青年マンガの感想・レビュー15396件<<335336337338339>>「左中間」でジュース屋を営む犬犬のジュース屋さん おおひなたごうnyae続編?のZ(ぞね)の方は読んでいるんですけど、こっちを読んでいませんでした(読んでなくても問題ないですが)。今更ながらどちらもヤンジャンで連載していたと知りびっくりしました。いまのバス江的な立ち位置だったんだろうか。 全1巻のようですがすごいところで終わってるので単行本未収録の話があるんですかね。でもあれで完結と言われれば、まあそうかぁ、という終わりかたです。 パッと見コロコロとかで連載してそうな空気を出しながら実際はわりと邪悪なんですけど、どこか生活感のある描写がたまらないギャグ漫画です。 おおひなたごう先生の漫画といえば小ネタの多さが特徴ですが、その点で言うと週チャン連載のフェイスガード虜の方がこれでもか感がありました。電子化してほしいなあ。 過去と向き合うという地獄監禁嬢 河野那歩也野愛あなたは今までどれだけの人を傷つけましたか? と問われて、正確な数字を答えられる人はきっといないはず。 傷つけたことすら気づいてないことも、忘れてしまったこともたくさんあるはず。 そんな過去が今の自分をぶち壊しにきたら、どうする? 愛する妻と子どもと暮らす、平凡な高校教師・岩野。 ある日突然、カコと名乗る女に監禁され日常が奪われていく。 カコの正体と目的を突き止めるべく、岩野は自らの過去と向き合っていく。 過去に交際していた女性達と会うたびに、蓋をしていた記憶が開いていく。 人は誰しも思い出したくない過去はある。 傷つけたり傷ついたりした記憶ほど忘れたいものないので、その傷をひとつひとつ突きつけられるなんて拷問だよ…と岩野に同情してしまうほど。 黒歴史と笑い飛ばせない過去くらい、人にはあるものでしょう。それによって現在進行形で傷ついている人がいたとしたら、どう生きていけばいいのでしょうか。 カコの正体と目的を知り、岩野が出した答えが妥当な気がした。正解ではない気がするけど、人は生きてかないといけないし。 すっきりしないくらいがちょうどいい。過去は消えないものだから。激レア設定(ノンフィクション)家族のリアルな愛惜まんがかぞく 大島永遠名無し父母姉妹全員が漫画家。 父・大島やすいち、母・川島れいこ、 長女(本作の作者)大島永遠、次女・三島弥生。 その長女が描く実録家族漫画。 もしかしたら世界中でもこの一家だけかもしれない 家族全員が漫画家の一家という漫画家家族(ややこしいな) という激レア設定。 しかもノンフィクション。 私は大島やすいち先生といえば「おやこ刑事」の先生、という イメージはありました。すみませんが他の先生の作品は 読んだことがありませんでした。 けれどあの大島先生の家族がそろって漫画家になっていて、 その実態を漫画化していると聞いて、凄く興味をもって読みました。 読む前の推測では、漫画家って忙しくて人気商売で とにかく大変だろうな、 その家族って、まさに修羅の家みたいな普通じゃない家族生活を 過ごしてきたりしたんだろうな、と思いながら読みました。 その推測はあたってもいたけれど、それ以上に予想外の世界でした。 確かに父が多忙で母子と普通のコミュニケーションが とれていなかったとか、 修羅なエピソードもありましたけれど、それよりも 母が仕事を手伝う娘(小五)に乳首の描き方を指定するとか、 予想外の修羅な家族エピソードに意識を成層圏まで飛ばされました。 それでいて、家族ができる前の大島先生と川島先生の 馴れ初めなんて、いかにも漫画家カップルの出会い成立の なにそれその面白展開、という話にちょっと萌えたり(笑)。 結局、普通の家族の話ではないんですよね。 