青年マンガの感想・レビュー15396件<<336337338339340>>全く記憶と違ったぞ羅生門 石川賢マンガトリツカレ男『羅生門』『蜘蛛の糸』『トロッコ』はおそらく芥川龍之介の小説をそのままコミカライズしたものだと思う。『新羅生門』はさすが石川賢だな思わせる内容だった。 昔にこの「羅生門」を読んだ覚えがあって羅生門の老婆がタイムトラベラーでサイボーグと戦っていた気がしたのだが全くそんな内容ではなかった。 調べてみたら「桃太郎地獄変」に収録されていた「山姥」と勘違いしていたっぽいな...クリームソーダシティの完全版について語ろうクリームソーダシティ 完全版 長尾謙一郎名無し『クリームソーダシティ』といえばなぜか未完のまま打ち切られてしまった作品として有名だと思うが、クラウドファンディングなどを経てついにきちんとした完結を迎えた。感想を書こうにもうまくまとめられないので、一言残して行く感じの方がいいなって思った。苦しみ隠した百合同居コメディ社畜さんと家出少女 タツノコッソあうしぃ@カワイイマンガ家出した女子高生(15)を庇護するのは、かつて彼女の家庭教師だった社畜女子。過重労働とストレスを酒でごまかす社畜は、しっかり者の女子高生に逆にお世話されてしまう。 仕事は恐ろしく大変そうだが、日々の様子は楽しげで、社畜が女子高生に救われているのが良い感じ。だが所々で女子高生の、恐らく家庭の事情から来る苦しみが仄めかされる。そしてそれに関する社畜女子の重いモチベーションが見えて来ると、楽しげな日常からも少しの胸苦しさを感じられる様になる。 次第に、いつ二人の関係は壊れてしまうのか?と不安が拭えなくなる。(2巻時点では)詳しい事が全く語られない為、それは余計に増幅される。 互いに補い合い、安心している二人の関係が壊れるなんて、見たくはない。でも現状を社会が許さない事は、作中の人物達も読者も分かっている……という感じで、読者は仄かな破局感を共有し続ける事になる。 早く安心できる結末を見たいけれども、一筋縄ではいかないんだろうなぁ……という困難さを、それぞれの(複雑な)友人達と共に見守ってゆきたい。ずっとフードコートでだべっていようフードコートで、また明日。 成家慎一郎名無しいわゆる、ずっと読んでいたい漫画ってやつですね。 見た目から勝手にイメージを固められてしまうふたりが、飾らず素のままでだべって居られる場所「フードコート」。 ファミレスでもなく、喫茶店でもない。路上でもなければ、家でもない。 郊外の大型商業施設とかによくある「フードコート」っていうのがすべてにおいて丁度いい。 (唯一、ふたりが痴漢について話している回は受け入れられなかったけど。まあでも友達同士ではああいう話ししがちなのかな…)1冊で終わるのは悲しすぎる、と思っていたら続編もあるらしいと知り嬉しくてジャンプしました。 マニラで過ごした日々を描く実録漫画 #読切応援ユウは何を見たか 近藤令名無し父を追ってマニラを訪れたニートの青年ユウ。時代は平成初期ということなので今から30年前くらい、出来事はすべて実話というフリで始まるのでどんな些細な描写もなんだか重みを持って見えてくるのが面白かったです。 何も持たず、さしたる目的もなくただマニラで時を過ごすユウの感覚がリアルで、4コマで淡々と進んでいくスタイルとよく合ってます。おやじさんの怪しさもいい味出ている。 終盤やばめなトラブルに巻き込まれるのですが「ここで終わり!?」ってところで終わってしまっていて、その唐突感も実話っぽいといえば実話っぽい。 ただやっぱり「何を見たか」がもっとわかる続きが読みたい!シリーズ化してくれないかな。多分「夢」「日常」を問う?ポンコツ迷探偵コメディ出禁探偵 ~クララが来たりて謎を解く???~ 屋乃啓人名無し名探偵はカッコいい。 次々と出会う難事件を颯爽とスマートに解決する。 しかし現実の日常では、滅多に難事件はおこらない。 事件がなければ名探偵の出番はない。 それだからか、探偵物の名作小説やドラマ漫画は数多くあるが、 「そんなに殺人事件に連続して遭遇するわけないだろ」とか 「むりやり密室や完全犯罪にしているだろ」 とファンからツッコまれたりもする作品も多い。 現実の探偵さんは浮気調査などの地味な仕事が殆どだとも聞くし、 名探偵が存在し活躍する世界は「夢」であり「非日常」 なのかもしれない。 だからこそ中二病的に名探偵に憧れる人はいる。