキラキラした紙面。 彼ピッピ・ミキオの清潔感だけあって突出したところのない平凡な見た目。 主人公の「いや無理でしょ…」っていう正直なリアクション、 全部いいけど、やっぱ「ミキちゃん」がかわいかったのが何より最高だった(ベッドの上で) 雑誌は毎月読み出してそんな経ってないけど、自分の中で「ジェンダーレス男子に愛されています。」で高まった敬愛の念が、「きょうは私が抱きます。」で頂点に達した。ひとつの女性誌の中で、恋愛の形にダイバーシティがあるのって素晴らしい。 なおこの2ヶ月後の2019年1月号から、同じ女性攻めをテーマにした松田環先生の「こちらから入れましょうか、その…アレを」が始まったけれどど、2作の雰囲気は驚くほど違う。こちらは女性漫画らしくキラキラしてるけど、『アレ』の方はちょっと気だるげで退廃的で淫靡な感じ。 これらの作品に掲載ゴーサインを出した編集部の姿勢を全面的に支持するし、一生勝手についてくぞフィーヤン。そして高田ローズ先生…! https://twitter.com/RoseTAKADA/status/1048572649926942722?s=20このマンガがすごい!2019 オンナ編第8位マキとマミ~上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話~ 町田粥mampuku職場の上司と、世を忍びながらオタ活する話。隠れオタあるあるや古参オタの悲哀ネタが満載です。多くのオタ活漫画と違って生産ではなく消費活動のみにスポットが当てられていることと、イベント体験の描写などは極力省いてオタク同士のジャンル談義を中心に描いているところが独特です。 「ヒロイン」に対応する男性キャラの呼びかた談義の話もわかりみが深いです。「ヒーロー」ってなんか違いますよね。アメコミや特撮がまず浮かんでしまいます。 あと「オタしぐさ」これもわかりみが深いです。オタクって見た目よりも仕草でわかりますよね。 個人的には、隠れオタク女子の擬態スキルが興味深くなかなか面白かったですw 持論ですが、男オタクはもう少し擬態することを覚えてもいいのかなと思います。仕事柄、女の子のオタクが集まるイベントに度々行くのですが、程度の差はあれみんな小ぎれいで、まるでオシャレして推しに逢いに行くかのような気合を感じます(1巻でも少しそういうエピソードが)男オタは少し見習ったほうが良いです。<<124125126127128>>
※ネタバレを含むクチコミです。