青年マンガの感想・レビュー15407件<<468469470471472>>想像以上に奥深いパンダ探偵社 澤江ポンプ名無し動物に変身してしまう漫画はよくあるけれど、人間の人生に重ね合わせて尚且つちゃんと探偵モノとして昇華するマンガはないんじゃないか。 パンダって白黒つけるつけないのモチーフでよく使われる気がする。 探偵にしたってのは面白い。渡世人版、孤独のグルメ股旅グルメ フジモトシゲキnyae何を求めて、どこに向かっているのか…さすらい歩く渡世人の頭には、いつも食べ物のことが頭から離れない。 他人とのコミュニケーションでは言葉は最低限。 しかし頭の中ではかなり饒舌。猪肉のぼたん鍋を食べた日には、脳内で猪と食うか食われるかのバトルが繰り広げられる。 一見、クールな一匹狼かと思いきや、下手な句を読んでしまったり、ちょっと抜けてるところが親近感がわきます。面白かった。実におもしろいビブリオマンガ #1巻応援どくヤン! カミムラ晋作 左近洋一郎starstarstarstarstarひさぴよ毘武輪凰(ビブリオ)高校…。そこは行き場のないヤンキーたちが集まる底辺不良校!と見せかけて、本を読みさえすれば入学でき授業料もタダの本好きにはたまらない学校。本を愛すヤンキー達のギャップを楽しむコメディ作品です。 特に本が好きな人におすすめな漫画ですが、とにかく一度試し読みして雰囲気の合う合わないを確認しておくのが良いです。ヤンキー文化が苦手な人もいると思うので。 どれだけ本を愛しているかで、ヤンキー同士の格が決まる世界観になっていて、強いヤツほど純文学を溺愛してたり、SF小説を極めていたり何かしらのジャンルへのこだわりがあって面白い。 格の低いヤンキーは、弱そうなやつにブッカツ(本のカツアゲ)をするなど、本好きを冒涜する行為をしがち(笑) 基本はヤンキー文化とビブリオネタをかけ合わせたあるあるネタが多いですが、読んでいて果たしてインテリジェンスが上がってるのか下がってるのか、よくわからなくなります。 一話ごとのオチで本編のストーリーに合わせた本を1冊、さりげなく紹介してくれるので、何だか得した気分になれますね。くせになる絵とスリルある展開。賭博破戒録カイジ 福本伸行名無し綺麗な絵に慣れていたため、初めは本作の独特すぎる絵に抵抗がありました。しかし、読み進むに従ってストーリーに引き込まれ、この絵じゃなきゃ物足りない!と思うまでに。主人公のカイジは世間で言う「負け組」なのですが、人間らしい弱さや真っ直ぐさがありつい感情移入してしまいます。物語で出てくるゲームは単純なルールながら、参加者同士の騙し合いがスリルがあり面白いです。「ざわ...ざわ...」など独特の擬音もこの漫画の魅力。ハマりすぎて実生活で使わないよう注意です。 狩撫麻礼版ホームドラマタコポン 狩撫麻礼 いましろたかし秋野ひろ※ネタバレを含むクチコミです。思春期を刺青に捧げた少年のはなし君の背に青を想う。 薄場圭nyae「多分…小6やったかな。」 で始まる漫画なんて絶対面白いよこれぇ、で、やっぱり面白かったし期待を遥かに超えてくれてありがとうございました。 刺青に詳しい人や、谷崎潤一郎の「刺青」を読んだことがある人が読むとまた印象が違うのかな。びっくりしたのが、練習に豚バラブロックを使っていたこと。これってあるあるなんですかね。 あと最後におとなになった主人公が月刊IKKIのロゴが入ったTシャツ着てたのがウフッとなりました。青春の湿度感が伝わる良作君の曖昧 文野紋名無し性と性をテーマにした青春漫画。 やたら絵が上手い新人だなと思い調べてみたら有名な方なんですね。 名義が変わっていて気づかなかったのですが、illustrationシリーズで拝見したことがある方でびっくりしました。 安定した画力があり読みやすかったです。 特に女の子の描写が素晴らしく、この年代特有のいじらしさや夏の湿度感がよく表現されていました。 