(と思う) この漫画は、そんな自称・名探偵で実質は迷探偵の 中二病的な夢が一杯で、勇み足やから騒ぎが得意で、 しかも結構開き直るし責任転嫁もする、という 見た目は綺麗だが中身はポンコツな女子高生・クララが、 祖父の残した喫茶店をただ平和に守りたいと思っている、 平凡な日常を好む男子高校生・コウタが店長の喫茶店に 「迷惑だから出禁!」と言われつつも、やってくる、 というコメディ。 全二巻のうちのまだ一巻しか読んでいないが、 コメディ漫画として凄く面白い。 自称・名探偵の女子高生の ポンコツゆえの強引で的確な外しっぷりと、 それにつきあわされて喫茶店としては実害も被っている 高校生店長の悲哀が凄い。 ただ、読んでいて「あれ、これ伏線だろ?」 という点がけっこうアチコチに描かれているように思った。 恐らくだが「夢」とは何か、「日常」とは何か、という伏線。 多分、店長・コウタにも店員・副島さんにも常連・和嶋さんにも、 第一巻では明らかにされていない部分がある感じがする。 そしてそれは自称・名探偵の出禁探偵の女子高生にも。 と、読みながら推理しました(笑)。 二巻も読みたいのだけれども、近所の本屋には見当たらない。 何故だ(いや、出版社と本屋の判断だろうけれども) 面白いんだから出版社さんには重版してほしいのだが。これは割と"完璧"な作品とんがり帽子のアトリエ 白浜鴎さいろく美しい世界、魅力的なキャラ、奥が知れない物語と展開。 そして幻想的な「魔法」のエフェクトに加えてそのエグいほどの恐ろしさが、表紙からは想像もつかないギャップとも言える世界観を作っています。 ジャンルとしてはダークファンタジーと言ってもいいと思う。 壮大で人を惹きつけ魅了する世界観がありつつもゾッとする恐ろしさが両立しているため、こう表現すると陳腐かもしれないけどジブリ映画のような完成度の高さが垣間見えている作品。 以前どこかで見たんですが、白浜先生が絵を描いている動画があって「そこ直接書いてるの!?」とビックリした憶えがあります。 扉絵か何かで魔法使いの子供たちが家でご飯の準備か何かをしているシーンだったかと思いますが、画力というのはこういうのを言うんだなーと勝手にこれまでの努力も凄かろうと想像して感心させられました。 服のシワの書き方とか模様とかもすごかったなぁ。。。 もちろんストーリーも面白いし、怖いし、先が気になる素晴らしい展開。 編集部からも大事にされてるんじゃないかと思いますが、ゆっくりでいいので最後までクオリティを保っていただければこれ幸い。 追記:白浜先生の画力の高さはこの序章を担当されてるところでよくわかります http://www.moae.jp/comic/kugutsusenki/1 撫で回して舐めたくなる可愛さ🥺 #完結応援殿さまとスティッチ 和田洋人ぺそ久しぶりに読み返してメチャクチャに笑いました!コマが動くの本当に面白いです。 スティッチは子供の頃に映画がやってて一回観ただけなので記憶がかなり曖昧なのですが、読んでいて「あ〜そうそう、スティッチってこうだよね」と思い出しました。 パッと見あんまり可愛くないし(作中で「青狸」扱いされるの好きです)怪力で暴れん坊……なんだけど仕草がとっても愛らしい! 私も殿みたいにスティッチにかまいたい……ぽんぽこりんのお腹撫でたいです🥺 殿がスティッチに名前を付けるシーンで発想が天才だなと思いました。 https://comic-days.com/episode/10834108156708523477日本と西洋の妖怪による異文化交流!!あやかしメルヒェン 白乃雪かしこ海外に住んでいる漫画家さんのエッセイが好きだと書き込んだ時にオススメして頂いた「とつげきドイツぐらし!」を先に読んでいたので、白乃雪先生がドイツを舞台に漫画を描かれていると知ってトキメキました! 絵本作家を目指して留学したコテツに付いて(憑いて?)座敷わらしの花緒もドイツにやって来ます。グリム童話が生まれた地であるドイツには古くから物の怪がたくさんいてコテツにとって創作の刺激になっていますが、取り憑かれやすい体質なので花緒が守ってあげるというお話です。 日本の妖怪である花緒が西洋の妖怪と出会って異文化交流するのがとても面白いです!!コテツは色んな国の人とシェアハウスで暮らしているのですが、同居人達も自分の出身国の物の怪を連れて(憑いて?)