青年マンガの感想・レビュー15392件<<280281282283284>>コメディの中に忍ばせた心温まるストーリー #1巻応援さよなら幽霊ちゃん sugar.sogor25この作品は、それぞれが別の部活の「幽霊部員」である、みき・めぐ・とうこ という女の子3人と、学校の空き教室に取り憑いている「本物の幽霊」の女の子・ゆう の4人組の日常を描く作品です。 放課後になると3人はゆうが取り憑いている教室に集まり、他愛のない会話を繰り広げていく、ゆるい雰囲気の中でキレのあるギャグがたくさん見られるコメディ作品です。 しかし、物語が進んでいくと、「幽霊部員」の3人はそれぞれの部活から距離を置いてしまった理由について向き合い始め、そして「幽霊」のゆうは生きていた頃の記憶や、成仏せず学校に取り憑いてしまった理由というった謎に迫っていくことになります。 終始ゆるい雰囲気で進むのですが、コメディの中に挿し込まれる4人それぞれのドラマに気付いたら心を動かされている、そんな不思議な読み心地の作品です。 1巻まで読了本編にも出演してたザ・ファブル&よしふみとからあげ 関口かんこ名無し久々にヤンマガに登場した「よしふみとからあげ」短いけど作品への愛が伝わる読切。 毒のある軽妙なトークは健在で、関口かんこVerヨウコと息合いすぎでしょう笑 タサカ兄さんのツイートで知ったけどザ・ファブルのウツボ編にチラッと登場してたのね https://twitter.com/tinpozaru/status/1322296498709655552?s=21きっとあなたも百合好きドラゴンになってしまうことでしょう #1巻応援魔女ノ結婚 studio HEADLINE異世界スキー魔女同士が親密になると魔力が向上する→じゃあふたりで同居したらいいじゃんそういう仕組みを作ればいいじゃん名前は「魔女ノ結婚」で!という「あ、これ天才の方が考えましたよね?」と言わざるを得ない設定が魅力の本作。 クールでデキ女のメリッサと頑張り屋の見習いターニャのふたりの魔女が「結婚」して日夜絆を育むようすに頬がゆるみっぱなしです。 ふたりのようすがいかに微笑ましいかは読んでいただければ“瞬”でわかると思うので今回は個人的に一番好きだった魔女の試練を司るドラゴンの話をしたいと思います。 魔女ふたりに互いの秘密を告白させてそれでも相手のことが好きかどうかを試すという試練。を司ってるドラゴンなんですけど、魔女ふたりが秘密をもじもじ打ち明けあうようすを拝むのが趣味ってマジでいいご身分のドラゴンじゃないですか? このドラゴン、披露する秘密の規模が小さいと「真実の絆炎(イグニス)の前でそんな子供だましが通用するとでも?」つってそれっぽく圧をかけてくるんですけど内実は「そういうんじゃないんだよな〜。もうちょいキュンな感じのエピソードあるでしょ?もっとちょうだいよ!」ってことじゃん!バラエティ番組のディレクターか!?っていうかどんだけ威厳がある感じを出してもお前は所詮もじもじする女と女を見たいだけのトカゲやろがい!!!!! ハァ…ハァ…すみません、熱くなりました。でも私という存在も突き詰めればこのドラゴンと同じようなものなのかもしれませんね…ただ尊い百合が見たいだけの……『魔女ノ結婚』を読めばあなたもきっと百合スキードラゴン(勝手にそのように名付けた)になってしまうはずです。みんなもドラゴンになっちゃおうよ。満月の夜に変身する姉妹オオカミが出てきた日 福山庸治かしこ森の中の高級別荘地にやってきたハーフの姉妹。しかし満月の夜に妹がタヌキになってしまう。夜が明けて妹が人間に戻ったと思ったら、今度は姉がオオカミになってしまい、同日に起こった殺人事件の犯人にされてしまう?!…というハラハラが楽しいコメディタッチの作品です。 どうして姉妹が変身するのかについては、その一族には当たり前のことって感じで、明確な説明がなくて残念でした(私が読み飛ばしただけかもしれないけど…)。でもここを掘り下げると1巻で終わらなそうですね。絵も上手いし読み応えはありました! 紙の選集で読んだのですが、巻末の作者による自作解説が面白かったです。他の作品も読んでみたくなりました。学生時代には同郷の萩尾望都と同人誌を作っていたらしいです。 1冊で読み切れるTHE復讐マンガ髑髏は闇夜に動き出す TETSUOnyaeこのシリーズいま第4シーズンまでやってるみたいですけど続刊というかたちではなくそれぞれ単行本が独立してるんですね。