青年マンガの感想・レビュー15407件<<469470471472473>>最高のグルメ漫画荒野のグルメ 土山しげる 久住昌之名無し冒頭の雑学が超好き。ああいうグルメ雑学の詰まった辞典が欲しい。 にしても作中に出てくるような行きつけの小料理屋いいな。後何年すれば見つかるだろうか料理好き人見知りJK×釣り好きヤンキーJK、ボツから蘇ったガールミーツガールカワセミさんの釣りごはん 匡乃下キヨマサsogor25親の仕事の関係で東京から福岡の田舎に転校してきた女子高生・白梨翡翠(やまなし カワセミ)。料理好きな彼女だけど、持ち前の人見知り能力を遺憾なく発揮して調理部の門を叩くことすらできず、転校初日からぼっち生活まっしぐら。そんな中、見た目どう見ても田舎ヤンキーな同級生女子・魚取魚鷹(うおとり ミサゴ)に声を掛けられ、「ちょっと付き合え」と半ば強引に拉致られて連れてこられたのは山の中。死を覚悟したカワセミだったが、ミサゴが取り出したのはただの釣り竿。ということで、料理好き人見知り女子と釣り好き田舎ヤンキー女子とのガールミーツガール(?)から始まる作品。 ヤンキーっぽい雰囲気のミサゴが釣りに対してめちゃくちゃ詳しいというギャップもいいけど、人見知りだけど初めて体験する釣りに新鮮なリアクションを見せたり料理のことになると豹変するカワセミの一挙手一投足が面白くて、コメディとしてだけでもずっと読んでいられる作品です。 また、キャラの造形だけではなく、釣り上げた魚や料理、水面や風景まで、細かい部分の作画を丁寧に描いているのも注目すべき点の1つ。さらに福岡が舞台であることによる方言女子の要素や、ミサゴの家族から勝手に認定された公式百合要素まで、楽しそうな要素がたくさん詰まっていいます。 ちなみにこの作品、双葉社による"プロのための「セカンドオピニオン」"という企画によって連載にまで至った作品。この作品が一度でも企画が通らずボツになりかけたというだけでも驚きですが、それを見事に拾って頂いた双葉社と連載に至ってもこれだけ面白い作品を描き続けて頂いてる匡乃下キヨマサさんには感謝しかありません。 1巻まで読了。へるっ!ジゴサタ~地獄の沙汰もお前しだい 洋介犬starstarstarstarstarウマタロ地獄に落ちた犯罪者たちが、罪に応じたエグい罰を与えられまくるショートマンガ。 内容はかなり残虐でエグい! 「鬼灯の冷徹」の地獄がカワイイと思えるほど容赦ない。 吐き気をもよおすような犯罪者がバンバン出てきて、イカれた地獄の罰を与えられ、一人あたり2ページどんどん処理され繰り返される無限地獄。 一気に読むにはきついかも。。でもたまに、罪を犯しても救済してくれるようなイイ話も挟まれているのでホッとはできるけど。。 とにかく「罪」への激しい思想を感じる全110話だった。(話数にも意図あり?) また、罰を与える仕事を続ける”刑吏”たちの物語でもあり、最終ページまで読んでみるとちょっと印象が変わる。今度はド直球のラブコメギブ子ちゃん 鈴木夏菜名無し※ネタバレを含むクチコミです。 寂しすぎるよ、ヨネクラ君寂しくないよ、ヨネクラ君 籾山果音名無し去年のスペリオールの電子版のみに掲載された読切。 ヨネクラ君がハリナちゃんと出会っていなければこんなことには…とも思うけどぼっちだったヨネクラ君に一瞬でも一緒にいたい、守りたい人というができたということは良かったことだ…と思うよ でも今後は変な女に引っかからないように、まずは友達作りから始めてほしい。GANTZの初期が好きならおすすめGANTZ:G 奥浩哉 イイヅカケイタ 大崎知仁マンガトリツカレ男※ネタバレを含むクチコミです。謎にずっと読んでいられる惰性67パーセント 紙魚丸六文銭自堕落に毎日過ごす大学生の日常なんて、なんのドラマもないはずなのに、なぜかずっと読んでいられる本作。 謎の中毒性がある作品。 たまり場となる部屋で男女2:2が、毎日たわいもないことで時間を潰す、というのが基本の流れ。 男女2:2…。 一見すると、陰キャとしては血涙して憤死しそうになりますが、変な恋愛要素、いわゆるリア充的な要素は限りなく少なくて、安心して読めます。 何が安心なのか不明なんですが、ざわつかず淡々と読めるのです。 