確かに世界に一つあるかないかの 家族全員漫画家というレアケースの話。 なので、普通の家庭の話と比較してもしょうがない話で うわ、こんな家族でも成立するんだ、と驚くしかないのですが、 それでいて垣間見える家族愛が、 そんな状況でも存在し成立するということで より深いものなのかもと考えさせられました。 漫画を絆にして成立するという、 一般的ではない家族なのだけれども だからこそ、いい家族なのが判るというか。 それでもやっぱり特殊な例、あくまでも特殊な成功例だとは 思いますけれど。 普通は、大島永遠先生、グレちゃうと思いますね。 こういう家庭環境だったら。 そこでグレずにそれぞれ成功し家族も維持し、 漫画でもヒット作を生む、というのが 漫画家サラブレッドとしての才能なのかもしれません。 よくわからんけれど。 特殊でレアなケースで、参考にはしようがないのだけれども、 これも一つの良いファミリー実録漫画なんでしょうね。法律家の卵・司法修習生を描く新連載リーガルエッグ 河本ほむら 木綿八十子名無し超難関なことで知られる「司法試験」。人によっては何年もかけて合格を目指す国家試験ですが、試験を突破したその先にある1年間の修習を描く新連載です。 司法試験に受かったからと言って自動的に「法律家」になれるわけではないんですね。修習では、志望先に関わらず裁判官・弁護士・検察官の実務修習があるそうなのですが、びっくりしたのがこの修習を受けてから志望職業を決める人がいるということ。 まさにこのマンガの主人公・筒松くんがそれです。真面目でアツい彼は、はじめての「取り調べ」でも、何事も決めつけずに慎重なところが好印象。 キャラクターが突飛じゃなくても面白い漫画は好きなので今後が楽しみです。 家庭と仕事と戦争。妻と夫の戦時日常物語 #完結応援東京物語 滝沢聖峰たか東京・国立の文化住宅に暮らす若い夫婦の暮らしを描いたお話。「日常もの」と思って読んだら下巻で予想もつかない衝撃の展開が2回もあり打ちのめされています。つらすぎる…。 戦闘機のテストパイロットである夫の仕事と、妻が家で行う家事に戦争が影響を及ぼす様が描かれていて読み応えがあります。 白河夫妻の関係、そして2人が住む洋間がある和風住宅がが本当に素敵でまるで朝ドラを観てるみたいでした。 だからこそ、下巻での2度の衝撃は読んでいて堪えました…。 本当にあまりにも唐突すぎて、正直こんなの物語としてありかよという気持ちになりました。しかし、戦時だろうと平時だろうと時代が変わろうと、こうやって大事な人が納得できない形で突然いなくなる可能性はいつでもあるんですよね…。 夫婦の温かい日常を描きながら受け入れ難い事実を突きつけてくるいい作品でした。河童になった男の子と河童の姫さまの恋パッカ 今井大輔Pom ケイとシズクの関係、どうなるんだろう。 まさか河童になるなんて。 シズクは河童の姫さまで、、物語も途中だから疑問符なところも多くて、不思議な話。 ケイは人間に戻れるのか、河童の姿が見られちゃうのか、気になります。 とある苦しみの為の〈物語〉 #1巻応援性別X みやざき明日香あうしぃ@カワイイマンガ本作は作者の「苦しみ」と解放のノンフィクションです。 性的マイノリティとしての苦難を描くのですが、その苦難とは何かと言えば、 ①肉体的苦痛・違和感 ②社会=人間関係からの精神的苦痛 ①についても具体的に、生々しく語られて抉られるのですが、冒頭から印象的に語られるのは②について。 同志と思っていた人の裏切り、仲間を探しに行った先での疎外感、過去に受けた裏切りなどの歴史が語られます。性的マイノリティの間でも居場所を得て安心することが難しかった「陰キャ」の作者の呪詛が、かなり明け透けに語られる。この恨み節には性的マイノリティだけではなく、「陰キャ」同志も同調できると思います(私にも響いた)。 