とりあえずサードシーズンまで読みました。1冊まるごと、ただただ復讐するという話なのでとにかく復讐マンガが好きという人におすすめしたい。しかもめちゃくちゃ読みやすいです。 この第1シーズンに関していうと、ヨボヨボでしかもガンで余命数ヶ月のジイさんが主人公なので、このひと1人では到底成し遂げるのは無理がある内容なんですけど、大事な人を理不尽に亡くした人間は復讐のためにこうも変わるかという凄みを感じてちゃんと物語として面白いです。にしても満身創痍にもほどがあるがww このシリーズの良いところは、1冊できちっと完結する潔さ。この内容で数巻続くのはちょっときつい。ただいわゆる勧善懲悪スカッとマンガ!とも違うかな〜と思うので、そういうのを期待して読むとモヤッとするところもあるかも。球道即人道バトルスタディーズ なきぼくろこはち※ネタバレを含むクチコミです。2巻の展開がすごい零戦少年 葛西りいちstarstarstarstarstarかしこ1巻はゼロ戦乗りだった作者の祖父から聞いた話を漫画化したものです。お国の為に戦う!という気持ちではなく、田舎の11人兄弟の末っ子として産まれた自分が成り上がるにはこれしかないと思い、海軍航空隊に志願した…というフィクションじゃないリアルな話が読めます。ただ1巻はよくある戦争漫画の域を出ていません。ここで読むのをやめてしまう人もいるんじゃないかと思います。 元々は1巻で完結する予定でしたが約5年後に2巻が出ます。きっかけは祖父と同じ余科練で訓練を受けていた男性が漫画を読んで手紙をくれたことです。そこで祖父からは孫である作者に語られることがなかった更なる戦争のリアルを聞くことになります。この”2人”のゼロ戦乗りの話をぜひとも映像化してほしいです! 怪我と学ランのハーモニー矢野くんの普通の日々 田村結衣たか今日コミックDAYSのトップを見てたらバナーに怪我でボコボコの男の子がいて、気になって開いたら「えっ!もしかしてBL?」と思ってしまうほど繊細かつ色気のある扉絵が待ち受けていてまんまと読んでしまいました(スニーキーレッド好きな人) https://comic-days.com/episode/3269754496323056140 矢野くんマジで毎日ビビるほどボッコボコで吉田さんと同じく悪い想像をしてしまい心配だったのですが、単にドジっ子なだけらしく(それはそれで逆に心配だけど)ひと安心。 「怪我だらけの男子高校生は見たいけど、暴力はちょっと…」という複雑な乙女心にこたえてくれます。 和山やま先生の色気&ユーモアと舟本絵理歌先生のフェチズムをフュージョンさせたような作風でどひゃ〜とあっさり好きになり予約購入してしました(明日発売) ギャグシーンのデフォルメがレトロな感じで特に笑ってるときの三角形みたいな口の描き方が好き。さもえど太郎先生とかたなと先生っぽい。 巨匠に似てる似てる言いまくってしまったあとに恐縮ですが、この作品はなんといっても絵が素敵なんですよ…! すべすべお肌に桃みたいなほっぺにちょっぴりしかない鼻……!愛らしすぎる。 私は存じ上げなかったのですがもともと有名なイラストレーターさんとのことで納得です。 明日の1巻楽しみ!椿いづみなアンジャッシュ優しい時間 椿いづみ名無し毎日昼に公園で1人で菓子パンを食べている女子高生と、その隣のベンチで昼休みをすごすサラリーマンの話。 読み始めた最初は「えっ…椿いづみがヒューマンドラマを…?」と正直とまどったけど完全に杞憂でいつもの椿いづみだった。 https://twitter.com/tubakiidumi/status/1457959164949319681?s=20知らないだけで、自分の周りにも、いるかも?!「子供を殺してください」という親たち 鈴木マサカズ 押川剛starstarstarstarstar干し芋このままだと、親子共々不幸になる。 命の危険を感じて、最後の最後に辿り着く『トキワ精神保健事務所』の押川のところ。 周りの目を気にしすぎで、壊れた家族関係をひた隠しにして生活している家族の命を繋ぐ。 病院できちんとした治療を受けていない精神疾患を患っている子供たちをどのように社会復帰させるのか・・・。 今まで、知らなかったたくさんの事をこの本で教えてもらった。 ノンフィクション漫画、恐るべし。 