青年マンガの感想・レビュー15391件<<278279280281282>>暗いのに前科者 香川まさひと 月島冬二めるろはすじゅにああえて人間のダークサイドをクローズアップする作品。 前科を持つ登場人物たちが、「負」の部分をさらけ出し、人間とは何なのかを読む者に問いかける。 そして、主人公の阿川佳代とともに、我々は悩むのである。 なので、基本スッキリしない。 1つのエピソードを読み終えても、必ずどこかに危うさが潜んでいる。 こう書くと、全然読みたいと思えないのに、なぜか読み進めてしまう。 不思議。 ドラマ&映画化されるけど、阿川佳代が有村架純だとかわいすぎるよねー みどり役の石橋静河はハマってる感あるけど。嫌いじゃないけど。粘菌人間ヒトモジ 間瀬元朗めるろはすじゅにあ人が粘菌化するという、かなりトリッキーなお話をリアルっぽく展開していく。 粘菌ccの人たちがちょいちょいヒトモジに逃げられてしまうのも、予定調和だと思えば楽しめる。ヒトモジは逃げてこその存在なのだ。 後半は結構壮大なストーリーになっていき、どう収拾するのか不安になった。 で、大きな話にした割りに、主人公のパーソナルな部分がクローズアップされ、話の構成のバランスがいびつになってしまった感は否めない。 話のアイデアは良かっただけに、もう少し構成が練られていれば、もっと面白くできたと思う。惜しい。カオスセンサー 伊藤潤二名無しいい意味じゃない方のカオス…。読みながらもしかしてこれは失敗作なんじゃないだろうかと思ったけど、後書きでも最初の構想から大幅に路線変更することになってしまったと語られていた。でもネットで評判を調べると「伊藤潤二の新作が読める喜び☆5」という意見が多いですね。その気持ちも分かるけど。天髪様より自殺虫の話の方がシンプルに気持ち悪くて面白かったです。わーいい意味でだまされました!ドールハウスの人々 pikomaro 二宮敦人名無し※ネタバレを含むクチコミです。 キチガイエロゲの異名を取る『ぬきたし』ぬきたし-抜きゲーみたいな島に住んでるわたしはどうすりゃいいですか?- 単行本版 Qruppo まめおじたん名無し※ネタバレを含むクチコミです。【最新話の感想】人類VS吸血鬼! 坂本眞一が描く“ドラキュラ”新解釈#DRCL midnight children 坂本眞一 ブラム・ストーカー名無し※ネタバレを含むクチコミです。ケモナーホイホイ(ライト)狐の掟 中国幻想選 鮫島圓さいろくライト、と書いたけど自分にはケモナー属性がないので判断基準が違ったらごめんなさい() webアクションからの短編集。 一貫して中華な話であり、古い話であり、夫婦の話である。 獣じゃないのも混ざってた気がするけどソレもソレで良かった。 ちなみにハッピーエンドばかりではなく、昔話あるあるな残酷な終わりだったり軽く怖い話だったりもある。 「竜王の娘」と合わせてどうぞ。 名作だ!!東京ラブストーリーAfter25years 柴門ふみstarstarstarstarstar干し芋東京ラブストーリーは、ドラマでずっと見ていた。 未だに、リカが「カンチ」と言っている声が聞こえてくる。 当時、何でもすぐにカンチに相談する関口にイライラし、カンチの煮え切らない態度に怒っていた。 私も、登場人物と一緒に年齢を重ね、現在の『東京ラブストーリーAfter25years』を読んで、やっぱり赤名リカはかっこいい魅力的な女性だなぁとしみじみ思った。 青春が一瞬にして蘇った。第一部完な終わり方が惜しい天久鷹央の推理カルテ 知念実希人 緒原博綺 いのうのいぢ いとうのいぢ名無し現役医師が原作者でありながら(幕間に書かれてるコラムも勉強になる)、ラノベ的な読みやすさを持った内科医療ミステリーの良作だと思います。ロリっぽい原作の挿絵より大人びた絵柄で作画が良かったので、漫画版でもっと先が読みたかったです。和風なろう系…!淡海乃海 水面が揺れる時 もとむらえり イスラーフィール 碧風羽名無し面白いですね中身サラリーマンだけど6歳で近江、淡海(琵琶湖)らへんの家に生まれ戦国時代、国を束ねる ありそうなジャンルですがめちゃくちゃ調べないと描けない分野です 作画も喜怒哀楽が幅が合って読みやすいです 最高のオチ!! #読切応援境界の道で 森野鈴鹿名無し※ネタバレを含むクチコミです。きちんとSOSを発信して欲しい。リエゾン ーこどものこころ診療所ー ヨンチャン 竹村優作starstarstarstarstar干し芋子供の病気は、先天性心疾患もあれば子育て中に親の愛情不足で起こることもある。親も初めての子育てで、大変なこともあるが、子どもと寄り添うことを諦めてしまっては、その先に進めない。そして、異変を感じたらすぐに相談するべき。世間体や、親族になんと言われようと子どもの一生に関わることだから。 