また、ちょいエロ要素もあるんですが、そこがメインじゃなく(いやむしろ、読みすすめるとそんな喜びもなくなってきます)、舞台が美大なので、一風変わった人たちの変わった日常や趣向を楽しむ感じです。 美大特有(?)の不思議な価値観や探究心は、好奇心をくすぐられ読んでいて純粋に面白いです。 ダラダラと過ごす大学生の日常をさして、タイトル「惰性67%」 言い得て妙だと感じました。 想定外の「手練」と男子達てだれもんら 中野シズカさいろく1話読み終えて「きのう何食べた?」みたいな感じかーと思ったら2話目、庭師のターンから世界設定の説明が始まる。 続きを早く…物件探しにする前に読むべし!間取りはどれにする? 高尾じんぐkarin物件探しにおける、専門的な知識なんかもわかりやすく随所に散りばめられており、これから物件探しをしようとしている人は必読かも! 私も間取り見るの好きだし、 妄想でこんな部屋あったらいいな、と想像するのが大好きなので、地味にハマる漫画です。 退行世界の絶景&美食満喫家族!ゆるさば。 関口太郎あうしぃ@カワイイマンガ文明の断絶、野生の侵攻……変わり果てた世界に取り残された、父と小・中・高の三姉妹。どうやったら元に戻れる……いやそれより、どうやってここで生きていこう? ……と言いつつ、家族の他に誰もいないこの世界。どこに入っても、何をお借りしても自由!残された文明を遊ぶ家族は、基本楽しそうで、明るい。この自由感、例えば『地球の放課後』(吉富昭仁先生)と同等か、さらにゆるい。 父は「まずは食が大事!」と方針を定め、残された加工食品を費やしつつ、少しずつ野生からの食材調達を試みるが、次第に家族は、ある事に気付く。 「自然旨っ!」 娘達は、素材の味と父の調理技術で大地の恵みを満喫しながら、少しずつ新たな食材を求めて努力を始める。 それはすぐに上手くはいかないが、苦心と労力にはリアルが感じられ、少しずつ新たな挑戦が実る喜びも、共に感じられる。 そして家族が乗り出す世界は、文明の残骸に自然が侵食してきた退行世界。時が止まった寂しさと、巨大な文明を飲み込む自然の雄大さ。この魅力を理解するとしたら…… 恐らく、廃墟マニア。 荒廃した世界に圧倒される子供たちの小ささと、咎める者のない自由の中で躍動する、若い身体を交互に描写し、世界を生き生きと輝かせるこの作品。 絶望なんか追いやって、今を生きることを「ゆるく」満喫する家族と共に、退行世界を楽しみたい。 3巻までの感想。 こんな世界で自分らしく生きるために一日三食絶対食べたい 久野田ショウせのおです( ˘ω˘ )※ネタバレを含むクチコミです。戦争という現象を、最大限の解像度で見つめる覚悟戦争は女の顔をしていない 小梅けいと 速水螺旋人 スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチいさお 本作は、ノーベル文学賞を受賞したジャーナリストによる同名のインタビュー集を、小梅けいと先生がマンガにしたものです。第二次世界大戦におけるナチス対ソ連の戦いに兵士として身を投じ、余生を送る女性たちの肉声が集まっています。 ソ連では、男女平等を強調する共産主義思想の影響も受け、他の国よりもはるかに多くの女性が自らの意思で従軍し、最前線に立っていたのです。 皆さん、「戦争」ってどう思いますか? 日本で育った私たちは、敗戦国として徹底された反戦教育の中で生き、漠然とした「絶対あってはならないもの」といったイメージを持っています。しかし、もう日本人のほとんどは戦争を体験したことのない世代です。だから、「戦争=あってはならないもの」という公式を形式的には認識していても、なぜあってはならないのか、実際のところ自分の国が戦争に突入するとはどんな感じなのか、その中身を本当の意味では理解していません。 本作では、原作著者であるインタビュアーが、年老いたかつての女性兵士から丹念に収集した声が、情景が、丁寧に再現されています。 では彼女たちの語る戦争は、単に血も涙もない、ひたすら凄惨を極めるものであるのかといえば、そうではないのです。彼女らの語る戦争は本当に千差万別です。