青年マンガの感想・レビュー15405件<<457458459460461>>サプライズ満点のディストピア海洋ファンタジー #1巻応援ナギサマリンライフ あまおうsogor25海面上昇で陸地が海に沈み、人類が人工地盤の上で生活する世界。旧時代の遺物が遺る海底遺跡へとダイブして探索を行う"アトラダイバー"の物語。新人のナギサは実技の成績はいいけどその他はまるでポンコツ、実際の遺跡へのダイブでもドジばかり。でも優秀な先輩のハルカとバディを組むことになり、持ち前の明るさと切り替えの早さで"アトラダイバー"として成長しながら未知の世界へと足を踏み入れていく―。 という物語なんだけど、物語が進むにつれて徐々に作品の様相が変わっていく。元々海底遺跡へのダイブは危険が伴うという描写が描かれているけど、ナギサが学校で学んできたものとは明らかに違う"危険"が物語の端々で映るようになり、そして1巻の最後でそれは正体不明のままナギサの目にもはっきりと見える形で顕現する。 公式のあらすじにも「ナギサの未知との出会いが始まる」とあるが、果たしてナギサの出会う"未知"とは何なのか。1話からは想像できないような物語が今後も広がっていきそう。 「がっこうぐらし!」を例に挙げると極端かもしれないけど、この作品も実際に手にとってもらった人に最高の形でストーリーのサプライズ感を楽しんでほしい意図があって表紙や帯・あらすじをデザインしてると思う。だけど、逆にそのために本来のターゲットに届いてないとすれば勿体なさすぎる作品。ぜい、騙されたと思って1巻を読んでみてほしい。 1巻まで読了終末世界で生まれた希望のような二人の友情ALICE IN DEAD WORLD 衛星名無し読切だと思って読んでたら、もう終わり?という感じで、よく読んだら反響が大きければ連載化するとのこと。なるほど、そうであればこのなんとなく未消化な感じは納得がいく。まさにこれから始まる長い長い旅のプロローグにふさわしいお話でした。連載化したら嬉しいです。めでたし、と言いたくない!童話童話 G-CATS 安彦晴名無し思春期に、なんにでも「逆張り」することでかっこつけ過ぎて巨乳好きなくせに微乳好きキャラのまま成人してしまった主人公。 大きい胸がコンプレックスな彼女に対しても、“胸で君を選んでないよ”と言いたいがために微乳好きアピールをしてしまいます。 タイトルに童話とあるように、主人公の愚かさが原因で不幸が起こり、自らの行いを改めて、めでたし。というお話です、が… その不幸を降りおとした張本人は「巨乳好きの神様」。この神様、カッコつけの主人公に終始イラつきを隠せない姿が非常に人間らしく、神様に感情移入する読者が多数かもしれない。そんななか、最後の最後に主人公に起こる出来事に、血の涙を流す者が後をたたないという…都会の生活に疲れた田…リトル・フォレスト 五十嵐大介野愛都会の生活に疲れた田舎で農業して暮らしたい、なんて話を聞くと馬鹿じゃないの農業なめんなと思ってしまう。田舎出身ではあるものの、別に実家は農家じゃないし農業経験なんてないのに。 明らかに田舎で育った者には、田舎への負い目と誇りが入り混じった謎のアイデンティティみたいなものがあるのだと思う。 だから、という訳ではないけど凄く響いた作品。 ゆったりした時間が流れているように見えるけど、畑と向き合うのは命と向き合うことだから結果的にいち子は自分と向き合えたのかなあなんて思った。 同じことを感じたひとがほかにいるかはわからないけれど、作物を収穫して食べる行為が妙にエロティックに感じられた。生命活動の原点だからなんだろうな。生きるって眩しい。 発酵しすぎた米サワーのエピソードがとても可愛くて好きです。 霊媒師いずなの良さ霊媒師いずな 真倉翔 岡野剛名無し地獄先生ぬ~べ~に登場するイタコ・いずなが主人公の漫画です。 