個人で製作されている作品もすごく良かったので、もっとたくさん読みたいです。 落とし所も説教臭くならず、高校生の等身大な答えという感じがして好きでした。 個人的に最後のページが描写、テーマ性共に好きです。 大成して欲しい作家。 じんわりするやつ心臓 奥田亜紀子名無し初めてさっと目を通した時は「アート感が強い!難しい!」と思ったんですが、じっくり読んだらちゃんと響くものがあって、こういう漫画もあるんだ~と新鮮でした。さすがは松本大洋。独…鉄コン筋クリート 松本大洋にわかさすがは松本大洋。独特のあだ名や、イカした台詞回しがすごいよかった。 クロとシロの関係性も特有だなぁ。一対って感じ。なんとく太極図のようなものなのかなとか、色々考えられた。にしてもキャラも魅力的だよな。ネズミとか渋くて最高。 家においておきたいやつクトゥルフの呼び声 ラヴクラフト傑作集 田邊剛 H・P・ラヴクラフトやむちゃ表紙がイケてるし絵も綺麗で内容も小難しそう。つまり私の中で家の本棚に置きたい漫画に決定しました。あとインクの匂いなのかわからんけど新鮮な紙の匂いする。 絵はシンプルなんだけどトーンだけで表情がわかってそれもなんだか清い感じがして好きだな。 こんなアリスは嫌だアリスと不思議な国のうさぎ 中野ユウスケ名無し次号のヤンジャンで新連載が始まるとのことで、どんな漫画を描く人だろうと調べてみたら、この読切にたどり着きました。運がいいのか悪いのか…読んだ人にしかわからない。 この扉絵の奇抜な配色が危険信号であることに読み終わってから気づいた(個人の勝手な思い込みです)。不思議の国のアリスをモチーフにしていますが、まあそれは一旦、というか今後も置いといていいと思います。 読んだ後には色んな意味が含まれた溜息が出ます。 楽しみだなぁ、新連載。プロレス「ファン」達が主人公の奇書的プロレス漫画最狂超プロレスファン烈伝 徳光康之名無し連載当時に読んでいたけれど、 リアルタイムなプロレスネタを取り入れていて かなり面白かった。 だが同時に、これはプロレスファンでも 好き嫌いが別れそうだし、 ましてプロレスに興味がない人には 全く受けない漫画だろうな、と思った。 時代を経た今となっては、最近にプロレスファンになった、 という人が読んだら、何がナンダカ全くわからないかも。 某大学のプロレス研究会の面々が主な登場人物だが、 これは多分、作者の徳光先生の実際のプロレス友達とか かなりキャラに反映させているんだろうな、と思った。 それくらい、ファン目線での当時のプロレス界についての 一喜一憂が物凄く伝わってきていた。 ユニバやUインターがなにがどうしたとか、 「佐山にあやまれ」とか 「あれは龍原砲ではない」とか、 当時のプロレスファンでなければなんのことやら ワカランとおもうが・・ 「マスカラスのマスク!」は 今読んでも、爆笑するかも(笑)。 たしか連載が終了してから、 ファンの要望で、最終回を書き直した復刻版が 発売されたんですよね。 一部だけ、当時のプロレスファンだけにしか通じないかも 知れない面白さだけれど、印象に残っている漫画です。愚直さとラーメンばりごく麺 能條純一名無し主要人物が素朴でそこがよかった。主人公の愚直さが料理において大切な才能というとこは名場面だなぁ。巻の終わりごとにラーメン屋が紹介されているのも楽しい。いい漫画だった 戦争を描きながら殺し合うシーンがほとんど出てこない、でも心に残る1作!アランの戦争 アラン・イングラム・コープの回想録 野田謙介 エマニュエル・ギベール書肆喫茶mori店主作者のエマニュエル・ギベールは、アングレーム国際漫画祭2020グランプリを受賞した実力派! 派手さはないですが、静かな語り口でとても心に沁みる作品を描かれる方です。 本作のほかに、アフガニスタンを舞台に報道写真家が直面する死と生を描いた『フォトグラフ』が邦訳されています。 『アランの戦争』は、戦争を描きながらも、人の死や殺し合うシーンがほとんど出てこない、けれどとても心に残る名作です。 