切ない思い出と「陰キャ」の為の恨み節は、実は意外と広い賛同を得られるのではないか。そしてそこをきっかけに、(性に限らない)多様性への理解と、そこへと開かれた表現の可能性も広がるのではないか、とも思うのです。 自らの性交渉について諦めている「レズビアンではない」作者が、戦前の「エス文学」に救いを求め、美しい百合御伽噺を創作した第9話は「百合」の本質を明瞭に解き明かしている。そしてそれは、何故マイノリティの為の物語が必要か、という事……潜在的読者がどれだけいるのか、という事への回答だと言えるでしょう。 とにかく大好き、本当に再開が待たれるアーサー・ピューティーは夜の魔女 木々津克久なかやま私は木々津克久先生作品全般が大好きなのですが、それを決定付けたのがこの作品でした 圧倒的な自然・神の暴力に翻弄される物語の登場人物たち なすすべがない中、あがきに足掻きまくる!でも・・・ まず、作品単品でも非常に面白いこと間違いなしですが、木々津克久先生の他作品読んだ上で仕上げにこの作品を読むと、作品の旨味が増すこと増すこと! 読み始めて「ぉぉ、、、そっち!?」 読んでいると「いやー、これ無理ゲーでしょ・・・なんとかなるの?」 最後に「ぉぉぉぉ・・・・おおお?!???」 色々な意味で先生の作品の見方が変わる力強い作品です。 作品の発表順で言うと おどろ 〜陽子と田ノ中の百鬼行事件簿〜 ヘレンesp フランケン・ふらん フランケン・ふらん Frantic アーサー・ピューティーは夜の魔女 なので、ヘレンとふらんは押さえておいて読むとベストマッチです河井克夫さんって文章を漫画にするのが上手いんだなぁ久生十蘭漫画集 河井克夫かしここれまでそんなこと気づかずに読んでしまっていたなぁ…。久生十蘭という小説家のことも初めて知りましたが、江戸川乱歩とか横溝正史がデビューした雑誌で活躍していたそうです。本当は色んなジャンルの小説を書いているらしいですが、漫画化された「予言」はそういう感じのストーリーでした。マンゴーホッピー飲みながら読みたいバ吾Aのマンゴーホッピーで乾杯 バッファロー吾郎 A名無しと思ったけどそんなお酒がほんとに存在するのか謎。なぜなら検索しても出てくるのはこの本だけだから。 いわゆる“ただの妄想”とも言えるものを、こうして読みものとして成立できるのは芸人さんの力だなと思います。 あ、ちなみにこれは漫画ではありません。 なんだかんだで最初に載ってる武井咲がいちばん面白かったです。 Kindle Unlimitedで1冊読めるので気になった方はぜひ。 孤独な二人を包む大きな… #1巻応援かいじゅう色の島 はっとりみつるあうしぃ@カワイイマンガ『綺麗にしてもらえますか。』では熱海の穏やかで美しい光景を描く、はっとりみつる先生。同時連載中のこの『かいじゅう色の島』ではもう少し荒々しく大きい、しかし美しい光景を描き、そこに二つの孤独を描写する。 離島に暮らす少女・棔(こん)と、家出少女の歩流夏(ふるか)。ぼっちの二人はまた、「普通の」恋が出来ない事も共通していた。 アワビの貝殻が供えられる社の前で、互いを知り、友達を一足飛びに近づく距離。発現する「かいじゅう」の不思議な力に包まれて、洞窟で触れ合い、睦み合う二人。 荒々しい波、磯、剥き出しの鳥居。優しくは無い場所で、二人の描線だけが柔らかい。 切なく苦しい世界で、二人はようやく見つけたお互いの幸せを願うことしか出来ない。二人はかいじゅうの生贄なのか、いつか引き離される時が来るのか……切なさが大きいからこそ、小さな幸せも、とてつもなく大きくなる。想定の800倍おもしろかった🐷会社の奴には絶対知られたくない 若竹アビシnyae※ネタバレを含むクチコミです。