きてしまっていて、登場するのがドイツの妖怪に限らないところがまたいいです。現代ですね〜。 個人的には花緒がおじゃる丸みたいで可愛いなと思ってます。癒される…。どんどんネタかぶりあたりまえのぜひたく。 きくち正太名無し※ネタバレを含むクチコミです。 楽しいです生活魔術師達、ダンジョンに挑む 東西 川上ちまき 丘野境界狐優曇華ファンタジーモノですが、強い魔法でオレワショーイするんじゃなくて地味な感じで、でも超便利っていう視点が楽しかったです。 続編もあり、まだ連載中なのですが、ずっと面白いので原作にも興味出てきました。うーん瑠璃と料理の王様と きくち正太名無しおせんの次の作品でしたので楽しみに読み、全巻揃えている物の、今他社で連載中のあたりまえのぜひたくでも、瑠璃でも、同じネタ(料理)がたくさん出てくるんです。全ての巻で見たことのある料理をまたレシピを載せてたりして、気分が悪いです。 初対面の人をグーで殴ったりほっぺをつねりあげたり、時代錯誤の所もあります。 権力に楯突くのが瑠璃なのに、当の本人はすぐ、それがどうした私は魯山人の孫だ!と権力を振りかざすのもどうかと思う。あの漫画家さんとこの職場の話だったよ職場の猫 たきりょうこさいろく猫マンガだ!と思って手を伸ばし、フルカラーにワクワクしながら開きが逆なのもうふふと思いながら読み始めたら 大東京トイボックスなどでおなじみの、うめ先生のとこのアシさん?が著者の様子。 著者のたきりょうこ先生もいい絵と雰囲気があって…猫マンガとしてもいいけどエッセイ系とかこの絵でいっぱい世の中に溢れてたら和むなぁとか勝手に妄想しました。 一冊の「本」としても良いですよ! 王島家にやってきた犬、彼女の名は“こずえ”横須賀こずえ 小田扉名無し小さいおばさん(おじさん?)に見えなくもない一匹の犬が、ペットに縁がない王島家へやってきた。 最初は飼うのではなく預かるつもりだったものの、あっという間に正式な一家の一員になり“こずえ”(母命名)といういい名前をもらう。 実はこずえ、脱走して高台から海を見渡したり、相手によって振る舞いを変えたり(母には絶対逆らわない)、うんちを坂の上から転がしたいがためにわざわざ数日間我慢して硬いコロコロうんちをするような、天才犬でした。 いわゆる犬の愛らしさは殆どないけど、人生何回目?的な落ち着きがある。 そんな雰囲気が王島家にぴったりだと思う。心温まるいい話だったはじめての担当〈ヒト〉 小田原ドラゴンマンガトリツカレ男小田原ドラゴンとはじめての担当との関係を描いた話。この人のマンガは面白いんだがどこがどのように面白いのかを説明すごい難しい。ダメ人間の悲哀だけというわけでもなし皮肉だけでもない。暗い感じの話も多いが読んだ後気分は暗くはならない。また一段と小田原ドラゴンのマンガが好きになったよゾンビを守る弁護士が目指す世界とはDeadmeat Paradox 電子限定『義父の息子』収録版 金田サトANAGUMAこの作品に出てくるゾンビが面白いのは「死んでいる」以外はほとんど人間と変わらないところ。理性もしっかりあるのでコミュニケーションを取ることだって問題なく出来るのですが、気味悪がられたり、労働力として搾取されるなど差別の対象でもあります。 そして主人公・ゴールドはトラブルに巻き込まれがちなゾンビからの相談を受け付ける弁護士という絶妙な設定です。もし「人とほぼ変わらないゾンビ」がいたらこの世界でどんな問題が起こるんだろうというのを想像させるのにピッタリの仕事ですよね。 自分にかけられた生命保険を死んでいるゾンビは受け取れるのか(!)という問題に端を発し、事態はゾンビのありようを問う裁判に発展していきます。生と死の境界、人権と差別、それらを規定する法のあり方、といったテーマを現実の社会とも比べながら読み解いていける構造になっているのが鮮やかです。 エンディングは裁判の決着を経て世界がどう変わったのかがわかるまで。ゴールドの人物像から受けた印象と同様、結末もスマートで素敵でした。 1巻で綺麗にまとまっているとは思うのですが、もう少しこの世界の物語を見ていたかったというのが本音!色んなストーリーが作れそうだなと…。そう思わせてくれる魅力的な世界と人物が描かれていた作品でした。 ラグビー漫画の新たな扉を開いているノーサイドクエスト 好本拓朗名無し※ネタバレを含むクチコミです。「命の分配」をする謎の女子高生ギフト± ナガテユカ名無し漫画喫茶の店にあるのを偶然見つけて読んでみたら面白かった。