ぬ〜べ〜を読んでいた人や、昭和っぽい怪奇オカルト物が好きな人なら楽しめると思います。 今作も妖怪絡みのトラブルとか、ぬ~べ~の時に登場していたキャラも多数出てきます。少年誌じゃなくなったのでエロは多し。 絵柄も昔の絵のままで安心して読めました。変わり映えしないと言われたらそれまでですが、以前と変わらない安定感のある絵というのも良いものです。結構いいです彼女と彼女の猫 新海誠 山口つばさやむちゃどこかで見たことある絵だと思ったらブルーピリオドの人か。秒速…くらいしか新海さんのものを見たことがないんだけど、シンプルでテーマが漠然としてないところが読みやすいね。 あとなんといってもおねいさんがかわいい昔、ドクター倫太郎と…Shrink~精神科医ヨワイ~ 月子 七海仁大トロ昔、ドクター倫太郎というドラマががあって大好きだったのですがそれに近いものを感じます。 精神科のナースが家に…こころのナース夜野さん 水谷緑 山登敬之大トロ精神科のナースが家に行くことがあるのは初めて知りました。やはり普通の病院と違って、精神科については初めて知ることが多いです。ためになるし考えさせられる漫画なので、もっと読みたいです!癒され感たっぷりでした。やさしいヒカリ 中村ひなたPom ほっこり癒されました。 慌ただしい日々と闘う三宅君が、月輪島へ行って郵便局の局長を任されて生活するお話。隣に住む綿里家の皆も柔らかい雰囲気で、日和子は笑顔も本当に可愛くてとっても素直な女の子。 居心地が合う場所で生活するって大事なことだな。 ただただ、ゆるくのんびりと進んでいくからなのか、読んでいて心地良い気持ちになった。うるう年生まれの閏子さん0229~スロウリィ・ロング・ライフ~ 日暮キノコ名無し※ネタバレを含むクチコミです。 原作と比べても遜色ない出来五色の舟 近藤ようこ 津原泰水名無しいわゆる「奇形」を集めたサーカス団のお話。でも感じたのはそういうひどい境遇に対する嫌悪感と言うよりも、身を切るようなせつなさだった。多分同情ではないと思う。 原作は読んだことがあって、もちろん良かったのだけど、短編集の一つとして収録されていたためボリュームという点では不満があった。 コミック版の方は単なる文字の視覚化にとどまらず、行間を上手く埋めていて読みごたえがある。 原作が持っていた、あの不思議な夢のような世界観をよく再現したなと感心。得体の知れない恐怖伝染(うつ)るんです。 吉田戦車名無しジャンルはギャグ漫画ですが「あはは!」という感じではなく「フフ…(片方の口角がちょっと上がる)」という類の笑いです。初見は自宅にあった父のコミックスでした。表紙のかわうそが可愛かったのでページを開きましたが、小学生の自分には全く理解できず頭が「???」となりました。昔の漫画なので若干バイオレンスな描写もあり、得体の知れない恐怖を味わいました。大人になって再読したところ、いまだにオチが理解できない部分もありましたが、人間の気持ちの機敏や動きが絶妙に表現されていて、味わい深いなぁ…と思いました。あえて食べ物でたとえるなら「ホヤ」とか「かにみそ」的な作品だと思います。知らない世界を知ることができた!こころのナース夜野さん 水谷緑 山登敬之starstarstarstarstar干し芋※ネタバレを含むクチコミです。 ふうらい姉妹ふうらい姉妹 長崎ライチ名無し絵柄が昔の少女マンガ風だけれど、ギャグセンスは最先端。ふうらい姉妹の姉は美人だけれど不思議系。妹はかわいい系でまじめなツッコミかと思ったらボケ殺し系だった。だれもこの漫画で突っ込んでくれる人がいない。内容は四コマ漫画で起承転結ある。だけれど、不思議姉の行動に妹は乗っかる感じだから不思議な感覚で終わる。ほとんどの内容はほのぼのとして面白い。