第二次世界大戦、ヨーロッパに渡ったアメリカ兵アラン・イングラム・コープの戦争体験を描いたバンド・デシネ。 戦友たち、出会う人々との交友…戦争中の兵士たちの生活が、飾り気のない語り口で、ときにユニークささえ感じるエピソードとともに描かれる。 アランさんがホントにイイ人なんだよなぁ。型破りな弁護士漫画弁護士のくず 井浦秀夫名無し"本作品を読んでまず感じたことはこれまでの弁護士のお堅いイメージとは異なり主人公の型破りな性格に惚れたことです。作品は法廷漫画で主人公は弁護士なのだが、あらゆる裁判を主人公ならではの人が考えないような角度から弁護するアイディアがとても面白く、また爽快でした。作者の着眼点やキャラクターの作りこみなど完成度がとても高いものだと思います。 普段からこんな考え方がわたしにもできれば世の中うまく渡り歩いていけるんだろうなと思いました。"これは、一人の敬虔な藤子F不二雄と手塚治虫ファンが10年の時を経てアニオタになる前後が作品を通して描かれたビフォーアフターである…。デルポイへの道 今井哲也名無しこれはアリスと蔵六やぼくらのよあけを代表作とした構成力がえげつなく高い漫画家の一人、今井哲也先生による中学高校時代からコミティア時代までの作品集であり、タイトルに書いた通りの物でもある 具体的に言うと、10年経つ前と後の差が凄まじい 中学高校時代での作品はそれこそ藤子F不二雄と手塚治虫先生の作風をかなり参考にして描かれているのだが、コミティア時代となると一転し、お馴染みといえばお馴染みのかわいい作風 …を通り越して萌え要素が非常に大きい作風に変貌している。その変化っぷりは一見の価値大いにあり。特にこの本ではあまりに急過ぎて別の本でも読んでいるかのような気分にすらなった。 しかし読み進めていくと、共通点として、前述の代表作でも見られるオチの秀逸さが挙がるのだ それは萌えやかわいさに傾倒したコミティア時代では寧ろさらに磨きがかかっており、特に『やっつけられませんでした』『セブンオクロックニュース』には心底凄まじさを感じさせられた このマンバでは先生がアニオタになるまでの経緯が話されているインタビュー記事へのリンクもあるのでそのインタビューも併せて読むと尚面白い。 最後に一言 今井哲也作品は、いいぞ。 女が大腸を失うまでの物語腸よ鼻よ 島袋全優たか連載開始した当初から応援してる最高の闘病エッセイ漫画!!沖縄の専門学生だった島袋全優先生が、入退院を繰り返しつつカエルのオッサンでデビューし大腸を摘出するまでの物語…! 最初にかかったクソみたいな医者、頼りになる先生(スネーク)、担当との出会いと商業誌デビュー、愉快な島袋家etc…。 この漫画なにがスゴイって面白くないエピソードがない!! 休載すら作品の一部と化していて笑ってしまう。これがインスタレーションというやつか。 いや、本当は笑い事じゃないんだけど、島袋先生が凄まじく辛い病状をこんな面白い漫画にしてしまうせいで、「絶対生きて帰ってきて漫画にするな」と安心してしまう。 ちなみに「私が推さなきゃ誰が推すんだよ(使命感)」という気持ちで、次にくるマンガ大賞2019で投票したところ、無事WEB部門3位を受賞しました。 連載はいよいよ先生が「全摘」を決断する佳境に差し掛かっています。どうかラストまでこの面白さをキープしたまま駆け抜けてほしいです…!! https://tsugimanga.jp/winner2019-web.html https://ganma.jp/chohana/e8807670-e32c-11e9-abf7-ce5136c6971f/14現代幻想譚は「オチ」を拒否するはなしっぱなし 五十嵐大介あうしぃ@カワイイマンガ例えば友人と話していて、とりとめのない話をしてしまうと、「オチがない」と叱られる。何故、彼は怒るのか。それは、辻褄のあった、納得出来る結末に安心したいからだろう。 