料理の王道を個性的に仕上げた漫画瑠璃と料理の王様と きくち正太にわか出てくる食事が旨そうという大前提をしっかり抑えながらも独特のコミカルさが楽しい漫画。癖になる書き文字、ユニークな動き、豊かな表情。キャラもしっかりと立っていて、飽きない。いいグルメ漫画 つぐみは春に、私から去った。春とみどり 深海紺あうしぃ@カワイイマンガツグミという鳥は渡り鳥で、秋冬にシベリアやカムチャツカから来て、春になると帰っていくのだそうです。 https://pepy.xsrv.jp/22348 本作の主人公・みどり(31)と暮らす春子(14)の死んだ母親は、みどりの同級生・つぐみ。 一度はみどりに友人として居場所を与えながら、中学の卒業式でみどりを置いて消えたつぐみは、春子にとってもただ一人の拠所だった。緑芽吹く春に、ツグミは去った……三人の名前には、そんな切ない関係性が反映されている様です。 つぐみへの想いは二人を引き合わせ、繋がりの無かった他人同士の、年の差同居へと進みます。しかし自信も生活力も無いみどりは、中学生の春子に食事を始め、生活をリードされがち。 更に春子につぐみの面影を重ねる回想シーンでは、同じ年頃・同じ顔の女の子が交互に現れ、みどりも読者も軽く幻惑させられます。 同じ顔で、同じ言葉を言い、恐らく性格も似ていて、でも別人の春子に、みどりは長年募らせた愛情や後悔を重ねてしまう。そんなみどりは見ていて苦しいけれども、自分の中にもある内向性に共感もする。 例えば伝えられなかった感情に執着して、苦しむ人に届いて欲しい内容だと思います。春子と共に歩むみどりの柔らかい変化に、先ずは安堵して欲しい。 まだ見ぬ誰かの為に、料理くらいは出来る様になっておきたい……と思いつつ。若林稔弥センセーの新作、まさかのDMMでR-18ぱちん娘。 若林稔弥さいろくパチンコだけどな!!(※R-18だよ!) パチンカスとか色々言われる自他ともに認めるクズの集まる場所、それがパチンコ屋… DMMでパチンコアプリがあってそこで連載してたんだそうです!知らなかった!Twitter久しぶりに見たら単行本の宣伝されてたので買って読みました!(今日発売日) そして私はパチンカスなので全然面白いです!DMMでの最新作でもあり、内容は「みどりちゃんがボタンバイブで昇天してるところが可愛い」とか字面だけだとすごい酷い感じに見えるけど実際はこれです。 パチンカスは必読です。はよ買おう! 案件がわかりやすく案件なのでぜひこれからも実名で実機を使ってもらいたいのでサンセイさんよろしくお願いします。なにもしなかった人間もいじめの当事者青春の底 玉置勉強名無し※ネタバレを含むクチコミです。 4巻以降はすごい好きお~い!竜馬 小山ゆう 武田鉄矢霧兵衛よかった点 ・幕末の感じと小山ゆうの人間臭い描写があっていて好き ・以蔵の最後は何回読んでもいい 総評 ・1から3巻が苦手で読み返す時はいつも4巻以降から読むが傑作だと思う ・「武田鉄矢」が嫌いだから読まないというのは勿体無い伊図透の新作読切靴ひもを結べ! 透明賛歌 伊図透名無し過去には万引きをし、高校では大学進学のための勉強を真剣にやってるわけでもないごくごく「普通」の高校生の少年・甲が主人公。ただ彼が施設育ちであるということが、万引きしたときに一緒に謝ってくれて、進学を決めたら応援してくれる大人がいる「普通」がどれだけ得難いことなのかがひしひしと伝わってくる。 雨やガラスみたいな透明なものが好きな甲。 彼のモノローグ、頭の中で考えていることがメチャクチャ独特だった。これ大好き!!!ダイヤの原石すぎる街歩き漫画 #1巻応援徘徊女子 やんむら天沢聖司新刊ページで見つけて値段見てみたら220円だったので買ってみました(※各巻約20ページ)。そしたらメッッッチャいいじゃないですかこれ…!!