正気を捨てて戦地に赴き、その狂気の痕が心から消えない人、過酷な環境の中でささやかな幸せを見出した人、死の恐怖より、女性の存在を想定していない住環境への忌避が勝った人… その全てに、過酷で凄惨な環境の中でもきらめきを失わないそれぞれの個性が、人間味が、激情があるのです。 加えて、それらの当事者が(戦地にいることがイレギュラーな存在である)女性であるがゆえに、そこで語られる戦争は、私たちが知る「戦争」の視座から、少しずれています。かつて動物を愛した女性が、命を奪うことに躊躇しないようになっている自分に気づいたときの衝撃、復員後数年ぶりに履くスカートへの違和感、男ものの下着を無理やり身に着けることへの嫌悪感… そんな、これまで戦争という文脈では表出してこなかったエピソードが、次々と語られるのです。 そう、私たちがひとえに「あってはならない凄惨なもの」としてとらえてきた戦争という現象をもっと目をこらして眺めてみると、そこにはこれまで見たこともなかった多様で強烈な情景が、パッチワークのように広がっているのです。 このことから読者が思い知らされるのは、「戦争というのは決して一つの現象ではない」ことです。戦争を歴史としてしか知らない私たちは、それを「あってはならない凄惨なもの」としてひとくくりにして処理し、それ以上戦争について考えることをしません。しかし実際は、戦争というものは決して均質な現象ではありません。一口に戦場といっても、そこには個々人固有の多様な時間が、何千層にも、何万層にも折り重なっているのです! 本作は、原作の丹念なインタビュー、そして収集された物語を最大限汲んだ精緻なマンガ化をもって、「戦争という現象を眺める眼」としてはもはや最高峰と言っていい解像度を獲得し、そのレンズで戦争というものの中味を、私たちに覗かせてくれるのです。 あなたはこの作品を読むと、戦争の中で走り、生き、笑い、泣いた一人ひとりの女性の鮮烈な過去を目にすることでしょう。それらの物語を覚悟をもって受け止めた上で、「戦争」とは何なのかもう一度じっくり考えなおしてみても、きっと遅くはありません。 安井金比羅宮に行ってみたい縁を切る男 関野葵名無し実在する神社「安井金比羅宮」(別名、縁切り神社)で元恋人と縁を切ろうとする男のはなし。 しつこくつきまとう彼女から逃げ出したい一心で裏技を使い、願うだけでなく実際に「切って」もらおうとする…という、多分実際の安井金比羅宮にはない裏設定が面白い。 しかし同じ切ってほしい縁でも、そこに隠れる真意は人ぞれぞれだなあと。 はたして彼は無事に元恋人との縁を断ち切る事ができるのか。 京都が舞台でファンタジックなところが夜は短し歩けよ乙女っぽいです。 縁切りの案内役?のくるりさん、風貌から何から完全な変人だけど、最後はちょっと惚れたよ。 これはヤバい漫画誰にとってもどうでもいい人 石田和人名無し読んでくれ!ヤバいから https://shincomi.shogakukan.co.jp/viewer/82/04/301/熊と思春期春の熊 中野でいち名無し思春期の焦燥感を冬眠明けの熊とリンクさせた面白い設定。 好きな子に対して湧き上がる性欲を悪だと感じ、必至に隠そうとする主人公。繰り返し流れるクマ出没の危険を知らせる注意報は、まるで女の子に危険が迫っているようなじわじわとした恐怖感があります。 抑えられない性欲に罪悪感を覚えて…というのはいろんな漫画で書かれているけど、これはまた今までにない表現だなと思いました。 ところでこれを読んで「そういえば中野でいちという漫画家いたなぁ」と思い出した。最近見ないなーと思って調べたらマンガParkで連載してました。素晴らしい。 https://twitter.com/nakanodeichi/status/1178694581770055680タイトルまんまだなアイドルとストーカー 山原中名無しでもとっても良い話。 アイドルとストーカーの恋愛というよりかは、友情かな。これは御影が勘違いストーカー野郎だったからこそ成立する話。 なりたい自分になるために、上辺だけ取り繕うのは罪なのか。裏切りなのか。非難されるようなことなのか。 もしそうなら、素のままを磨くことこそが何よりも正しく美しいことなのか。 本当はそこに決まった善悪なんてないことを教えてくれた尊いマンガです。 