たまにある毒が癖になる内容。心に疲れたときに読みたい漫画。二人の姉妹愛を感じる。枯れセンのバイブル天才柳沢教授の生活 山下和美名無し主人公は60過ぎの大学教授・柳沢教授。いつもスーツ姿のおじ様です。大学教授らしく頭脳明晰、思考は理路整然としているのですが、少し度が過ぎる部分がありそこが笑えるポイントです!四角四面なところがありつつも、情が深いところもありそれも魅力。この漫画で「枯れセン」に目覚めた女子も多いのではないでしょうか。ギラギラしたところがなく、優しいおじ様は年老いた秋田犬のような魅力がありとても癒されます...!柳沢教授の家族や周りの人は至って普通、むしろかなり俗っぽく描かれているので、柳沢教授とのコントラストが際立っているのも魅力です。やっと電子書籍になったのか...一番弟子 坂田信弘 政岡としやstarstarstarstarstarマンガトリツカレ男坂田信弘好きとしては読みたくて先日古本屋で買ったのだが最近電子書籍になってた。 プロゴルファー・中津信長の前に山鹿一発が弟子入りするところから始まる。最初の方は弟子の山鹿一発がメインだが、途中から方向性が変わったのか中津信長のゴルフ論/人生論はメインになってた。坂田信弘節が好きなのでたまらなかったしトーナメント編が面白くいいなと思ってたら一番弟子が活躍する前に終わった もっと続く予定だったけど何かしらの理由で終わったのかな ホラーとコメディのこれ以上ない共存●特装版●怨霊奥様 若狭たけし アンブル編集部nyaeできれば全人類におすすめしたいくらい面白いんですが、ホラーが本気で無理って人にはおすすめできません。なぜなら怨霊奥様がしっかり怖いから。笑 こんなにも怖さと笑いがぶつかることなく共存している漫画とは思いませんでした。 そもそも設定からして突飛すぎるんですが、結婚していた奥さんが死んで怨霊になったのではなく、自分の部屋にいた怨霊に一目惚れして結婚してるのです。もちろん籍を入れることはできないので口約束だけで成り立っている関係です。 怨霊の麗美さんもできるだけ生きた人間のなかに馴染めるようにいろんなところで工夫をしているのが微笑ましい。お弁当作りだってお手の物です。推しの全公演を同じ席で観た女!!! #読切応援B3列12番の女 竹内佐千子名無し※ネタバレを含むクチコミです。エロがどうでもよくなるはぐれアイドル地獄変 高遠るい野愛着エロアイドルが事務所に騙されてAV出ちゃうエロかわいそうなお話を強さでねじ伏せたお話 かと思ったらそれ以上に明るくてバカすぎるところが面白い漫画でした。 強さ×エロ×バカという強アイテムが猛スピードで駆け抜けていってあとには何も残らない感じがよい。 友達の家に行って酒飲んだあとなんか眠れなくて始発動くまでの時間に読んだらちょうど良さそうな漫画。 強いことはよいことだ。 自宅で最期を迎える人と寄り添う医師の物語はっぴーえんど 魚戸おさむ 大津秀一名無し自宅で死にたいと考えたことなかったけど、この漫画を読んで人生の最後の選択としてそれを決めた人々の気持ちが分かった。今週は、迷惑をかけたくないから長生きしたくない若者たちが多いことに在宅医療を受けている90歳の患者が「生きていると必ず誰かに迷惑をかけるんだ自分一人で生きていると思ってはいけない」と言ったのに対して、看取り医師の天道先生が「優しさゆえに悩む若い人たちに長生きも悪くないってことを見せてあげましょう」と力強く穏やかに答えたのがよかった。いつも先生の人柄が素晴らしいんだよな。綺麗事が通用しない保護猫シェルターの仕事不合格の仔猫たち 片倉真二名無し動物と関わる仕事がしたいと保護猫シェルターに面接を受けに行った主人公が、理想と現実のギャップを目の当たりにするはなし。 