姿勢も境遇も真似できないお金さま、いらっしゃい! 高田かや野愛初心者に節約術とか財テクとかを教えてくれる漫画っぽい表紙なのがなんとも憎いです。何も知らずにうっかり読んだらお金よりカルト村のことが知りたくなるはず。 対価0円で毎日労働、物は共有で金銭のやりとりはない、そもそもお金を隠し持っていたら没収されてしまう。 そんなカルト村で育った高田かやさんが一般社会でどのようにお金と向き合ってきたかを描いた作品です。 ・お金に触れる機会がほぼ無かったから、お金に対して強い憧れがある。 ・ものを買うという経験がないから、自分の欲望と消費が結びつかない。 一般社会で育った者からすると、こういう感覚は自分にないもの。貧乏で我慢しながら生活していた人ともまた違う感覚だと思います。 安くていいものと高くていいものの見極めができるようになったり、共有ではなく個人で所有する感覚を掴んだり。 何気ない日常にも新鮮な喜びや学びがあるのだなと感じました。 旦那さん達の金銭感覚にはちょっとモヤるけど、かやさんが受け入れて幸せなんだから凄いよな……。 環境や他人のことを責めずに、自分が幸せであるために努力できるのは素晴らしい。 素晴らしいけど……それは村で育ったおかげなのか?という考えが一瞬よぎってしまうので、やっぱりカルトは恐ろしい。悪人面のボッチ女官が幼き陛下を守るため奮闘!暗殺後宮~暗殺女官・花鈴はゆったり生きたい~ 緒里たばさ名無し暗殺後宮・・・良いタイトルですね。あっちは生徒たちが殺せない先生を殺す話ですが、こっちは父が激ヤバ極悪文官のために人が寄り付かない悪人面の女官が陰ながら陛下を守るため奮闘する話。 陛下かわいい・・・。パパ出番ちょっとしかないのにキャラがスゲー濃くて面白かったので今後もっと出てきてほしい真面目に面白い♬ケンシロウによろしく ジャスミン・ギュstarstarstarstarstar干し芋ハマること間違いなし!! 子ども頃、母にヤクザの恋人ができて、捨てられその恋人に復讐をするために『北斗の拳』を読み込みトレーニングを重ね10年後にヤクザを殺しに行ったところ全く歯が立たず、もっと詳しくツボを勉強した結果、指圧の国家試験に合格し、治療院を開業することになった。 という、導入部分から面白すぎます。 私が、一番面白いと思ったのは、お金持ちの老夫婦が死ぬ前にもう一度交わりたいので治療して欲しいと懇願し、色々なツボを刺激して結果願いがかなったという話。 人が幸せになるのは、良いことだ!! 助手のリカちゃんの正しいツッコみもいい!! 正体は言い過ぎ殺人犯の正体 鍋島雅治 岩田和久hysysk実際にあった残虐な事件の内容や、それに至る流れが描かれている。正体と言うのであれば事件前後の部分にもっと焦点を当てて欲しかった。情状酌量の余地がない犯人もいれば、社会の構造が生み出したとも思える犯人もいて、やり切れない気持ちになる。 第一話の一家支配解体殺人事件は『闇金ウシジマくん』の「洗脳くん」編のモデルにもなった事件。これと第二話の愛犬家連続殺人事件に関しては巻き込まれて加害者側になってしまった人が不幸過ぎる。とにかく悪い人間に目をつけられると自分も加害者になってしまう可能性があると思うと怖い。道徳だけではどうにもできない。 第八話のホームレス襲撃事件もひどい話だが、これだけで「今そうした子どもたちが確実に増殖している」という結論になるのは違和感を覚えた(ここ20年くらいで少年犯罪の件数も率も減っている)。 事件がきっかけで法律が変わったほどの話もあり、良くも悪くも人間の想像力の限界を突きつけられる。しかし法律が整ったとしても社会が自動的に規律正しくなる訳ではないし、監視を強めたり、ましてや犯罪を起こしそうな人間を排除することは解決ではないだろう。読後感は悪いが、人間がここまで酷くなれてしまうこと、一体社会がどうなっていれば止められたのかなど、考えるきっかけになると思う。初めて華倫変を読んだぞ高速回線は光うさぎの夢を見るか 華倫変かしこマンバで華倫変のページを見ていて、ただのファンが書いたようなあらすじ(こうした題材を取り上げながらも、ただ暗いだけでなく、かといって分かりやすいハッピーエンドにも行かずに話を進め、絶妙な感覚を引き出します。たまに救いを感じさせるのが凄いですね。)が気になって読んでみました! 