ロボと少女と凍った地球スノウボールアース(読切) 辻次夕日郎名無し遥か遠くの宇宙の話のようで、じつは舞台は氷河期により文明が滅んだ地球。 ベイマックス的な白くて丸い可愛らしいロボを相棒に、テツコは宇宙怪獣を仕留めて村人はそれを食料に暮らしていたが、ある時を境に怪獣がいなくなり、食糧難に陥ってついにはロボを解体することになるが…。 最後にびっくりの大逆転劇が起こります。迫力の見開きは必見。ハッピーエンドなので安心して読んでください。 怪獣とか生き物を描くのがめちゃめちゃ上手い。ドラマ化楽しみやなラブラブエイリアン 岡村星名無し単にモデル好きだからだけど、特に新木優子さんと森絵梨佳さんは俺得過ぎる。キルがミーしてベイベするキルミーベイベー カヅホ名無し名作。やすなの煽りとソーニャちゃんの殺意のこもったツッコミの掛け合いが癖になる。ぜひ読んでみてほしい。面白くなかったら木の下に埋めてもらっても構わないよ!!! 寝る前に読むのは最高怒りのグルメ 土山しげる霧兵衛良かった点 ・主人公 細井守がまずい飯を食って噴飯男の変身して食い物に関連した必殺技で、店を懲らしめるパターンだが、必殺技が絶妙でいい ・少しだけ登場するライバルキャラのネットマンが好き 総評 ・初期の方では、懲らしめる後店から金を回収していたが、途中から回収しなくなったり、ライバルキャラのネットマンが登場したが出番が少なかったりと色々不思議に思うところがあるがそんな細かいことを考えるだけ無駄と思わせるだけの傑作こういう大人の階段の登り方もあるのかそうやって迎える日 モイタナナミ名無しホラーと言えば、ホラー。諦めてほしくないけど、諦めちゃうよな…というちょっとやりきれない終わり方で心に残る話だった。 お世辞や謙遜ばかりで本音を言わないのが大人である、という皮肉がテーマになっているとも思う。 目の描き方が可愛くて好き。二人の絶妙な関係性が良い。組長娘と世話係 つきやPom このお話、個人的には、とても良かったです。 八重花の、ゆるく子供ながらの純粋でほっこり癒し系なところがお世話係になった霧島の心(これから過去が解き明かされていく模様。。)を晴らして行く感じ。 シリアスなシーンももちろんあるけれど、描写は硬くないので女性でも読みやすく、霧島と八重花に癒され、お互いを思いやる気持ちと信頼感が高まっていく様にグッとくる。 麦の伝説と生命の尊厳シュナの旅 宮崎駿あうしぃ@カワイイマンガ国家の礎である、主食の「麦」をもたらした王家の冒険譚なのだが、その語り出しは奇妙だ。 「昔話のような、未来の話のような……」と語られる物語は、確かに読み進めていっても、いつの話だか判然としないのだ。 この物語世界には、主人公シュナの国にも彼の旅路にも、豊かな場所が出てこない。一番賑わっている奴隷市場も、建物が朽ちている。一方、崖の向こうの神人の国は、途絶えたはずの生物・不自然に豊かな農地・人造人間・空飛ぶ月と、極端なオーバーテクノロジーが見て取れる。 高度な文明を独占する神のような存在は、例えば『風の谷のナウシカ』でも描かれているが、そこではそれは、正義かどうかに関わらず、高慢な存在とナウシカに喝破されている。 『シュナの旅』の主人公シュナは、ナウシカほど強くはない。しかし彼は苦しい旅の末に、奴隷の身分から救った少女テアと共に、人間の生きる糧と尊厳を取り戻してゆく。 人間の生命力と勇気がテクノロジーを乗り越える希望と、それを支える愛……『シュナの旅』とは、非人道的なテクノロジーへの警告と生命への敬意を力強く表明する、「未来」への寓話なのである。 宮崎駿先生の優しい色調のカラー漫画として、文庫サイズで手軽に楽しめる一冊でもある。 (2021.8.22改稿:ちょっとネタバレがあったので、一部削除と変更を加えました)ショートさんの日常ショートショートショートショートショートさん タカノンノ名無しままならない日常コメディ。正直これほど笑える漫画とは思ってなかった! クスッとというより、声出して笑いました。 クールで美しい表紙の絵と、実際のショートさんの日常との落差を楽しんでほしい。<<469470471472473>>
冒頭の雑学が超好き。ああいうグルメ雑学の詰まった辞典が欲しい。 にしても作中に出てくるような行きつけの小料理屋いいな。後何年すれば見つかるだろうか