すごく好きなやつでした! 正直本編を読む前は 「何でもない街を精細に描き込み、タイトスカートのOLさんがブラブラ徘徊する、マッタリゆるゆるの癒し系お話です。私の好きなものを詰め込みました。」 というあらすじで、よくある可愛い女の子が何もしない日常漫画かな…とあまり好みじゃなさそうだなと全然期待していなかったのですが、読んでビックリ! よつばと!のような緻密な背景! なんてことない街並みを1人で内心味わう孤独のグルメのようなモノローグ! なんと中身はブラタモリでした。最高〜〜!! https://twitter.com/yanmura/status/1186292824972521477?s=20 もっと言うと、「ブラタモリみたいにマニアックな視点で街歩きをしつつ、そこからアカデミックな部分を抜いて、街並みを眺めて自分が『いい…!』と趣を感じる心を大事にするお散歩」という感じ。 自分もこれよくやるので仲間がいる〜!! と読んでいて嬉しくなってしまいました。 これ絶対鉄筋入ってないだろみたいなブロック塀とか、玄関と公道がゼロ距離で家の壁に沿って植木鉢並べてる平屋とか大好きで、街中で見つけると「うわ〜、いい…!」って見ちゃうんですよね。 シーズン1の主人公女子アナ・早乙女さんの萌えは、早乙女さんが「スパッとハウス」と呼ぶ元長屋をぶった切って、一部だけ駐車場にしたりリノベーションした建物。 これ今度散歩するとき絶対探しちゃう…! 何よりこの漫画に共感したのが、早乙女さんがスパッとハウスの写真をSNSに上げないところ。 決して映えないし万人には理解されない風景でも、自分は確かにそこに趣を感じたから撮った写真。自分が好きで「いい」と思ってるから、他人からの「いいね」は別にいらないんですよね。 4巻からはシーズン2となり、主人公は親が再婚して高校生の妹ができたサラリーマンの来人に。 いきなり出来た女子高生の妹・美里という存在に戸惑いながらも、歩くのが好きだという美里に付いて行き、自分が「なにも見るものがない」と思っている地元・尾張瀬戸を美里の視点で見て回る。 この2人の距離感がすっっごくいい…! こういう義理の兄妹ものっていきなりゼロ距離でベタベタするエッチなJKが出てきがちですが、こちらはあくまで現実的な壁のある距離感。 特に来人のJK相手にキョドるわけでもなく、「あのお邪魔じゃなければついていってもいいですか?」大人に接するのと同じようにとても丁寧な言葉遣いで接しているところが素敵でした。 2人散歩の続きが早く読みたい! こちらの作品は漫画家の背景アシスタントをしているというやんむら先生の同人作品のようなのですが、大手出版社で連載始めればメチャクチャ人気出ると思います…! 月スピとかモーツーとかに載っててほしい。 というか本当に背景がうますぎる…これ写真加工じゃなくて描いてるんですよね? すごすぎる…。 あっという間にファンになりぜひ応援したいので全然1巻出たばかりじゃないんですけどマンバの「#1巻応援」タグで応援させてください。 いい漫画に出会えてよかった〜! 榎本俊二のわりにはフツーなエッセイ漫画思ってたよりフツーですね 榎本俊二名無し学生時代、漫画家デビュー前後、最近の近況が描いてありますが半分くらいは脱線してシュールに走っています。それでも思っていたよりフツーに軽〜い気持ちで読めるエッセイでした。いい意味でトイレに置きたくなる感じ。 3巻に収録されてる奥様で漫画家の耕野裕子さんの原稿を某育児雑誌の編集者が紛失した話が読んでてすごくムカつきました。編集者の対応が最悪…。漫画をナメてるな。