華倫変って今もカルト漫画家として有名だし気になってる作家だったけど、致命的に痛いとかグロい話はないのに、夜に読んで寝たのに朝起きたらダウナーな気分が残ってて、なるほどこういうことか…と理解した。でもあらすじ以上の感想が書けなかったので、他作品を読み込んでから出直したいと思います。ゆる〜いけど一周まわってすごくいい短編集な気がしてきた台風の日 真造圭伍starstarstarstarstarかしこデビュー作「なんきん」も収録されてる短編集。デビュー作に今現在の真造圭伍の面影がなくて人に歴史ありだなーという趣きを感じたけど、描けば描くほど磨かれていってどんどん面白くなっている。特に後半の3編「スワン」「お部屋さがし」「台風の日」はしみじみよかった。どれも終わり方それ?!って感じがいいね。「台風の日」ではセリフに違和感なくスチャダラパーのサマージャム95の歌詞を入れててカッコよかったな。これがこんな風に出来るのは真造圭伍だけかもしてないって思ったな。「お部屋さがし」に出てくる不動産屋のおっさんに既視感があったけどやっぱり笠辺哲のキャラクターのオマージュだったのか! 仏像とフィギュアをクロスオーバーブッシメン!THE IMAGE MAKER 小野洋一郎名無し仏師というと希少で堅そうな題材ですが、意外とユルい雰囲気です。フィギュア業界とクロスオーバー観点からの薀蓄は面白く、画力もあります。一話完結タイプの良い職業漫画だと思います。題材が題材のためか短く畳まれたのは惜しいですが。ヒロインよりサブヒロイン兼好敵手といった風な仏師の方が光ってました。抜けないカラミざかり 桂あいり名無し絵は綺麗で凄く好きなんだけどドロドロしてて重くなって抜けなかった。ドロドロはしつつも最後はハッピーエンドを期待してただけにショックだった。 高成と飯田が結婚するとこまでは良かったけど、飯田はその後も寝取られ続けて自分(高成)に最低な気持ちを抱かせてくれる存在ってなんやねん、、、、とにかく読んでみた01<ZERO ONE> 奥浩哉かしこGIGANTの完結巻が出たら一気読みしよ〜と思ってるので、これまでの奥浩哉先生の漫画をおさらい中です。「ゼロワン」ってあんまり評判を聞いたことないけど、電書にもなってるし、読めるやつは読もう!と思って読んでみました。 格闘技が得意な女の子アロアちゃんが登場して、主人公がネロっていう変わった名前をしている意味はそういうことだったのね…と判明し、だんだん面白くなってきたぞ〜!いよいよこれからだ〜!ってとこでブッツリ終わるので何事かと思って調べたら、Wikipediaに「製作のためコンピューターの投入、スタッフの育成で資金が枯渇、その上人気も得られなかったため自発的に連載を途中で中断した」って書いてあった。そうか…自発的なのか…!! 「HEN」も最初の方は一体どんな漫画なのか分からないような始まりだったし、徐々に面白くなっていきそうだったけどなぁ…。 へいらっしゃい(カレー屋)ゲキカラ文化交流 沼江蛙サミアド今は無き「まんがタイムスペシャル」の4コマです。 『ゲキカラ』とタイトルに付いてますが実際は表紙のJK3人組がくだらない会話をするだけの漫画です。 話の舞台はカレー屋と学校ばかり。ストーリーやアクションは皆無。たまにサブキャラが大食い・うどん・ヘタレなどの持ちネタを披露するくらいで、ワンパターンな話がひたすら延々繰り返されます。 「サナギさん」からレベルの高さ・詰め込み度を限界まで引っこ抜いて、シュールさを少し足して『間』を増やした感じです。ネタが詰め込まれていない分、満足感は薄いですが気軽に読めます。 絵柄は作風に合っていて、ディフォルメも上手いと思います。 ピザ生地を回転させつつ「へいらっしゃい」と迎えてくれる表紙のインド人が好きです。付け合わせに海苔の佃煮も出ます。 「続きが気になる」「この漫画大好き!」という漫画ではありませんが、独特のゆるーい雰囲気とシュールさが魅力です。 冷やし中華の季節になると、この漫画を思い出します(↓画像)まさかのラストだけど、いい話。思春期ガマン飯 谷口菜津子nyaeこういうテーマだとモヤモヤうじうじしがちだけど、最初から最後までずっと爽やか。はやく童貞を捨てたいけど、愛する彼女を大事にしたいから、何をするにも我慢の日々、な主人公。だけど彼女は実は…そしてそこから最後、彼女が自分の本心に気付けるところが最高に好きです。