すべての命を助けたいという理想は間違いではないが、それを持ってこの仕事に臨むと現実が立ちふさがる。 こういう仕事はいわゆる「思いやる心」や「愛情」を持っているとできないようにも思えるが、実際は逆で、それを持つ人々の「覚悟」で成り立っているのかなとも思えた。 絵柄はいたってキュートだが、描かれている現実はハードである。あの有能なおじさんがYJに帰ってきた!!ドヤ顔有益情報提供おじさん~啓蒙編~ 田中チヌ名無し昨年12月に掲載されたあの「ドヤ顔有益情報提供おじさん」が再登場! 今回は流行りの異世界に転移したのですが、いつもの調子で役に立つ知識を教えてくれます。 ・後ろから羽交い締めされた時の対処法 ・槍と剣の改良法 はマジで勉強になりました。 https://ynjn.jp/app/title?tid=1105 自己肯定できずに悩む青少年の成長ストーリー!アメリカン・ボーン・チャイニーズ アメリカ生まれの中国人 椎名ゆかり ジーン・ルエン・ヤン書肆喫茶mori店主自分のアイデンティティに悩む中国系移民2世の高校生を描く、全米の学校で読まれているベストセラー作品! 西遊記の物語、中国系2世のジン、ステレオタイプな中国人の従弟に悩まされる白人のダニーの3人の物語が同時進行していく。 この3人の物語が最終的にひとつに融合していくストーリー展開がほんとうにスゴい! ダニーを悩ますステレオタイプな中国人の従弟チンキーが登場するパートでは、コメディドラマを模していて、コマの下に拍手や笑い声が入っている。だが、よく考えると笑えないシーンだったりするのだ。 この作品はもちろん中国系移民の物語なのだが、ジンが抱くコンプレックスや劣等感を自分のそれと置き換えて読むことができるようにも感じた。 コンプレックスを克服しようと孫悟空のようにがむしゃらに努力したり、それを切り捨てて理想の姿になったつもりでもダニーの章で登場するチンキーのようにチクチクと劣等感がうずく。 結局はコンプレックスや劣等感を感じる個性も含めて自分のものであり、そのままの自分でいいのだと認めることができるようになるまでの成長物語なのだと思いました! ぜひ自己肯定ができずに悩んでいる青少年にも読んでもらいたい一作です!絵柄やちょっとした台詞回しがとてもいいまりんの宇宙旅行 ユペチカ名無し※ネタバレを含むクチコミです。<<457458459460461>>
海面上昇で陸地が海に沈み、人類が人工地盤の上で生活する世界。旧時代の遺物が遺る海底遺跡へとダイブして探索を行う"アトラダイバー"の物語。新人のナギサは実技の成績はいいけどその他はまるでポンコツ、実際の遺跡へのダイブでもドジばかり。でも優秀な先輩のハルカとバディを組むことになり、持ち前の明るさと切り替えの早さで"アトラダイバー"として成長しながら未知の世界へと足を踏み入れていく―。 という物語なんだけど、物語が進むにつれて徐々に作品の様相が変わっていく。元々海底遺跡へのダイブは危険が伴うという描写が描かれているけど、ナギサが学校で学んできたものとは明らかに違う"危険"が物語の端々で映るようになり、そして1巻の最後でそれは正体不明のままナギサの目にもはっきりと見える形で顕現する。 公式のあらすじにも「ナギサの未知との出会いが始まる」とあるが、果たしてナギサの出会う"未知"とは何なのか。1話からは想像できないような物語が今後も広がっていきそう。 「がっこうぐらし!」を例に挙げると極端かもしれないけど、この作品も実際に手にとってもらった人に最高の形でストーリーのサプライズ感を楽しんでほしい意図があって表紙や帯・あらすじをデザインしてると思う。だけど、逆にそのために本来のターゲットに届いてないとすれば勿体なさすぎる作品。ぜい、騙されたと思って1巻を読んでみてほしい。 1巻まで読了