そんなSOSに、寄り添ってくれる『佐山クリニック』。 本当にこんなクリニックが、存在して欲しい。 志村貴子『太めの女』グランドジャンプPREMIUM5月号太めの女 志村貴子名無し※ネタバレを含むクチコミです。 手塚治虫版「白い巨塔」でありながら…きりひと讃歌 手塚治虫かしこ※ネタバレを含むクチコミです。「人型ロボット×人間」の男女バディSFクライムサスペンスユア・フォルマ 如月芳規 野崎つばた 菊石まれほ名無しバナー広告で釣られて1話読んだけどかなりよかった。ハードボイルドな近未来SFでLIMBO THE KINGとかAIの遺伝子とかPSYCHO-PASSとかそんな感じ。 単行本買って読みたい。 https://sample-books.kadokawa.co.jp/03/322106000455/?utm_source=gdn&utm_medium=banner&utm_content=yourforma_336_d03&utm_campaign=yourforma&gclid=EAIaIQobChMI442zgL6f9AIVGstMAh2iBQkVEAEYASAAEgLb8fD_BwE読んでよかった天国までひとっとび ゴトウユキコ名無し○○が死んだではじまる漫画本当嫌いで、人を殺せばお涙頂戴漫画で感動ものにできるのかと詰め寄りたくなるくらい過激派な自分です。 でもこの読み切りは好きでした! ゴトウユキコの爛れた男女関係も絵柄に合ってて好きだったのですがこんなに爽やかで気持ちのいい漫画も描かれるんですね。 気持ちがストレートに出てて読んでよかったという気になりました。 人が死んだ話ではなく、思いを伝えることができたor出来なかった、の純粋な恋愛話なのでこんなに読後感がいいのかもしれません。 言いたいことは分かるが…記憶の窓辺 後藤ユナリ名無し結果的には良かったんだろうというのは理解したけど、この主人公の行動は理解できないな〜、というか肯定したくない。ずっと「余計なことするなよ…」と思って読んでました。主人公があの女性と恋人と少しでも関わりのある人間だったらまだしも、美しい記憶だったからというだけでああいう独りよがりな行動をするのは会社の内部の人間として失格でしょう。 今後も同じこと繰り返しそうで怖い。みたいなことまで考えちゃったな。でも絵はかなり好き。常識を吹っ飛ばす奇想天外ファンタジー学園コメディFOOLPROOF 久方標名無し初っ端から終わりまで、いわゆる世の中の常識と言われるものをとにかく無視してそのまま突き進むマンガ。何が起きても「こんなことありえない」と誰かがツッコむ訳でもない。破天荒なんだけど、内容はいたってピュアな感じです。正直おもしろいのかどうかはまだわからなかった…ゴミ清掃員から見た地域への視点が興味深いゴミ清掃員の日常【電子版限定特典ゴミ清掃員のつぶやき170P超収録】 マシンガンズ滝沢秀一 滝沢友紀マンガトリツカレ男発売当時気になっていましたが読む機会がなかったが今回読んだ。お笑い芸人のマシンガンズ滝沢が「ゴミ清掃員」を仕事としてやっていった時の出来事を奥様がマンガ化した作品で印象に残っているのは「ゴミ清掃員」から見た場合の地域の問題点やゴミの捨て方の人の生活の予想などが面白かった。朝出勤途中にゴミ清掃車を見かけるが車に乗らず走っている人が気になっていて何となく洋装していた通りの内容だったがこのマンガを読むことにより完全に解決した 「人間仮免中」から早9年鬱くしき人々のうた 実録・閉鎖病棟 卯月妙子さいろく20代の頃のお話、ということで夫が投身自殺未遂をしてからの精神病院での出来事などを中心に語られています。 ザックリ言うと絵柄が「人間仮免中」のように途中からヤバい状態になることも少なく、安定してるのかなとひと安心。 でも卯月妙子さんの今、ボビーさんとの現在はどうなのかなーっていうのが読めるかと期待してしまってたのでそこはちょっと残念。大切な人の死の哀しみ方がリアル没イチ きらたかし 小谷みどり六文銭配偶者と離別した場合はバツイチだが、 死別した場合を「没イチ」と称し、それがタイトル名になった本作。 妻が眠りながら急死し、突然、独り身になってしまった主人公。 葬式だとか親族挨拶だとか日常業務とかで、あれよあれよと忙しく過ぎる日々に、妻の死に対する感情が薄れていってしまう。 哀しみ方を忘れ、そこに違和感を感じながら日々を過ごしていると、 ひょんなことで友人に誘われた婚活パーティーである女性と出会う。 彼女もまた配偶者と死別していた。 同じ境遇に同調した2人は、彼女の誘いで、45歳ながら若者にまじってシェアハウスをするという流れ。 本作が魅力的なのは、大事な人が死別した後、残された当事者の感情の変化を丁寧に描いていて、非常に共感がもてるんです。 