ただタイトルに飯ってありますけど、グルメ要素はそこまで強くないです。なんでもない日々がいちばん面白い #1巻応援INDEX 大森かなた野愛他人にとってはなんでもないようなことでも、自分にとっては大事件ってことはよくある。 そんなささやかな出来事を、適度に優しく面白く描いた短編集。 ・春野さんはエロ本を読みたい 規律は守るけどエロ本は読みたい春野さん。 誰にも知られぬよう準備万端でエロ本を買いに行ったのに、よりによってコイツにバレるなんて…。 それでも最後まで筋を通した春野さんがかっこいい。 ・死んでも嫌だ フラれた友達ともつ鍋を喰らうだけ。 そんなに美味しくできたわけではないけれど、喜ぶ友達を見ながら思うこととは。 百合と友情の間くらいの関係性、いいですよね。 ・初デートなので 下着屋、服屋、雑貨屋、ドラッグストア、緊張した面持ちで買い物をする女の子。熱の入った接客をする店員たち。 なぜなら明日、初デートなので。ドキドキして眠れない女の子はとてもかわいい。いや、かわいいのは女の子だけじゃない! 人生が変わるような大事件じゃなくても、なんとなく昨日と違う今日が描かれています。 普通の人が普通に生きてることがちゃんと面白い、そんな短編集でした。 割り切るのは勘定なのか感情なのか今夜も割りカンで 高田靖彦名無し共に食事をする男女の関係にも色々ある。 だが勘定が「割りカンで」ということであれば それはおおむね、相手と貸し借りを作りたくない、 距離を保ちたい、という関係の場合が多いと思う。 割りカンならすべてそうだとまでは思わないが、 積極的に相手との距離を縮めたいと望む関係ならば、 あまり割りカンにはしないだろう。 なのでこの漫画のタイトルに「割りカン」とあり、 それでいていかにもカップルっぽい男女の絵が 描かれているのを見たときには、 「ああ、常に割りカンという割り切ったカップルと見せかけて 実はそれでいて超親密とか、相思相愛とか、 ツンデレゆえに割りカンをする、とかいう感じのカップルの ひと捻りしたラブコメ話の漫画なんだろうな。」 と推測した。 まだ全2巻のうちの第1巻しか読んでいないので、 その考えが間違っていたと結論づける段階ではない。 だがいまのところ、推測していたのとは違って、 結構そのまんま距離を保った男女のまま話は進んでいる。 まあ少しづつ、以前よりも互いを理解しつつあるし、 仲は良くなっていっているとは思うけれども。 今のところ普通の意味で「健全な大人の男女の飲食話」。 健全過ぎてエロ要素とか皆無なので、下衆な意味で 「とっとと喰っちゃえよ!」 と思ってしまう部分もあったりするが(笑)。 それと勘定がどうこうという話ではあっても、 どっちかがとか誰かが金持ちだとか貧乏だとか、 そういう金銭的なリアルさを感じさせるシーンも少ないですね。 ようするに無駄にドラマチックな展開とか、 意表を突くような展開とかは殆どありません。 少し不器用な関係と生き方をしている男女の生活を舞台に、 悩んだり、ホッとしたりとした感情の機微を中心に 話が進んでいる感じです。 それだけに最終回までにこの男女が、 この男女の日常ドラマがどう変わるのか、 それとも変わらないのか、 興味は沸きました。 これからもずっと割りカンで、と終るのか、 それともこれからは、で終わるのか。 (添付画像は第1巻からです) 2020年の最推しはグレイス=憲三郎(52歳)! #1巻応援悪役令嬢転生おじさん 上山道郎天沢聖司※ネタバレを含むクチコミです。<<280281282283284>>
この作品は、それぞれが別の部活の「幽霊部員」である、みき・めぐ・とうこ という女の子3人と、学校の空き教室に取り憑いている「本物の幽霊」の女の子・ゆう の4人組の日常を描く作品です。 放課後になると3人はゆうが取り憑いている教室に集まり、他愛のない会話を繰り広げていく、ゆるい雰囲気の中でキレのあるギャグがたくさん見られるコメディ作品です。 しかし、物語が進んでいくと、「幽霊部員」の3人はそれぞれの部活から距離を置いてしまった理由について向き合い始め、そして「幽霊」のゆうは生きていた頃の記憶や、成仏せず学校に取り憑いてしまった理由というった謎に迫っていくことになります。 終始ゆるい雰囲気で進むのですが、コメディの中に挿し込まれる4人それぞれのドラマに気付いたら心を動かされている、そんな不思議な読み心地の作品です。 1巻まで読了