主人公の女子高生・鈴原が、悪人をスタンガンで気絶させて処刑するシーンが印象に残っている。「龍宮殿」読んでみた龍宮殿 松永豊和かしこ松永豊和の漫画を初めて読みました。恥ずかしながら最近まで存在を知らなかったのですが、マンバの書き込みでバクネヤングが面白いというのを見かけて気になりました。先に手に入ったのが龍宮殿だったのでこちらから読んでみた次第です。失礼になっちゃうけど…知識も期待もゼロの状態で読んだので、読み進めていくごとに「お、思っていたより面白いぞ…!」となりました。傑作というにはあと少し何か物足りないような気がしますが、また読みたい作品であるのは間違いないです。 タイトルと表紙で「あ〜男の子が竜宮城に行くんだろうな」というのは分かっていましたが、深海の遊郭「龍宮殿」ではメスは人間の姿で産まれるけど、オスは頭が魚の形をしている魚人の姿で産まれて、ある事情でオスは産まれたらすぐに殺されることになっている…という事が判明してから一気に面白くなりました。ちなみに主人公兄弟がうさぎの着ぐるみを着てますがストーリーとあまり関係なかったです。 作者さんがホームページで公開してくださってるので、次は「パペラキュウ」を読んでみようかな。自伝小説?「邪宗まんが道」も気になったので早速kindleもダウンロードしました。 頭を空にして楽しめる5コマ漫画【新装版】255の5コマ Cygames 255名無しマジで頭使わないで読めるのが最高。キャラごとに微妙にシリーズ化してて、「漫画家とアシスタント」のやつと「女の子と白人間(この作者のデフォルトの某人間みたいなキャラ)」のやつが好き。デスゲームを運営する方だって色々大変なのだ異世界デスゲームに転送されてつらい 水あさと異世界スキー人間の魂を死神が管理している世界。デスゲームは魂を効率的に確保するための手段なのですが、ポンコツ死神のメイちゃんはデスゲームの運営が下手すぎて目をつけた氷見くんの魂をなかなか奪うことが出来ません。 メイちゃんの日々の業務を見ているとアイテムをリースしたり異世界をレンタルしたり、デスゲームってこうやって作ってるんだ…というのがわかって勉強になりますね。ためになるお仕事マンガです。 途中からメイちゃんの方が現世に転送されてきて氷見くんの会社に派遣されて働くことに。この辺りからラブコメ度が増すのも面白かったです。みんなかわいい。「仕事つれ〜」というところから始まる作品ではありますが、読んだらしっかり癒やされると思います。妻とのなれそめを見るならはこれ!僕の小規模な失敗 福満しげゆきにわかストーカー扱い→妻の流れが面白い。分かるようでなぜそうなるか分からないなれそめだけど、味わい深いなぁ。ストーカーなのではと母に心配されている旨を綴った手紙が本物のコピーなのも含めて、最高によかった。 勇気ある人 信頼する人じみへん 中崎タツヤえっへんじみへんのなかで、トイレのあとに、トイレットペーパーを確認せずにパンツはける人が勇気ある人で、ウォッシュレット使って、確認せずにパンツはける人は、信頼する人、ってネタがあった気がするんだけど、何巻かわからない。 久しぶりに読みたくなった。つっこみどころも多いけど、わが身を省みて読みたいマンガでわかる 心理学的に正しいモンスター社員の取扱説明書 早川ナオヤ 杉山崇hysysk幸い今の職場環境においてモンスターはいないので、むしろ自分がモンスター側なのではないかと怖れながら読んだ。 「こういう人にはこう返す」的なマニュアルや、「こんな風になるのはこういうことが原因」という事例が挙げられていて参考になるが、だからといってすぐに解決するのは難しそう。割とナチュラルに思いっきり偏見みたいな言動が差しはさまれているのも気になる。 それでも自分ではなかなか気づけない振る舞いを見つめ直すいいきっかけにはなると思うので、会社に限らず人間関係すべてに役立つと思う。<<336337338339340>>
『羅生門』『蜘蛛の糸』『トロッコ』はおそらく芥川龍之介の小説をそのままコミカライズしたものだと思う。『新羅生門』はさすが石川賢だな思わせる内容だった。 昔にこの「羅生門」を読んだ覚えがあって羅生門の老婆がタイムトラベラーでサイボーグと戦っていた気がしたのだが全くそんな内容ではなかった。 調べてみたら「桃太郎地獄変」に収録されていた「山姥」と勘違いしていたっぽいな...