すごくよくわかるんです。 年月をともに重ねた人の死は、簡単に整理することはできないし、 涙でごまかせるもんでもないと思うんです。 だけど、ふとした瞬間、ホントに何気ない瞬間に、 喪失感を感じて涙が溢れる。 こういった描写が描かれていて、おそらく経験に基づくものなんだろうなとリアリティを感じさせます。 主人公が、シェアハウスで多くの人と過ごすことで、少しでも哀しみが癒え、次の一歩を踏めることを応援したくなります。 ただ、3巻(2021年11月時点で2巻)で終わるみたいなので、とても残念です。 じっくり丁寧にすすめている作品だっただけに、願わくばキレイに終わってほしいなと思います。人生最後に誰と何を食べたい?星のさいごメシ おおひなたごう野愛人生最後に何が食べたい? 寿司や高級肉みたいな贅沢品、お茶漬けやインスタントラーメンみたいな日常食、母親や恋人が作ってくれた思い出の味などなど。 たわいもない話なのに、その人らしさが浮き彫りになって絶対盛り上がるテーマ。 主人公は編集者として働く星乃。 婚約者の一平と幸せな日々を過ごしていたが、衝撃の告白をされ結婚は破談に……。 抜け殻になってしまった星乃が、さまざまな人の「さいごメシ」を取材しながら再び前を向いていくというお話。 さいごメシを問うことで、その人の生き方や価値観が見えてくる。 人生の最後に誰と過ごしたいか、一番幸せだった時はいつか、どんな自分で在りたいか。 気軽に読める飯漫画の顔してるくせに、おおひなたごうらしいギャグも満載のくせに、人生に想いを馳せながら泣いてしまった。 自分の作った料理をさいごメシに選んでくれる人がいたら、幸せだよなあ。 人の命の儚さ雪の峠・剣の舞 岩明均starstarstarstar_borderstar_border干し芋雪の峠 戦国時代、男同士の妬み嫉みは命がけ。 必ず、密告者がいるので誰を信じて誰が疑わしいのか常に気を許すことができない大変な時代。 その中で、浪人だった渋江内膳が、佐竹義宣に仕えて頭角を現していく。 実戦経験はないものの、机上で戦いを挑み見事実戦経験しかない家臣たちの鼻を明かしていく痛快さ。 今も昔も、大切なのは、広い見解を持っている側近である。 剣の舞 親兄弟を惨殺され、その上自身もなぶり者にされたハルナが、復讐のために男になりすまし、剣を学び、その師匠である疋田文五郎に恋をする、そして、・・・。 報われない、哀しみ。漫画の神様のアシスタント記!!手塚治虫アシスタントの食卓 堀田あきお&かよnyaeタイトルからするに、アシスタントたちの食事情を記したグルメ漫画っぽい内容なのかと思いきや、手塚プロダクションで働く人々を(たぶん)リアルに書き記した読み応えのあるものでした。 早番と遅番が分かれていたりと会社らしい仕組みがありながら、やはり何本も連載を抱える手塚先生ですので、昼も夜もないことはザラで、いつでも原稿待ちの担当編集者が待っている状態。みんな、つらいけど楽しい。ある意味部活動みたいな空気を感じてグッときます。そんななかでやはり誰もが楽しみにしているのが「食事」なわけです。とくに会社からお金が出る夜食など、栄養補助食品を片手に机に向かい続けるのではなく、みんなで一緒にお決まりのお店に食べに行く描写が楽しい。 なにより驚いたのが、この漫画の作者は漫画制作未経験にも関わらず手塚プロダクションに採用されています。採用基準としては「伸びしろがあること」というものがあるそうですが、そういう"未来の漫画家を育てよう"という会社の方針があるんですかね。実際に、漫画家として羽ばたいていったOBたちが手伝いに来てくれることがよくあるみたいです。 手塚先生がアニメーション制作も漫画と同時進行し始めたはなしは読めば読むほど強烈で、人間離れしてます。まさに神の所業。アシスタントたちは当時いろいろ思うところはあったと思いますが、そんな人のもとで働いていたという経験は何よりも代えがたいですよね。 これで完結してるかと思いきやまだ続きがあるそうで、はやく2巻も読みたいです(紙の単行本ではもう出ているっぽい)(余談ですけど絵柄が中川いさみっぽいですよね)。<<278279280281282>>
あえて人間のダークサイドをクローズアップする作品。 前科を持つ登場人物たちが、「負」の部分をさらけ出し、人間とは何なのかを読む者に問いかける。 そして、主人公の阿川佳代とともに、我々は悩むのである。 なので、基本スッキリしない。 1つのエピソードを読み終えても、必ずどこかに危うさが潜んでいる。 こう書くと、全然読みたいと思えないのに、なぜか読み進めてしまう。 不思議。 ドラマ&映画化されるけど、阿川佳代が有村架純だとかわいすぎるよねー みどり役の石橋静河はハマってる感あるけど。