バスタブに乗った兄弟~地球水没記~について語ろうバスタブに乗った兄弟~地球水没記~ 櫻井稔文名無し『絶望の犯島―100人のブリーフ男vs1人の改造ギャル』『漫画ルポ 中年童貞』も面白かったが、新しく始まったマンガもヤバそうだね道具としての「役に立つ」とリベラルアーツの重要性おもたせしました。 うめhysysk実在する美味しい手土産のガイドとして「役に立つ」ところに最初は目がいったのだけど、それだけでなく文学などのリベラルアーツがどのように「役に立つ」かが鮮やかに描かれている。 主人公の寅子は人を尋ねる際に手土産を持っていく。そしてその手土産には作られた背景や愛され方にストーリーがあり、「おもたせ(手土産をもらった側が持ってきた側に出すことらしい)」として一緒に食べながら話していくうちに、相手の心に引っかかっていた悩みが解きほぐされ、少し前向きになる。 リベラルアーツが「役に立つ」と言ってしまったが、これは道具のように「役に立つ」という意味ではない。会話を続けるためのネタではないし、ましてや知識の豊富さを誇示するためでは決してない。「誰と何を食べ、どんな話をするか(あるいはあえてしないか)、という全体」を作り上げるものなのだ。 そういった人格を備えたキャラクターとして寅子は魅力的だし、「コミュニケーショングルメ漫画」とはなるほどそういうことかと思った。 一人で二合を平らげる!白米大好き主人公!白米礼賛 にしだかなstarstarstarstar_borderstar_borderかしこ一人で二合を食べるといっても主人公は別に大食い女子な訳ではありません。米どころの新潟で生まれ育ったので白米が大好きなだけなんです。そして社会人になった今もその情熱は変わりません。朝は必ず起きてから米を研ぎ、炊き立てのご飯を食べてから出勤します。 気になるご飯のお供は漬け物、明太子、海苔などのTHE定番はもちろん。純胡椒とか天仁(梅干しの中の種)のような珍しいものもあります。でも一番はやっぱり主人公の白米に対する情熱ですね。仕事を頑張った自分へのご褒美におひつを買うなんて…米が好き過ぎる!!でもおひつに入れたご飯は冷えても美味しそう〜。読むと釣られて白米が食べたくなること間違いなしです!普通の人という幻想マッチングアプリで会った人だろ! 冬野梅子野愛ただただ感心してしまった 。このひと言語化能力高すぎ、高すぎるからいろいろ気づいちゃってしんどそうだな…と余計な心配をしたところで「普通の人でいいのに!」のひとだと気づく。 mixiとかTwitterとかで出会った経験はあるけど、マッチングアプリは最初から出会うことを目的としているからこうなるのかなあ〜と言語化能力の低い凡人は思った。 それこそみんな普通の人と普通に出会いたいんだよなあ。でも好きになった理由・好きになってもらった理由が普通の人だったからじゃ嫌だしなあ。 かと言って合コンとかマッチングアプリで個性ゴリゴリ出すよりはやっぱり普通の人を装ってた方がいいだろうしなあ。 マッチングアプリやってみたいって思ってたけど絶対やらねえ!って思った。とりあえず。<<335336337338339>>
続編?のZ(ぞね)の方は読んでいるんですけど、こっちを読んでいませんでした(読んでなくても問題ないですが)。今更ながらどちらもヤンジャンで連載していたと知りびっくりしました。いまのバス江的な立ち位置だったんだろうか。 全1巻のようですがすごいところで終わってるので単行本未収録の話があるんですかね。でもあれで完結と言われれば、まあそうかぁ、という終わりかたです。 パッと見コロコロとかで連載してそうな空気を出しながら実際はわりと邪悪なんですけど、どこか生活感のある描写がたまらないギャグ漫画です。 おおひなたごう先生の漫画といえば小ネタの多さが特徴ですが、その点で言うと週チャン連載のフェイスガード虜の方がこれでもか感がありました。電子化してほしいなあ。