では、彼に怪談をするとしたら? 怖い体験談に「オチ」をつけようと語り続けるうち、ふと口をつぐむ時が、恐らく来る。見えなくなった者達、常識の埒外にいる者達を、語り続ける事は出来ないからだ。 「え、結局なんなの……?」 「よく分からないんだ……」 というやり取りに至り、はじめて相手は、ヤバい事を聞いていると気付き、ゾッとする。 「現代の」民話集と言える『はなしっぱなし』。幻想的な物語は、根源的な理解の及ばなさに終始する。不可思議で恐ろしい出来事が、異形の存在が、微細で遠大な世界観が、語られるままに描かれ、「はなしっぱなし」のまま、オチなく放り出される。 脈絡などない。語り手は豊かで生々しい体験だけを語ると、そこから先は踏み込めない、と急に口を閉ざす。 そうして語られる現代の幻想譚には、ペンのストロークを緻密に重ねる絵の美しさと相まって、まるで見世物小屋のような恐ろしさと、妖しい魅力、そして妙な懐かしさがある。嵌る人は本当に癖になってしまう、珠玉の不思議世界。 理解するのではなく、画面をそのまま味わいたい。知らないおっさんとシェアハウスプレイ想像シェアハウス 土屋光太郎名無し画力に関してはひとまず置いといて、素晴らしいテーマだと思いました。 ハゲたおっさんとドラマでよくあるシチュエーションを本気で再現する遊び…面白すぎるし羨ましい。そんな遊び絶対面白いよ! なので個人的にはそこをもっと引っ張ってほしかった!わりとあっさりおっさんとお別れしてしまったのが残念… でも最後は再会したし、もう一回想像シェアハウスすればいいと思う! あとおっさんの描き方が古典的な一本毛のハゲなのが地味に良かった。最近あんまりないよね。笑 シンパパ同士でルームシェアパパと親父のウチご飯 豊田悠名無しきのう何食べた?の子持ちバージョンというのがわかりやすいかもだけど、主人公ふたりは全く恋愛関係ではないし今後もそういう展開はない。でも身長差いいですよね。 気づいたら11巻も出ていたよ…この漫画じみーに好きです。食べたときのリアクションが控えめな漫画が好きなんです。 あと好きなところは、髪を下ろした千石さんです。イケメンすぎる限界集落に現れた“異物”が、平和な町を変貌させるノイズ【noise】 筒井哲也マンバ運営【掲載誌】 グランドジャンプ2018年No.1(2017年12月06日)より連載開始 【代表作】 『予告犯』 『マンホール』 【受賞歴】 『有害都市』コミック評論家・ジャーナリスト協会賞 最優秀作品賞 受賞 『有害都市』第20回 文化庁メディア芸術祭 マンガ部門 優秀賞 【公式ページなど】 グランドジャンプ http://grandjump.shueisha.co.jp/manga/noise.html STUDIO221 http://www.pn221.com/ 吉原で一目惚れした女は実は…ありんす国 稲葉みのり名無し※ネタバレを含むクチコミです。 ラブコメキャラからの脱出このかけがえのない地獄 アッチあい名無しヤンジャンで連載していたポチごっこのアッチあい先生の短編集。女の子が流石に可愛い。 個人的には4番目のヒロインと黙れニートが良かった。特に4番目のヒロインの、ラブコメキャラという定められたキャラクター性からの脱却みたいなテーマが好き。落語から着想を得て描いてた作品もあったし、なんかそこらへんで一捻りあるやつが次回の連載では読みたいなと勝手に思ってる。 麻雀で娘を食わす!!鉄鳴きの麒麟児 塚脇永久 渋川難波名無し最近麻雀で勝てないから、ここは漫画で勉強だ!!と思って読んでみたんだけど、背負ってるものと覚悟が違い過ぎた<<468469470471472>>
動物に変身してしまう漫画はよくあるけれど、人間の人生に重ね合わせて尚且つちゃんと探偵モノとして昇華するマンガはないんじゃないか。 パンダって白黒つけるつけないのモチーフでよく使われる気がする。 探偵にしたってのは面白い。